【感想・ネタバレ】カフネのレビュー

あらすじ

☆2025年本屋大賞受賞作☆

【第8回未来屋小説大賞】
【第1回あの本、読みました?大賞】

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。

最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。
実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。

食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

久しぶりに、いや、初めてくらい過去1読みながら涙が溢れました。

薫子みたいに酒に溺れこそしなかったけど、
仕事も恋人も失い、ここ数ヶ月途方もなく精神的に乱れて、友達にもキツく当たりみんな返事もくれなくなって…
という自分の状況と重ね合わせて読んでたためか、気が付けば文字が涙でぼやけてました。


目の前の人の言動に一挙手一投足で反応してしまうのではなく、
その人の言動には、その人が取った言動の背景や、生まれ育った環境があり
一見非常識だと腹を立てるような事象も全く見え方が変わる。
そんな心持ちで人と接したいなと思いました。


家事代行を通じで語られる様々な家庭の、複雑な環境を知れた事は大変なのは自分だけじゃないって再認識できましたし、生きる元気をもらえる、
心温まる素敵な物語りでした。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

最初の、一言目がすごい印象に残った。
登場してくる人たちも印象がゴッツい感じ
何事にも全力で立ち向かう薫子さんかっこよかった

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず引き込まれたのは、出だし。
主人公が待ち合せているのは、死んだ弟の元恋人。
そんな物語今までに読んだことがない。
しかもその女性は遅れてきても悪びれもなく、つっけんとした態度のまま。
あとからこれは、どんなに待っても帰ってこなかった父を思い出してしまうからなのではないかと、カフネの社長の推測で知った。

カフネとは
ポルトガル語で愛しい人の髪の毛にそっと指を通す仕草のこと。

家事代行業者のカフネ。
社長さんが愛しい子供たちの髪の毛を撫でるような、そんな時間が大切にできるように。精神的にも体力的も家事をする余裕がない人たちに少しでも息をつくまを与えられるように作った会社。

自分自身ちょうどこの本を読み終わる頃に風邪をひいて、家事がおざなりになった。部屋は汚いし、生きるので精一杯。

主人公の薫子も、愛する夫との離婚、愛する弟の死から酒浸りの生活。家事も出来ないで、心が死んだままの生活をしていた。

そんなところに現れたせつな。
弟のパートナーだった女性。
彼女に出会って、食べることの大切さを思い出し、元の生活を取り戻していく。

感じたのは人の愛し方って様々だなと。
せつなはぶっきらぼうに見えるけど、誰よりも薫子のことを心配して料理を作ったり、お酒を捨てたりした。
弟は味覚障害でも、みんなが笑っていられるように、自分も合わせて笑って周りを幸せにできる人だった。それが彼なりの愛だった。

家事代行で出会う人たちも様々。
頑張っていても、頑張れなくなる時が誰にでもある。

そして、人は誰も人に見せている姿が本性とは限らない。
目の前にいる人物との対話をすることの大切さも感じた。

せつなが体調不良のときに家を訪ねた薫子は冷蔵庫の中に栄養ドリンクとゼリーしかないことに驚く。
このシーンやばかったなぁ、、
人のことを気にかけてくれてる人が実は裏で自分を大事にできていなかったなんて。

この世の中にはいっぱいいると思う。
もし同期がそうだったらと思うととても他人事では居られない。
私は偽善者タイプなので、ちゃんとひとりひとりと会話することの大切さを感じました。気をつけよう。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

最初は料理がテーマのほのぼの系の作品かなと思って読み進めていました。文字だけで料理が美味しいことを際立たせる文章力でありながら、
読み進めていくと多くの展開が待ち受けます。人間関係や、人の表と裏について。
終盤から読後にかけては、悲しいともほっこりとも言えず、涙の種類を問われたら答えられないような時間でした。安心感でしょうか。
何か包み込んでくれるような、そんな気持ちになれる物語です。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

私には必要な本でした。
この本を手に取ったきっかけは、喧嘩をして家に居たくなくて本屋に行き、目に留まったからでした。
こうやって家を出てきてしまうくらい、忍耐のない人間である自分には、もっと他者への思いやりが必要だと感じつつ、中々いつも冷静で居られないことを恥じていて。優しい気持ち、優しい人間になりたかったからでした。
色んな場面で、主人公と一緒にモヤモヤしたり、涙したり、感情を揺さぶられながら、隠し事をしてるつもりはなくても本音を伝え合えてはいないかもしれない…何も分かっていないのに分かった気になっていることは多いのかもしれない…と反省しました。
この本は忘れずに読み返したいです。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

