【感想・ネタバレ】刑事何森 逃走の行先のレビュー

あらすじ

優秀な刑事ながらも組織に迎合しない性格から、上から疎まれつつ地道な捜査を続ける埼玉県警の何森稔(いずもりみのる)。翌年春の定年を控えたある日、ベトナム人技能実習生が会社の上司を刺して姿をくらました事件を担当することになる。実習生の行方はようとして掴めず、捜査は暗礁に乗り上げたが、何森は相棒の荒井みゆきとともに、被害者の同僚から重要な情報を聞き出し──。技能実習生の妊娠や非正規滞在外国人の仮放免、コロナ禍による失業と貧困化などを題材に、罪を犯さざるを得なかった女性たちを描いた全3編を収録。渋みのある刑事たちの活躍を描く、〈デフ・ヴォイス〉シリーズスピンオフ。/【目次】「逃女(とうじょ)」――ベトナム人技能実習生による傷害事件。何森は、女性の逃亡を手助けする組織の存在を知り……/「永遠(エターナル)」――ラブホテルでの殺人事件の重要参考人は、パパ活をしていた若い女性だった……/「小火(しょうか)」――公園トイレの放火事件に、容疑者として浮かび上がったのは高齢者ホームレスだったが……/あとがき

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Posted by ブクログ

ネタバレ

デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフですが、本作ではろう者や手話については書かれていません。純粋に特定の社会問題を題材としています。

リアリティがあるだけに、正直、すっきり万事解決!とはいかないので、もやもやしたりするのですが、フィクションの中に現代の社会問題がうまい具合に織り込まれていて、色々と考えさせられる作品だと思いました。何森刑事は定年を迎えるため、最後の事件とのことなので、読後は何だか寂しくなりました。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

外国人技能修習生の妊娠、非正規滞在外国人の仮放免、コロナ禍下での女性の失業と貧困。罪を犯さざるを得なかった女性たちの社会的背景を、彼女らを追う何森刑事が浮き彫りにしてゆく。

スポットを当てられた女性たちの問題は、どれも既視感のあるものばかり。その時々には、憤りを感じているものの、日々右から左に流れてゆく新しいニュースに埋没していた。外国人技能修習生の問題についてもそうであるが、「社会全体として難民問題に関心を寄せる人が少ない」との言には、ただただ耳が痛い。せめて、関わることのある留学生や外国人研究員には、寄り添える人間でありたいと気持ちを新たにする。

ぶっきらぼうな物言いは相変わらずなものの、回を追うごとに何森の弱者に向ける目が優しいものになってゆくのが嬉しい。デフ・ヴォイスシリーズ一作目での聾者への軽率な行動を思えば、荒井の影響を強く受けているのは明白で、人は虚心を心がければいくつになっても成長できるのだな、とわが身を顧みる。

「法律も決まりも、人がつくったものだ。先に法律や決まりがあったわけじゃない。まず人がいるんだ。だから、決めるのも人だ。つまり、お前だ。これからどうすればいいか決めるのは、お前自身なんだ。」

法律・制度の限界への憤りと職務のはざまでジレンマに苦しむも、最後に何森がとった行動は、かつて非行を繰り返していた少年時代に、少年係の刑事から受けた言葉に背中を押されてのものだった。相棒のみゆきに「全身刑事」とまで評された何森が定年直前に至って、刑事としてではなく、人間としての判断に従ったことは、定年後の何森の生き方を示唆するものであるに違いない。次作が待ち遠しい。

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2024年10月11日

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デフ・ヴォイススピンオフ、何森刑事が主役の第2弾。今度はフォンさん主役のお話も読んでみたく思ってしまった…スピンオフのスピンオフ!

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2024年03月28日

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ベトナムの人たち今はまだ日本に働きに来てくれているかもしれないけど、そのうち日本以外の国行っちゃうだろうな、もっと大事にしろよって思いながら読んだ。

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2023年12月13日

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技能実習生、パパ活、入管問題を絡めた連作短編。その社会問題を背景に犯罪を犯してしまった弱い立場の女性たち。逮捕する事が決して解決に結びつかないじれったさ。何森の刑事の役割と信念で揺れる中での決着はモヤッとするが、それがこの作品のキモでもあるのではないか。著者からの問題提起が読後、大きな余韻となって残る。何森の定年直前の物語であり、定年後の何森も楽しみだが、若い頃の何森も読み応えがありそう。もっと読みたいシリーズ。

