丸山正樹のレビュー一覧
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シリーズ第3作。
手話通訳士荒井尚人はみゆきと結婚し、耳の聴こえない子、瞳美を授かる。
人工内耳を入れるかで悩む夫妻。
尚人と美和に囲まれ日本手話の世界ですくすく育つ瞳美。
家庭内でただ一人手話ができないみゆきは習得に焦る。
ろう者の中で健聴者は少数派となり、立場が逆転する。
指摘されてみれば当然と気付く。
電話が使えない、コミュニケーションが取れないがために起こる悲劇。
健聴者主体の社会でろう者に配慮するとはどういうことなのか。
それぞれの立場に寄り添う尚人の生き方に、何森刑事も感化されていく。
みゆきとの結婚でろう者である兄家族との交流が始まる。
社会に出て行こうとする甥司と、 -
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丸山正樹『ウェルカム・ホーム!』幻冬舎文庫。
7話から成る連作短編集。
派遣切りに遭い、やむなく特養老人ホーム『まほろば園』で働く大森康介が介護士として少しずつ成長していく姿を描く。
今や正社員になれるのは介護業界くらいなものかも知れない。但し、毎日の業務はきつく、それでいて給与は低いのだから、なかなか介護士のなり手は少ないのだろう。そんな介護の現場で大森康介は迷いながらも進むべき道を見付け、歩み続ける様子がリアルに描かれている。
少子超高齢化社会が到来し、老人が介護施設に入所するのが難しくなっている。金さえあれば、有料の老人ホームに入所出来るのだろうが、それはほんの僅かの老人たちであ -
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本が大好きなこから教えてもらいました。
私はサスペンスやホラー系ばかり読んでいたので、人気だったり教えてもらったりしないと、この手の感動本はあまり手を出さないのですが、面白かったです。
というか涙が出ました。
あと、ろう者という、耳が聞こえない人達がどのように感じてどのような悩みを持っているか、我々には想像つかない感情を少し知ることができたような気がして、今後の人生に役に立つような気がします。
1話から4話までありそれぞれ、耳が聞こえな人の人生に通訳者が関わっていき物語が展開するという、構成です。
私は、地方から東京にでてきたろう者の話が、その人物の気持ちを思うと苦しくて涙がこぼれました -
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「『デフ・ヴォイス』の著者が問う”人間の尊厳”とは何か」という文庫の惹句に惹かれて、手に取る。
目次に「無力の王」「真昼の月」「不肖の子」「仮面の恋」が(1)から(3)まで表示される。
「無力の王」は「わたし」と妻が。「真昼の月」には、一志と摂。「不肖の子」では、洋次と不倫する岩田と名乗る「私」。そして「仮面の恋」では、<テルテル>というハンドルネームを持つ障害者の俊治と<GANCO>を名乗る女性。
それぞれ一見関係なさそうな登場人物たちの話が繰り返される。
それが、「エンドロール」で一気に結びつく。
「It's a Wonderful Life」が決まっている。そう来たかと、著者の -
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ずっと読んでいる人にとってご褒美のように
これまで荒井が出会ってきた人のその後が描かれる。
荒井自身もまたライフステージの変化があり、この世界のどこかでみんなが本当に生活しているような気がしてくる。
この作品がろう者、聴覚障害者の大変な現状を世に伝える意義はかなり大きい。
24時間テレビよりも意義深いのでは?と思う。
血反吐を吐くような努力をして口話を体得したとてそのスキルを使うかどうか決める権利は本人にある。
読語ができるからといって大人数の場や会食はストレスでしかない。
そんな当たり前のことを私たちはなぜ慮れないのだろう。
アメリカに住んだ時、アジア人で女性で、英語が母語ではないという -
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登場人物が多すぎて
私の頭脳では混乱しがちでした。
ですが⭐︎3つから始まり最後は⭐︎4つて感じです。
主人公は中年です。
後で調べたらNHKでドラマ化されており
草彅剛さんが演じられたのだとか。
情報なしで読んでたところ
脳内再生では草彅剛さんではなかった。
文体から脳内再生させたところ
もう少し年老いてる感じがしました。
主人公はコーダ。
コーダとは、家族の中で1人だけ聴覚に障害がない人。
家族は全員ろう者だけど
1人だけ耳は聞こえる。
それはそれで孤独に苛まれ疎外感を感じてるんですね。
そして
社会間での手続きに手話通訳トラブルシュレッダーなど
健常者