ここ最近は読書ブームで、本屋大賞の物を読んでいる
本で泣いたのは初めてかもしれない
他人への愛がその人を縛り付けて苦しめている事もあるんだよなぁって再確認した
言うべきか黙っておくべきか悩んだ弟や元夫の苦しみも伝わってきた
一気に読めた
ただ一つ気になるのは、みんな生い立ちが過酷すぎる…
次は少しハッピーな本を読もうかな

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

感動しました、そして学びもとても多かった。
他の人を理解することの難しさ、けれどその上で少しでも気持ちを理解しようと歩み寄ることが大切なのだと感じました。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ほんとの優しさってこういう事なんだと思った。ぶっきらぼうでも、ちゃんと感じられる愛情。それは相手の事を思ってやってることだから。その場しのぎの優しい言葉ではなく、愛情の押しつけでもない。薫子さんが初めはわからなくても、その優しさが分かった時、せつなの境遇を知ったときの自分の行動を後悔する気持ち、どうしようもなくせつなを愛おしく感じる気持ちにとても共感した。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

夫と離婚し年の離れた弟を亡くしどん底にいる薫子が、弟の元恋人であるせつなと関わっていく中で強く再生していく物語。


強くてぶっきらぼうなせつなが働く家事代行サービスのカフネを手伝うことになった薫子はせつなとペアになって働くうちにせつなに助けられ元気付けられ強くなっていく。

関わっていかなければ知ることができなかったであろうせつなの本当の姿や過去。夫の離婚理由。強くて冷たく感じてた2人も優しさで溢れた人だった。
突然死した弟が遺した遺言書、薫子の誕生日に届いたプレゼントの謎。
伏線回収が見事だった。

弟と同僚との関係を知り、そこが結末なんだと初めは思ってしまい、「何この結末……」なんて感想を抱いてしまったけれど、終盤にかけての薫子がせつなを思う気持ちが優しい言葉と繊細な文でこれでもかと畳み掛けられ一気にやられました。

『カフネ』とは、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」
まさしくカフネの結末はとても綺麗でした。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めはミステリーなのかと思って読んでいたけど、凄くカフネの仕事が苦しんでる人達の助けになっていること。家族でも友達でも一緒にいるから、何でも分かっているわけでない。春彦のことを知れば知るほど、本当のことは本人にしか分からないんだなと思ったし、とても優しい子だった。
初めは何この人?という印象の、せつなも知れば知るほどすべてが繋がり、面白くて一気に読みました。孤独で荒れていた薫子が、せつなと出会いカフネでボランティアをすることで、少しずつ自分の中を整理していく過程、そしてラストの選択。とても良かったです。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

面白い小説は頭の中で映像も声も自然に付いてきて、「読む」というよりも「流れていく」感覚になるのだけれど、カフネはまさにそれだった。
本屋大賞ねフーンと山積みされたのを何となしに手に取り冒頭をパラパラ捲って、「食がテーマだし流行りものもたまにはいいか~」なんて軽い気持ちで買ったら、今、目パンパン。
らゆる登場人物の心情が刺さりすぎて、良い意味で(?)物凄くしんどい作品。ボロボロ泣いて、思わず笑っちゃうところもあって、でもやっぱりどうしようもなく切なく愛おしい気持ちにさせられる。
挙げたらキリがないけれど、特に薫子がおにぎりとプリン持って行って食べるくだりと、最後に公隆が語った春彦の一面でもう胸がいっぱいになってしまって仕方なかった。

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

食べたくなる描写ランキング

第3位 スーパーで買った菓子パン


p132
サクサクのデニッシュ生地にこれでもかと盛られた生クリームはミルクの匂いがして、
チョコレートと一緒に舌の上で溶ける。
チョコレートの上にまぶされたクランチのザクザクした食感も快感だ。
だが何よりも甘い。
脳がぐずぐずになるくらい甘くふて、快楽物質がものすごい勢いで脳内に分泌されていく。
「これ悪魔の食べ物ね」


第2位 せつながアレンジした苺パフェ

p66
グラスの底にはスライスされた赤い苺、次に真っ白なクリームと、サイコロ状にカットされた淡い黄色のスポンジケーキが交互に重ねられている。
その上層には、翡翠色と乳白色、二色のアイスクリームが美しい色の対比を見せながら盛られ、その上をまたスポンジケーキとクリームが覆う。
クライマックスであるパフェの頂点には真っ赤な苺が女王のように飾られ、その脇には、小さな薄紅色の薔薇が三つ咲いていた。(略)
てっぺんの苺は最後の楽しみに取っておいて、白いクリームとスポンジケーキが作るなだらかな丘にそうっとスプーンを入れる。
水脈を掘り当てたように艶やかなチョコレートソースがあふれ出してきて、胸がときめいた。
そう、このパフェを見た瞬間から、ずっとときめいているのだ。