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2023年09月05日

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何森刑事、なんかいい感じ。こんな人なら困り事を相談したくなるかもね。色々考えなければならない世の中なんだな。

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2025年10月18日

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外国人研修生の問題。その中でも、女性の。
といえば、坊やの私でも容易に想像がつくようになったのは、皮肉にも小説のおかげかもしれない。作中にもあるように、現代の日本がこんな国だったなんてというショックは、デフ・ヴォイスシリーズを通して何度も体験してきましたがいまだ慣れません。慣れないのは諦められないんだと思います。

ぶっきらぼうの刑事がどう怒るのかも手に取るように分かりました。かといって、オーロラのようなひだで守られた女性同士のコミュニティには何度も跳ね返され、不器用な自分まで涙目になってきます。

少しエキセントリックな考えですが、仮に中国人富裕層がさらに国を買い取った行く先には、誰が待つことになるのでしょうか。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ


様々な事情で逃走する女性を追う何森。

逃走するのは社会的弱者である外国人労働者や女性である点が切なく、どんな美辞麗句を語ったとしてもそれが今の日本社会の縮図であると思う。

何森は決してかっこよくはないけど、頭のてっぺんからつま先まで全てが刑事。
みゆきとも、つくづくよいコンビだなあと思う。

続々編は出ないのかしら?
ストーリーの攻め方も何森の立ち位置も魅力的だと思うんだけど。
版元さん、私の方からも何森シリーズをどうぞよろしくお願いします!


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2025年04月12日

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ぶっきらぼうで謎めいた刑事の何森。彼の言動のベースは人としての正義感。海外からの技能実習生が企業にとって、いかに都合良く扱われているか。非正規労働者がいかに不安定な状況で転落しやすいか。不法滞在になってしまった外国人のこどもたちの将来が、行き止まりであることなど事件捜査する視点から見えてくる。それに対する法的な保護もないってことも。

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2025年04月10日

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2024.11.29
福祉の仕事に携わる立場として筆者のミステリは問題意識といい、勉強の深さといい大変優れていると感じる。
あとがきにあるように「売れていない」としてもこういう本を求める土壌があることを嬉しく思う。

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2024年11月29日

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オーディブルで聴きました。
時々新井家の様子がチラと見えるが、瞳ちゃんは元気に幸せに育っているか。みゆきが元気がないと気になってしまう。

今回の話も、実際に起こったあのニュースが出てきて、興味深かった。

外国人を見下したり、偏見の目で見てしまう日本人が、大勢いるのは悲しい。日本人である自分が、外国に行って外人として差別され、不当な扱いを受けたらどういう気持ちか想像してほしい。かといって、普通に悪い外国人もいるから、取り締まる側は難しいと思う。
とにかく、人権が尊重され、不公平な法律が改正されることを祈る。

クーバンについても、フオンについても、ちょっとミステリアス過ぎ、映画の世界過ぎて少し引いた。本当にそんな感じの組織があるのかな。あってほしいと思う。

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2024年11月29日

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ネタバレ

問題提起も内容も本当に、本当に良かったけど

それがファンと仁とのEternalだし

が頭から離れなかった

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ


刑事何森シリーズ第2弾

実際に起きた社会問題が
基盤となっているので
とても考えさせられる

昔気質の何森刑事だけど
凝り固まってしまってる訳じゃなく
毎回
理解しようと
アップデートしようと
している姿勢がとてもいい

残念ながら
刑事としての何森は最後らしい…
でも
「間宮の当て」
が気になるので

今後また
彼のストーリーが読めるのを期待したい

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2024年09月13日

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ベトナム人の技能実習生が上司を刺して逃亡した。刑事の何森はその行方を追ううちにその奥にある問題に直面する。
「デフヴォイス」シリーズの何森が主人公の話。入管やホームレスなどの問題が描かれていて、重たい内容だけど、ぐいぐい読ませる。

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2024年05月18日

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51/100
丸山正樹著
「逃女」
ベトナム人技能実習生による傷害事件
何森は、女性の逃亡を手助けする組織の存在を知り…
「永遠(エターナル)」
ラブホテルでの殺人事件の重要参考人は、パパ活をしていた若い女性だった…
「小火」
公園トイレの放火事件に、容疑者として浮かび上がったのは高齢者ホームレスだったが…

