丸山正樹のレビュー一覧

  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    この小説には、「聴こえない人」や「手話」を理解する入り口になってほしいという筆者の願いが込められている。
    ろう者と聴者のコミュニケーションの困難さや、手話の種類(日本手話、日本語対応手話)、「コーダ」の意味などについて分かりやすく書いてあるので、まさに筆者の願いがそのまま小説にのって読者に届けられているような1冊でした。

    この作品のいいなと思ったところは、「障害」がマイナスなものではなく、同情を誘うものでもなく、障壁のない人にもあり得るような、ごく日常的な葛藤として描かれているところ。

    是非、単行本・文庫本どちらも「あとがき」を読んで丸山さんの小説に乗せた「想い」を感じてもらいたいです。

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    2025年06月01日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    題名から中身を推測できる
    女性の想いや行動には共感を持つ
    男性の考え方はよくわからない

    妻として……
    みたいなことには手を抜いている私
    母として…… やっぱり不出来だな
    夫にいろいろ思うこともあるけれど、死んでくれないかとまでは思わない。そこまでいったら、自分のために離婚かな。
    あの時やその時の危機をやり過ごして来たのだから、今さらもう良いかとも思うけどね

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    2025年05月29日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ろう者の法廷通訳の社会はミステリ。 主人公の荒井尚人は手話通訳士でありコーダー。 本作を知るにあたって手話にも種類があることを知った 独自の手法を持つ日本手話と日本語の語順に沿った日本語対応手話。 よんでいて健常者の観点から分からない視点があったり、感慨深いものであった。社会的観点の視野を広げることができた。 生々しい描写、胸糞あり

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    2025年05月02日
  • 慟哭は聴こえない

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    デブ・ヴォイスシリーズ第三弾、色々と忘れていたけれど読みながら思い出してきた。
    どんなことも自分や自分の周りにないことはなかなか考えたり感じたりすることは難しい。
    もし、聴覚障害を持った子が産まれてきたら、人工内耳を入れるか…
    遠く離れた家族に元気だと伝える手段が無かったらどうするか…
    夢を持って進学や就職をしても差別や偏見があったら…
    無自覚な偏見で差別的な言動や行動を自分もどこかでしてしまっているのではないか。この世界はまだまだ多数派に合わせてあることが多い。ひとりひとりの想像力と歩み寄りが大切なんだとあらためて感じた。

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    2025年05月01日
  • ワンダフル・ライフ

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    ネタバレ

    あまり事前情報を入れずによんでいただきたい作品。
    ワンダフルライフこのタイトルは作中のあそこからきているのね!

    後半、つまりあそことあそこが繋がっているのか…?やっぱりそうなっているのかーーーー!!!スッキリ!!!!!という感情になる素晴らしい構成ではあるが、内容が内容なだけに爽やかさはないですね。あとがきでなんとか救われました。

    障害者とそばに生きる人の話。「それでも君は僕と恋ができますか?」差別ってこういうことだよなあと思いつつ、自分ならどうなのか、自信がない。もはや普通に接しようと思うことすら差別になるんだなと。偏見ゼロで関わるのは難しいし、できないと思う。

    障害のことは全然知らな

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    2025年04月23日
  • 漂う子

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    居所不明児童という社会問題をベースに家族のこと、親になること、子どもを産むこと育てることについて多角的な視点から書かれている

    親のDNAなんて気にせずに
    自分は誰のものでもなく
    細胞から全て俺のもんだ

    今までなんとく知っているようでなんとなくしか知らなかった社会の一面をよくよく知ることでこれから来る未来に思いを馳せる

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    2025年04月19日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    外国人研修生の問題。その中でも、女性の。
    といえば、坊やの私でも容易に想像がつくようになったのは、皮肉にも小説のおかげかもしれない。作中にもあるように、現代の日本がこんな国だったなんてというショックは、デフ・ヴォイスシリーズを通して何度も体験してきましたがいまだ慣れません。慣れないのは諦められないんだと思います。

    ぶっきらぼうの刑事がどう怒るのかも手に取るように分かりました。かといって、オーロラのようなひだで守られた女性同士のコミュニティには何度も跳ね返され、不器用な自分まで涙目になってきます。

    少しエキセントリックな考えですが、仮に中国人富裕層がさらに国を買い取った行く先には、誰が待つこ

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    2025年04月17日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    ネタバレ

    あとがきより、「最後に、結婚生活を含めこの世の全ては自分たちが動かしていると思っている夫(おとこ)たちよ、本書を読んで震えて眠れ。」

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    2025年04月13日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    様々な事情で逃走する女性を追う何森。

    逃走するのは社会的弱者である外国人労働者や女性である点が切なく、どんな美辞麗句を語ったとしてもそれが今の日本社会の縮図であると思う。

    何森は決してかっこよくはないけど、頭のてっぺんからつま先まで全てが刑事。
    みゆきとも、つくづくよいコンビだなあと思う。

    続々編は出ないのかしら?
    ストーリーの攻め方も何森の立ち位置も魅力的だと思うんだけど。
    版元さん、私の方からも何森シリーズをどうぞよろしくお願いします!


