丸山正樹のレビュー一覧

  • 慟哭は聴こえない

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    耳が聞こえない人の世界ってこういう世界なのね、と自分の無知を恥じる。

    短編がいくつか入っていて、どれも読みやすく勉強になり、時にハラハラしたり応援したり。

    障害がある人、ない人、お互いに歩みよらないといけない。
    私ももちろんそうだけど、息子には優しく共感力があり、器の大きい人間になってほしい。

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    2025年03月01日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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     作者の小説デビュー作。耳が聞こえない両親から生まれた、耳が聞こえる男性。タイトルからは、この男性が手話通訳士として法廷で活躍する話かと思ったのだが、法廷での記述はほとんどなし。それでもその法廷での一瞬のやり取りがきっかけで話は展開していく。
     生まれつき聞こえない人、後天的に聞こえなくなった人、自分以外の家族全員が聞こえない家庭で育った人(コーダと言う)、それぞれの境遇でどのようなやり取りが交わされているのか、手話の難しさ、意思疎通についての内容が多く、勉強になる作品。重要なことではあるが、なかなかこうした視点で見てこなかったなと突きつけられる作品でもある。

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    2025年02月24日
  • ワンダフル・ライフ

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    岩田(国枝)摂の人生。脊髄損傷の妻の介護をする夫の話から始まり、そこに至るまでの摂の過去が語られています。話が複雑な構成になっていましたが、だんだん謎が紐解かれていくのがすごかったです。

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    2025年02月24日
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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    ジャンル不明だったけどミステリー?かな。
    コーダ Children of Deaf Adults
    アイデンティティーの葛藤。聞こえない両親の通訳。日本語対応手話と日本手話

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    2025年02月11日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    2024.11.29
    福祉の仕事に携わる立場として筆者のミステリは問題意識といい、勉強の深さといい大変優れていると感じる。
    あとがきにあるように「売れていない」としてもこういう本を求める土壌があることを嬉しく思う。

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    2024年11月29日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    オーディブルで聴きました。
    時々新井家の様子がチラと見えるが、瞳ちゃんは元気に幸せに育っているか。みゆきが元気がないと気になってしまう。

    今回の話も、実際に起こったあのニュースが出てきて、興味深かった。

    外国人を見下したり、偏見の目で見てしまう日本人が、大勢いるのは悲しい。日本人である自分が、外国に行って外人として差別され、不当な扱いを受けたらどういう気持ちか想像してほしい。かといって、普通に悪い外国人もいるから、取り締まる側は難しいと思う。
    とにかく、人権が尊重され、不公平な法律が改正されることを祈る。

    クーバンについても、フオンについても、ちょっとミステリアス過ぎ、映画の世界過ぎて少

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    2024年11月29日
  • 刑事何森 孤高の相貌

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    2024.11.21
    著者の作品を読んで感じることは、福祉や医療などを通じて弱者に対する暖かい眼差しをもって文章を紡いでいるということ。
    あと、これだけ嫌われ者でも生きていけるのだなと感じました。本当にそうかとは甚だ疑問ですが。警察はかなり息苦しそうな組織なので。

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    2024年11月21日
  • 龍の耳を君に

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    『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』シリーズ第2弾とのことだが、第1弾を読んだのが6年も前で、人間関係などを把握するため第1弾を読んでから本書を。
    おかげですっきりと「デフ・ヴォイス」世界へ入って行け、主人公新井尚人と彼の恋人安西みゆきとその娘美和、それにNPO法人のメンバーたちの位置づけがよく理解できた。
    本書は3話からなる連作短編とのことだが、第1話は、『逆転の切り札』というアンソロジーにて既読で、次の展開を予感させる終わり方だったが、2話、3話と続けて読むことで、納得。
    荒井や他の人物たちの手話が丁寧に綴られており、読みながら思わず手を動かしていた。

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    2024年10月29日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    ネタバレ

    問題提起も内容も本当に、本当に良かったけど

    それがファンと仁とのEternalだし

    が頭から離れなかった

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    2024年10月09日
  • 刑事何森 孤高の相貌

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    オーディブルにて。

    デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ。
    組織のはみ出し者でもある何森刑事を主人公とした連作短編集。
    頚椎損傷の母親の殺人事件、供述弱者の事件、銀行強盗後の健忘症状の事件。
    今回は聾者ではないものの、障害者に関する事件で興味深かった。
    悲しい結末だとしても温かい気持ちになる。

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    2024年10月05日
  • ウェルカム・ホーム!