↑女王のように飾られがよかった。



第1位 海賊が食べそうな骨付きチキン


p134
飴色にローストした骨付きチキンを、骨の端が牛肉の両側から飛び出るように二つずつ配置して、太巻き寿司を作るように巻き込んで成形していく。(略)
巨大な肉の両側に突き出した骨を両手でつかむなり、歯で肉をむしり取るように齧ってみせた。
こんなに野蛮に肉を齧る女を見たのは生まれて初めてで、薫子は呼吸もまばたきも忘れて見入った。
せつながソースと脂に濡れた唇を薬指の先でぬぐい、それを舐めとるのを見た時、どきりと心臓が跳ねた。
衝撃は体のもっと奥まったところまで響き、じんと下腹部が熱くなる。


↑これを読んだあと、真似はできなかったので、代わりにチキンの照り焼きを実際に食べた笑


異論は認める!めちゃくちゃ迷った!


事前の情報などから、「食べ物系のほんわか小説だろ」と高を括っていたけど、いやー、すごかった。
参った。
しかも食べ物だけではなかった。

泣いた。
小説で泣いたのは60冊振りくらい。
最近は書き手のことを考えながら少しメタな読み方をするので、「すごい」とか「上手い」とかの感想を抱くことはあるけど、
泣いちゃうまではさすがになかったので、
すごい読書体験だった。
阿部先生本当にありがとう。

なんで泣いてしまったんだろう
と疑問を抱いたときに、
やっぱり、それまでの流れで感情移入していたから、没入感が高かったからだろうという答えになり、じゃあなんで他の作品より没入感あったのかと改めて考えてみたので、
「ここで泣いた」
を書く前に、感情移入のきっかけや、また、一方で、没入感があった故に、ここが残念だったというところを先に書いてみる。



□冒頭

p3
死んだ弟の元恋人は、すでに十九分遅刻している。

↑情報が詰まったキャッチーな冒頭。
「死体を先に出せ」というミステリの定石をならったものかと思った。
女の人と待ち合わせているのかなと推測できるし、「すでに十九分遅刻」で、視点の人物が時間にルーズではなく厳しすぎないことも分かる気がする。リズム感も好き。


□キャラクター

感情移入のきっかけは、やっぱり薫子とせつなのキャラクター要素は大きいかなと思った。
「成瀬」と似ているという感想を持っている方もいて、せつなのキャラ立ちと似ているかも、特徴的なキャラクターという部分が共通点ではないかと予想。
強くキャラ立ちさせていて賛否分かれるところだけど、私的にはそれがよかった。

薫子: よく泣く
   情緒が下腹部にあらわれる
   パンプスの踵を鳴らす
   努力家で真面目
   他たくさん

せつな:さばけている
   印象的な目もとをしている
   遅刻グセがある
   料理うまい
   毎回同じ服装
   他たくさん

印象的だったのは薫子の、情緒が下腹部にあらわれるっていうのがすごかった。
女性あるあるなんだろうけど他では見かけない新しい感じがした。
上述の骨付きチキンを食べる描写とか、男性作家にこの描写は不可能だろっていうエッジの効いた文章がバンバン出てくるのが印象的だった。

p52
女としての寿命を前借りしてすっかり干からびてしまったような心地がするのに、自分の卵巣にはまだ卵が残っていて、周期に沿って排出されては、命を宿すことなく寿命を迎え、胎児のベッドになるはずだった子宮内膜と一緒に流れ出てくる。
薫子はため息をつき、トイレに行くために腰を上げた。
お腹がすいた。でも何も食べたくない。
お酒が飲みたい。

↑前半の説明で後半のお腹がすいた。でも何も食べたくないが共感性を持って鋭く伝わってくるし、お酒が飲みたいがかわいい。


□文体

口語と文語を絶妙な配合でまぜており、
それが独特の文体になっている気がする。
心の声をそのまま文字に起こしたような感じ。
ブログやエッセイを読んでるようで親近感が
湧いた。
実際にいそうな人物として感情移入が高まった。

p57
カロリーがなんだ、糖質がどうした、トランス脂肪酸がなんぼのものだ。こっちは誕生日なんだから最強だ。夫に捨てられて子どもを産む予定のない女はこの世に怖いものはない。

