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旧知のNPO法人「フェロウシップ」から、民事裁判の法廷通訳をしてほしいという依頼が荒井尚人に舞い込んだ。原告はろう者の女性で、勤務先を「雇用差別」で訴えているという。かつて勤めていた警察で似た立場を経験した荒井の脳裏に苦い記憶が蘇る「法廷のさざめき」。何森刑事と共に、急死したろう者の男性の素性を探る旅路を描く、シリーズ随一の名編と名高い「静かな男」など、コーダである手話通訳士・荒井が関わる四つの事件。社会的弱者や、ろう者の置かれた厳しい現実を丁寧な筆致であぶり出した〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第3弾。/解説=池上冬樹
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年03月26日
今回もすごく良かった。
娘さんの成長についてもっと読みたかったけど、
人工内耳のこととか、
先天性失調児をどう育てていくか、
様々な葛藤が描かれていたのが
胸を打った。
障害者雇用制度についても、
問題はいろいろあるんだろう。
うちの職場にもいらっしゃるけど、
半年〜一年くらいで替わられている。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月11日
前作も自分の「無意識の偏見」に気づいて衝撃だったが、今回も2話目に出てきた医療従事者の一言に考えさせられた。
ろうという個性、そのありのまま、ではいけないのか?と。
自分の周りが自分と同じような人ばかりではなく、カラフルな様々な個性をもった人がいるのだということを再認識する作品。
その個性ゆえに生...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月23日
「デフ・ヴォイス」3冊目。
みゆきと再婚し家事や美和の世話もしながら手話通訳士を続ける荒井が出会う4つの事案。
第一話、「聴こえる人たち」中心の社会にあって「聴こえない人たち」が不便を強いられる中で、せめて命にかかわることだけでももう少し何とかならないかというぎりぎりの思い。
聴こえない被疑者の調...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月03日
デフ・ヴォイスシリーズ第三弾。
ろう者が緊急時に通報することの難しさが浮き彫りに。
健常者には当たり前のことが、ろう者にとってはそうではない。
分かっているつもりで、まだまだ分かっていなかったことに気付かされた。
ラスト、彼女自身には聞こえない慟哭が、胸を刺す。
他に、ろう者が会社を訴えた民事裁判...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月25日
シリーズ第3弾
それぞれ違って、また聾の世界に近づけてとても興味深い。
荒井尚人は、コーダで悩んだ事もあると思うが、彼のような手話通訳士がいる事で助かる人がいる事もきっと事実。技術的な事は小説ながら羨ましく思ってしまう。
4つの短編だが、それぞれまた深く、刑事の何森が主人公になる「静かな男」とて...続きを読む
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