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高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。その際に、犯人の前に出て足止めをしようとしたのが、車いすに乗った少女だった。その後の事情聴取で判明したのだが、渡辺六花というその少女も、伊澄と同じ高校の新入生だった。弁が立ち気の強い六花に、伊澄はヤな女だな、と感じたのだが……? 夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語!
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Posted by ブクログ
文句無しに素敵な物語でした。 読書はその時の気持ちの問題もあると思うのですが、気持ちが前向きな今、この物語に感動し、さらに前に進みたいと思う推進力になりました。 ちょうど主人公達と同じ年頃の子たちに読んでもらい、純粋で真っ直ぐに生きることの素晴らしさを味わって欲しいと感じました。 そして私もそれが...続きを読む出来る大人でありたい。 この物語を読んで、終盤号泣してしまいましたが、美しいものを見て感動できる心を私も大切にします。
どうしよう!! また素敵な本に出会ってしまった。 この良さを何て伝えればいいんだろう。 青春、恋愛、挫折、再生、成長、差別、車いすユーザー、爽快感…。 キーワードが次々と頭に浮かんでくる。 いろいろなエッセンスが詰まってて、たくさん考えたり感じたり感情をゆらしました。 入学式の朝、駅ホームでひっ...続きを読むたくり現場に偶然居合わせた荒谷と車いすユーザーの六花。 初対面の印象が最悪の二人がクラスメイトになり、学校行事「青嵐競歩」をめぐって物語が大きく動いていきます。 二人とクラスメイトたちや先生、家族。 関係性に関わらず人間模様や心理描写はとてもリアリティがあって引き込まれたし、読み応えがありました。 ハッとなる場面や自問自答するシーンは数えきれず、抜粋したくなる刺さるフレーズのオンパレード!! 個性的な登場人物たちも彼らが繰り広げるトークも魅力的。 真っ直ぐな荒木くんも、凛として前を向いてる六花ちゃんもどちらも素敵でした。 先生が生徒に語りかけるシーンがすごくいい! 若者じゃない私も深く聞き入ってしまい、ラストは温かいもので心が満たされました。 生徒も先生も親も、子どもも大人も同じように不安だし苦しくてもがく。そして、さまざまな気持ちをもて余しながら、それでも「こうありたい」と願う未来や自分になるために頑張ろうとしてる。 人の成長と淡い恋心が瑞々しいタッチで描かれている清々しい読後感の良作。 苦しいあなたの気持ちに寄り添ってくれる、励ましてくれるエール小説だと思います。 これ学校図書に置いて若い世代の人に読んで欲しいし、先生方にも読んで欲しい! 老若男女広く読まれて欲しい作品です。 丸山正樹さん「デフ・ヴォイス」がお好きな人はこちらも是非! 『その人に起きたことの重みは他人と比較なんかできない』 『学校の授業では教えてもらえないことを知っていく。まったく違う人間同士がともに暮らしていく時、そこにはどうしても、闘わなければいけない時が来るのだということを。 それは相手を論破して打ちのめして再起不能にさせるための闘いではない。 おまえはこうなのだろう、だからこうあるべきだろう、と自覚や悪意なく押しつけられるものに、そうではないのだと声をあげる闘い。大事にするものも譲れないものもまるで違う人間同士が、せめて認め合うための闘い。』 『私たちが理解し合うのは本当に難しいことです。でも、みんなバラバラで考えが違うということは、絶望ではありません。結果はどうあれ、対話し、わかり合おうとする思いがある限り、それは困難であっても、絶望にはなりません。』
昨年読んだ「金環日蝕」が面白かった阿部暁子氏の最新作。本書も期待以上に面白かった。 「金環日蝕」は社会派ミステリだったが、本書は高校生が主役の青春小説。車いすユーザーの少女・渡辺六花と夢を追い続けられなくなった少年・荒谷伊澄を主役に据え、障がい者と健常者の関わり方や障がい者から見た公共インフラや学...続きを読む校行事のリアルとその是非を問う社会的テーマも内包。 「障がいを個性とは言わないで」 「本当は誰にも迷惑なんてかけたくない」 六花も友人達も本音でぶつかり合う。ぶつかり合いは軋轢を生むリスクがある一方で、互いを理解する気づきにもなる。特に六花とのやりとりを通して、伊澄がポジティブ思考へ移り変わっていくのが印象的。 《精いっぱいの力と誠意を尽くすことは、たとえ骨に食いこむ痛みを負うことになっても、きっと何かを残す》うんうん、わかる。 何をもって差別というのか?考えさせられたし、多様な相手の立場に立って物事を考える大切さを改めて学んだ。 心に残ったセンテンスもちらほら。登場人物も読者も前向きな気持ちになれる名言だ。 《神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくださる》 《過去のことを思い返してもそれはもう絶対修正できないし、まだ来てもない未来のことを考えても絶対にそこに手は届かない。今からの一秒間だけが自分でどうにかできるものだ》 私は世代的に駅員の長谷川や家事代行の町子目線で読んだが、主人公ら青春真っ盛りの高校生達が織りなすやりとりが時に面映く、甘酸っぱさもあってよきかな。六花と伊澄の率直な会話のキャッチボールは直球勝負で気持ち良い。脇を固める友人達も個性派揃いでキャラクター造形も巧み。映像化しても映えそう。 文章で言えば、比喩表現も素晴らしかった。 《カッターできれいに切り抜いたような鮮明な言葉を紡ぐ》 《彼女の虹彩は赤みを含んだ薄茶で、氷をたくさん入れたグラスに注がれた上等な紅茶のような色をしている》 こういったセンスあふれる言い回しは、情景が目に浮かぶし、心地よい読後感にも寄与する。 おそらく老若男女問わず多くの読者のハートに響く小説だろう。ちょっと気が早いけど、来年の本屋大賞にノミネートされるのではなかろうかと私は予想する。
車椅子の少女と夢を絶たれた少年の青春小説。とにかく胸が熱くなって感動だった。車椅子を個性と呼んで欲しくない主人公の気持ち刺さるな。まっすぐな恋愛でそわそわしてしまう。
素晴らしい読後感でした。ぶつかりながらお互いのことを理解していくこと、自分の弱さに悩みながらそういう自分を受け入れて前に進んでいくこと。青春ってこうだよね!