↑誕生日だからといって最強ではないぞ笑


p59
あっと声を漏らしてしゃがみ込むと、床に叩きつけられたケーキは透明パックの中で横倒しになっていた。涙がこみ上げた。だけど唇を噛みしめながらすぐに立ち上がる。泣いちゃだめ、大人だもの。

↑喜んだり、泣きそうになったり情緒が波のように表現されてて、一緒になって酔っ払いそうなくらい楽しめた。


p100
無心で箱をつぶして一定数溜まったら髪紐で縛る、という作業をくり返すうちに畳のスペースが増えてきた。いい。努力が人生を切り開いているこの感覚、すごくいい。


↑いい。がめっちゃいい。二文字で一文なのがいい。


私的には薫子のキャラに一番感情移入した。
いいところと人間くさいところが併存していて、どこにでもいそうなのに新しい感じもあってよかった。



□ユーモア、諧謔、笑った

(宅配便のお兄さんが晴彦の誕生日プレゼントを持ってくるシーン)

p60
『え、はい…すみません、俺あまり漢字が得意じゃないんですけど、ユーミンの春よ、来いの春に、スラムダンクの井上雄彦先生と同じ彦です』

↑言い換えも不得意か笑

のちに鈴夏におにぎりの調理をレクチャーするときに「左手は添えるだけ――」という
スラムダンク好きにしかわからない隠れミッキーみたいな描写がある。


p133
(お酒を流しに捨てられたあとの会話)

「そんなことをする人間がいるんですか?びっくりですね」
「あら、よろしかったら洗面所へお行きになって?すぐに会えましてよ」


p290
「常盤さんに昨日から仕事復帰したと聞いたけど、また具合が悪くなってしまうなんて心配ね。病名は何かしら、仮病?」

↑ウィットに富んだ会話シリーズもよかった。


□余談

読書をするときに、イメージしやすくするために画像検索をかけることがあって、薫子が勤めている八王子法務局って実際にあるのかなあと思ってグーグルマップで位置検索したら実際にあった。
所在地の写真にカフネの本が飾ってあって笑った。公認されてる笑




□残念だった点

没入感が高かった分、その落差があった箇所があった。
他の方の感想も読んでみて多かったのは

①終盤に色々詰めすぎていた
という点と
②ラストの薫子の公的パートナーの申し込みが性急すぎたという点

①に関しては私も同じ感想を持っていて、具体的に言うと、

私自身の感情の流れとしては、
晴彦が港と恋人関係だったと分かるころ。第三章の4の部分。
のちに、ゲイというより性格が起因してるっぽいことがわかるんだけど、読んでる最中は想像していた晴彦像と大きくずれていて、うわーそっちできたかーってなって
突拍子のない印象を受けた。
何かワンクッション伏線となるエピソードが入っていた方がよかった。
幼い頃に男の子に好かれる過去があったとか。
ただ、この部分に関してはのちに一定理解できたので、たいした事はなかった。

ほんで次が晴彦が子どもの頃から味覚障害だったというところ。さすがに10年以上味覚障害で誰も気づかないは無理くね?ってなったし、もし周りがまったく気づかない程、自然な生活だったらすぐに気づいたせつなも都合がよくなる。
ただ納得できなかったのは「子どもの頃から」という部分で「味覚障害」自体については丁寧に伏線が張られていたので気持ちよかった。
序盤の激辛料理と激甘料理の描写は読んでる最中は晴彦との仲を干渉してくる薫子に対してせつながいけずな対応を取ったと解釈したので、理由がわかったときに二度楽しめた。第四章については他の方が色々と書いているのでここでは割愛。


「いやー、阿部先生、LGBTQとか病気とか、毒親とかヤングケアラーとか物語の中になんとかねじ込んでくれませんかねー。そうしないと売れないんですよねー」
みたいな、大人の事情みたいな神様の声みたいなのがチラチラ見える気がした。
色んな読者が楽しめるようにしたんだろう。

②の公的パートナーの申し込みが性急すぎる点に関しては、他の方の感想を読んで、確かに鋭い指摘と思った。
読んでる最中は気にならなかった。
おそらく申し込む側(薫子側)に感情移入の比重が大きい場合は、心の流れとして自然に感じるけど、申し込まれる側(せつな側)に感情移入している場合は早すぎね?ってなるんだろうと解釈した。

通常だと上記の点でうーんてなるんだけど、前述したとおり没入感がそれを上回った。



□ここで泣いた!