罪を犯さざるを得なかった女性たちに対峙する刑事・何森
定年が迫る中で下した苦渋の決断ー

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

法律は正義は全て正しいものなのか?弱者たる技能実習生、外国人、シングルマザー、高齢単身女性…罪を犯さざるをえない彼女たちの逃走の行方は。それにしても技能実習生や難民のことは知らなさすぎた。現実は相当厳しいようだ。正義とはなにかを考えさせられる。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

埼玉県警、ベトナム人技能実習生の女性が社員をナイフで刺した事件。ラブホテルで男性殺害される事件。公衆トイレの放火事件と難民認定。3つの事件の短編集。

丸山正樹はやはりいい。「デフ・ヴォイス」シリーズも素晴らしいけど何森刑事もいい。徹底してるのは弱者への優しい目線。宮部みゆきの時代物にも共通する。自分が優しくないからまぶしく見えるのか、自分が優しくされないからあこがれるのかどっちかワカランけど、いいものはいい。政治家や官僚など広く市民のために働く者たち必読。

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2023年08月08日

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もうこのシリーズお気に入り。
オーディブル2024
135冊目。

コロナ禍での移民の人について書いてあったけど、確かに日本人も苦しい中、移民の人はもっと大変な状況だし借金もあるしっていう感じだったんだな

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2024年10月18日

Posted by ブクログ

デフヴォイスの初期に出てきた何森刑事はデリカシーがなくて嫌な感じのおじさんってイメージだったけど、回を重ねるごとにイケオジになっていってる気がする

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2024年10月09日

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ネタバレ

オーディブルにて。

今回は海外の日本在住者に関する事件に関して。
個人的には、今までの障害者に関する話よりは興味が少ない分この評価になってしまったのであって、話の展開自体は前と変わらない。

残念ながらこれでデフ・ヴォイスシリーズを読破したので、また自分に合う本を探す旅が始まる…。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

何森さん、定年だったんですね。

今現在問題になってることをタイムリーに入れ込んだ短編。
問題になってるものの詳しく知らずにいた事もあったりしたので読んでて勉強にもなった。

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2024年10月06日

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「デフ・ヴォイス」スピンアウトの何森刑事の続編。非常に難しい話ばかりの3作。こういう問題、何とかしていかなくてはいけないんだけど、そういう立場じゃない人でも救いが必要な人、世の中に沢山いるんだよな。本当に難しい・・・

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

〈デフ・ヴォイス〉シリーズスピンオフ〈刑事何森〉シリーズ第二作。
はみ出し刑事・何森が、〈デフ・ヴォイス〉シリーズの荒井みゆきとタッグを組んで三つの事件の捜査をする。

読み終えて何ともモヤモヤする作品だった。
弱者の女性たちの犯罪を描いているのだが、何森とみゆきが犯人を捕まえてお仕舞いではない。それどころか捕まえることさえ出来ない事件もある。

作中に出てくる『クー・ハン』なる組織も、そこに助けを求めるしかない女性たちも、その先には何があるのか。
映画のようなハッピーエンドが待っていれば良いが、本当にそうなるのか。一生守られて逃げ続ける日々が続くのは辛くないのか。

今の日本社会にある様々な問題。救済が必要な人、救済を求める人がたくさんいても、全ての人を救うことは出来ない。そもそも今の日本にそんな経済力などない。みんなが今日生きるのにいっぱいいっぱいな、貧しい国になっている。
一方で様々な救済措置を悪用し、法の隙間をすり抜けて不法行為・違法行為をする人間がいるのも事実。得てしてそちらの人間に少ないペイが渡るのも事実。

最後の事件で何森は自分で選択して自分で女性を取り調べた。
女性は救われたのか、どうなのか。


何森は作品の最後でまもなく定年を迎える設定となっている。次の作品があるとすれば、刑事ではない何森としての姿が描かれるのか。第二の人生の舞台はどこなのか。そこで何森は何をするのか。機会があれば読んでみたい。

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ、“刑事何森”第二弾。

「逃走の行先」というタイトルにもある通り、“逃げる女”(逃げざるを得なくなった女)をテーマにした、連作三話が収録されています。

定年間近(!)の何森刑事とバディの荒井みゆきが追うのは、派遣先の上司を刺して行方をくらましたベトナム人技能実習生。その背景には非合法の救済組織があるようで・・(第一話「逃女」)。

