丸山正樹のレビュー一覧

  • 青い鳥、飛んだ

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    同じ地域に住み続けていれば、望んでいなくてもどこかで出会ってしまうことがあるんだろうな。万引きを許せないという店長の気持ちもわかるし、人にはそれぞれ事情があるというのもわかるし、心苦しい。

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    2025年10月05日
  • 青い鳥、飛んだ

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    Mは時間潰しのため万引きを繰り返し行ってきた。
    もし捕まってしまったら「園」の先生にも迷惑をかける。
    分かっていても止められない。
    ある日、コンビニの店長、柳田がMの犯行を目撃。
    そのまま警察に突き出されてしまった。

    柳田は万引き犯の男を捕まえる際
    引き倒し死なせてしまう。
    SNSで動画が拡散され、彼の人生は黒く塗りつぶされていく。

    登場する人たちの決して楽ではない生活は
    読んでいても苦しくて辛い。
    しかし、救いの手を差し伸べる者もいる。
    柳田もMも、もがいてもがいて這い上がる。
    諦めない気持ちだけで生きていけるほど甘くはない。
    苦しみもがいている人たちが
    すこしでも報われる社会であってほ

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    2025年10月01日
  • 漂う子

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    児童虐待、居所不明児、棄児、ストリートチルドレン、神待ち、児童ポルノ、売春⋯と、子どもを取り巻く闇が次々浮き彫りにされていきます
    行政は完璧では不完全、NPO法人も限定的
    すべての子どもたちの人権が尊重されて、安心して眠れる日が来ることを祈っています

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    2025年09月24日
  • 青い鳥、飛んだ

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    面白かったです。
    被害者になるか、加害者になるか、人はいい面もわるい面もあるから、自分の精神状態や環境によって人生が変わる瞬間はあると思う。
    そして人生のなかで被害者と加害者が交わって、より複雑になることも。
    厳しい現実と向き合う人もいるんだということは、忘れないで今を生きていたい。

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    2025年09月11日
  • 青い鳥、飛んだ

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    コンビニ店長だった柳田と高校生の頃に柳田の経営するコンビニで万引きをしたミチル。
    万引きを絶対に許すことができない柳田は万引き犯の捕獲に懸命になるが、ある日捕まえた万引き犯が死んでしまう。
    ミチルは高校を退学になり、やがて違法スレスレのメンズエステ店で働くようになる。
    それぞれの人生は二度と交錯することはないと思われたが、ある事件をきっかけに再び交わることになる。
    柳田やミチルのその後が気になって最初から最後まで一気に読んだ。
    ラストには救いがあって、その点は良かったと思う。

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    2025年09月06日
  • 青い鳥、飛んだ

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    ニュースでも取り上げられているような社会問題が物語に組み込まれていて、自分があまり知らない世界だったが分かりやすくて集中して読めた。
    前半は心がぎゅっとなるような苦しい場面が多かったが後半は闘い向き合う登場人物たちを応援する気持ちで読んだ。

    現実を考えると簡単には解決しないものばかりだろうけれど、それでも信念を持って向き合い続けることが大切なのだなと思った。

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    2025年08月20日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    涙なくしては読めない 極上の社会派ミステリー


    警察事務官を辞めた主人公は
    手話の特技を活かし手話通訳士となる
    少しずつ明らかになる主人公の過去…
    過去の殺人事件と現在の殺人事件が
    交錯するとき…
    全ての真実が明らかになる



    ミステリーの内容も素晴らしいが
    生まれながらに聴こえない人が使う手話と
    事故や病気などで難聴になった方が
    習得する手話との違いがあること…
    そしておのおのが抱える心の悩みがあること…

    私たちのすぐそばにいる方であるはずなのに
    私たちが知らない世界がそこにあり…
    恥ずかしいながら…
    知ろうとしてこなかった世界だったと痛感した


    相手の想いや言葉を知

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    2025年08月15日
  • 青い鳥、飛んだ

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    コンビニのオーナーである柳田は正義感が強く、万引犯を捕まえては斟酌せずに警察に引き渡している。ある日、いつものように捕まえた犯人を死なせてしまう。その場を動画に撮られ、SNSに上げられたことから生活が一変して行く。家庭もコンビニも破綻して行く。一方、高校時代に万引で柳田に捕まったミチルも施設をだされ転落して行く。風俗で金を貯めるミチルもSNSの被害に遭う。ここに柳田により父親を失った息子の復讐が絡む。ここまでは救いようが無い話しが続き、暗くなってくる。
    因果応報とも呼ぶべきか、3者が濃厚に絡んでくる。柳田の娘も風俗に沈んでしまったが、この結末も無く、唐突に良い話しで終わってしまった。ミチルが万

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    2025年08月14日
  • 青い鳥、飛んだ

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    ネタバレ

    一度出来心でやらかしてしまった事や悪意なくやってしまった事が、とても取り返しのつかない事になってしまったりして絶望するけど、最終的には夢を持ってそれを叶えて幸せになる話