感情移入の一番大きな部分はやっぱり「食べ物×ドラマ」だったのは大きかったと思う。

読者を惹きつける鉄板要素のようなものがあるとすれば(殺人などの犯罪や科学などの知的好奇心をくすぐるもの、恋愛、家族、愛憎、官能とか)

「食べる、食べ物」という要素も他のと肩を並べるくらい面白いというのを確信させてくれた作品だった。
なんとなくぼんやり思っていたけど言語化できなかったのは、食べる描写がここまで上手い作家があまりいなかったせいだろう。

薫子という情緒豊かな女性の、感情のジェットコースターみたいなものに一緒に乗りこんだら、泣けるところまで連れていってくれる。
読み手を置いてけぼりにしないために共感性の高い「食べる」をトリガーに随所に結びつけてくれてると感じた。
あと、世話焼きなのも、とてもよかった。薫子のそれが目立っていたけど、せつなも前半の薫子の家に押しかけるシーンとか、
なんだかんだで世話焼きで、ごちゃごちゃ言わず黙って食えみたいな、食えば分かるみたいな、世話を焼いてくる文章が作品全体を通して伝わってきてたからだと思う。


p164
(西川拓斗君とののかちゃんの家事代行サービスのシーン)

どうか覚えていて。何かに困った時、あなたには相談できる人間がいる。これは社交辞令じゃない。これから何日、何ヶ月、何年経っても、今ここに名前の出ている三人の大人は、一ミリも変わらずにあなたの力になりたいと思っているから



↑泣きポイントは色々あると思うが、私の場合一発目はここだった。
読書するときにそばにコーヒーとかメモ帳は置いているけどティッシュはない。
まさか席を立って取りに行かされるとは。



p260
(前半と立場が逆転して薫子が療養中のせつなの家に押しかけるシーン)


丁寧にラップを剥がし、三角形のおにぎりのてっぺんを齧る。つられたようにせつなもおにぎりを取り、のろのろとラップを剥がして、三角形のてっぺんを小さく齧った。ひと口、ふた口。ご飯を咀嚼して、もう一口頬張った時、彼女の瞳がゆれた。(略)

「ありがとう。晴彦の分まで、ありがとうってあなたに伝えたかったの。そのために私、ここに来たのよ」


↑二発目がここ。正確に言うと三発だけど。最初の部分でうるっと来て薫子のセリフで止まらなくなった。追い涙的な。
この時点ではもうひれ伏している。
今書いていてまた泣きそうになってきた。
これから阿部作品を読むときはそばに置くアイテムをひとつ増やさないといけない。


p267
じょじょに腕の中でせつなは静かな呼吸を取り戻し、寝入ったようだった。かすかな息づかいに耳を澄ましていると、愛しさを痛みに近づくまで煮詰めたような、何かがこの子を害するならきっと自分は牙を剝いて戦うだろうなと思うような、激しく切ないものが子宮の底から突き上げてきた。



↑私の中で今作品一番のやられたフレーズがこれ。
愛しさを痛みに近づくまで煮詰めたような
ってやばくない? 
すごい表現力。

煮詰めるという表現が、調理の煮詰める「味が濃くなっていく」イメージと、「議論が煮詰まる」のような、「まとまりそう、結論が出そう」という意味をなんとなく連想して、この描写では愛しさから「痛み」に繋がっていくというのが、共感と新しさを含んでいてすごさを感じた。
睾丸が縮まった。
百年考えてもこんなフレーズ思いつかない。





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2026年05月26日

Posted by ブクログ

人間は自分以外の人間の事は何ひとつわからない
ささりました。
愛は重く難しい
だけど大事にしたいと優しくしたいと思いました。
大切な人たちに

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2026年06月15日

匿名

購入済み

濃くて深い話が沢山詰まっている。これでもかというほどの人の感情や思いが伝わってくる。色んな生き方があり、自由も人それぞれだと思い知りました。彼女達みたいに自分らしくいたい。

#切ない #感動する #タメになる

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2025年11月16日

匿名

購入済み

さすが本屋大賞

読んでよかったな、読了してから感じたのはまずその言葉でした。本作では料理を通じて愛が語られていくストーリーになっています。誰かのためを思って料理をすること、普段何気なく行っていること、やってもらっていることが実は1番の愛の表現ということなのだなと改めて感じさせるものでした。普段は自分の分だけ料理をする私ですが、たまには自分自身を喜ばせるためにも、少し豪華な食材を使ってなにか作ってみようかなと思いました。

