丸山正樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わけあって手話で会話をしている美和と英知。
日常のなかで起こった小さな事件がミステリー要素を含んでいて、ワクワクしながら読みました。
美和の中の正義感や自然に出る優しさ、対象的にまわりの子どもたちの子どもらしい小さな残酷さ。場面かん黙という症状を生活の一部としてまわりの子どもたちも自然に受け入れつつも、やはり壁を感じる現実。
これからの社会の中心として生きていく子どもたちには、障害だけでなく、育った環境や考え方、年齢の違い、産まれた国や性別などなど、いろんな人が一緒に生きているということを受け入れて、その上で自分らしい生き方があるんだと言うことを知って欲しいですね。
もちろん、こどもだけで -
Posted by ブクログ
差別を深く考えさせられる作品だった。
手話といえばアーティストの楽曲や、保育園の発表会でも目にするようになって、てっきり身近になったと勝手に勘違いしていた。
手話が2種類あると知らなかったし、聾唖と聾の切り分けにも心を打たれた。当事者の方々の思いが結実し、音声言語と同じように手話も言語だと国際法で認められたのは2006年とのこと。自分の不勉強さに恥じいる。
手話を取りまく世界をグッと深掘りしてくれて、かつストーリーもしっかりとミステリー。文句なしに面白い。
今、世間は障害者エンタメという辟易するようなニュースワードで騒がしい。そんな逆風に押し戻されることなく、ありのままの事実を捉えなきゃなと -
Posted by ブクログ
「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ作品。美和と英知が活躍する児童書。
おもしろかった!
これは是非シリーズ化して学校図書に置いて欲しい。子どもたちに読んでもらいたいなと思いました。
小さな謎を美和と英知の二人がソウサする。
場面緘黙症の英知。声での会話は難しいけど、手話が使える美和とは手話で会話をしている。
そんな二人が道に迷った耳の聞こえないおばあさんと出会い、物語は動いていく。
あぁ、子どもの世界ってこんなだったなぁ。
「子どもの想像力と無責任なウワサ」
最近は大人でもみられることだけど、改めて怖いなぁと思った。
クラスのみんなとのアイデアが素敵でした。
無かったことにしないで振り -
Posted by ブクログ
ネタバレいつしか随分と歳月を経た我が人生において、公私いずれの場でもろう者と交わることがなかった。よって、このデフ・ヴォイスシリーズを読むたびに、学ぶこと多いなぁ、毎回面白いシチュエーションだなぁと感心しつつ楽しんでいる。考えようでは、この楽しむとは不適切な感想表現なのかもしれないが、正直ハマっている。聴覚ではないが障害を持つ家族がいる中、苛立つことが多い。冷静でいるときはいいものの、自分のわがままをよそに相手のわがままにたびたび腹が立つ。歩み寄れていない未熟さを思う。そういえば、難聴が進んだ母への思いやりも…。慟哭、聴こえないでなく、聴いてないか。