丸山正樹のレビュー一覧

  • 夢見る言葉

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    ネタバレ

    デフ・ヴォイスシリーズ、完結作。
    コロナが落ち着き、荒井の手話通訳士としての活動も戻ってきた。美和は目指していた高校に奇跡的に入学することができ、英知と同じ学校に通うことが出来るようになった。高校生になったことで、英知と一緒に帰ってもはやし立てられるということはなかったが、果たして英知と自分は彼氏彼女の関係なのか、と悩む美和。そして家で白紙の離婚届を見て、荒井とみゆきが離婚するのでは、と動揺する。
    美和が私立の高校を選んだことで、学費の心配と声でのコミュニケーションを本当になくしてしまっていいのか、という心配もあって、瞳美は日本手話をベースにした公立のろう学校に進学した。みゆきは刑事としての経

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    2026年09月05日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    主人公は家族で一人だけ耳が聞こえ
    そのためずっと孤独を感じて生きてきた

    世の中に心を開けない主人公だけれど
    聞こえないことを生まれながらに理解できているからこそ
    誰からも信頼される手話通訳ができるのだろう

    私自身が少しばかり本気で手話を習っていたことがあり
    手話のこと
    手話通訳士のこと
    聴者とろう者のこと
    コーダのこと
    そういった世界のことも勉強していたけれど
    まだまだ知らないことだらけだと感じさせられた

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    2026年09月01日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    予想以上の作品でした『デフ・ヴォイス』。
    手話通訳者が裁判で活躍するお話かと思っていたら、ぜんぜんぜん違いました((*゚Д゚)ゞ

    主人公は色々あって 卑屈な性格なところからはじまるのですが、読む手が止まらない!
    毒っ気がチラホラする、好きな感じ。

    全11章なので、短くエピソードが纏まって面白いのは作者の腕ですね!
    作者丸山さんには伝えたいテーマがはっきりあって、読み手にどストレートで伝わる描き方が
    11章立てで伝わりやすい!
    「衝撃のラスト」と帯にはありますが
    「納得のラスト」でした、わたしには。


    いやぁ、久しぶりに自分の
    無関心かつ無知さに心臓ドキドキでした。
    ろうの方が言います、

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    2026年08月26日
  • 夢見る言葉

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    シリーズ第5弾!「デフ・ヴォイス」「龍の耳を君に」「慟哭は聴こえない」「わたしのいないテーブルで」に続く完結編ですが、正直まだまだ彼らを見守っていたかった。

    ドキドキ楽しみながら、未知の世界やさまざまな視点に気付かせてくれ、考える切っ掛けをくれるシリーズ。本作も最後の最後まで夢中で読みふけりました!

    ろう児の学校問題。夫婦の問題。荒井ファミリーが深く関わることになった裁判の行方。そして、美和と英知君の関係性について。
    時代だけでなく、個人を取りまく環境や気持ちも変化していくなかで、彼らが何をどう選択していくのか──。もし自分だったら……考えだすと頭の中がグルグルする。

    何だかんだありつつ

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    2026年08月23日
  • 夢見る言葉

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    帯にもありますが、「私たちのことを、私たち抜きで決めないでください。」というセリフがとても(メッセージとしても)強烈だった

    自分は現状何もできてないが、手話を習ってみようか、点字を学んでみようかと、その気にさせてくれる良い作品だと思います

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    2026年08月23日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    流行したことは露知らず、古本屋でこの1冊を手に取った。
    手話のことは少し勉強していた時期もあった為、前半から割とスムーズに読み進めることができた。
    後半からは怒涛の連続で、あっという間に読み終えてしまった。
    言葉の重み、私達自身の周りとの繋がり、色々と改めて考えさせてもらえる1冊だった。

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    2026年07月26日
  • 夢見る言葉

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    「デフ・ヴォイス」シリーズ5巻目であり、完結編。もっとも、あとがきによればスピンオフの「刑事何森」シリーズは継続し、その中で主人公・荒井ファミリーの今後も語られるようです。(「刑事何森」には手を出していないので…)
    やっぱり、このシリーズは良いですね。
    物語の後半は、北海道立札幌聾学校の訴訟を題材にしています(あくまで題材であり、結末は異なります)。「日本手話を基盤として、日本語の読み書きや学ぶ力を育てる」と謳っていた同校が、人員不足から「日本語対応手話」へと変更し、生徒が授業についていけなくなったことが発端となった訴訟です。
    文法から異なる「日本手話」が先天性聾者にとって学びやすい独自の言語

