丸山正樹のレビュー一覧

  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    わけあって手話で会話をしている美和と英知。
    日常のなかで起こった小さな事件がミステリー要素を含んでいて、ワクワクしながら読みました。

    美和の中の正義感や自然に出る優しさ、対象的にまわりの子どもたちの子どもらしい小さな残酷さ。場面かん黙という症状を生活の一部としてまわりの子どもたちも自然に受け入れつつも、やはり壁を感じる現実。

    これからの社会の中心として生きていく子どもたちには、障害だけでなく、育った環境や考え方、年齢の違い、産まれた国や性別などなど、いろんな人が一緒に生きているということを受け入れて、その上で自分らしい生き方があるんだと言うことを知って欲しいですね。
    もちろん、こどもだけで

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    2023年12月27日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    差別を深く考えさせられる作品だった。
    手話といえばアーティストの楽曲や、保育園の発表会でも目にするようになって、てっきり身近になったと勝手に勘違いしていた。
    手話が2種類あると知らなかったし、聾唖と聾の切り分けにも心を打たれた。当事者の方々の思いが結実し、音声言語と同じように手話も言語だと国際法で認められたのは2006年とのこと。自分の不勉強さに恥じいる。

    手話を取りまく世界をグッと深掘りしてくれて、かつストーリーもしっかりとミステリー。文句なしに面白い。
    今、世間は障害者エンタメという辟易するようなニュースワードで騒がしい。そんな逆風に押し戻されることなく、ありのままの事実を捉えなきゃなと

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    2025年03月20日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    51/100
    丸山正樹著
    「逃女」
    ベトナム人技能実習生による傷害事件
    何森は、女性の逃亡を手助けする組織の存在を知り…
    「永遠(エターナル)」
    ラブホテルでの殺人事件の重要参考人は、パパ活をしていた若い女性だった…
    「小火」
    公園トイレの放火事件に、容疑者として浮かび上がったのは高齢者ホームレスだったが…

    罪を犯さざるを得なかった女性たちに対峙する刑事・何森
    定年が迫る中で下した苦渋の決断ー

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    2023年11月29日
  • 慟哭は聴こえない

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    ネタバレ

    自分が知らない世界が広がっている。

    静かな男
    の、親には心配かけまいと取り繕ってしまう優しさが泣けてしまう。
    それでも報われないのが泣けてしまう。


    ハンディキャップを持ってる人って、
    生活か大変なんだ、
    平等に生きやすくなるといいと思いつつ、
    自分に余裕がない時に歩み寄ることがてきるのかと葛藤を抱いてしまった。

    偽善っぽい自分の汚さを感じてしまった、、、

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    2023年11月20日
  • 漂う子

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    児童虐待や戸籍がない子供達の話、読んでて苦しかった。でも知らなくては何も始まらないし、子供達も救えない。読んで良かった。

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    2023年11月05日
  • 慟哭は聴こえない

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    3作目なのでだいぶん手話やろう者のことなど理解できるようになった。各章ごとに話が纏まっているので読みやすいが、問題点が最終章で全て解決しているのでとても読後感が良い。聴こえる者も聴こえない者も障害者もそうでないものも互いに歩み寄り支え合う、という言葉が胸に響いた。

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    2023年10月24日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    法律は正義は全て正しいものなのか?弱者たる技能実習生、外国人、シングルマザー、高齢単身女性…罪を犯さざるをえない彼女たちの逃走の行方は。それにしても技能実習生や難民のことは知らなさすぎた。現実は相当厳しいようだ。正義とはなにかを考えさせられる。

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    2023年10月22日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    92子供が安心して暮らせるには、親の自覚と周囲の関心とが同じくらい必要。分断の世界を結合と融合のある世界に変える努力を続けないと子供は育たない。幸福も育たない。一部の奇特な方達だけが困難を背負う社会を先ず変えないと。

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    2023年08月15日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    埼玉県警、ベトナム人技能実習生の女性が社員をナイフで刺した事件。ラブホテルで男性殺害される事件。公衆トイレの放火事件と難民認定。3つの事件の短編集。

    丸山正樹はやはりいい。「デフ・ヴォイス」シリーズも素晴らしいけど何森刑事もいい。徹底してるのは弱者への優しい目線。宮部みゆきの時代物にも共通する。自分が優しくないからまぶしく見えるのか、自分が優しくされないからあこがれるのかどっちかワカランけど、いいものはいい。政治家や官僚など広く市民のために働く者たち必読。

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    2023年08月08日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    児童書とあなどっちゃいけない内容

    こんな風に子どもの頃から手話に触れる機会があればとてもいい
    私の周りにも、気づいていないだけで聴こえない人は存在している
    盲導犬はそれなりに見るんだけど、それはきっと目立つからだ
    やっぱり手話勉強しようかな

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    2023年06月17日
  • 慟哭は聴こえない

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    今回も安定した面白さ

    最初の慟哭は聴こえないで、うっかり泣き、ろう者との大きな壁を改めて感じます

    聴こえない、というハンデはあまりにも大きい
    それは見た目にはわからないものだし
    見た目でわからないと、理解しにくい
    でも見た目でそれとわかると、近寄りにくい

