丸山正樹のレビュー一覧

  • 夫よ、死んでくれないか

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    ネタバレ

    あとがきより、「最後に、結婚生活を含めこの世の全ては自分たちが動かしていると思っている夫(おとこ)たちよ、本書を読んで震えて眠れ。」

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    2025年04月13日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    様々な事情で逃走する女性を追う何森。

    逃走するのは社会的弱者である外国人労働者や女性である点が切なく、どんな美辞麗句を語ったとしてもそれが今の日本社会の縮図であると思う。

    何森は決してかっこよくはないけど、頭のてっぺんからつま先まで全てが刑事。
    みゆきとも、つくづくよいコンビだなあと思う。

    続々編は出ないのかしら?
    ストーリーの攻め方も何森の立ち位置も魅力的だと思うんだけど。
    版元さん、私の方からも何森シリーズをどうぞよろしくお願いします!


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    2025年04月12日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    ぶっきらぼうで謎めいた刑事の何森。彼の言動のベースは人としての正義感。海外からの技能実習生が企業にとって、いかに都合良く扱われているか。非正規労働者がいかに不安定な状況で転落しやすいか。不法滞在になってしまった外国人のこどもたちの将来が、行き止まりであることなど事件捜査する視点から見えてくる。それに対する法的な保護もないってことも。

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    2025年04月10日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    某氏のあの小説の展開か?と思わせて(そういうセリフもあった)、全く違う展開が同時進行。
    とにかく面白くて一気に読んだ。

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    2025年04月06日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    何やら物騒なタイトル…この4月からドラマ化されると知り、一気読み。

    以前に読んだ桐野夏生の『OUT』のように、家庭の主婦が夫を殺す話かなあ…と思ったが、ちょっと違う展開でした(^^;;まあ、これはこれで。

    物話の中心は30代女性3人組。学生時代からの友情を育んできたこの3人がそれぞれ結婚して、三人三様のいろいろなケースがそこにはある。仕事を続けてヘッドハンティングを受ける人、結婚していて娘が一人いる人、離婚を経験している人…共通しているのは,夫に死んでほしいと思っていることだ…(テレビドラマの相関図を見るとちょっと設定が違うみたい)

    主人公の麻矢の母親が言う。
    「そのうちどうでもよくなる

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    2025年04月05日
  • 慟哭は聴こえない

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    すっかりファンとなったシリーズ3作目です。
    手話を取り巻く差別的な現状が伝わってきます。ミステリーなのでぐいぐい読んでしまい、考える間もなくあとがきまで行き着いてしまうところが悩みなくらい。

    それでも4話目の法廷のさざめきのラストは鳥肌が立ちました。

    私は恥ずかしながら難聴者の方と関わりをもったことがありません。一度、就労支援施設を見学した際に、発話に困っていらっしゃる若い方を見かけたくらいです。面接トレーニングをされていましたが、高度な内容を披露されていたので逆に驚きました。


    この逆に驚いた、というのがまさに差別の温床なのでしょう。作品内でも登場人物が同じように自問する場面が多々あ

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    2025年04月01日
  • 刑事何森 孤高の相貌

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    デフ ヴォイス のスピンオフ。

    刑事という仕事が大好きで、事件に真摯に向き合う何森。

    3話収録されていて、3話ともミステリーとして面白く、特に3話目が本当に主人公が記憶喪失なのか、それとも詐病なのか?何森と一緒に翻弄させられました。

    その他、みゆきの活躍が見られたり、可愛い瞳美や荒井まで出て来て、十分に楽しめました。

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    2025年03月30日
  • 慟哭は聴こえない

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    聞こえない世界に生きる人たちの葛藤や悩みがよく見える

    聞こえない子どもを聞こえる世界へ導きたいと思うのは親のエゴなのか

    子どもをありのまま愛することができるのか
    親の持ち物ではないのだ

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    2025年03月29日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    小説として話が面白く、知らなかったろう者の方のことや手話のことを知ることができる。説明くささもなく、障害を美化したり感動話にしたりすることもなく、さらっと自然に入ってくるところが良かったです。
    コーダなりの屈折した思いとか、経験してるわけないのにすごくよく分かる気がした。
    続きも読みたい。
    ☆4.5

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    2025年03月28日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    丸山正樹『夫よ、死んでくれないか』双葉文庫。

    奇妙なタイトルのついたサスペンス小説。

    それぞれの夫婦関係と女3人の友情とが絡み合いながら、イヤな後味を残すサスペンスを形成していく。

    男女の付き合いが盛り上がり、結婚に至るまでよりも、夫婦関係が破綻して離婚するまでの方が一瞬で呆気ないように思う。他人同士が一つ屋根の下に暮らし、異なる生活文化や風習を互いに容認するのだから、結婚生活というのは苦難の道なのは当たり前なのだろう。