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    2026年07月23日
  • 夢見る言葉

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    デフヴォイス5巻目で完結。学びのたくさんあるシリーズでした、ここまで書き続けてくれた著者に感謝です。あとがきで入口になり出口を示すような本になったら、とありました。問題提起には十分だと思います。正しい答えはわからない、けど当事者抜きに考えないで、声を聞いてほしい、この気持ちを誰に対しても忘れないよう心に刻みます。高校生になった美和が英知に惹かれるのは荒井に似てるから?わからないことをはっきり伝え思慮深い所がいいよね。ろう者の瞳美が小学生になりみゆきは警察内で昇進のため籍を抜くなど毎日時計は進んでる、今後のみんなを見たい気もするし、私達が考えるべき事かな。素晴らしい作品でした、出会えてよかった!

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    2026年07月20日
  • 夢見る言葉

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    ろう者が置かれている厳しい状況を、夫婦のすれ違いや互いの仕事との向き合い方、家族の問題や聾学校における子供たちの言語の問題など、ろう者と関わる事なく育った者として考えさせられる小説だった。
    スッキリと終わらない物語も、ろう者にまつわる問題の複雑さを表しているようだった。

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    2026年06月29日
  • 夢見る言葉

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    『デフ・ヴォイス』シリーズ完結編

    このシリーズを読み始めた時、自分は健聴者だったが6年前に進行性難聴を発症し、今は中等度難聴者で補聴器を装着している。
    手話教室にも2年ほど通ったので、この表紙絵の手話が「家族」を表していることもすぐに分かり、今回は荒井の家族の話なのだろうと思った。

    一つの家族の中に、健聴者・コーダ・聾者が存在する。
    聾である瞳美の母みゆきは健聴者であまり手話が得意でない。父親の荒井はコーダで手話も口話も同じように使いこなす。みゆきの連れ子である美和は幼少期から荒井に手話を習っていたので堪能だ。
    それだけでも、コミニュケーションの取り方に違いが出るだろうし、互いの理解の度合

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    2026年06月28日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ネタバレ


    聾者と聴者を結ぶ存在"コーダ"の主人公が、事件を通して聾者とコーダのリアルを伝えてくれる話。

    以前NHKで草彅剛さん主演の同名のドラマがやっていたので、興味があって読んでみました。

    手話にも種類があったり、聾者の方が"聾者"という名称に誇りを持っていたり、コーダの方の孤独感だったり、知らないことだらけだったので読んでいて学ぶことばかりです。

    自分だけが聞こえる孤独感、同じ言語を使えても聾者同士だけの結束感を幼きながらに知ってしまった主人公の寂しさに寄り添える人がいてくれたらな、と勝手に思ってしまいました。
    転んでも気付いてもらえないから泣いてはい

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    2026年03月30日
  • キッズ・アー・オールライト

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    日本生まれ日本語を話せるのにガイジン、日系、と呼ばれる子どもたち。必要以上に責任を感じ祖母の介護をするため学校に通えないヤングケアラー。この時代にも支援から抜け落ちてしまう子ども、そんな子をまとめて面倒みてるNPO「子どもの家」、現代の日本の見えにくく見たくないものにスポットを当てる、いい作品。考えなければいけない問題、でもどう解決するのがいいのか私にはわからない。知り、考え続けることは大切だ。一気読み。

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    2026年03月11日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    全11章の構成が素晴らしかった。章末にぐぐっと読者を惹きつける。手話を介する事で言葉の重みを何倍にも感じた。コーダは聴者なのに、こんなにつらいのか…転んでも泣けない理由を聞いて苦しかった。

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    2026年03月01日
  • 龍の耳を君に

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    「デブ・ヴォイス」の続編という位置付けの本作は、短編というか、しっかりした長編3話からなる手話通訳人の物語です。
    コーダという立場であった生い立ちから、ろう者や障害者に手助けしなければ気が済まない性格になった主人公が、色々な事柄に首を突っ込んで解決していきます。
    小説の中に、考えさせられる事、新たに得られる知識等があり、非常にいい本です。
    以前はろう者や障害者が差別されていた事は容易に想像は出来ても、実際はどのような事が起きていたかまでは具体的には考えられてはいなかったが、この物語の中で、ろう者等の立場や心境などが、第三者目線で上手に表現されてろう者の理解が深まりました。

    素晴らしい本です。

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    2026年03月02日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    衝撃的なタイトルに惹かれて買った作品!
    最初から最後までドキドキしながら読み進めました!

