【感想・ネタバレ】デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

手話にも違いがあり、複雑な問題があることを、初めて知りました。手話は先天的な聾唖の方にとって会話をするツールというより、第一言語でもある。だから、後天的な場合と相違がある事に納得ができた。 勉強になりながら、ミステリーの要素もあり、良い作品に出会えました。

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

まだまだ知らない世界があった。
以前は聾唖者(ろうあしゃ)と、聴こえる人を健常者または健聴者と呼んでいた。
自らを「ろう者」と好んで呼ぶのは、聾唖者は話せないことの意で、聴こえないが話せないわけではないという意思の表れだそうだ。
日本手話と日本語対応手話という種類があるのも、この本を通じて初めて知っ...続きを読むた。
手話で会話する場面が多くあるが、声を発せずとも感情や温度が高く、とても情熱的だなと読んでいて感じた。

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

ドラマ化されたのを機に再読。
やっぱりおもしろい!

目の前に広がるのは手話通訳士の法廷ミステリー。
本作が他多くのミステリー作品と違うのは、
ろう者を両親にもつ聞こえる子「コーダ」の存在やその子どもが抱える役割や苦悩。
「聴覚障害者」と言っても、「ろう者」「中途失聴者」など色々な方がいること。
...続きを読む話にも種類があるということ。
普段の日常のなかで、なかなか知る機会のない新たな世界を知ることができるという点。

事件の謎が解けていく様子に驚かされるだけではなく、コーダである主人公を通して見る世界にハッとなり、考えさせられる。
新しい世界を知るきっかけにもなる奥深くて、読み答えのあるシリーズ!

自身が昔手話を習っていたことがあり、また身近に中途失聴者がいるため共感する部分もありました。

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Posted by ブクログ 2024年02月17日

ろう者や手話言語について知る機会となったのはもちろん、それ以外にも様々考えさせられた社会派ミステリーだった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月12日

今回の作品も学ぶことが多かった。
手話にも日本手話や日本語対応手話といった種類がある事や、なんとなくろう者って呼ぶことに抵抗があったけどそんなことはなくて、それも結局聴こえる側の偽善だったなぁと。

本作はミステリーではあるけど
ワンダフルライフでもそうだったが、作中で知らなかった世界と向き合える時...続きを読む間の方が多かった。
ミステリー自体は正直るみの登場からなんとなく予想がつきやすかった。でもそれまでにある物語に引き込まれすぎて、没頭していた。
謎がときたいというよりは、この世界をもっと知りたいが強かった。

丸山さんのあとがきもよかったし
文庫にあたってのお気持ちもすごく良かった。
丸山さんの作品をもっともっと知りたいと思えた

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

まだまだ自分には知らないことが沢山ある。
自分に出来ることは何だろう…と考える。

ドラマ化の草彅剛さんもとても良かった!

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Posted by ブクログ 2024年01月31日

手話に種類があることも、コーダという言葉も何となく聞いたことはあり知っているつもりでいたが、先天性のろう者と中途失聴者の人が使う手話や文化の違い、コーダの苦悩など知らなかったことばかりだ。
『手話』=『言語』 外国語を覚えるように手話を覚えられたら自分の世界も広がるのかな〜(英語も覚えられてないけど...続きを読む…)
それとは別にミステリーとしてもとても面白く、いろんなところに伏線が張られていて先が気になり一気に読んでしまった。ラストの終わり方も好き。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

読み始めてすぐに、これはハマる、と思った。
文体はすごく読みやすくて、
自分の全く知らない分野だったけれど、
イメージがしやすく、
知らないからこそ法廷の手話通訳士の重要性、
特に「権利」についての重篤さについて
しみじみと思った。

言語は思考のツールだとはよく言うけれど、
ろう者にとっても同様で...続きを読む
思考、表現、理解、どれにとっても
手話というのは不可欠なものなのだろうと
よくよく感じた。

ラストシーンはほろりとした。

あとがきにもあったのだが、
東日本大震災の時、
盲、聾、発達障害などの方々の大変さは
健常者の倍以上だったことと思う。
能登半島地震でも、
そういった方々のケアの必要性について
報道を目にした。

