阿部暁子のレビュー一覧

  • カフネ

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    ネタバレ

    『カフネ』というタイトルのやわらかさとは裏腹に、喪失や孤独、人との距離感が丁寧に描かれた作品だった。第8回未来屋小説大賞受賞作ということで手に取ったが、「食べることは生きること」というテーマが強く心に残った。

    主人公の野宮薫子は、急死した弟の遺言によって、弟の元恋人・小野寺せつなと出会う。遺産の受け取りをせつなはあっさり断り、最初はどこか他人を寄せつけない雰囲気を感じさせる。しかし、家事代行の仕事を共にする中で、薫子は少しずつせつなの優しさや不器用さに触れ、二人の距離もゆっくりと変化していく。特に、食事を通して相手を支える場面が印象的で、温かな料理が人の心を回復させていく様子が丁寧に描かれて

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    2026年05月23日
  • カフネ

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    持ち運ぶのが不便、という理由で自分は昔からハードカバーというものが苦手で。去年の末頃に買ったけど読んでは寝かせ、読んでは寝かせを繰り返している間に外出先でも読める文庫本を3冊ほど読み終えてしまったんですが、その内の2冊である「どこよりも遠い場所にいる君へ」と「また君と出会う未来のために」と同じ作者さんだったことに遅れながら気付きました。買った時は全く意識してなかったので、妙な偶然もあるもんだ…と一人で驚いてましたという前置き。
    「どこよりも遠い場所にいる君へ」を読んで偉そうに上から目線のレビューを書いた自分が恥ずかしい。文章に込められた優しさや、物語を通じて生きることに苦しさを感じている人たち

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    2026年05月23日
  • カフネ

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    本屋大賞作品で阿部暁子さんの作品を初めて読んだが、さらさらと読みやすくテンポも良いので一気読みした。

    仕事や生活をシャキシャキとこなしていた主人公薫子が、不妊治療や離婚そして弟の突然死によって生活も心も崩れ始めていたところに、家事代行サービスを仕事にしている弟の元カノのせつなと出会う。
    弟の死について、そして家事代行サービスで出会う様々な問題を抱えた家族など、重めのテーマになりそうなところを、美味しそうな料理がたくさん出てくるからか著者の言葉選びなのか、繊細でいて軽やかに話は進む。

    現代社会にもきっとこの物語に出てくるような生活がいっぱいいっぱいな人たちってきっと少なくない。ボランティア「

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    2026年05月23日
  • カフネ

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    誰だって好きで生まれてくるわけじゃない。勝手に生まれさせられてどこでどう育つかもどんな目に合うかも選べない。だったら、死に方は自分で選んでもいいと私は思う。命も人生もその人だけのものなんだから、それぐらい許されていい。

    生き方もしにかたも、自分が選んでいい。

    けれど、生きて欲しいと思うのが、愛しい人への気持ち。

    最後の20ページは泣きっぱなし。そして、そうきたか、のエンディング。

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    2026年05月21日
  • カフネ

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    「私は不屈の意思で人生を切り開いてきた女、薫子だ。」
    この一言が薫子の本来の強さを表してると思った。優しくて、あったかくて、読んでいる私の人生まで肯定して好きに生きていいよって言ってくれている気がした。薫子とせつなと出てきた全てのキャラクター達が幸せなことを願います。

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    2026年05月21日
  • カフネ

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    物語を通して料理が出てくるので最初は美味しい料理で人を前向きにしてくれる話かなと思ったけど、料理はあくまでも脇役で、人と人との繋がりや絆を深く描いた作品だった。読んでいて自分の過去とリンクして何度も胸が苦しくなった。
    人との関わりは煩わしいことも多々あるけど、そこでしか得られない安心感や、温かみがある。最後の薫子の提案はまだ知り合って短いせつなにとって受け入れられるものかどうかはわからないけど、彼女もまた薫子に助けを求めていたのは事実だし、今後時間をかけて答えを出していくのかなと思う。亡くなった春彦が2人を引き合わせたのかな。

    自分が打ちのめされている時に友人が美味しい料理を食べに連れて行っ

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    2026年05月19日
  • カフネ

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    食を通して心がつながる

    主人公はお局にいそうな堅苦しい中年女性
    彼女の背景を振り返ると、そうなったことに共感ができる

    作品を通して主人公にもそうだし、
    クールなセツナからも相手を知る重要性を学べた

    親との絶妙な関係せいだったり、
    昭和生まれの女性にありそうな描き方が上手い

    終盤に衝撃的な展開が3度ぐらいあって楽しめた

    素敵な作品でした

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    2026年05月19日
  • また君と出会う未来のために

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    姉妹編の「どこよりも遠い場所にいる君へ」は和希と七緒の結末が完全なハッピーエンとは言えなく切なくてとても泣いたけど、こちらは未来へと続く希望が見えるような終わり方でほっとして読み終えた。爽太の、家族を喪うあまりに残酷な現実と2070年?へと迷い込んで出会った五鈴との明るく優しい生活と先がわかるだけにとても悲しくて読んでて胸が痛くて少ししんどかった。でも、和希や幹也など姉妹作の2人にまた会えて嬉しかったし、みんなとの音楽を通したやり取りがとても好きで読んで良かった。とても心に残る作品だし高津の作品も楽しみ。

