丸山正樹のレビュー一覧

  • 青い鳥、飛んだ

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    ネタバレ

    コンビニ店長の「柳田克己」は万引きを極度に嫌う。
    ある日万引きした男性を追い詰め、誤って殺してしまう。
    殺人容疑として逮捕された柳田。
    その後自身と相手方の家族が歩んだ道を描く。

    数年後、万引きによって捕まり、
    それまでの人生が180度変わってしまった者たちによる
    再スタート物語が始まる。

    万引きで逮捕された女性「安斉恵」、当時17才。
    高校も辞め、大学も行かずメンズエステ店で「ミチル」として勤務する。
    柳田のせいで父親を失った高校生「高橋真人」。
    父親が殺人犯となり、自身の居場所を求めるうちに「ホス狂」になった柳田克己の娘「涼美」

    自業自得、因果応報が軸となっている。

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    2026年02月08日
  • ウェルカム・ホーム!

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    【ウェルカム・ホーム(丸山正樹)】

     派遣切りにあい、やむなく介護士として特養で働くことになった主人公、康介。最初は介護の仕事が好きになれず「一時の仕事」のつもりだった。しかし、「介護拒否」、「離設(いわゆる脱走)」そして「お看取り」…利用者との様々な関わりを通して、康介は認知症高齢者の一見理解不能な行動の奥にある「その人らしさ」や「それぞれの人生」に触れ、介護士としての仕事にやりがいを感じるようになっていく。
    そして物語の終盤に「事件」は起こる。

     介護に従事する人、介護される人、要介護者の家族、長年連れ添った「連れ合い」が入所して離れ離れになる人…。一連のエピソードの中に、様々な立場の

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    2026年02月07日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    「若いうちに読んでおくことを勧める本」というジャンルがあります(自分の中で)。めでたく仲間入り。

    手話通訳士を主人公とした本ですが、「世の中を見る目が少し変わるかもしれない。若いうちにそれを知っておくといいよ。」といえる、そんな本ですね。

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    2026年01月22日
  • 青い鳥、飛んだ

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    audibleで。
    万引きで捕まったことをきっかけに、思い描いていた道を外れてしまったミチル。メンズエステで働いていたが、辞めようと思っていた矢先に客の1人に暴行を受けてしまう。相談しに行った探偵事務所にいたのは、かつて自分を捕まえたコンビニの店長だった。彼もまた、SNSでさらされ、人生を失っていた。
    人生はやり直せるなんて、簡単に言えることじゃない。でも、だからこそ、その先にあるものは、今までとは違う貴重さを持つのかもしれない。聞いている間、何度も気持ちがヒリヒリして辛かったけど、読んでよかった。

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    2026年01月16日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    「あなたはどちらの味方?」

    このひと言に凄くはっとした。

    耳が聞こえないってだけで
    非人道的に扱われたり
    差別や事件に巻き込まれたりして。

    でも障がいがあるから
    可哀想だね大変だねってする物語じゃなくて
    尊厳とか公平ってどういうことか
    そんな根本的なことを深く考える本だと
    私は感じました。

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    2026年01月10日
  • 青い鳥、飛んだ

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    ネタバレ

    丸山さんの作品はどれも、社会的弱者の現状をリアルに想像できるように描いてくれる。

    コロナ禍の職業差別など、当事者の実情に思いを馳せることがなかったなと心が痛んだ。

    柳田はどうも自己愛性パーソナリティ障害の節があるなあと感じながら読み進めたが、彼の考えが葛藤とともに徐々に変化する様子は読み応えがあった。

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    2026年01月07日
  • ウェルカム・ホーム!

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    とても読みやすい。
    介護者、利用者、親族、それぞれの視点で描かれた内容だった。どれにも属さないが共感するものがあった。
    1番感じたことは、「切なさ」だった。
    利用者のためを!と言いながらも、効率を考えなければ仕事にならない介護者。また、なかなか会いにこない親族。利用者は本当に幸せなんだろうか。
    すごく考えさせられる内容だった。

    相手の気持ちを考える、とはいうがどれだけ理解してあげられているだろう。
    そんなことを思いながら読んでいると、反省することもあった。

    主人公、康介さんの成長する様子もユーモアを交えつつ表現されており、面白かった。

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    2026年01月05日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    ネタバレ

    チープな犯罪計画
    ドス黒い嫉妬の渦巻く悪意
    様々な悪意が混在する
    中盤以降の怒涛の混乱は一気見確実

    夫「甲本幸博」の不倫相手は
    妻「麻矢」の後輩「香奈」
    ずっと憧れていた麻矢に対して、
    麻矢の様になりたいという思いが
    仕事とプライベートの二つを奪う。
    完璧なまでに実行され続ける計画は圧巻。
    当然だが夫婦仲は良い方が良い。

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    2025年12月18日
  • 青い鳥、飛んだ

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    青い鳥、飛んだ、ってこういう意味だったのね。

    面白かった。
    ノンストップで数時間で読んでしまった。

    柳田の、悔恨と改心、
    恵の立ち直り、
    人は何度でも立ち直ることができるんですね。
    恵の立派なのは、決して他人のせいにしないこと。

    万引きは確かに悪いこと。
    何度も繰り返してしまうことが多いという窃盗罪について、温情をかけるべきなのかどうか。
    柳田はあの時どうするべきだったのか。
    難しい問題ですね。


