丸山正樹のレビュー一覧
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デフ・ヴォイスシリーズも何森というキャラクターも気に入っている。このスピンオフは何森が主役で荒井夫婦との繋がりがあるから読めるけど、小説としては今一つ。
ブレない媚びないがゆえに組織不適合者となり冷遇されている刑事。旧態依然とした警察内部の体質などは設定が平凡。一作目は何森が優秀であることを示すため警察を無能にしすぎでは。痕跡も残ってないの?
三作目の「ロスト」は良かった。犯人の方法は間違っているけどね。桐子がいい役割を担ってる。何森とみゆきは真面目で面白味や意外性はないから、このバディだけで進めるとパッとしないのかも。面白味を描く作風ではないこともあるか。
何森やみゆきのキャラクターが掘り下げられるわけでもなく、特に魅力が増したようにも感じない。唯一、瞳美が可愛い。
それでも、相変わらず社会的弱者に向ける眼差しは優しい。真実を明らかにしようとする姿勢に刑事はこうあって欲しいなと思う。犯罪を許してはいけないけど、そのような方法でしか救われなかった人がいることを、障害や個人の特性を用いて描くのはこの作者ならでは。 -
Posted by ブクログ
ひまわりめろんさんの本棚からです
『デフ・ヴォイス』シリーズからのスピンオフ作品です
この本を見た瞬間、首を45度に傾け両手を広げ肩をすくめました
「ん?なにこれ?知らない…」の手話ですね
ひま師匠と同じくテキトーなことをやってます
テキトーなところは師匠譲りです
つまりテキトーな師匠が悪いということです
で、ひま師匠曰く「『デフ・ヴォイス』シリーズが好きな人は読まなあかんやつやで!」とおっしゃっていましたので読みました
というよりも、「やずややずやってそれはにんにく卵黄な!(少し本の内容に関係あり)」のレビューの一文が気になって読んだ次第でありますw
いや〜、そういうことか!
と、にんにく卵黄の謎が解けてスッキリ!
ってなるかーーーい!(# ゚Д゚)
少し内容に関係ありましたがまぁどうでもいいことでした
帯に騙されることはよくありますが、それと同じですね
カリスマレビュアーのレビューに騙されたということです
とにかく『デフ・ヴォイス』シリーズが好きな人は読んでみては?
けど、本作を読む前に必ずひまわりめろんさんのレビューを読んでからお読みください!
きっとにんにく卵黄が気になるはずです
( ̄ー ̄)ニヤリ -
Posted by ブクログ
〈デフ・ヴォイス〉シリーズスピンオフ〈刑事何森〉シリーズ第二作。
はみ出し刑事・何森が、〈デフ・ヴォイス〉シリーズの荒井みゆきとタッグを組んで三つの事件の捜査をする。
読み終えて何ともモヤモヤする作品だった。
弱者の女性たちの犯罪を描いているのだが、何森とみゆきが犯人を捕まえてお仕舞いではない。それどころか捕まえることさえ出来ない事件もある。
作中に出てくる『クー・ハン』なる組織も、そこに助けを求めるしかない女性たちも、その先には何があるのか。
映画のようなハッピーエンドが待っていれば良いが、本当にそうなるのか。一生守られて逃げ続ける日々が続くのは辛くないのか。
今の日本社会にある様々な問題。救済が必要な人、救済を求める人がたくさんいても、全ての人を救うことは出来ない。そもそも今の日本にそんな経済力などない。みんなが今日生きるのにいっぱいいっぱいな、貧しい国になっている。
一方で様々な救済措置を悪用し、法の隙間をすり抜けて不法行為・違法行為をする人間がいるのも事実。得てしてそちらの人間に少ないペイが渡るのも事実。
最後の事件で何森は自分で選択して自分で女性を取り調べた。
女性は救われたのか、どうなのか。
何森は作品の最後でまもなく定年を迎える設定となっている。次の作品があるとすれば、刑事ではない何森としての姿が描かれるのか。第二の人生の舞台はどこなのか。そこで何森は何をするのか。機会があれば読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ、“刑事何森”第二弾。
「逃走の行先」というタイトルにもある通り、“逃げる女”(逃げざるを得なくなった女)をテーマにした、連作三話が収録されています。
定年間近(!)の何森刑事とバディの荒井みゆきが追うのは、派遣先の上司を刺して行方をくらましたベトナム人技能実習生。その背景には非合法の救済組織があるようで・・(第一話「逃女」)。
丸山さんの作品には毎回考えさせられていますが、今回も、この国が抱える厳しい実情が浮き彫りになるような内容となっております。
技能実習生の厳しい現実を扱った、第一話「逃女」。
ホストに嵌った女性の末路・・売春斡旋、パパ活問題の第二話「永遠」。
難民申請の困難と非正規滞在外国人問題、そして高齢単身女性の貧困を描いた第三話「小火」。
各話、追い詰められた女性達の悲痛な思いが伝わってきて、読んでいて心がえぐられるようでした。
勿論フィクションではあるのですが、実際に起こった事件がベースになっているので、リアルな問題提起になってもいるのですよね。
という訳でスッキリ解決!という展開ではないのですが、本書を読んで“この国のセーフティーネットは一体どうなっているんだろう・・?”と、関心を向けるきっかけになりました。
さて、やりきれない事件への対峙でいつも以上に哀愁漂う何森さんでしたが、定年を迎えた後の彼の進路(?)も気になるところです。
あと、第二話で、捜査の為にホストクラブに通う羽目になったりと、本編シリーズとは違った面をみせてくれるみゆきさんでしたが、どうやら次女の瞳美ちゃんの学校の事でお悩みを抱えている模様です。
荒井ファミリーの状況が心配なので、本編シリーズの続きも是非お願いいたします~。 -
Posted by ブクログ
外国人技能実習生の妊娠問題「仮放免」、パパ活の実態、入管難民法の改正問題、の3話短編。
平和で閉鎖的な日本で起きている大切な問題提起本。
きっかけになれば、という思いか…
あとがきに記載されたように、読者の人気次第で、定年何森刑事のその後物語、続編が出るか決まるらしい。読んでみたい気もするが、どうも理屈っぽさに飽きも感じる。
全世代で最も貧困率が高いのは、65歳以上の高齢単身女性。コロナ禍以前から4人に1人が貧困で、65歳以上だと2人に1人になる。
フードバンクの中に、支援したい人からの提供を受け付けることを「フードドライブ」といい、集まった食品を配布する場所や作業を「フードパントリー」というらしい。
名古屋の入管施設での死亡事故により、入管収容施設での人権侵害の実態から、収容、仮放免、難民申請、の問題が明らかに。