丸山正樹のレビュー一覧

  • 慟哭は聴こえない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつしか随分と歳月を経た我が人生において、公私いずれの場でもろう者と交わることがなかった。よって、このデフ・ヴォイスシリーズを読むたびに、学ぶこと多いなぁ、毎回面白いシチュエーションだなぁと感心しつつ楽しんでいる。考えようでは、この楽しむとは不適切な感想表現なのかもしれないが、正直ハマっている。聴覚ではないが障害を持つ家族がいる中、苛立つことが多い。冷静でいるときはいいものの、自分のわがままをよそに相手のわがままにたびたび腹が立つ。歩み寄れていない未熟さを思う。そういえば、難聴が進んだ母への思いやりも…。慟哭、聴こえないでなく、聴いてないか。

    0
    2022年03月16日
  • 慟哭は聴こえない

    Posted by ブクログ

    デフ・ヴォイスから始まる「ろう者」を
    題材にした小説の第3弾。

    回を重ねるにつれ登場人物のその後が
    描かれてるので「実際この世に存在するのでは?」
    と錯覚してしまうほど、思い入れの強いシリーズに
    なってます。

    今回は主人公の荒井とみゆきとの間に子どもが
    生まれたことで起こる話も。

    他の3編のサイドストーリーもこれまでの
    作品同様、「ろう者」が抱える問題を提起してて
    読み応えありました。

    続編もあるみたいなので楽しみにしてます!

    0
    2022年01月30日
  • 慟哭は聴こえない

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目。
    前作までの間に、みゆきと結婚し、刑事課で働くみゆきの代わりに主夫をしながら、細々と手話通訳を続けていた荒井。
    1章目は耳の聴こえない妊婦さんの話。
    耳が聴こえないことが、救急車を呼ぶことへの障害もあるとは考えたこともなかった。
    2章目以降では、みゆきとの間に生まれた娘・瞳美の話が描かれる。
    子供を授かることに消極的だった荒井の心配は当たってしまい、生まれた瞳美は耳の聴こえない子だった。
    ショックを受ける荒井だったが、みゆきも、みゆきの連れ子である美和もその現実を受け止める姿がとても印象的。
    これまではミステリーの要素も絡めていたが、今作はミステリーの要素は少な目で、聴覚障害を

    0
    2021年12月19日
  • 慟哭は聴こえない

    Posted by ブクログ

    デフ・ボイス第三弾。
    短編集っぽい感じがするけどいいのかな。
    手話通訳の仕事や通訳が不確かな人がいる事実。
    聴覚障害者の暮らしの不便さ差別などがよく伝わった。

    0
    2021年10月21日
  • 慟哭は聴こえない

    Posted by ブクログ

    このシリーズは本当に面白い。1時間-2時間くらいでサラッと読めてしまう割にきちんと心に残るものがある。

    0
    2021年07月06日
  • 慟哭は聴こえない

    Posted by ブクログ

    主人公荒井にもついに子供が。
    聴覚障害について知ることができた上、
    物語に奥行きが出ていて、もっと読みたくなる。

    0
    2021年06月25日
  • 漂う子

    Posted by ブクログ

    読後というより、読み進めるうちに色々と考えることになった。登場人物の心境やセリフがいちいち心にささる。
    呑気に生きて来れた事に感謝しつつ、知った事実から目を逸らさず受け止めていこうと思う。

    0
    2020年09月23日
  • 漂う子

    Posted by ブクログ

    デフ・ヴォイス以上の衝撃作だと思う。日本には1年以上,所在が分からない子供(中学生以下)が千人以上。そしてそれすらも氷山の一角というのだから驚きを超えて寒気すら感じる。漂わざる得ない子供の目を覆いたくなるような悲しい現状に多くを考えさせられた一冊でした。超オススメ。
    あらすじ(背表紙より)
    恋人の教え子・紗智が父親と共に突然姿を消した。彼女を探すことになった二村直は、ただ一つの手掛りをもとに名古屋へ向かう。所在が分からない子供、「居所不明児童」という社会の闇を知るうちに、直は重大な決断を迫られる―。子を持つとは、親になるとはどういうことか。『デフ・ヴォイス』著者が描く問題作。

    0
    2020年05月11日
  • 漂う子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの程度取材をして書かれた小説なのか存じませんが、実際の虐待事件なども出てきてとてもリアルな感じがしました。居所不明児童に対して対応に限界があること、家族を頼れない若者がいろんな危うさを抱えながら自分で稼いで生きていること、売春や児童ポルノという形で我が子を売る親がいること、実際にこのような過酷な状況の親子がいるんだろうと思います。
    登場人物すべて、悩みがあったり、過酷な生育歴だったりするけれど、最期は希望が感じられる小説です。

    0
    2020年01月05日
  • 漂う子

    Posted by ブクログ

    デフ・ヴォイスがよかったので、同じ作家さんのこちらを購入。
    居所不明児童を探すお話。家の事情、親の事情で学校に行けなかったり、虐待されたりする子供が問題になっているが、「親が悪い」といって引き離すだけでいいのか?
    周りの私たちに何ができるのか?という問題提起をしている小説。
    いろいろ考えさせられた。