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    2026年05月18日
  • カフネ

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    読みやすい文章でスッと引き込まれていく。せつなと薫子のやりとりが毒舌で笑えて、徐々に心が通じ合っていく過程が読んでいて癒された。

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    2026年05月18日
  • カフネ

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    「おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力があがるよ。」

    阿部暁子さんの『カフネ』聴了。

    不器用でも、ちゃんと食べようと思える温かい物語でした。食べることと、生きることはちゃんと繋がっているんだなと思った。どんな人と出会うかで、人生は変わる。

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    2026年05月17日
  • カフネ

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    ポルトガル語で愛する人の髪にそっと指を通すという意味のカフネという家事代行(掃除と料理)のボランティアを主人公が弟の元恋人であるせつなと行なって行くと、いろいろな依頼主のい家庭事情や亡くなった弟、その友達などの人生も絡んでくる。
     なぜ弟が遺産相続人の一人にせつなの名前を入れたのかという興味に引っ張られてスムーズに読み進めることができた。ラストはカフネに繋がり心温まる。こんな行為を妻にしたらどういう反応が返ってくるだろうか?

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    2026年05月17日
  • カフネ

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    心に寄り添う優しさと、せつなさが交錯する物語。
    料理を通して人の暮らしを整え 心を救うのが素敵.
    自分の人生を改めて振り返りたくなる1冊でした。
    泣きそうになるところもあって、生きる力を感じる
    深い感動が詰まった本!絶対に一度は読むべき!!

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    2026年05月17日
  • カフネ

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    登場人物みんなが少しずつ何かに傷ついていく人生のやるせなさの中、美味しい食べ物と一緒に少しずつ踏み出したり前向きになったりしていく。

    クッキングパパ好きの人にはクッキングパパみたいな感じ、だけどもうちょっと重いとこもあります、と言えば伝わると思う。

    シンプルな物語だけど、だからこそ描写も展開もシンプルに突き刺さって、とても良かったです。
    とくに主人公がね〜荒波に負けんとする姿勢が良かった。助けて、助けられて…。

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    2026年05月16日
  • カフネ

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    話題になっていて購入しました。

    心温まる一方で読んでいて辛い部分もありましたが、人っていいなと私は感じました。

    もちろん人は外見だけでは分かりませんし、その人の内面を知っているつもりでも本当にどこまで知っているかなんてわからないのだと改めて感じました。そしてその人のことはその人にしかわからない。自分のことも自分にしかわからない。それでも周りの人の温かさに触れて、前に進んでいったり色々なことを経験していったりすることの素晴らしさ、自分以外の人に出会って自分の考え方が変わったりしていくのではないかと思いました。(うまくまとめられませんでした)人は最終死ぬのだと。そうではありますが死ぬまでに自分

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    2026年05月15日
  • 鎌倉香房メモリーズ

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    おばあちゃん世代だけど、楽しく読みました。笑
    『エースをねらえ!』に夢中になっていた若かりし頃、藤堂先輩、尾崎さん、お蝶夫人みたいな、あんな人格者、高校生にいるわけがなーい!と知っていても、憧れ、浸ったあの感じ。
    読みやすいし、引き込まれるしで、久しぶりにライトノベル、楽しんでます。

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    2026年05月15日
  • カフネ

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    ★★★★★
    3-4時間で一気読み。
    不妊治療、子育て、難病、セルフネグレクト、同性愛、児童養護施設、突然死、、、、、、直面するのは鬱々とした現実問題ばかりだったけど、食を通して抱えたものを紐解いていく感じが良かった。
    春彦が繋いだ薫子とせつなの縁が、2人のこれからを明るいものになりそう。よかったね。

    カフネ、愛する人の髪に指を通す仕草

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    2026年05月14日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    本当に感動しました。
    最後の怒涛の伏線が凄かったです。
    終始儚く綺麗な物語でした。
    大好きな本のひとつになりました。

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    2026年05月09日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    あるあるなタイムスリップな話かと思いきやの、そこで繋がるのかと。煮え切らない別れ方と再会はできずのモヤモヤが残ります。青春を感じさせる。

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    2026年05月06日
  • 金環日蝕

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    一瞬たりとも目が離せない展開。
    全てに意味のある流れに、ずっと緊張感を持って読めた。目を離すことすら惜しいような、そんな読み心地になれる本はそうそう出会えない。(お昼になったのに気が付かなかった。良い意味で食欲も削がれてしまった)
    犯罪は犯罪。そこに落ちる人の闇は確かにあるけど、だから誰かを傷つけていいのか、と。どうかその闇を照らすのは犯罪ではない救いの光であってほしい。
    もっともっと読まれてほしい名作。すごいの一言。

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    2026年05月06日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    内容自体が強いわけではないが、どの作品にも文章に力があって読むのが楽しかった!
    数年後、目次を眺めるだけで自然と内容が浮かんでくるのではないかと思うほど、どの作品も印象に残っている。
    初めて出会った作家さんも多く、これから本屋に行く楽しみが増えてありがたい。

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    2026年05月05日