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    ウェルカム・ホーム/真夜中の行進曲(マーチ)/
    立派なお仕事/別れのワルツ/揺れる康介/
    とりあえずのトリアージ/パニック・イン・三〇五

    特養で働く新米の介護職員、康介。
    先輩職員や入所者と過ごすなかで、少しずつ考えて考えていく。

    ほぼ妹におまかせだった母の介護。
    夫の主導ながらほんの少し分担した義母の介護。
    父や義父の介護はほぼ母と義母におまかせだったなぁと、今さらの反省をする。

    身体と心の不調が増えてきた中で自分の これから を考えてみる

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    2024年10月01日
  • 慟哭は聴こえない

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    日本手話と日本語対応手話があるのもはじめて知った。サイレントは見てなかったから私の中ではトヨエツで止まってた。親の立場だったらとても余裕がないだろうけど、手話の喃語とか手話を習得していく子どもたちが手でたくさん話す様子は見てみたい。

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    2024年09月15日
  • 刑事何森 逃走の行先

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    ネタバレ


    刑事何森シリーズ第2弾

    実際に起きた社会問題が
    基盤となっているので
    とても考えさせられる

    昔気質の何森刑事だけど
    凝り固まってしまってる訳じゃなく
    毎回
    理解しようと
    アップデートしようと
    している姿勢がとてもいい

    残念ながら
    刑事としての何森は最後らしい…
    でも
    「間宮の当て」
    が気になるので

    今後また
    彼のストーリーが読めるのを期待したい

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    2024年09月13日
  • 慟哭は聴こえない

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    シリーズ第3作。

    手話通訳士荒井尚人はみゆきと結婚し、耳の聴こえない子、瞳美を授かる。
    人工内耳を入れるかで悩む夫妻。

    尚人と美和に囲まれ日本手話の世界ですくすく育つ瞳美。
    家庭内でただ一人手話ができないみゆきは習得に焦る。
    ろう者の中で健聴者は少数派となり、立場が逆転する。
    指摘されてみれば当然と気付く。

    電話が使えない、コミュニケーションが取れないがために起こる悲劇。
    健聴者主体の社会でろう者に配慮するとはどういうことなのか。

    それぞれの立場に寄り添う尚人の生き方に、何森刑事も感化されていく。

    みゆきとの結婚でろう者である兄家族との交流が始まる。

    社会に出て行こうとする甥司と、

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    2024年08月28日
  • ウェルカム・ホーム!

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    特別養護老人ホーム「まほろば園」、そこで働き始めた大森康介は慣れない介護士の仕事に振り回されている。そんな康介の心の支えは風俗嬢のこのみちゃんと職場の先輩鈴子さん。
    ホームでの入居者さん達のお世話は辛い事も多いが学ぶ事もある。そんな康介の毎日を描いた作品。
    老人介護の問題を柔らかく、丁寧に描いていてとても面白かった。決して綺麗事ではなく、かと言って過酷な面ばかりを強調するでもなく、これがら現実なんだなと思わせる作品だった。

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    2024年08月22日
  • 慟哭は聴こえない

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    コーダである手話通訳士、荒井を通して、聴覚障害をもつ人たちの想いや苦悩がひしひしと伝わってきます。
    心を開ける相手がいることの大切さも身にしみました。

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    2024年08月11日
  • ウェルカム・ホーム!

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    介護の仕事は大変なのに、何故か見下される。そして、離職率も多い。
    それは責められない。
    なかなか出きることではない仕事だから。
    私は介護士でもないが、身近にこの現場があるので、独特の空間やその匂いが解るだけにこの本は一気に読めてしまった。
    あらためて、介護を生業としている人に頭が下がる物語。
    仕事としての介護、家族を介護すると言うことの違いも、凄くよく解る
    この物語の主人公は優しい。だから、いろんな気づきがある。
    そして、いろんな事件はあるが、大抵は皆優しいのだ。根本。
    ガンバレコースケ

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    2024年07月23日
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま

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    場面緘黙の男の子と、クラスメイトの女の子。2人はコミュニケーションをとるために手話を使う。認知症のおじいさんが出てきたり、親が再婚していたり、いろんな今どきの要素を背景にしつつ、よくある児童ミステリー。

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    2024年07月18日
  • ウェルカム・ホーム!

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    丸山正樹『ウェルカム・ホーム!』幻冬舎文庫。

    7話から成る連作短編集。

    派遣切りに遭い、やむなく特養老人ホーム『まほろば園』で働く大森康介が介護士として少しずつ成長していく姿を描く。

    今や正社員になれるのは介護業界くらいなものかも知れない。但し、毎日の業務はきつく、それでいて給与は低いのだから、なかなか介護士のなり手は少ないのだろう。そんな介護の現場で大森康介は迷いながらも進むべき道を見付け、歩み続ける様子がリアルに描かれている。

    少子超高齢化社会が到来し、老人が介護施設に入所するのが難しくなっている。金さえあれば、有料の老人ホームに入所出来るのだろうが、それはほんの僅かの老人たちであ

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    2024年07月16日
  • 龍の耳を君に

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    「デフ・ヴォイス 法定の手話通訳士」続編。

    作者のあと書きによれば、続編の構想は何森刑事にはあったが手話通訳士にはなかったそうだが、本書のあと既に2作発表されている。

    ろう者の両親、兄弟の元に聴者(Coda)として生まれた手話通訳士荒井尚人が、日本のろう者の母語である日本手話によって、聴者とろう者の橋渡しをする。

    弱者に向けた温かい眼差しが全編に漂い、やや波乱が起きそうだった荒井の私生活にも明るい兆しを見せて結末を迎える。

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    2024年07月16日