    0
    2019年12月11日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

    購入済み

    知らない世界観

    本を読み進めるのが、面白みを感じ角度には、いくつか種類がある。
    その中でも、この本のように、【なるほど】の角度、【知らない世界観を感じる】角度は好きだ。

    0
    2019年02月05日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

    Posted by ブクログ

    話も分かりやすく、ミステリーとして面白かった。
    また、聴覚障害関連の話や当事者達の感情も、普段関わりがないだけに初めて知ることが多かった。
    家族愛も美しかったし、何森がかっこよかった。
    正義や哲学のある態度悪い現場職っていつでもかっこいい。

    0
    2026年08月29日
  • 夫よ、死んでくれないか

    Posted by ブクログ

    なかなか身につまされる話で,ミステリとしても展開は面白い。ただ,仕掛けがよく分からん部分もあったり,文章の質感としてはやや軽い。技巧的には面白いと思うけど,文学としてのミステリというジャンルにあまり興味がないのかもしれない。

    0
    2026年08月17日
  • デフ・ヴォイス

    Posted by ブクログ

    ろうあ者と昔は言っていたが、最近はろう者と呼ぶようだ。両親も兄もろう者の家庭に生まれ育った健常者(コーダ)の荒井尚人。世間と家族からも疎外された感情を持っているので、全体的に鬱屈した内容で進んで行く。これに手話が複数あったり、ろう者の教育方法が幾つも出てきて読んでいて混乱してくる。
    警察の事務員だった荒井は、退職して手話通訳士の資格を取得して、その関係の仕事に就くが、そのことで過去の事件を思い出してしまう。この退職理由が中々明かされず、荒井の鬱屈や周囲の当たりの強さの原因不明さにモヤモヤがつのる。
    過去と似た事件が発生し、その事件解明に我を忘れて没入する荒井。周囲に軋轢を撒き散らしながらトコト

    0
    2026年08月15日
  • 青い鳥、飛んだ

    Posted by ブクログ

    お勧めされて読んだ本

    犯罪に対して、世間の目は厳しい
    そう思うことって時々あるんですよね
    本人、反省してると思う
    それを信じてみてもいいんじゃないかな?
    たった一度の過ちさえも、許されないの?
    そう思うことって、私にはあるんですよね

    起訴されて、刑が確定して
    それはもう、許されないことなんでしょうか
    だとしたら世の中って厳しいですよね
    勿論犯罪は良くないことです
    でも、確信犯ならともかく
    そこに至るまでの経緯とか、そういったものを加味して考えると……

    罪を憎んで人を憎まず

    そんな言葉があるように
    許せる心を持っていたいとそう思います

    0
    2026年03月05日
  • 青い鳥、飛んだ

    Posted by ブクログ

    万引きを許さないコンビニ店長、そのために人生が変わってしまった女子高生、万引きを追われ、逃げようとして頭をぶつけたことを機に命を失ってしまった男性の息子。そして年を経て繋がる三者。
    コンビニ店長柳田の行動原理は理解できる。SNSで全てを奪われる現実は恐怖でしかない。ミチルの万引きとその後メンズエステで働くことになる成り行きは‥柳田が見逃さなかったのが悪いということではないだろう。相反する二人が柳田の娘をきっかけに繋がる。そして彼女の危機を救ったのは、彼女がお守りにしていた青い鳥だった。彼女の人生を変えてしまった青い鳥。彼女はようやく過去から解放された‥のか。幸福ではない青い鳥は飛び去ったという

    0
    2026年03月02日
  • 青い鳥、飛んだ

    Posted by ブクログ

    コンビニでの万引きを許さない店長とその万引きで捕まった人たちの交差するその後の人生.捕まえた方も捕まった方も何かやりきれないような成り行き.どうすれば良かったのだろうと考えた.でも最後は少し光明が.

    0
    2026年02月09日
  • 青い鳥、飛んだ

    Posted by ブクログ

    万引きは絶対に許さない
    (泳がせて捕まえるべきだし、情状酌量は必要ない)、
    という頑なすぎる正義感から引き起こされる、
    数奇な運命の巡り合わせ。

    関わった人たちが、じわりじわりと墜ちていく。
    運命の歯車が絡み合って回っていく。
    止まらなくなって、
    途中から一気に加速する感じで読みふける。

    最後に青い鳥が出てきたとき、
    あー解放されたーと思った。。

    0
    2026年01月27日
  • 青い鳥、飛んだ

    Posted by ブクログ

     万引きを犯して捕まってしまうしまう人と、それを捕まえた人が誤ってその万引き犯を死なせてしまった人、の人生が交差する物語。万引き犯として捕まることにより転落していく人生と、万引き犯に厳格に対応していたコンビニ店主が誤って人を殺してしまうことにより転落してゆく人生。それぞれよく描けているので集中できる。普通に全うに人生を送っている人でも、が些細なことから転落していくことはよくあることだ。
    オーディブルで最後まで楽しめました。

    0
    2026年01月10日
  • 青い鳥、飛んだ

    Posted by ブクログ

    一度道を踏み外した人は、もう許されないのか。そんな問いがずっと頭に残る作品だった。「正義とは?」「善と悪の境目はどこ?」と、読みながら考えさせられる場面が多い。重たいテーマではあるけれど、希望の感じられるラストにホッとした。最近読んだ『踊りつかれて』と同じく、SNSが生み出す暴力の怖さも印象的だった。

    0
    2026年01月05日