そういった方々のことを少しでも知って、
何か少しでもできることがあれば、
と思いながら、
続編を予約する。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

これは絶対面白い小説だ!と直感。
生まれ育った環境によって、手話もいろいろと変化するんだと知りました。
ミステリー小説とても秀逸でした。

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購入済み

心を繋ぐ手

2024年01月08日

年末にドラマを観て原作を読みたくなった。荒井という人物のバックボーン、人間関係などがよくわかった。そして、手話について、新たな認識を得た。読後はやりきれないものを感じた。姉妹の葛藤、家族の繋がり、心の繋がりを強く感じる作品であった、

#深い #シュール #感動する

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

あちこちに伏線があるのに、なかなか確証に至れない。
読んでる間中メンタル振り回されたけど、読後感は爽やかで良かった。

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Posted by ブクログ 2024年01月05日

ミステリ要素も面白いし、コーダ、聾者の心理描写も秀逸。大満足の一冊。
オーディブルで聴いたが、ナレーターさんも良かった。

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Posted by ブクログ 2024年01月01日

推理小説としてもおもしろい。そのうえで、ろう者とろう文化(手話)をめぐる基礎知識や社会課題も自然に詳しく説明されるので、読むと確実に世界が広がります。NHKでドラマ化(23.12.)されましたが、私は原作の方が好みです

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Posted by ブクログ 2023年12月28日

NHKのドラマがあまりにも素晴らしくて、原作を読みたくなりました。
原作も素晴らしい。特にラストが素晴らしくて、ドラマもこの終わり方にしてほしかった。
今まで知らなかった2種類の手話やろう者の考え方、コーダの思い、デフヴォイスの意味など,勉強になったことはたくさんありますが、何よりも読み物としてお勧...続きを読むめします。

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Posted by ブクログ 2023年12月27日

聴覚障害を持つ方が話す「言語」にも、いくつか種類があるのにも驚かされましたが、なにより、「コーダ」である主人公の生い立ちをうまく絡ませながら、極上のミステリー小説に仕上げているなと感じました。

本作では、聴覚障害が一つのテーマとなっていますが、メインテーマは「家族」だと感じました。ラスト付近では、...続きを読む涙腺が緩むこと、必至です。

他の著者の作品も、今後、読んでいきたいです。

なお、先日、NHKにて2回連続のドラマとして放映されています。録画しているので、今から見るのが楽しみです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月26日

Audibleで聴いた。
聾唖者の方の事を知らなさすぎるなと実感した。
周りのいないのを言い訳に距離を置いてきたのかもしれない。手話にもいろいろあり、今からワタシが勉強してもぎこちないんだろうな。
コーダの存在も初めて知った。そのことで本人が苦しんでいることも。
話の内容は、すごく引き込まれるものだ...続きを読むった。
次女の存在を本のこっちからツッコミを入れてる自分自身がおかしかったw
それだけのめり込みいい作品だった。
一回読んでみる価値あり

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月19日

『コーダ』が主役の映画が話題になったりと、
最近はデフやコーダという言葉が少し有名になってきた感があるが、
私がこの本を読んだときには全く知らなかった。

デフ(=Deaf)はろう者のこと。
コーダ(=Coda)はChildren of Deaf Adultsの頭文字をとったもの。
コーダはろう者の...続きを読む親を持つ聞こえる子どもだ。
(これらの言葉について説明がないまま映画のPRが行われていることに
少し違和感を持っている)

上記の他、「ろう者」という呼称は当人たちにとって何ら差別的なものではないこと、
日本手話と日本語対応手話の違いの話なども盛り込まれ、
耳が聞こえない人たちの世界がとても良く分かる本として、
本書は相当に秀逸だと思う。
著者とコーダである韓国の映画監督とが対談をした際、その監督も言っていたが、
著者はデフかコーダのどちらかなのではないかと思ったほどだ。
全て調べたことだというのだから驚きである。

さらには、ミステリーとしての面白さもきちんと備えていて、
ラストも素晴らしいのが大きなポイント。

私的に胸を張ってオススメできる一冊。


追記:2024.1月---
先日、本作を元にしたドラマを観た。
主演の草彅くん他、各役者さんのキャスティングや演技にはまったく文句がない。
が、デフやコーダの文化についてほぼ描かれていなかったことがひとつ、不満。
またそれ以上に、原作で感動を覚えた最終盤について、良い点こそが端折られ、改変されていた(少なくとも私にはそう思えた)のがとても残念だった。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

