丸山正樹のレビュー一覧

  • キッズ・アー・オールライト

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    日本生まれ日本語を話せるのにガイジン、日系、と呼ばれる子どもたち。必要以上に責任を感じ祖母の介護をするため学校に通えないヤングケアラー。この時代にも支援から抜け落ちてしまう子ども、そんな子をまとめて面倒みてるNPO「子どもの家」、現代の日本の見えにくく見たくないものにスポットを当てる、いい作品。考えなければいけない問題、でもどう解決するのがいいのか私にはわからない。知り、考え続けることは大切だ。一気読み。

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    2026年03月11日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    全11章の構成が素晴らしかった。章末にぐぐっと読者を惹きつける。手話を介する事で言葉の重みを何倍にも感じた。コーダは聴者なのに、こんなにつらいのか…転んでも泣けない理由を聞いて苦しかった。

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    2026年03月01日
  • 龍の耳を君に

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    「デブ・ヴォイス」の続編という位置付けの本作は、短編というか、しっかりした長編3話からなる手話通訳人の物語です。
    コーダという立場であった生い立ちから、ろう者や障害者に手助けしなければ気が済まない性格になった主人公が、色々な事柄に首を突っ込んで解決していきます。
    小説の中に、考えさせられる事、新たに得られる知識等があり、非常にいい本です。
    以前はろう者や障害者が差別されていた事は容易に想像は出来ても、実際はどのような事が起きていたかまでは具体的には考えられてはいなかったが、この物語の中で、ろう者等の立場や心境などが、第三者目線で上手に表現されてろう者の理解が深まりました。

    素晴らしい本です。

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    2026年03月02日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    衝撃的なタイトルに惹かれて買った作品!
    最初から最後までドキドキしながら読み進めました!

    夫に対して不満がある3人の女性たち。
    集まれば夫に対する愚痴と『死んでくれないか』という願望が浮き彫りになる。
    その3人の女性に降りかかる事件の連続…!

    自分の夫に対してこんな事を思ったことは一度もないし、むしろ幸せにしてくれてありがとうの気持ちでいっぱい。
    だけど、どこかでボタンの掛け違いが起こった時にこう思ってしまうのではないかという怖さもあった。
    日々、生活の中でのコミュニケーションはとても大事ですね…。
    フィクションだからこそ楽しめる作品でした!!

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    2026年02月11日
  • 青い鳥、飛んだ

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    ネタバレ

    コンビニ店長の「柳田克己」は万引きを極度に嫌う。
    ある日万引きした男性を追い詰め、誤って殺してしまう。
    殺人容疑として逮捕された柳田。
    その後自身と相手方の家族が歩んだ道を描く。

    数年後、万引きによって捕まり、
    それまでの人生が180度変わってしまった者たちによる
    再スタート物語が始まる。

    万引きで逮捕された女性「安斉恵」、当時17才。
    高校も辞め、大学も行かずメンズエステ店で「ミチル」として勤務する。
    柳田のせいで父親を失った高校生「高橋真人」。
    父親が殺人犯となり、自身の居場所を求めるうちに「ホス狂」になった柳田克己の娘「涼美」

    自業自得、因果応報が軸となっている。

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    2026年02月08日
  • ウェルカム・ホーム!

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    【ウェルカム・ホーム(丸山正樹)】

     派遣切りにあい、やむなく介護士として特養で働くことになった主人公、康介。最初は介護の仕事が好きになれず「一時の仕事」のつもりだった。しかし、「介護拒否」、「離設(いわゆる脱走)」そして「お看取り」…利用者との様々な関わりを通して、康介は認知症高齢者の一見理解不能な行動の奥にある「その人らしさ」や「それぞれの人生」に触れ、介護士としての仕事にやりがいを感じるようになっていく。
    そして物語の終盤に「事件」は起こる。

     介護に従事する人、介護される人、要介護者の家族、長年連れ添った「連れ合い」が入所して離れ離れになる人…。一連のエピソードの中に、様々な立場の

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    2026年02月07日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    「若いうちに読んでおくことを勧める本」というジャンルがあります(自分の中で)。めでたく仲間入り。

    手話通訳士を主人公とした本ですが、「世の中を見る目が少し変わるかもしれない。若いうちにそれを知っておくといいよ。」といえる、そんな本ですね。

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    2026年01月22日
  • 青い鳥、飛んだ

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    audibleで。
    万引きで捕まったことをきっかけに、思い描いていた道を外れてしまったミチル。メンズエステで働いていたが、辞めようと思っていた矢先に客の1人に暴行を受けてしまう。相談しに行った探偵事務所にいたのは、かつて自分を捕まえたコンビニの店長だった。彼もまた、SNSでさらされ、人生を失っていた。
    人生はやり直せるなんて、簡単に言えることじゃない。でも、だからこそ、その先にあるものは、今までとは違う貴重さを持つのかもしれない。聞いている間、何度も気持ちがヒリヒリして辛かったけど、読んでよかった。

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    2026年01月16日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    「あなたはどちらの味方?」

    このひと言に凄くはっとした。

    耳が聞こえないってだけで
    非人道的に扱われたり
    差別や事件に巻き込まれたりして。

    でも障がいがあるから
    可哀想だね大変だねってする物語じゃなくて
    尊厳とか公平ってどういうことか
    そんな根本的なことを深く考える本だと
    私は感じました。

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    2026年01月10日
  • 青い鳥、飛んだ

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    ネタバレ

    丸山さんの作品はどれも、社会的弱者の現状をリアルに想像できるように描いてくれる。

    コロナ禍の職業差別など、当事者の実情に思いを馳せることがなかったなと心が痛んだ。

    柳田はどうも自己愛性パーソナリティ障害の節があるなあと感じながら読み進めたが、彼の考えが葛藤とともに徐々に変化する様子は読み応えがあった。

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    2026年01月07日
  • ウェルカム・ホーム!