    夫に対して不満がある3人の女性たち。
    集まれば夫に対する愚痴と『死んでくれないか』という願望が浮き彫りになる。
    その3人の女性に降りかかる事件の連続…!

    自分の夫に対してこんな事を思ったことは一度もないし、むしろ幸せにしてくれてありがとうの気持ちでいっぱい。
    だけど、どこかでボタンの掛け違いが起こった時にこう思ってしまうのではないかという怖さもあった。
    日々、生活の中でのコミュニケーションはとても大事ですね…。
    フィクションだからこそ楽しめる作品でした!!

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    2026年02月11日
  • 青い鳥、飛んだ

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    ネタバレ

    コンビニ店長の「柳田克己」は万引きを極度に嫌う。
    ある日万引きした男性を追い詰め、誤って殺してしまう。
    殺人容疑として逮捕された柳田。
    その後自身と相手方の家族が歩んだ道を描く。

    数年後、万引きによって捕まり、
    それまでの人生が180度変わってしまった者たちによる
    再スタート物語が始まる。

    万引きで逮捕された女性「安斉恵」、当時17才。
    高校も辞め、大学も行かずメンズエステ店で「ミチル」として勤務する。
    柳田のせいで父親を失った高校生「高橋真人」。
    父親が殺人犯となり、自身の居場所を求めるうちに「ホス狂」になった柳田克己の娘「涼美」

    自業自得、因果応報が軸となっている。

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    2026年02月08日
  • ウェルカム・ホーム!

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    【ウェルカム・ホーム(丸山正樹)】

     派遣切りにあい、やむなく介護士として特養で働くことになった主人公、康介。最初は介護の仕事が好きになれず「一時の仕事」のつもりだった。しかし、「介護拒否」、「離設(いわゆる脱走)」そして「お看取り」…利用者との様々な関わりを通して、康介は認知症高齢者の一見理解不能な行動の奥にある「その人らしさ」や「それぞれの人生」に触れ、介護士としての仕事にやりがいを感じるようになっていく。
    そして物語の終盤に「事件」は起こる。

     介護に従事する人、介護される人、要介護者の家族、長年連れ添った「連れ合い」が入所して離れ離れになる人…。一連のエピソードの中に、様々な立場の

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    2026年02月07日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    「若いうちに読んでおくことを勧める本」というジャンルがあります(自分の中で)。めでたく仲間入り。

    手話通訳士を主人公とした本ですが、「世の中を見る目が少し変わるかもしれない。若いうちにそれを知っておくといいよ。」といえる、そんな本ですね。

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    2026年01月22日
  • 青い鳥、飛んだ

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    audibleで。
    万引きで捕まったことをきっかけに、思い描いていた道を外れてしまったミチル。メンズエステで働いていたが、辞めようと思っていた矢先に客の1人に暴行を受けてしまう。相談しに行った探偵事務所にいたのは、かつて自分を捕まえたコンビニの店長だった。彼もまた、SNSでさらされ、人生を失っていた。
    人生はやり直せるなんて、簡単に言えることじゃない。でも、だからこそ、その先にあるものは、今までとは違う貴重さを持つのかもしれない。聞いている間、何度も気持ちがヒリヒリして辛かったけど、読んでよかった。

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    2026年01月16日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    「あなたはどちらの味方?」

    このひと言に凄くはっとした。

    耳が聞こえないってだけで
    非人道的に扱われたり
    差別や事件に巻き込まれたりして。

    でも障がいがあるから
    可哀想だね大変だねってする物語じゃなくて
    尊厳とか公平ってどういうことか
    そんな根本的なことを深く考える本だと
    私は感じました。

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    2026年01月10日