丸山さんの作品には毎回考えさせられていますが、今回も、この国が抱える厳しい実情が浮き彫りになるような内容となっております。
技能実習生の厳しい現実を扱った、第一話「逃女」。
ホストに嵌った女性の末路・・売春斡旋、パパ活問題の第二話「永遠」。
難民申請の困難と非正規滞在外国人問題、そして高齢単身女性の貧困を描いた第三話「小火」。
各話、追い詰められた女性達の悲痛な思いが伝わってきて、読んでいて心がえぐられるようでした。
勿論フィクションではあるのですが、実際に起こった事件がベースになっているので、リアルな問題提起になってもいるのですよね。
という訳でスッキリ解決!という展開ではないのですが、本書を読んで“この国のセーフティーネットは一体どうなっているんだろう・・?”と、関心を向けるきっかけになりました。

さて、やりきれない事件への対峙でいつも以上に哀愁漂う何森さんでしたが、定年を迎えた後の彼の進路(?)も気になるところです。
あと、第二話で、捜査の為にホストクラブに通う羽目になったりと、本編シリーズとは違った面をみせてくれるみゆきさんでしたが、どうやら次女の瞳美ちゃんの学校の事でお悩みを抱えている模様です。
荒井ファミリーの状況が心配なので、本編シリーズの続きも是非お願いいたします~。

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

外国人技能実習生の妊娠問題「仮放免」、パパ活の実態、入管難民法の改正問題、の3話短編。

平和で閉鎖的な日本で起きている大切な問題提起本。
きっかけになれば、という思いか…

あとがきに記載されたように、読者の人気次第で、定年何森刑事のその後物語、続編が出るか決まるらしい。読んでみたい気もするが、どうも理屈っぽさに飽きも感じる。



全世代で最も貧困率が高いのは、65歳以上の高齢単身女性。コロナ禍以前から4人に1人が貧困で、65歳以上だと2人に1人になる。

フードバンクの中に、支援したい人からの提供を受け付けることを「フードドライブ」といい、集まった食品を配布する場所や作業を「フードパントリー」というらしい。

名古屋の入管施設での死亡事故により、入管収容施設での人権侵害の実態から、収容、仮放免、難民申請、の問題が明らかに。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

【収録作品】逃女/永遠/小火

「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ。
すっきりしたミステリではない。むしろ、現代日本において弱い立場に置かれている人たちに焦点を当てた作品。解決よりも問題提起が重視されている。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2023/06/19リクエスト 7
ここ最近あった事件を下敷きに、一匹狼の何森刑事が相棒の荒井みゆきと捜査にあたる。
立場の弱い女性が関係する事件を組み合わせてあるので、どれも思い当たるものがある。
技能実習生の妊娠、出産。非正規滞在外国人の仮放免。
コロナ禍による失業。
罪を犯した、その罪は本当に罪なのか?
そうせざるを得なかったのでは?という問いがこの本を通して見えてくる。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

刑事何森シリーズの2作目。
何気に気に入っているこのシリーズ。
何森さん、いよいよ定年となってしまい、
もっと続いてほしいのに…
この先の彼がどうなるのか気になる。

作者があとがきにも書いているように、
作品に対して反響がなく、話題にならなければ
このまま終わってしまうことになるのかも。
そうならないよう、祈るのみ。

今回も世の中でなかなかスポットライトの当たりづらい、しかし見過ごしてはいけない人々に対して問題提起している。
実際に起こっている事件や出来事が下敷きとなっていて、その悲惨さが胸を突く。

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

刑事何森シリーズ第2弾。今の日本の社会の問題点を題材にしてる。外国人就労、貧困、差別、医療費問題点に絡めて書いてある。これが現在の日本の実情と言ってもいい内容。
今後日本はどうなるのか。
何森さんは定年したらどうなるのか。このシリーズまだまだ続いて欲しい。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

「デフ・ヴォイス」シリーズの刑事・何森が主人公の第二弾です。
何森が定年間近…哀愁漂ってます。

短編3作どの話も女性、外国人女性に関わる事件です。《技能実習生》《パパ活》《売春斡旋》など
ニュースで聞いた事のある話とコロナによって仕事を無くした貧困を絡めて、やりきれない事件の真相に何森の苦悩が切ない(*_*)

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2023年07月30日

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