青い鳥、飛んだ

青い鳥、飛んだ

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

大手フランチャイズ加盟のコンビニ店主・柳田克己は、「万引き犯など最低の人間」という信念を持ち、「万引きをさせない」のではなく、決して見逃さず「捕まえる」ことにしていた。ある日、克己は菓子パンを万引きした男を捕まえようとしたが、もみ合ううちにその男を死亡させてしまう。そして克己は逮捕され、人生は暗転していく。一方、児童養護施設で暮らしていた頃に万引きで捕まった過去を持つミチル。彼女はバイトを掛け持ちしながら必死に一人で生きていたが、コロナ禍の「シーセッション(女性不況)」で仕事を次々に失い、現在は違法メンズエステ店で働いていた。必死に生きながら、自分の夢の実現を目指す彼女は時折思うことがある。あの日、捕まっていなければ。そんな二人が、ある事件を契機に巡り会うことに……。

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青い鳥、飛んだ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    audibleで。
    万引きで捕まったことをきっかけに、思い描いていた道を外れてしまったミチル。メンズエステで働いていたが、辞めようと思っていた矢先に客の1人に暴行を受けてしまう。相談しに行った探偵事務所にいたのは、かつて自分を捕まえたコンビニの店長だった。彼もまた、SNSでさらされ、人生を失っていた。
    人生はやり直せるなんて、簡単に言えることじゃない。でも、だからこそ、その先にあるものは、今までとは違う貴重さを持つのかもしれない。聞いている間、何度も気持ちがヒリヒリして辛かったけど、読んでよかった。

    0
    2026年01月16日

    Posted by ブクログ



    青い鳥、飛んだ、ってこういう意味だったのね。

    面白かった。
    ノンストップで数時間で読んでしまった。

    柳田の、悔恨と改心、
    恵の立ち直り、
    人は何度でも立ち直ることができるんですね。
    恵の立派なのは、決して他人のせいにしないこと。

    万引きは確かに悪いこと。
    何度も繰り返してしまうことが多いという窃盗罪について、温情をかけるべきなのかどうか。
    柳田はあの時どうするべきだったのか。
    難しい問題ですね。


    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    一言メモ、被害者と加害者の区別は、単純ではなくて、時と場合、個々を取り巻く環境によって、結果的に、受け取る個人により判断されていく

    当初被害者は、結果的に加害者に移り変わっていく。どうやっても、どうすることもできない状況にある主人公に、自分がなっているかのような気持ちで、読み進められた。
    数人の目線で、ストーリーは書かれている。それぞれが置かれている状況から、少しずつ重なりだしていくストーリーも面白い。
    みんなそれぞれに被害者で、加害者だけど、どうしても、主人公は、トータル的に、やはり被害者じゃないかと、今の私の状況からは、判断する。

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    冒頭から惹き込まれ、先へさきへと急ぎたくなる物語だった。
    生きていれば過ちを犯すことがあるかもしれない。
    一度転落した人生は、再び日の当たる場所に戻ることができるのか…




    不正が大嫌いで正義感の強いコンビニ店長。
    その正義感は次第にエスカレートし、積極的に万引き犯を捕まえ、警察へ突き出すことに喜びを感じている。

    しかしある日、万引き犯を取り押さえる際に相手が頭を打ち、その後死亡してしまうという〝事件〟を起こす。
    その時の動画がSNSにアップされ、これまでの平穏な日々から暗転していく。


    もう一人の主人公は、万引きの前科を持つ女性。
    虐待から逃れ、高校卒業まで施設で育つが、その後の暮らしもまた苦しいものだった。
    行きついた先は違法メンズエステのセラピスト。


    ここで私が初めて知った言葉は
    『ケアリーバー』
    『18歳の壁』

    児童養護施設で暮らした子どもたちが高校を卒業し施設を出た後には、様々な困難が待ち受けているという。

    そうかぁ…
    アパートを借りるのにも苦労したり、頼れる大人が不在なことから孤立したり…
    様々な問題があるのね。


    なかなか息苦しい内容で、途中までは暗い気持ちでの読書時間。
    しかし、あるきっかけで二人の人生が交差していくと、希望を捨てず前を見て進む彼等の頼もしい姿が見えてきた。


    コンビニ店長は事件の後、彼なりに改心していくのだが、生活が一変してしまった妻と娘のその後が気になるなぁ。
    SNSって怖い。

    0
    2026年06月09日

    Posted by ブクログ

    捕まえた人と捕まった人と、その家族たち。
    人と人がつながり、話が広がっていった。
    あれ、この事件ニュースで見たかもというのが散りばめられており、作品にリアリティがプラスされていた。
    登場人物たちが前に進もうとするラストが好き。

    0
    2026年05月16日

    Posted by ブクログ

    一度の過ちでも(もちろん罪の大小あるも)罪を犯す前の人生に戻ることは難しく、一方そういった厳しさがないと、被害者の気持ちや、治安ルールが守れないんだろうか。。考えさせられた。自分の犯した罪で家族や大切な人達に迷惑がかかることは改めて肝に銘じて生きたい

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    万引き犯を絶対悪として捕まえ続けた結果、最終的に死なせてしまったコンビニの店長、柳田。柳田を中心に、犯罪からの転落人生のその後や、犯罪の連鎖を描いています。

    読後感は重いです。傷害致死と過失致死。量刑が大きく異なりますが、主観的な判断と言わざるを得ず、自分が実際にこのような加害者側の立場になってしまったらと思うと、非常に怖かったです。そんなつもりはなかったと訴えたとしても、信じてはもらえない。流れてくるニュースの見え方も、少し変わりました。

    前科がついてしまったあとの暮らしも絶望的です。特に、ネットに顔や名前が出てしまっていたら、一生涯付きまといます。まともな仕事には就けず、犯罪を繰り返してしまうことも。。雇用主としてリスクを取りたくない気持ちもよくわかります。ただ、これでは釈放されたとしても、社会的に死刑がくだされていると言えてしまう状況です。日本が特別前科者に厳しいのか、世界的にこうなのか気になりました。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

    一回の過ちでこれまで築きあげてきた人生が変わってしまう。家族もそれに巻き込まれてしまう怖さ。行き過ぎる正義感、何となくクセになっている万引き行為など、自分の行動の先に起こってしまうかもしれない事についてリスクも含めて考えていきたい。

    0
    2026年01月28日

    Posted by ブクログ

    audible⭐︎
    万引き犯を捕まえるコンビニ店長の柳田。
    万引きをしてしまった男と少女。その人達の物語だったが…壮絶だった。ミチルの人生が今後幸せに穏やかに過ごせますように♡

    0
    2026年01月21日

    Posted by ブクログ

    万引き犯を死なせてしまったコンビニ店主。初っ端から引き込まれました。唐突な場面転換、登場人物達の繋がりや心の変化、社会的弱者や夜の街の闇など社会問題も取り上げられ、読み応え満載で一気読み。内容は重いけど、希望もある。よかった!

    以前読んだ「デフ·ヴォイス」では初めてコーダという言葉を知り、今作で初めてケアリーバーという言葉を知りました。

    0
    2026年01月11日

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