丸山正樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「デブ・ヴォイス」の続編という位置付けの本作は、短編というか、しっかりした長編3話からなる手話通訳人の物語です。
コーダという立場であった生い立ちから、ろう者や障害者に手助けしなければ気が済まない性格になった主人公が、色々な事柄に首を突っ込んで解決していきます。
小説の中に、考えさせられる事、新たに得られる知識等があり、非常にいい本です。
以前はろう者や障害者が差別されていた事は容易に想像は出来ても、実際はどのような事が起きていたかまでは具体的には考えられてはいなかったが、この物語の中で、ろう者等の立場や心境などが、第三者目線で上手に表現されてろう者の理解が深まりました。
素晴らしい本です。
この本を読む前には、必ず「デブ・ヴォイス」は読んで下さい。
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Posted by ブクログ
衝撃的なタイトルに惹かれて買った作品!
最初から最後までドキドキしながら読み進めました!
夫に対して不満がある3人の女性たち。
集まれば夫に対する愚痴と『死んでくれないか』という願望が浮き彫りになる。
その3人の女性に降りかかる事件の連続…!
自分の夫に対してこんな事を思ったことは一度もないし、むしろ幸せにしてくれてありがとうの気持ちでいっぱい。
だけど、どこかでボタンの掛け違いが起こった時にこう思ってしまうのではないかという怖さもあった。
日々、生活の中でのコミュニケーションはとても大事ですね…。
フィクションだからこそ楽しめる作品でした!! -
Posted by ブクログ
ネタバレコンビニ店長の「柳田克己」は万引きを極度に嫌う。
ある日万引きした男性を追い詰め、誤って殺してしまう。
殺人容疑として逮捕された柳田。
その後自身と相手方の家族が歩んだ道を描く。
数年後、万引きによって捕まり、
それまでの人生が180度変わってしまった者たちによる
再スタート物語が始まる。
万引きで逮捕された女性「安斉恵」、当時17才。
高校も辞め、大学も行かずメンズエステ店で「ミチル」として勤務する。
柳田のせいで父親を失った高校生「高橋真人」。
父親が殺人犯となり、自身の居場所を求めるうちに「ホス狂」になった柳田克己の娘「涼美」
自業自得、因果応報が軸となっている。 -
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【ウェルカム・ホーム(丸山正樹)】
派遣切りにあい、やむなく介護士として特養で働くことになった主人公、康介。最初は介護の仕事が好きになれず「一時の仕事」のつもりだった。しかし、「介護拒否」、「離設(いわゆる脱走)」そして「お看取り」…利用者との様々な関わりを通して、康介は認知症高齢者の一見理解不能な行動の奥にある「その人らしさ」や「それぞれの人生」に触れ、介護士としての仕事にやりがいを感じるようになっていく。
そして物語の終盤に「事件」は起こる。
介護に従事する人、介護される人、要介護者の家族、長年連れ添った「連れ合い」が入所して離れ離れになる人…。一連のエピソードの中に、様々な立場の人々の「思い」が盛り込まれている。また、介護業界の人材不足、介護職の待遇、介護施設の経営、災害時の避難のことなど、実社会のリアルな問題についても考えさせられる。
幕間的に挿入される康介の恋物語が、なんというかコミカルで、ちょっと切ない。高齢者とか介護の描写が多い中、ちょっとした「味変」になっている。
クスッと笑えたり、ハッとしたり、憤りやジレンマを感じたり、泣けてきたりしながら、「介護」や「福祉」について学べる一冊。ぜひドラマ化して欲しい!
この作品の元になった著者の体験と思いが書かれた「あとがき」も必読です!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ有能/無能なんていう物差しは、社会が作ったものにすぎない。そんなもので命の価値に軽重をつけたくない。健常者の感覚で言うならば、コスパ•タイパが重視される社会で、それに適応できる人が「優秀」と評価される。
でも本当は生きているだけでその生が尊重される世界で生きたい。
なんていうのは綺麗事かもしれないけど、少なくとも命の選別が行われて、蔑ろにされている命がある今の社会では生きていたくない。
•353頁の裕太のセリフに刺された。
「自分が差別的な人間と思われたくないからそんなこと言ってるんだろ。会いたいわけないじゃないか。いや仮に会いたいというのが本心だとしても、それはあくまで『奉仕の精神』だろ。援助者、介助者として、障害者に親切にしたい、親切にしなきゃいけない、そういう思いからだろ。つまり、ただのボランティア精神だ」
•健常者/障害者の二項対立を意識しすぎずに、フラットに接することができるのがいいのかな…もやもや