2023年の12月に草なぎ君の主演で話題になったNHKのドラマの原作。ドラマ見てから読んでいるが、ドラマがほぼ原作通りに驚いた。なので、ストーリー自体には驚きなし。いい話と云うか、問題提起たっぷりの内容だった

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Posted by ブクログ 2024年03月21日

よかった!
ミステリー要素もしっかりあり、
ろう者のことについてあまり知らなかった私が
そうなんだ!と知るきっかけになりました。

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Posted by ブクログ 2024年03月18日

手話通訳士という、なかなか馴染みの無い職業の方のお話で、知的好奇心が非常に満たされました。
聾の方が逮捕されて取り調べを受けたり、裁判を受ける際、この手話通訳士の方が果たす責任はとても大きいな、、、と思いました。
それは、日本語が不自由な外国人の方でも一緒かもと思いました。
言葉が不都合なだけで、不...続きを読む当な刑になる可能性はかなり上がるだろうな、、、と。

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Posted by ブクログ 2024年01月30日

NHKのドラマがとても良かったので読んでみた。
終始漂う静かな空気感がとても心地よく、ミステリー仕立てなのにも関わらず穏やかな気持ちになる。ドラマはよくこの雰囲気を再現できたなと思った。

いろいろ学ぶことが多かったが一番の衝撃は手話には2種類あるという事と読唇や筆記は必ずしもろう者に通じる訳ではな...続きを読むいという事。主人公の荒井が自身の結婚式を回想する場面では、あ、これ自分もこの場にいたら絶対やらかしてるわというある種の「あるある」が描かれていてとても勉強になった。

ドラマはとても忠実に再現されていたが、クライマックスだけはやはり小説の方が良かった。これを映像化してくれてたらなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年01月26日

色んな難しい事は抜きにして、単純にその人の【声】が聞きたい。
俺は聞きたい側。
と、いうか、聞く、ね。

汚い罵りを耳にしない人もいれば、残虐な光景を目にしない人もいて、手が動かないから恋人にあーんして貰えてる人もいりゃ、歩けないから好きな人におんぶされてラッキー!みたいな人もいるんじゃない?

...続きを読むぁ、良い風に考えりゃこんな感じに思えるけれど、当人にとっては多分違うんだろうな。
でもさ、十人十色、みーんな違うんだから、わざわざマイノリティなんて言葉
少数派、なんて、俺には意味がないと思うんだ。
だから、臆せず【声】出してみればいい。
世の中そう捨てたもんじゃないぜーーー。

【声】出せば…きっと…

単純に昔から、手話が好きだった。
ドラマがきっかけなんだと思うが。
愛してると言ってくれ
君の手が囁いている
オレンジデイズ
離れていても会話が出来る…小さい頃は魔法の言葉だと思っていた。

だから、とてもこの作品に魅かれた。
特に結婚式でのシーンは心打たれました。
言葉が分かる当事者同士の感情の現れ、揺さぶられる。




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Posted by ブクログ 2024年01月25日

静かに読み始めて、静かに読み終わる


そんな作品

手話にはいろんな種類があることなんて知らなかった
ましてやcodaという立場の人がいること、その方たちの大変さや苦悩を少しでも理解できたら、と思いながら読み進める

「ピアノや英会話ができたら」
という感覚で
「手話ができたら」
と言ってしまうの...続きを読むはちょっと違うのかなぁというか

話は変わるけど
荒井さん、元警察事務官の割には
調査能力とか交渉力とかありすぎん?