    世の中って不合理で不条理

    たとえ障害があってもなくても
    互いに歩みより、思いを伝えることはとても大切

    わかるだろう、じゃわからない

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    2023年06月06日
  • 慟哭は聴こえない

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    デフ・ヴォイス第三作。今回は聴覚障害者の生活面での困難を描いていました。
    ろう者は119番を呼べない。日常生活はなんとかなっても、緊急時にはなすすべもなくなってしまう。今まで気づかなかった世界を教えてくれました。
    誰しも色んな特性を持って生まれてきて、それらによって幸福を感じることもあれば苦悩を抱くこともある。ネット119など、困った人を支える仕組みがもっと増えるといいな、と思いました。また、そういうことに気づける人間になりたい。

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    2023年04月08日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ作品。美和と英知が活躍する児童書。
    おもしろかった!
    これは是非シリーズ化して学校図書に置いて欲しい。子どもたちに読んでもらいたいなと思いました。

    小さな謎を美和と英知の二人がソウサする。
    場面緘黙症の英知。声での会話は難しいけど、手話が使える美和とは手話で会話をしている。
    そんな二人が道に迷った耳の聞こえないおばあさんと出会い、物語は動いていく。

    あぁ、子どもの世界ってこんなだったなぁ。
    「子どもの想像力と無責任なウワサ」
    最近は大人でもみられることだけど、改めて怖いなぁと思った。
    クラスのみんなとのアイデアが素敵でした。
    無かったことにしないで振り

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    2023年03月05日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    読み始めて、何となく何かに引っかかる。
    あ…これは『漂う子』と繋がってる話だと感じる。
    (あまり詳細は覚えていないのだが…)

    「ヤングケアラー」「在留外国人(日系ブラジル人)の子供」を題材としていて
    またまた考えさせられる内容だ。

    所々にさしこまれるゴシック体部分、
    その都度、誰の言葉か考える作業が生じて、
    どんどん引き込まれる勢いにブレーキがかかるのが
    個人的には少しもどかしかった。

    子供が苦しむ作品を続けて読んで、かなりキツイ。
    「誰かの役に立っている」そう思えることは
    明るい一歩になることもあり、重い鎖となることもある。
    子供には、明るい光のさす道を歩いてほしいと願います。

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    2023年01月27日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    ヤングケアラー、在日外国人の子ども達などが抱える問題がリアルに描かれている。
    重いテーマではあるけれど、素人にもわかりやすくて勉強になった。
    具体的に自分に何ができるだろうかと思うけど、まずは知ることから…。

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    2022年12月20日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    今作の舞台は名古屋
    「漂う子」のシバリが今回も登場。
    ヤングケアラー問題、日系ブラジル人の子供達の問題が今作の主軸。

    最近ニュースなどでヤングケアラーの問題を耳にすることが増えました。
    今作はコロナ禍の子供達であり、色々とタイムリーな内容で読んでいると胸が痛みました(*´-`)

    相変わらずの膨大な取材による内容は、物語を読んでいるというよりドキュメンタリーを観ているよう。
    とても勉強になった読書に感謝♪




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    2022年11月30日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    子供問題に関わるNPO、元不良で今は不良たちを食い止める鳶職、祖母の介護で高校に行けない少女、ドラッグ、外国人差別・・・

    現代の問題を詰め込んだ力作。政治家が読むべし。重たい話なのにすらすら読める。

    いい人が多すぎるのが玉に瑕。世間にはこんにいい人が沢山いるのか、それとも汚濁した私の周囲には汚濁した者ばかりなのか。

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    2022年11月05日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    コロナ禍になってから職を失い、住むところを無くして途方に暮れている人がいる。
    だが表面に出ていないだけで、日系人だと国に帰らざるを得ない人もいただろうし、親にすてられた外国籍の子どもたちは、何処で生きているのか…それすら把握できないのが現状ではないのだろうか。

    この小説も学校すら行けていない日系ブラジル人の少年たちや介護に追い詰められるヤングケアラーの少女のことである。
    フィクションではあるが、リアルな出来事では…と感じてしまう。
    彼らの叫びが、聞こえてくるような…それほどまでに危機的状況を受けるほどの切実さである。

    子どもたちが追い詰められて悲惨な結果になる前に、誰かが気づいて手を差し伸

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    2022年10月18日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    毎度、色々な方面の社会問題を教えてくれますが、ヤングケアラーはしんどい内容ですね

    「問題なのは、自分たち大人の方なのだ」はグサっと刺さります

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    2022年10月16日
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright

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    The kids are alright(子供たちは大丈夫)。子供の人権救済活動に携わる人々の話です。
    デフ・ヴォイスシリーズから離れ、前作『ウェルカム・ホーム!』は軽いコメディータッチのお仕事小説で少々アララ?でしたが、本作は丸山さんらしいやや重めタッチ。やはりこの方が似合います。学校で阻害され義務教育さえ受けずに堕ちて行く日系ブラジル少年の集団、貧困や虐待の末「パパ活」などに走るストリートチルドレン、最初は自らの善意で始めたものの抜け出せなくなったヤングケアラー。そうした子供たちの状況が生々しく描かれます。そしてそれを救おうと様々レベルで動く人達。
    奥さんが重度身体障碍者という所からくる経

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    2022年10月13日