丸山正樹のレビュー一覧
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元警察事務職員の主人公が手話通訳士となり、17年前に関わった殺人事件と接点のある難事件に遭遇することとなる。
この物語はろう者が主体となって展開されていくのですが、わたくしこれまでの人生でほとんどろう者の方とコミュニケーションをとった経験がなく、知識も乏しいので失礼ながらあまり期待せずにこの小説を手に取りました。
途中、ろう者と手話の種類などが詳細に記されており、これに関してはとても勉強になりました。
17年前の殺人事件のホンボシは誰であったのか?
現在起きた殺人事件にはその17年前の事件の関係者が大きく関与していることが疑われ、主人公の荒井尚人が奔走します。謎が謎を呼び、最後に真実が暴 -
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再読シリーズ。
読んだことも大枠のストーリーもうっすら覚えているのに、結末はほぼ終わりまで忘れていた。。
前に記録していたものが消えてしまい、いつ読んだか定かではないけれど、おそらく手話に興味を持って少し習っていた時か少し後。日本手話と日本語対応手話とそれに関する様々な見解、コーダという言葉と存在を知ったのもこの本だったと思う。
書かれたのが前の本なので、今はまた色々と環境も変わっているだろうし、自分も最近、福祉の勉強をするようになって、当時とはまた受け止め方の違いもあった気がする。当然、当事者の人々と同じように考えるのは無理なことだけど、色んな境遇や考えや課題があることはこれからも知って -
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万引き犯を絶対悪として捕まえ続けた結果、最終的に死なせてしまったコンビニの店長、柳田。柳田を中心に、犯罪からの転落人生のその後や、犯罪の連鎖を描いています。
読後感は重いです。傷害致死と過失致死。量刑が大きく異なりますが、主観的な判断と言わざるを得ず、自分が実際にこのような加害者側の立場になってしまったらと思うと、非常に怖かったです。そんなつもりはなかったと訴えたとしても、信じてはもらえない。流れてくるニュースの見え方も、少し変わりました。
前科がついてしまったあとの暮らしも絶望的です。特に、ネットに顔や名前が出てしまっていたら、一生涯付きまといます。まともな仕事には就けず、犯罪を繰り返し -
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息子の高校で感想文の宿題となっていた本でした。
紹介文を読んで気になって読み始めた。
私は障害者雇用を進めている特例子会社の責任者を、していますが、社員に聴覚障害者が複数人います。
手話に複数の種類がある事は知らなかった。コーダという存在も知らなかったが、存在はありうるし、小説の中の事もありうるのではないかと理解は出来た。
昔は、障害者に対して差別的な社会であったと思うし、物語のような事も表に出ていないだけで沢山あったと想像できる。
若い人に読んでもらいたい小説に選ばれて然るべき内容であり、大人も読むべき内容です。
小説としては、かなりドキドキした部分が多く、早く読み進めたい衝動に駆られ -
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丸山正樹『キッズ・アー・オールライト』朝日文庫。
ハードな社会派エンタメ小説であった。これまでの丸山正樹の小説とは一味違い、ハードな一面が際立っていたが、相変わらず社会問題にもズバッと斬り込んでいる。
少子高齢化が進む日本はヤングケアラーや移民外国人の増加が問題化している。さらには、かつての暴力団に代わり、半グレによる凶悪犯罪の増加も大きな社会問題となっている。
少子化の波は自分の勤務する会社にも押し寄せている。数年前までは30人、40人という多くの高卒新入社員が入社していたが、ここ2年は2人、3人という有り様だ。派遣会社に頼るにしても、そもそも派遣する社員が居らず、最近は外国人労働者を -
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一つの出来事から生活が一変していく。
逃げ場がなく、嫌な方向にどんどん転がっていく。
このなす術ない感じがとても怖かった。
抗いたいのに、それしか道が用意されていないように感じる感じ。
読んでて苦しかった。
同時に正義感って何なんだろうと考えさせられた。
過度な正義感は人を滅ぼす、と言ってしまえばそれまでだけど、自分が頑なに信じていることを疑うことができるのは、こういった大きな失敗を犯した時だけなんだろうか。
正しいと信じていることを疑うなんて難しすぎる。
大きな失敗が、家族をも巻き込んでいくのがまた恐ろしかった。
盲目的に信じていたばかりに。
行き過ぎた行為に立ち止まるチャンスはなかった -
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ネタバレ聾の字のエピソードを初めて知って、すぐさま友達に共有、、、!
私含め友達は特別支援学校教諭の免許取得予定でちょうど聴覚障害についての学習を進めてる中で出会ったこの作品。色んな人にオススメして色んな人に聾の世界を知ってもらいたいなあと思いました。
デフ・ヴォイスシリーズは、メインの事件の事よりも彼らの生きてる世界に関することの方が多く描かれている印象があります。
途中で難しかったり自分には理解できる限界があったりと彼らの世界をそのまま理解するにはまだ時間がかかりそうではあるが、今回も少しではあるが彼らの世界に足を踏み入れることができたと感じました。