    結婚5年目で夫婦関係が冷え切ってしまった麻矢と離婚を経験して独身生活を謳歌する璃子、モラハラ気質の夫に悩みながら一人娘を育てる友里香という30代半ばになった大学の同

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    2025年03月22日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    結末は想像しやすいというか、半ばからは推理しやすかったです。
    ただ、ろう者の話よりも、ろう者の家族の中に聞こえる子として生まれた子の苦労や葛藤などは考えたことがなかったので私には新しい視点でした。
    しかも、そういったところに同情したりする内容ではなかったのもよかったです。

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    2025年03月19日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    本作品は社会派ミステリーとして王道をいくものであり、加えて真実を知りたいと思う主人公が危うい行動に出るサスペンスとしての側面もあり、ぐいぐいとストーリーに引き込まれていった。そして何よりも登場人物たち、とりわけ主人公の心の救済に着地していく過程が良かった。手話、とりわけ日本手話がひとつの言語として確立していることを知ることができた。ろう者とその周囲の人達が築いてきたコミュニティと文化をリスペクトすべきであり、その点でラストにみゆきが荒井に信念を込めて語る言葉がとても良かった。

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    2025年03月17日
  • 龍の耳を君に

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    ネタバレ

    展開は読めるからこそどうやってそこに行き着くのだろうと

    タイトルの通り

    手話って言語なのかそして文化なんだという気づきが新しかった

    家族の在り方も考えさせられる

    生真面目な二人と子どもに明るい未来がなかったのは悔やまれる

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    2025年03月07日
  • 慟哭は聴こえない

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    耳が聞こえない人の世界ってこういう世界なのね、と自分の無知を恥じる。

    短編がいくつか入っていて、どれも読みやすく勉強になり、時にハラハラしたり応援したり。

    障害がある人、ない人、お互いに歩みよらないといけない。
    私ももちろんそうだけど、息子には優しく共感力があり、器の大きい人間になってほしい。

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    2025年03月01日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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     作者の小説デビュー作。耳が聞こえない両親から生まれた、耳が聞こえる男性。タイトルからは、この男性が手話通訳士として法廷で活躍する話かと思ったのだが、法廷での記述はほとんどなし。それでもその法廷での一瞬のやり取りがきっかけで話は展開していく。
     生まれつき聞こえない人、後天的に聞こえなくなった人、自分以外の家族全員が聞こえない家庭で育った人(コーダと言う)、それぞれの境遇でどのようなやり取りが交わされているのか、手話の難しさ、意思疎通についての内容が多く、勉強になる作品。重要なことではあるが、なかなかこうした視点で見てこなかったなと突きつけられる作品でもある。

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    2025年02月24日
  • ワンダフル・ライフ

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    岩田(国枝)摂の人生。脊髄損傷の妻の介護をする夫の話から始まり、そこに至るまでの摂の過去が語られています。話が複雑な構成になっていましたが、だんだん謎が紐解かれていくのがすごかったです。

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    2025年02月24日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    コーダとしての苦悩を抱えながら20年間警察の事務員として働き、警察の闇を暴露して失職した43歳の荒井尚人。手話通訳の仕事を始めたなかで、尚人が17年前に関わった事件(ろう児施設の理事長・能美隆明が殺害される)の被害者の息子(能美和彦34歳)が殺される事件が起こる。
    日本のNPO代表で障害者支援を続けていた手塚瑠美27歳は本名を門奈輝子という。17年前、ろう児施設にいた姉の門奈幸子が理事長から性的虐待を受けていると知った輝子は理事長を殺害した。それを知った父親の門奈哲郎は罪をかぶり、コーダの輝子を守るため戸籍から外し養女に出していた。幸子と輝子はその後も会っていて、幸子に性的虐待を

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    2025年02月01日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ジャンル不明だったけどミステリー?かな。
    コーダ Children of Deaf Adults
    アイデンティティーの葛藤。聞こえない両親の通訳。日本語対応手話と日本手話

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    2025年02月11日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ろう者やCODAという言葉どころか、手話に種類があることすら知らず、聴覚障害について考えるきっかけになった。発話が困難な障害者を家族に持つ私としては周りの人には聞き取れないが、家族には聞き取れる声があるという件には共感しました。手話という音のない言語を使った主人公と容疑者、その家族とのやり取り、聴覚障害を取り巻く様々な社会問題と直面しながら殺人事件の全貌に迫る物語は新鮮でとても面白かったです。

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    2025年01月17日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    2024.11.29
    福祉の仕事に携わる立場として筆者のミステリは問題意識といい、勉強の深さといい大変優れていると感じる。
    あとがきにあるように「売れていない」としてもこういう本を求める土壌があることを嬉しく思う。

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    2024年11月29日