丸山正樹のレビュー一覧

  • 龍の耳を君に

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    手話通訳士の荒井は恋人のみゆき、美和親娘と同居するようになっていた。ある日その美和に頼まれて同級生の英知に手話を教える事になる。英知は場面緘黙症で母親とも会話がほとんどない暮らしをしていた。
    その頃町で殺人事件が起こり、その被害者を英知が見たことがあると言い出した。
    「デフヴォイス」第二弾。通訳の仕事を通してろう者の世界の厳しさ、苦しさか描かれる。今回はその教育の問題に迫っていく。

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    2024年04月05日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    ひまわりめろんさんの本棚からです
    『デフ・ヴォイス』シリーズからのスピンオフ作品です


    この本を見た瞬間、首を45度に傾け両手を広げ肩をすくめました
    「ん?なにこれ?知らない…」の手話ですね
    ひま師匠と同じくテキトーなことをやってます
    テキトーなところは師匠譲りです
    つまりテキトーな師匠が悪いということです


    で、ひま師匠曰く「『デフ・ヴォイス』シリーズが好きな人は読まなあかんやつやで!」とおっしゃっていましたので読みました

    というよりも、「やずややずやってそれはにんにく卵黄な!(少し本の内容に関係あり)」のレビューの一文が気になって読んだ次第でありますw

    いや〜、そういうことか!

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    2024年03月22日
  • 慟哭は聴こえない

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    ネタバレ

    デフ・ヴォイス3作目

    耳の聴こえない人たちの苦悩が日常生活の多岐にわたることに気付かされる
    産婦人科受診、119番で救急車を呼ぶこと、雇用差別、手話を使う人への特別視

    荒井家に生まれた子ども、瞳は生まれつき聴覚障害を持っていた
    そのことによって家庭内外で起こる出来事に心が痛む

    ただ、瞳は家族みんなに愛されて健やかに成長している
    やっぱり家族との関りが大事だなと思う

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    2024年02月29日
  • 慟哭は聴こえない

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    デフヴォイスシリーズ3作目。
    通報システム、赤ちゃんが手話を覚える過程や、限られた地域だけの手話があることなど、多くの学びがあった。こんなにも話の種が尽きないことに驚くばかり。本当に奥が深いし、知らないことだらけ。そして語り口が優しく、いつもとても読みやすい。

    あの天真爛漫な美和ちゃんも反抗期が来るなんて、なんと寂しい…とここまで読んできた読者はみんな思うのではないかな。大人っぽく成長した英知くんとのこれからがどうなるのか楽しみすぎる!

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    2024年02月17日
  • 龍の耳を君に

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    ネタバレ

    デフ・ヴォイスの続編

    手話通訳士の荒井
    前作からの恋人、みゆきとの関係が一歩進み同棲をすることに
    みゆきの娘美和とは手話を教えたり、良好な関係
    美和の友達で緘黙症の少年に手話を教えるが、それが後にとある事件に関わってくる

    今作でも日本手話と日本語手話についてや、聴覚口話法のことについて、ろう学校についての議論がなされている
    身近にろう者がいないこともあり、今まで知らずにいたろう者の抱える多くの不自由さに気がつく

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    2024年02月02日
  • 漂う子

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    居所不明児童をテーマにひとりの女の子に焦点を当て書かれた小説ではあるが、
    丸山作品を読むと、小説の可能性を感じる。
    読者を楽しませるというよりも、引き込みつつ「社会」と向き合うきっかけをくれる。

    しかし、里親制度と養子縁組の混同はあってはならぬミスで残念であった。

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    2024年01月17日
  • 龍の耳を君に

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    デフヴォイスシリーズ第二作。
    個人的にはスピンオフの何森刑事シリーズの方が好きなのだが、この本編も考えさせられる。
    実はこの作品で一番心に残っているのは、『聾』という漢字の成り立ち。龍の退化した耳がタツノオトシゴというのも興味深い。

    この作品には緘黙症の少年が登場する。母親すら抱き締めることが出来ないデリケートな面がある一方で一度見たものは細かなところまで覚えているという驚異的な記憶力もある。
    特性を掴むまで大変だが、その特性に合わせた対応が出来れば彼の能力を存分に伸ばすことが出来そうだ。
    だがそれは他人であるから簡単に言えることかも知れない。

    このシリーズを読んでいると障害とは何ぞやとい

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    2024年01月06日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    〈デフ・ヴォイス〉シリーズスピンオフ〈刑事何森〉シリーズ第二作。
    はみ出し刑事・何森が、〈デフ・ヴォイス〉シリーズの荒井みゆきとタッグを組んで三つの事件の捜査をする。

    読み終えて何ともモヤモヤする作品だった。
    弱者の女性たちの犯罪を描いているのだが、何森とみゆきが犯人を捕まえてお仕舞いではない。それどころか捕まえることさえ出来ない事件もある。

    作中に出てくる『クー・ハン』なる組織も、そこに助けを求めるしかない女性たちも、その先には何があるのか。
    映画のようなハッピーエンドが待っていれば良いが、本当にそうなるのか。一生守られて逃げ続ける日々が続くのは辛くないのか。

    今の日本社会にある様々な

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    2023年12月29日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ、“刑事何森”第二弾。