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    とても読みやすい。
    介護者、利用者、親族、それぞれの視点で描かれた内容だった。どれにも属さないが共感するものがあった。
    1番感じたことは、「切なさ」だった。
    利用者のためを!と言いながらも、効率を考えなければ仕事にならない介護者。また、なかなか会いにこない親族。利用者は本当に幸せなんだろうか。
    すごく考えさせられる内容だった。

    相手の気持ちを考える、とはいうがどれだけ理解してあげられているだろう。
    そんなことを思いながら読んでいると、反省することもあった。

    主人公、康介さんの成長する様子もユーモアを交えつつ表現されており、面白かった。

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    2026年01月05日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    ネタバレ

    チープな犯罪計画
    ドス黒い嫉妬の渦巻く悪意
    様々な悪意が混在する
    中盤以降の怒涛の混乱は一気見確実

    夫「甲本幸博」の不倫相手は
    妻「麻矢」の後輩「香奈」
    ずっと憧れていた麻矢に対して、
    麻矢の様になりたいという思いが
    仕事とプライベートの二つを奪う。
    完璧なまでに実行され続ける計画は圧巻。
    当然だが夫婦仲は良い方が良い。

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    2025年12月18日
  • 青い鳥、飛んだ

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    青い鳥、飛んだ、ってこういう意味だったのね。

    面白かった。
    ノンストップで数時間で読んでしまった。

    柳田の、悔恨と改心、
    恵の立ち直り、
    人は何度でも立ち直ることができるんですね。
    恵の立派なのは、決して他人のせいにしないこと。

    万引きは確かに悪いこと。
    何度も繰り返してしまうことが多いという窃盗罪について、温情をかけるべきなのかどうか。
    柳田はあの時どうするべきだったのか。
    難しい問題ですね。


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    2025年12月06日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ろう者と聴者では世界が違うとお互いに思ってしまっている。その狭間で生きているコーダ。
    コーダであることでの苦労がたくさんあった主人公だが、最後母に名前を呼ばれること、母の手の動きが好きだったと。コーダとして理解できることもたくさんあるんだなと思った。
    日本手話、日本語対応手話は恥ずかしながら自分は知らなかった。

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    2025年12月02日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    数年前に読んだ時、デフやコーダといった言葉も知らなかった…。どれだけ自分が無知で、健常者で生きている世界しかみえていなかったのかと痛感した。そこにミステリーも絡みあい読後の感動が忘れられない。

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    2025年11月19日
  • デフ・ヴォイス

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    ネタバレ

    特別支援教諭の免許取得に向け大学で聴覚障害児の授業をしている中で出会ったこの作品、なんとも言えない思いになった。

    きっとこの作品が全てではないけれどとてもリアルで考えさせられる部分が多かった。

    このシリーズ、全部読んでいきたい。

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    2025年11月16日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ネタバレ

    ろう者であったために、誰にも打ち明けられなかった、両親にも打ち明けるための手話がわからなかったというのが悲しすぎる。年少者に対する、逆らえないものからの暴力は本当に許せないが、相手が誰にも言えないとふんでの暴力は本当に腹が立つし、許せない。あの親子は自業自得。

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    2025年11月12日
  • 龍の耳を君に

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    第二シリーズも面白く読んだ。
    特に英知くん、発達障害のある少年が、障害云々でなく1人の少年として描かれている感じがすごくいいなと思った。聴覚障害とか、コーダとか、複雑な気持ちを持つ人たちをたくさん理解しているからこその、それぞれ一人一人の人生が描かれている、そんな感じがした。

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    2025年11月01日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    身内にろう者がいる訳ではないけど、でもSNSメディアや、昨今の映画で、私の身近になってきた、「Deaf」「Coda」という存在。
    ろう者の取り巻く現状、ろうの中でも一筋縄ではいかない世界を垣間見つつ、終盤は人間ドラマに魅了され、一気に読んだ1冊でした。

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    2025年10月10日
  • 青い鳥、飛んだ

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    一言メモ、被害者と加害者の区別は、単純ではなくて、時と場合、個々を取り巻く環境によって、結果的に、受け取る個人により判断されていく

    当初被害者は、結果的に加害者に移り変わっていく。どうやっても、どうすることもできない状況にある主人公に、自分がなっているかのような気持ちで、読み進められた。
    数人の目線で、ストーリーは書かれている。それぞれが置かれている状況から、少しずつ重なりだしていくストーリーも面白い。
    みんなそれぞれに被害者で、加害者だけど、どうしても、主人公は、トータル的に、やはり被害者じゃないかと、今の私の状況からは、判断する。

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    2025年09月29日