慟哭は聴こえない

慟哭は聴こえない

1,629円 (税込)

8pt

手話通訳士・荒井尚人は、結婚後も主夫業のかたわら通訳の仕事を続けていた。そんなある日、ろうの妊婦から産婦人科での通訳を依頼される。荒井の通訳は依頼者夫婦の信頼を得られたようだったが、翌日に緊急のSOSが入り――(「慟哭は聴こえない」)。旧知のNPO法人から、荒井に民事裁判の法廷通訳をしてほしいという依頼が舞い込んだ。原告はろう者の女性で、勤め先を「雇用差別」で訴えているという。かつて似たような立場を経験した荒井の脳裏に、当時の苦い記憶が蘇る。法廷ではあくまで冷静に自分の務めを果たそうとするのだが――(「法廷のさざめき」)。コーダである手話通訳士・荒井尚人が関わる四つの事件を描く、温かいまなざしに満ちた連作ミステリ。『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』に連なるシリーズ最新作。

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慟哭は聴こえない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オーディブルで聴きました。

    1作目より2作目、2作目より3作目が好きです。
    あらちゃんの経験する出来事の短編小説のような展開で読みやすく、全体が繋がっているからどの出来事も興味深いし、感動させられる。

    やはり身近に障害者がいないとわからないことは多い。会社を訴えた話では、会社側の人間のようになら

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。HALと美和ちゃんが気になったので最後はうるうるとほっこりとしました。ずっと書き続けてほしいシリーズです。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    主人公の荒井尚人が手話通訳者として、そして過去に警察事務官をしていたことから法廷の通訳もこなす。
    そんな中で、荒井も家族を持ち、悩んで子どもを持つことを選択する。

    そして生まれてきた瞳美はろう者だった…
    母親のみゆきは、聴者に近づけるよう人工内耳を手術で埋め込みたい、と悩み、最後にろう者として育て

    0
    2021年09月05日

    Posted by ブクログ

    デフヴォイスシリーズ第三弾!
    今回も初めて知ることもたくさん。また新たな世界を見せて頂きました。
    丸山さんの社会派小説は、毎回心に訴えかけられるものがあって勉強になる。
    広く読まれて欲しい作品です。

    *「慟哭は聴こえない」
    産婦人科での通訳。
    読後、胸を抉られる思いでした。
    医療通訳をめぐる問題や

    0
    2021年07月31日

    購入済み

    心に沁みます

    デフ・ヴォイスシリーズで初めて読んだ作家さんです。文章も場面転換も分かりやすく読みやすいです。でもサクサク読んでしまう軽い内容ではなく、本当に心に沁みる良い小説でした。
    手話の種類や『聴こえ』の度合いなどについても勉強になることが多く、もっと理解していきたいと思いました。

    0
    2021年02月06日

    Posted by ブクログ

    「デフ・ヴォイス」シリーズ第3弾。手話通訳士・荒井の仕事を横軸に、みゆき・美和との家族としての成長、甥っ子(兄の息子)司の悩みを縦軸に6年間が描かれています。

    第1話「慟哭は聴こえない」
    男性通訳者は歓迎されない産婦人科での通訳。初めての出産を控えたろうの夫婦と出会う。
    美和は小学3年生。
    冒頭の

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    コーダである手話通訳士、荒井を通して、聴覚障害をもつ人たちの想いや苦悩がひしひしと伝わってきます。
    心を開ける相手がいることの大切さも身にしみました。

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

    ずっと読んでいる人にとってご褒美のように
    これまで荒井が出会ってきた人のその後が描かれる。
    荒井自身もまたライフステージの変化があり、この世界のどこかでみんなが本当に生活しているような気がしてくる。

    この作品がろう者、聴覚障害者の大変な現状を世に伝える意義はかなり大きい。
    24時間テレビよりも意義

    0
    2024年07月01日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。
    私は第2弾よりこちらの方が好みかな。
    四つの短編で、いろいろな問題を定義していると思った。
    通信制の大学で知り合った女性は生まれながらの失聴者だった。
    その彼女に、自分の名前と簡単な手話を教えてもらったことがある。
    今考えると、あれは日本手話だったな。

    これからの荒井ファミリーの

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    3作目。ますますいい話と云うか、問題のある話が続く。身近な経験はないが、理解できる。本当に難しい問題だわ

    0
    2024年06月01日

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