#泣ける #深い

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2025年06月12日

ネタバレ 購入済み

想いで満たされる

美味しい食事の話かと思っていました。
満たされることの幸せ、が描かれているのかと。

確かに美味しそうなレシピは出てきます。
でも、それをつくる人の想いや食べる人の環境や想いがたくさん詰まっていて、読んでいて胸がいっぱいになりました。
そして、こんなにも自分は人を想ったことがあるだろうかと、少し心がさみしくなりました。

読み終わるのがもったいなくなった1冊です。

#泣ける #切ない #共感する

0
2025年06月07日

購入済み

さすが本屋大賞

とても心に残る共感できる話で涙が止まらない。自分の境遇にも似てて、展開も面白い。
ドラマになれば人気でるんじゃないかな。

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2025年10月30日

購入済み

大変良かったです

亡くなった弟の死因に迫るミステリーと思いきや
現代社会の暗い現実と、それを補いながら進んでいく
周囲の人たちのお話で物語の中心、著者さんの伝えたい所はもっと違う所かな?

何だか泣きそうになる場面多数、流石本屋さん大賞
またディグりたい著者さんに出会えました。

#エモい

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2025年05月15日

QM

購入済み

泣いた。
読み進めていくうちに、つっけんどんな態度だったせつなの隠された事情や春彦をめぐる姉すら知らなかった事実など、読んでいて胸が張り裂けそうなくらい辛いものが多かった。

人前ではあんなだけど本当はすごく愛があって相手のことを見てよく考えているせつな、人間味がとってもあって好き。
中学生の男の子と妹に対して本気で心配しはたから見たら若干暴走気味になってたところも胸を打たれた。
本当に、周りをよく見る子でこれから過去の分までいっぱい愛を注がれて受け止められるようになっていけたらいいと思う。

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2025年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【Audible】2025年本屋大賞だけあってやはり良かった。初めは薫子やセツナにストレスを感じながら読んでいたけど、家事代行を通じて温かくなっていく2人の関係にほっこりできた。ただやっぱり自分都合で離婚を切り出す夫は理解出来ない、良い話ふうに書いていても。ほんで最終章、パートナーシップ結ぼう!って、出会ってこれまだ1ヶ月かい。どうみても死んだ弟の代わりに一緒にいてくれる人欲しいだけじゃんって思ってしまった自分は汚い心だろうか。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

カフネ
どんな物語かと思ったが、すごく心に沁みました
時間は無限ではない。
それはこの物語からも伝わります。

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2026年06月20日

Posted by ブクログ

ちょっと不思議な読後感はあるけどなぜだろうか。でもさすがの本屋大賞、見事に引き込まれる。
日々の暮らし、食べることをもっと大切にしたくなる。

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2026年06月20日

Posted by ブクログ

愛情の形って色々。
言葉にして伝えることは大事、でも、
踏み込みすぎると重荷になる。
人間味溢れる物語。
ほかの作品も読んでみたくなりました。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

カフネとはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通し、優しく撫でるしぐさ」を意味する言葉。

初めは気が強いかおるこにも、遅刻を謝罪せずニコリともしないせつなにも違和感を覚え、好きになれない登場人物だなと思っていた。

人との触れ合いで変わっていくふたりの様子が嬉しかった。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

ちょっと人権教育的なお話だなと思った。みんなそれぞれの心の内に想いや悩みを抱えている。大切な人のそんな気持ちに寄り添えられたらいいとは思う。でも、自分の気持ちをちゃんと大切な人に伝えるというのも大事なことじゃないかなぁ。薫子さんの弟や夫が秘めていた事は彼女にとってとても残酷なこと。たとえ相手を思って言えなかったとしても。乗り越えられる強い人でよかった。

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2026年06月17日

匿名

購入済み

一気読み

あらすじを読んで想像していたよりも濃かったです。でも先が気になり、読みやすい文体でさくさくと全く飽きずに、一気に読み終わりました。面白かったです。

#感動する #ドキドキハラハラ #深い

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

どんな物語か全く情報なしで読み始め、最初は少し「?」だったが、読み進めるうちに止まらなくなった。
どの「?」も、「そういうことだったのか…」と気付けるストーリーが盛り込まれていて、気持ちよく読み終われる。

薫子がせつなにオニギリとプリンを持っていくところ、しかもそれは自分だけで作ったものじゃないこと、ぐっときた。

淡々と読めるけど、深い話だった。

0
2026年06月15日

Posted by ブクログ

ただただ春彦とせつなが愛おしく思えた。
薫子はヒステリックで単純だけど、反省もできるし素直だから憎めない。
薫子の親にもっとガツンと言って欲しかったけど、それはただ私が気持ちよくなりたいだけだなと反省した。