「夢を追い続けられなくなった少年と少女の再生と恋の物語」と帯にありました。 元気が貰える物語でした。車椅子ユーザーになり夢を諦めた少女、怪我で陸上競技を諦めた少年、いろいろな気づきで前を向いて行く過程がとてもよかった。「神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けて下さる」という文章が心に残ってます。
青春小説はあまり読まないんですが、阿部さんの本なので読んでみました。想像以上に、考えさせられる内容だったし課題図書に選ばれてもおかしくないなと。子供から大人になっていく高校生の心境を、見事に描いてるなと感動しました。 自分のために生きながらも、誰かに少しだけ自分の力を貸すことを惜しまない人になってほ...続きを読むしい。出会う人のひとりひとりに敬意を払い、誠実に接せられる人間になってください、という先生の言葉がすごくよかったです。
『カフネ』が良かったので、阿部さんの小説をもっと読んでみたいと思い、手に取った1冊。 青春小説なんだけれど、「多様性」、「差別」に対して凄く考えさせられる内容。特に終盤のクラス会議の各登場人物達の意見表明は考えさせられた。 一方的な立場表明になりがちな多様性議論だけど、譲れない部分は遠慮せずズバ...続きを読むッと言いつつ、きちんと相手の思いに考えを巡らして理解できる部分はちゃんと理解を示す。現実の議論もかくありたいよなぁという一連のシーンで印象的でした。 物語の質を担保しつつ、その小説で伝えたいメッセージをきちっと伝えるのが上手い作者さんだと改めて思いました。
みんな良い子。 タイトルの「カラフル」になるほど! 差別、障がい、という言葉の使い方、受け取り方の難しさ、色んなカラーが集まり綺麗な虹は出来る。 P194の駅員 長谷川さんの言葉が良かった。 「いつかどこかの駅で迷惑そうな顔をする駅員と会うかもしれない。その時、きっと渡辺さんは嫌な気持ちになるだろ...続きを読むうし、かなしくもなると思う。でもどうか、失望しないで。渡辺さんが当たり前に電車に乗って好きなところへ行けるといいなって考えるひとはたくさんいるし、そのために働きかけて、少しずつ色んなことを変えていこうとしている人たちもちゃんといる。〜未来を楽しみにしてね。それがちゃんと素敵なものになるように、私たちががんばるから」 私たちががんばるから!
中学生の時に病気で車椅子ユーザーになった六花 中学時代、夢を追うことに夢中になるあまり無二の親友と決裂してしまい、無気力に日々を過ごしていた伊澄 乗り合わせた電車で泥棒に遭遇したことから出会った2人。それぞれの過去と向き合い、今の自分が望むことはなにか?自分らしく人と共生するには?と悩みながらも前に...続きを読む進んでいくのが読んでいて心地よかった 障害者差別解消法について。自分の接し方もまた、障害を持つ方にとって差別と感じられることだったのだ、ということを知った ではどうしたらよいか。答えは1つではないけれど、六花とクラスメイト達の話し合いがヒントを与えてくれた。さくら、彩香、田所、矢地先生、それぞれの言葉がすーっと心に入ってきた。 失敗しない人はいない。理不尽な悲劇は誰にでも起こりうる。自分の醜さ、ズルさを許せない(けれど誰にだって醜い部分やずるい部分はある) けれど「神様は扉をひとつ閉じる時、別の扉をどこかに開けてくれている」 今、辛い時期を過ごしていても、どこかにきっと別の扉が開いていると信じたい。 ラストはもう、きゅーん!ときた。 続編があったら絶対読みたい。
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