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    2025年12月06日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ろう者と聴者では世界が違うとお互いに思ってしまっている。その狭間で生きているコーダ。
    コーダであることでの苦労がたくさんあった主人公だが、最後母に名前を呼ばれること、母の手の動きが好きだったと。コーダとして理解できることもたくさんあるんだなと思った。
    日本手話、日本語対応手話は恥ずかしながら自分は知らなかった。

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    2025年12月02日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    数年前に読んだ時、デフやコーダといった言葉も知らなかった…。どれだけ自分が無知で、健常者で生きている世界しかみえていなかったのかと痛感した。そこにミステリーも絡みあい読後の感動が忘れられない。

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    2025年11月19日
  • デフ・ヴォイス

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    ネタバレ

    特別支援教諭の免許取得に向け大学で聴覚障害児の授業をしている中で出会ったこの作品、なんとも言えない思いになった。

    きっとこの作品が全てではないけれどとてもリアルで考えさせられる部分が多かった。

    このシリーズ、全部読んでいきたい。

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    2025年11月16日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ネタバレ

    ろう者であったために、誰にも打ち明けられなかった、両親にも打ち明けるための手話がわからなかったというのが悲しすぎる。年少者に対する、逆らえないものからの暴力は本当に許せないが、相手が誰にも言えないとふんでの暴力は本当に腹が立つし、許せない。あの親子は自業自得。

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    2025年11月12日
  • 龍の耳を君に

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    第二シリーズも面白く読んだ。
    特に英知くん、発達障害のある少年が、障害云々でなく1人の少年として描かれている感じがすごくいいなと思った。聴覚障害とか、コーダとか、複雑な気持ちを持つ人たちをたくさん理解しているからこその、それぞれ一人一人の人生が描かれている、そんな感じがした。

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    2025年11月01日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    身内にろう者がいる訳ではないけど、でもSNSメディアや、昨今の映画で、私の身近になってきた、「Deaf」「Coda」という存在。
    ろう者の取り巻く現状、ろうの中でも一筋縄ではいかない世界を垣間見つつ、終盤は人間ドラマに魅了され、一気に読んだ1冊でした。

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    2025年10月10日
  • 青い鳥、飛んだ

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    一言メモ、被害者と加害者の区別は、単純ではなくて、時と場合、個々を取り巻く環境によって、結果的に、受け取る個人により判断されていく

    当初被害者は、結果的に加害者に移り変わっていく。どうやっても、どうすることもできない状況にある主人公に、自分がなっているかのような気持ちで、読み進められた。
    数人の目線で、ストーリーは書かれている。それぞれが置かれている状況から、少しずつ重なりだしていくストーリーも面白い。
    みんなそれぞれに被害者で、加害者だけど、どうしても、主人公は、トータル的に、やはり被害者じゃないかと、今の私の状況からは、判断する。

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    2025年09月29日
  • ワンダフル・ライフ

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    ネタバレ

    有能/無能なんていう物差しは、社会が作ったものにすぎない。そんなもので命の価値に軽重をつけたくない。健常者の感覚で言うならば、コスパ•タイパが重視される社会で、それに適応できる人が「優秀」と評価される。
    でも本当は生きているだけでその生が尊重される世界で生きたい。
    なんていうのは綺麗事かもしれないけど、少なくとも命の選別が行われて、蔑ろにされている命がある今の社会では生きていたくない。



    •353頁の裕太のセリフに刺された。
    「自分が差別的な人間と思われたくないからそんなこと言ってるんだろ。会いたいわけないじゃないか。いや仮に会いたいというのが本心だとしても、それはあくまで『奉仕の精神』だ

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    2025年09月04日
  • 青い鳥、飛んだ

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     大手フランチャイズ加盟コンビニ店主の主人公は、「万引き犯など最低の人間」との正義感の強い人物で、許しを請われても必ず警察に通報して、喜びを味わっている。ある日、菓子パンを万引きした男を捕まえようとして、もみ合いうちにその男を死亡させてしまい、人生は大きく崩れていく。妻子との離別と娘のパパ活疑いが、心をかき乱す。一方、児童養護施設で暮らしていた頃に万引きで捕まり、人生が大きく崩れてしまった女性。バイトを掛け持ちしながら必死に自律生活を夢見るが、コロナ禍で次々に職を失い、メンズエステで働いている。しかし、インターネットでの書き込みなどに不安を抱き、目標の貯金も貯まり潮時だと思っている。自身の児童

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    2025年08月30日
  • わたしのいないテーブルで

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    ネタバレ

    自分の子どもが聴こえない子どもだった場合、先天性にしろ後天性にしろ、親は、せめてどちらかの親は手話を覚えるものだと思っていました。
    覚えて、子どもとコミュニケーションをとるものだと思っていました。
    それが、まさか結構な数の親が手話をさせないで口話をさせているなんて。
    手話をする子どもと一緒に歩くのが恥ずかしいと、それを子どもに言う親がいるなんて。
    これが小説の中の話でなく、現実の話だということに衝撃を受けました。

    瞳の今後が気になります。
    案じられてなりません。

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    2025年08月29日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    興味があったけど、ドラマは途中で離脱してしまった。時間をおいて読んだ小説は、興味深くおもしろく、一気に読み進んだ。
    10年前に旅行したニュージーランドで、添乗員が普通に、英語とマオリ語と手話が公用語だと話すのを聞いて、ニュージーランドがもっと好きになった。
    この世に生を受けた人全てに、幸せであってほしい。

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    2025年08月21日