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Posted by ブクログ 2024年01月23日

サスペンスとして、グロテスクさがないのが嬉しかった。
知らない世界の方がはるかに多いし、知らないことすら知らないこともたくさんあるんだと思う。こうやって、小説にしてくれてわかりやすく読ませてもらえることの幸せを感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

NHKのドラマがとても良くて、原作も。
ドラマではなぜ?と思うところがこちらを読むとすっきりした。

話がよかったのはもちろんのこと細かなろう者の文化をいろいろと知ることができてよかった。
聴覚障害者ではなく、ろう者として生きること。そのことの意味がより分かった。

ドラマにはなかったと思うけれど、...続きを読む益岡さんが補聴器をつけた時に生活音が嫌な音に感じたというエピソードがなんだか印象に残っている。
私は音に敏感なところがあって、場所によっては耳栓をすると気持ちが落ち着くので、違うのかもしれないけど分かるような気がした。

続編も読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

面白くて一気読み。
日本手話っていう独自に言語があること知らなかった… バイリンガルカルチャーの話は、勉強になったな。障害じゃなくて、二つのカルチャーと共に生きている人たち。
映画のCodaと似てるなと思ったけど、CodaってそもそもChildren of deaf adultsなんだね。

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

NHKのドラマを見てから読んだけど、若干違うこちらの本の筋も良かった。手話が文字でどう表現されているのかと、思ったけど違和感なく伝わってきた。手話言語としてひとつの言語であることがよくわかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月07日

ある事件、家族、特定の社会を通して、自分とは何者か?を模索し自然と受け容れていく。
すごく良い本だった。
否定したい自分の環境や、生い立ちを、ストーリーを追うごとに自然と受容していく姿は、とても自然でなかなか書けないと思った。

私も昔、身近に手話があった。
私も手話通訳奉仕員だったことを思い出した...続きを読む
そして、ずっと手話を教えてくれたある家族の、
コーダであるお姉さんがなかなか結婚しないことが、この本を読むまで分からなかった。

この本が広まって欲しい。
手話の世界の「標準語」がどっちなのか、当事者に決めて欲しい。私たちがその標準語を覚える機会に触れることが出来るように…と。

興味を持って欲しい。
どの社会にも少数派はいるけれど、私たちの社会にちゃんといる彼らに興味を持って、理解する人が増えるよう、この本が広まりますように。

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

手話通訳士という職業、障害者の犯罪、手話を言語としている人達の様々な文化や考え方を垣間見ることができるミステリー。奥深い内容。

さっき知ったけど、なんと明日、ドラマ化されたのNHKでやるらしい!

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Posted by ブクログ 2023年12月10日

差別を深く考えさせられる作品だった。
手話といえばアーティストの楽曲や、保育園の発表会でも目にするようになって、てっきり身近になったと勝手に勘違いしていた。
手話が2種類あると知らなかったし、聾唖と聾の切り分けにも心を打たれた。当事者の方々の思いが結実し、音声言語と同じように手話も言語だと国際法で認...続きを読むめられたのは2006年とのこと。自分の不勉強さに恥じいる。

手話を取りまく世界をグッと深掘りしてくれて、かつストーリーもしっかりとミステリー。文句なしに面白い。
今、世間は障害者エンタメという辟易するようなニュースワードで騒がしい。そんな逆風に押し戻されることなく、ありのままの事実を捉えなきゃなと思う。

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購入済み

知らない世界観

2019年02月05日

本を読み進めるのが、面白みを感じ角度には、いくつか種類がある。
その中でも、この本のように、【なるほど】の角度、【知らない世界観を感じる】角度は好きだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月07日

・自らを称するのに「ろう者」という表現を好んで使う。かつての「聾啞者」から「啞」( =話せないことの意)を除いたのは、「自分たちは聴こえないが話せないわけではない」という意思の表れだ。そして、その逆は「健聴者」と言わずに「聴者」と言う。単に「聴こえる人」という表現だ。

・〈コーダ、つまり「両親とも...続きを読むにろう者である聴こえる子」の場合、音声日本語より前に、日本手話を自然に習得します。ろう文化も同様に自分のものとします。たとえ音声日本語を話す「聴者」であっても、本質的に彼らは「ろう者」であると言えます〉

・組織不適合者を指す (マルフ)。自分と同じく、偽の領収書を書くことを拒否し続けた警察官の中の裏切り者。  ──この借りは、いつか必ず返す。  あの時の電話の主が、つまらなそうな顔で近づいてくる。「これで貸し借りはなしだ」  ぶっきら棒な言葉に、荒井は黙って肯いた。

まさかあの時の電話の主が何森とは思わなかった。

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