人は見えてる面だけが全てではなく、対話を重ねたり、知るごとに見えてくる面があるということを思い出せる本だった。私の苦手なあの人も、きっとそうなんだろうな。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

綺麗な物語だった。

婚約破棄を経験し、最愛の弟を亡くした40代の主人公・薫子。人と距離を取りながら生きるぶっきらぼうなせつな。そして様々な事情を抱え、自分を労る余裕すら失った人々。

本作は、そんな人々のもとへ赴き、家事や料理を通して日常を支える家事代行サービス「カフネ」を中心に描かれる、食と再生の物語である。

特に印象的だったのはせつなという人物だ。ぶっきらぼうで不愛想ながらも、依頼人一人ひとりと真摯に向き合い、料理と言葉によって少しずつ心を救っていく。その姿に薫子も救われ、やがて今度は自分がせつなを幸せにしたいと願うようになる。

一方で、物語には薫子の弟の突然の死を巡るミステリー要素も存在する。

中盤までは、どこか達観したせつなが薫子を導いていくような展開が続く。しかし物語が進むにつれてせつなの過去や抱える事情が明かされ、その行動原理が見えてくる。すると今度は薫子が恩返しをしようと奮闘し、互いに支え合う関係へと変化していく。

また、依頼人ごとに異なる事情や悩みが描かれるため、長編でありながら短編集を読んでいるような感覚もあった。

本作の登場人物たちは皆、それぞれに苦悩を抱えている。それでも前を向いて生きようともがいている姿が丁寧に描かれていた。亡くなった弟の苦しみや依頼人たちの事情を通して、「他人を完全に理解することはできない」という考え方にも触れさせてくれる。

終盤は、それまで散りばめられていた伏線や人間関係が一気に繋がり始める。バラバラだったピースがはまっていくような美しさがある一方で、あまりにも綺麗にまとまりすぎていて作り物らしさも感じた。この部分が最後まで拭いきれず、個人的には満点ではなく☆4という評価になった。

それでも、食を通して人を支えることの温かさと、人と人とが支え合う尊さを感じられる作品だった。


原文

カフネ読書感想

綺麗な物語でした。
婚約を破棄され、最愛の弟を亡くした40代の主人公薫子と人と距離を取りぶっきらぼうな凄腕料理人せつな、様々な事情を抱え自分を労る余裕のない人々とそういった人が休息出来るよう家事の代行をするカフネ。
悩みを抱える人とそういった人の心を救う食の物語。
この物語の特性を大きく分けるとしたらぶっきらぼうでありつつも真摯に向き合い料理や言葉を持って家事代行を依頼する人々を救うせつな。
そのうちの1人の薫子は恩を感じせつなを幸せにしたいと思う。

弟の突然の死というミステリー要素もある。
中盤までは不敵なせつなは薫子よりも歳も一回りも下だが頼もしく、一方的に救っていくような展開だが、せつなの過去や事情が明かされ、行動の要因が分かっていく。恩を感じている薫子はせつなに恩返しをするべく奮闘し助け合う。
綺麗な物語ではあるが中盤から終盤にかけての展開が急なこともあり、散りばめられていた問題をどんどん解決していく形が綺麗すぎて違和感が残り良くも悪くも"物語"であった。この部分が読後も拭いきれず☆5ではなく☆4とした。
相対するお客さんの事情によって見せ方も変わり少し短編集のような感じもした。
この作品では登場人物は皆それぞれの苦悩を抱えていて、それでも前を向いて生きていく。
亡くなってしまった弟の抱える苦悩やその他の人々の苦悩。また、結局他人は他人であり真に理解することは出来ないと言ったら考え方は勉強にもなった。

最後の展開はバラバラのピースが整い出すような綺麗さもあるがあまりにもピースが繋がりすぎて作り物感が出てしまったのが残念。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

あたたかい文章と美味しそうなご飯の描写。
ここに出てくる料理を実際に作ってみるくらい、とにかくご飯の描写が美味しそうだった。

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2026年06月12日

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ネタバレ

・不妊治療の末離婚した主人公、急死した弟、弟が両親に紹介した婚約者
・誰にも愛される弟の死がつなぐ様々な縁と、主人公が自分を取り戻していく様子が描かれている
・心の荒れた人たちが料理によってホッとひと息をついてひととき自分の時間を持つのも話の重要なパーツ
・誰にでも無制限に優しくしてしまう人の気持ちがわからないので、その苦しみも想像しかできないが、それに支えられていた周りの人たちも結局依存してしまっていて何とも不幸。
・主人公がやっと愛しさが理解できた最後はなんとなく気持ち悪さがあった。なんでだろう。