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    2025年08月08日
  • わたしのいないテーブルで

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    「『ディナーテーブル症候群』という名がついたことで、こうして大勢が『同じようなことを経験した』『私も』と声を上げ始めた」

    このような現象は、例えば「ヤングケアラー」や「LGBTQ+」などにも当てはまるのではないかと思います。

    自分の中でもやもやしていたことに名前がつくということは、そのような問題を解決する第一歩になるのだと感じました。

    「手話を覚えたらバカになると思っていた」という母親。どういう根拠があってのことかわからず理解に苦しみました。

    親の無理解で、ろう者の子どもの第一言語になるはずの手話を取り上げられるのは虐待に当たるのではないかとさえ思いました。

    本書の記述がどこまで現実

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    2025年07月24日
  • 青い鳥、飛んだ

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    コンビニ経営者、万引き犯を追いかけ、死なせてしまう。メンズエステで働く女性にトラブル。

    生きてるとこういう事あるよなという当事者感と色々な登場人物が繋がる感が巧い。

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    2025年07月20日
  • 慟哭は聴こえない

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    「デフ・ヴォイス」シリーズの第三弾。シリーズの主人公の荒井のお仕事ものとしても楽しめるし、ろう者を取り巻く社会の側にある障害について知ることができる作品としても学びにつながる。また荒居一家に会いたくなった。

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    2025年07月20日
  • デフ・ヴォイス

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    創元推理文庫版が出たので再読。元警官でコーダの荒井さん。中年の不器用なおっちゃんが、手話通訳士として出会う人々に真摯に向き合う姿に惹き込まれる。
    過去と現在を繋ぐ事件の真実に、親目線で胸が痛んだ。選んだ道は間違っていたけれど、家族を想う姿に心があたたかくなる。人に勧めたくなる作品。

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    2025年07月16日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    友達からの勧めで読んだ。
    日本手話、日本語対応手話‥ 今まで知らずに来たことが恥ずかしくなる。
     ストーリーが面白いので自然に読める。続編も楽しみ。

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    2025年07月14日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    ネタバレ

    【ネタバレなし感想】
    大学からの友人の麻矢、璃子、友梨香。璃子。
    三人は会う度に夫の悪口を言い、死んで欲しいと愚痴をこぼす。
    ある日璃子が夫との言い合いの末夫が怪我をして記憶喪失に。麻矢は夫が突然の失踪。
    それぞれの真相と結末とは?
    展開が多く、先が気になってどんどん読んでしまう。




    【ネタバレあり感想】
    麻矢の夫は部下のカナと不倫をしていた。カナは麻矢に憧れ、麻矢になりたいと考えた末?の行い。
    夫のモラハラやDVもだいぶ激しいが妻も「死んでほしい」と愚痴を言うあたり、お互い様というか…
    夫婦生活ってなかなか難しいのは分かるが、そこまでか!?と思ったりもする。でもそういう境遇の人もいるの

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    2025年07月14日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    久しぶりに好みのミステリーに出会いました。
    社会問題を提起しながらもミステリーとしてのレベルも高く、読みごたえがあります。

    主人公は荒井という40代男性。
    離婚歴あり、無職。聴者だが手話がかなりできる。
    冒頭ではこれしか情報がないので、どこか屈折した態度を取る荒井への好感度はどうしても低くなります。
    ハローワークで職を探す中で手話通訳士なる資格を得て派遣通訳士となるが、1件の法廷通訳を務めたことからとある殺人事件に関わっていくこととなるー。

    荒井が事件に興味を持つ理由は彼の過去にあり、作中少しずつそれが明らかになっていきます。と同時に読み手は彼がコーダであり、家族に複雑な感情を抱いているこ

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    2025年07月13日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ストーリーとは別で、この本を読んだことにより
    手話や聴覚障害者について、知らないことがたくさんあることがわかりました。

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    2025年07月05日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ろう者と呼ばれる耳の聞こえない人たちの話。
    なんとなく不便そうだな、としか考えたことがなかったが、役所の手続きや裁判などの場面で苦労している様が描かれて確かにと感じた。
    最後の方の謎が絡まっていくところはストーリーに引き込まれたし、最後にスッキリするのも良かった。

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    2025年06月30日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    手話通訳士の話。

    手話にも昔ながらの言葉と現代に作られた言葉があるというのは知らなった。

    耳が聞こえないというだけで世間から遠ざけられたり、虐待を受けたり、表に出ていない差別的なことがたくさんあるのかもしれない。

    けど、同じ命ある人間であるし、うまく共存できる世の中にしていかなければならないし、色々考えさせられる本だった。

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    2025年06月29日
  • 青い鳥、飛んだ

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    コンビニでの万引きに対する店長、お客、第三者、それぞれの捉え方の違い。正義とは、何か?正義は、行った人に必ず幸せをもたらしてくれるのか?
    現代ならではの結末にたどり着くまでの物語だった。

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    2025年06月22日