    「逃走の行先」というタイトルにもある通り、“逃げる女”(逃げざるを得なくなった女)をテーマにした、連作三話が収録されています。

    定年間近(!)の何森刑事とバディの荒井みゆきが追うのは、派遣先の上司を刺して行方をくらましたベトナム人技能実習生。その背景には非合法の救済組織があるようで・・(第一話「逃女」)。

    丸山さんの作品には毎回考えさせられていますが、今回も、この国が抱える厳しい実情が浮き彫りになるような内容となっております。
    技能実習生の厳しい現実を扱った、第一話「逃女」。
    ホストに嵌った女性の末路・・売春斡旋、パパ活問題の

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    2023年12月24日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    外国人技能実習生の妊娠問題「仮放免」、パパ活の実態、入管難民法の改正問題、の3話短編。

    平和で閉鎖的な日本で起きている大切な問題提起本。
    きっかけになれば、という思いか…

    あとがきに記載されたように、読者の人気次第で、定年何森刑事のその後物語、続編が出るか決まるらしい。読んでみたい気もするが、どうも理屈っぽさに飽きも感じる。



    全世代で最も貧困率が高いのは、65歳以上の高齢単身女性。コロナ禍以前から4人に1人が貧困で、65歳以上だと2人に1人になる。

    フードバンクの中に、支援したい人からの提供を受け付けることを「フードドライブ」といい、集まった食品を配布する場所や作業を「フードパント

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    2023年11月16日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    【収録作品】逃女/永遠/小火

    「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ。
    すっきりしたミステリではない。むしろ、現代日本において弱い立場に置かれている人たちに焦点を当てた作品。解決よりも問題提起が重視されている。

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    2023年08月23日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    ネタバレ

    2023/06/19リクエスト 7
    ここ最近あった事件を下敷きに、一匹狼の何森刑事が相棒の荒井みゆきと捜査にあたる。
    立場の弱い女性が関係する事件を組み合わせてあるので、どれも思い当たるものがある。
    技能実習生の妊娠、出産。非正規滞在外国人の仮放免。
    コロナ禍による失業。
    罪を犯した、その罪は本当に罪なのか?
    そうせざるを得なかったのでは?という問いがこの本を通して見えてくる。

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    2023年08月23日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    刑事何森シリーズの2作目。
    何気に気に入っているこのシリーズ。
    何森さん、いよいよ定年となってしまい、
    もっと続いてほしいのに…
    この先の彼がどうなるのか気になる。

    作者があとがきにも書いているように、
    作品に対して反響がなく、話題にならなければ
    このまま終わってしまうことになるのかも。
    そうならないよう、祈るのみ。

    今回も世の中でなかなかスポットライトの当たりづらい、しかし見過ごしてはいけない人々に対して問題提起している。
    実際に起こっている事件や出来事が下敷きとなっていて、その悲惨さが胸を突く。

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    2023年08月16日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    刑事何森シリーズ第2弾。今の日本の社会の問題点を題材にしてる。外国人就労、貧困、差別、医療費問題点に絡めて書いてある。これが現在の日本の実情と言ってもいい内容。
    今後日本はどうなるのか。
    何森さんは定年したらどうなるのか。このシリーズまだまだ続いて欲しい。

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    2023年08月14日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    「デフ・ヴォイス」シリーズの刑事・何森が主人公の第二弾です。
    何森が定年間近…哀愁漂ってます。

    短編3作どの話も女性、外国人女性に関わる事件です。《技能実習生》《パパ活》《売春斡旋》など
    ニュースで聞いた事のある話とコロナによって仕事を無くした貧困を絡めて、やりきれない事件の真相に何森の苦悩が切ない(*_*)

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    2023年07月30日
  • 慟哭は聴こえない

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    なーんかまだまだ分かったようで全然分かってなかった。
    今までずっと「全盲か全ろうだったら、視覚情報ある全ろうの方がまだ生活しやすいんじゃないか」って思ってたけど、コミュニケーションの部分で「聞こえない・話せない・伝わらない」っていうのはめちゃくちゃネックなんだって気づいた。

    見ることしかできないのに、マスクで見えない、暗くて見えないのは全部無くなったのと一緒やんって。
    幸村に五感奪われたときみたいな。
    孤独だよなー。みんなの輪に入れないから。

    私は10代の頃の日記に書いてた『常に少数派・弱者側の味方でありたい』っていうの、今もそうでありたいと思ってるし、なるべくそのようにしてるから、これか

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    2023年06月17日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    『デフ・ヴォイス』の児童向けスピンオフ。
    世の中には「聴こえない」けど表情豊かに「会話」が出来る人がどれだけ存在するのだろう。そういう人たちへの関心と理解が進むといいな、と思わせる作品でした。

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    2023年04月19日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    ろう者の家庭に育った聴者のこどもが主人公。元は大人向け小説のスピンオフらしい。こちらは児童文学として書かれたもの。

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    2022年11月16日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    発達障害や手話などを交えながら事件のナゾトキをする物語。小学校中学年におすすめ。物語だけでなく、巻末には手話や指文字の一覧表が載っている為、手話について学ぶこともできる。

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    2022年10月15日
  • 慟哭は聴こえない

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    もし生まれた子供が聴こえない子だったら。

    自分なら迷わず人工内耳の手術を受けさせるだろうな。
    少しでも聴こえるようになる可能性があるのなら、
    多少のリスクを負ってでも、と思う。

    今回もまた、とても興味深く読んだ。
    人工内耳の事はもちろん、手話にも喃語や方言のようなものが存在するというのも新しく知った。

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    2022年09月16日