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2026年06月11日

購入済み

感想

子供が産むことができない、夫に離婚を突きつけられ離婚してしまい、現実によくある事象プラス最愛の弟が急死してしまってからの最悪の展開から始まるストーリーの中で、出会いをきっかけで新たな生きがいを見つける、とても心に残る作品だと感じました。

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

「ここがすごかった!」とか「ここが面白い!」と派手に言葉にできるような分かりやすい山場があるわけではないのですが、最初から最後までずっと面白くて、少しでも時間が空いたら続きが読みたくなってしまう作品でした。あっという間に読み終えてしまって、心地いい余韻に浸っています。

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2026年06月11日

購入済み

家事代行カフネをご利用ください

どうしようもなく疲れて食事や掃除、片付けが疎かになり、立ち上がれなくなることは誰にでもある。大切な人を失ったり、仕事や子育て、介護に追われて別人のように疲れ果ててしまう。誰にも助けを求められず、落ちていくしかないんだなと。頑張る人ほど助けを求めるのが下手クソで。でも知ってる?不器用だけど、助けてくれる人は、あなたの力になりたいと思っている人はこんなにもたくさんいるんですよ。そう教えてくれる、優しい物語。ペイフォワード。

#カッコいい #憧れる #共感する

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2025年10月29日

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題の意味はポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通すしぐさ」だという。
いつも笑顔でまわりを助けている存在の弟が突然死することで、家族の愛の在り方、表面だけでは人間の心など1mmも分からない、背景から感じる経験など理解できるわけが無い、その中での人と人との向き合い方について考えさせられた。
自分の愛情が相手の重荷になることもあるけれど助けられることもある。自己満足の過剰な愛よりカフネのように少し離れたところから静かに動作で伝えられるような、そんな愛を求めていたのかな

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2026年06月17日

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せつなの料理が食べたい。切実に。

主人公薫子はせつなへは恋愛感情なのかなって途中から思ってたけど、春彦のような兄弟愛ゆえの愛しさなのかなというのが私の見解。

春彦みたいな魅力的な人が亡くなる描写は物語と分かっていても本当に辛い。

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2026年06月11日

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ネタバレ

初めて読む作家さんの作品。
本屋大賞受賞作っと思って読んだせいか、少し微妙だったのは残念だった。期待しずぎだったせいかもしれない。
再生の物語だが、読後の「明日、頑張ろう!」感が自分には感じられなかった。
なぜだろうと考えてみる。
主人公の薫子のセリフに感情移入ができなかったこと、
春彦が病気で亡くなったであろうことが想像できるが、遺言状やせつなに残したアガベ・ベネズエラの意味が最後までピンと来なかったことが、理由なのかな?と思った。
人はいろいろなことを抱えながら生きていく。
だけど追い詰められると、食べることや、家事に手が出せなくなってしまう。
だから、食べること、整えることが自分を取り戻すため、生きるためにとても大切なんだということを改めて気付かされた。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

春彦みたいな人がこの世の中にどのくらいいるんだろうか。

私自身も同僚との家庭環境と比較して少しまいっていた期間があったのでこの本読んで救われた気がします。その方の内面的なものなんてこれっぽっちもわからないから相手のことを考えて悩んで病むのではなく自分は自分で好きなことを考えて3食食べて生きよう!

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

卵味噌作ってみた!簡単で本当に美味しい!

子どもについて、産まない方がいい人なんてこの世に多数いるよなーと。
人の一部を見てそれがその人の全てだと決めつけないようにしようと思った。
相手が傷つくかもしれないからと自分の気持ちを伝えず離れてしまうことは、あまりにも不誠実なのでは?と思った。他人と通じ合うことは難しい、だからこそ自分の気持ちを伝えるというのはとても大切なことだと私は思う。大切な人になら尚更

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2026年06月17日

匿名

ネタバレ

がっかり

本屋大賞を受賞しているから期待して読んだけど、期待外れだった。こんなに全肯定で好評ばかりで信じられない。料理のレシピがいちいちくどく描写されてるのが、いかにも中年の主婦が書いた感じ。子供への執念が醜い。女性の性格はキツく、優しい弟。男が好きな男が出て来て、腐だと納得。

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2025年07月16日

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