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    2025年04月12日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    ぶっきらぼうで謎めいた刑事の何森。彼の言動のベースは人としての正義感。海外からの技能実習生が企業にとって、いかに都合良く扱われているか。非正規労働者がいかに不安定な状況で転落しやすいか。不法滞在になってしまった外国人のこどもたちの将来が、行き止まりであることなど事件捜査する視点から見えてくる。それに対する法的な保護もないってことも。

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    2025年04月10日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    某氏のあの小説の展開か?と思わせて(そういうセリフもあった)、全く違う展開が同時進行。
    とにかく面白くて一気に読んだ。

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    2025年04月06日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    何やら物騒なタイトル…この4月からドラマ化されると知り、一気読み。

    以前に読んだ桐野夏生の『OUT』のように、家庭の主婦が夫を殺す話かなあ…と思ったが、ちょっと違う展開でした(^^;;まあ、これはこれで。

    物話の中心は30代女性3人組。学生時代からの友情を育んできたこの3人がそれぞれ結婚して、三人三様のいろいろなケースがそこにはある。仕事を続けてヘッドハンティングを受ける人、結婚していて娘が一人いる人、離婚を経験している人…共通しているのは,夫に死んでほしいと思っていることだ…(テレビドラマの相関図を見るとちょっと設定が違うみたい)

    主人公の麻矢の母親が言う。
    「そのうちどうでもよくなる

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    2025年04月05日
  • 慟哭は聴こえない

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    すっかりファンとなったシリーズ3作目です。
    手話を取り巻く差別的な現状が伝わってきます。ミステリーなのでぐいぐい読んでしまい、考える間もなくあとがきまで行き着いてしまうところが悩みなくらい。

    それでも4話目の法廷のさざめきのラストは鳥肌が立ちました。

    私は恥ずかしながら難聴者の方と関わりをもったことがありません。一度、就労支援施設を見学した際に、発話に困っていらっしゃる若い方を見かけたくらいです。面接トレーニングをされていましたが、高度な内容を披露されていたので逆に驚きました。


    この逆に驚いた、というのがまさに差別の温床なのでしょう。作品内でも登場人物が同じように自問する場面が多々あ

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    2025年04月01日
  • 刑事何森 孤高の相貌

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    デフ ヴォイス のスピンオフ。

    刑事という仕事が大好きで、事件に真摯に向き合う何森。

    3話収録されていて、3話ともミステリーとして面白く、特に3話目が本当に主人公が記憶喪失なのか、それとも詐病なのか?何森と一緒に翻弄させられました。

    その他、みゆきの活躍が見られたり、可愛い瞳美や荒井まで出て来て、十分に楽しめました。

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    2025年03月30日
  • 慟哭は聴こえない

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    聞こえない世界に生きる人たちの葛藤や悩みがよく見える

    聞こえない子どもを聞こえる世界へ導きたいと思うのは親のエゴなのか

    子どもをありのまま愛することができるのか
    親の持ち物ではないのだ

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    2025年03月29日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    小説として話が面白く、知らなかったろう者の方のことや手話のことを知ることができる。説明くささもなく、障害を美化したり感動話にしたりすることもなく、さらっと自然に入ってくるところが良かったです。
    コーダなりの屈折した思いとか、経験してるわけないのにすごくよく分かる気がした。
    続きも読みたい。
    ☆4.5

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    2025年03月28日
  • 夫よ、死んでくれないか

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    丸山正樹『夫よ、死んでくれないか』双葉文庫。

    奇妙なタイトルのついたサスペンス小説。

    それぞれの夫婦関係と女3人の友情とが絡み合いながら、イヤな後味を残すサスペンスを形成していく。

    男女の付き合いが盛り上がり、結婚に至るまでよりも、夫婦関係が破綻して離婚するまでの方が一瞬で呆気ないように思う。他人同士が一つ屋根の下に暮らし、異なる生活文化や風習を互いに容認するのだから、結婚生活というのは苦難の道なのは当たり前なのだろう。


    結婚5年目で夫婦関係が冷え切ってしまった麻矢と離婚を経験して独身生活を謳歌する璃子、モラハラ気質の夫に悩みながら一人娘を育てる友里香という30代半ばになった大学の同

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    2025年03月22日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    結末は想像しやすいというか、半ばからは推理しやすかったです。
    ただ、ろう者の話よりも、ろう者の家族の中に聞こえる子として生まれた子の苦労や葛藤などは考えたことがなかったので私には新しい視点でした。
    しかも、そういったところに同情したりする内容ではなかったのもよかったです。

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    2025年03月19日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    本作品は社会派ミステリーとして王道をいくものであり、加えて真実を知りたいと思う主人公が危うい行動に出るサスペンスとしての側面もあり、ぐいぐいとストーリーに引き込まれていった。そして何よりも登場人物たち、とりわけ主人公の心の救済に着地していく過程が良かった。手話、とりわけ日本手話がひとつの言語として確立していることを知ることができた。ろう者とその周囲の人達が築いてきたコミュニティと文化をリスペクトすべきであり、その点でラストにみゆきが荒井に信念を込めて語る言葉がとても良かった。

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    2025年03月17日
  • 龍の耳を君に

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    ネタバレ

    展開は読めるからこそどうやってそこに行き着くのだろうと

    タイトルの通り

    手話って言語なのかそして文化なんだという気づきが新しかった

    家族の在り方も考えさせられる

    生真面目な二人と子どもに明るい未来がなかったのは悔やまれる

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    2025年03月07日