阿部暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに、いや、初めてくらい過去1読みながら涙が溢れました。
薫子みたいに酒に溺れこそしなかったけど、
仕事も恋人も失い、ここ数ヶ月途方もなく精神的に乱れて、友達にもキツく当たりみんな返事もくれなくなって…
という自分の状況と重ね合わせて読んでたためか、気が付けば文字が涙でぼやけてました。
目の前の人の言動に一挙手一投足で反応してしまうのではなく、
その人の言動には、その人が取った言動の背景や、生まれ育った環境があり
一見非常識だと腹を立てるような事象も全く見え方が変わる。
そんな心持ちで人と接したいなと思いました。
家事代行を通じで語られる様々な家庭の、複雑な環境を知れた事は大変 -
Posted by ブクログ
ネタバレまず引き込まれたのは、出だし。
主人公が待ち合せているのは、死んだ弟の元恋人。
そんな物語今までに読んだことがない。
しかもその女性は遅れてきても悪びれもなく、つっけんとした態度のまま。
あとからこれは、どんなに待っても帰ってこなかった父を思い出してしまうからなのではないかと、カフネの社長の推測で知った。
カフネとは
ポルトガル語で愛しい人の髪の毛にそっと指を通す仕草のこと。
家事代行業者のカフネ。
社長さんが愛しい子供たちの髪の毛を撫でるような、そんな時間が大切にできるように。精神的にも体力的も家事をする余裕がない人たちに少しでも息をつくまを与えられるように作った会社。
自分自身ちょう -
Posted by ブクログ
私には必要な本でした。
この本を手に取ったきっかけは、喧嘩をして家に居たくなくて本屋に行き、目に留まったからでした。
こうやって家を出てきてしまうくらい、忍耐のない人間である自分には、もっと他者への思いやりが必要だと感じつつ、中々いつも冷静で居られないことを恥じていて。優しい気持ち、優しい人間になりたかったからでした。
色んな場面で、主人公と一緒にモヤモヤしたり、涙したり、感情を揺さぶられながら、隠し事をしてるつもりはなくても本音を伝え合えてはいないかもしれない…何も分かっていないのに分かった気になっていることは多いのかもしれない…と反省しました。
この本は忘れずに読み返したいです。 -
Posted by ブクログ
自分が高校一年生のときのことを思い出すと、まったく何も考えていなかったし、将来なりたいもののカケラさえ見つかっていなかった。同級生の男子は、呆れるほどエロでアタマいっぱいみたいで、面白かったんだけど、すごく、子どもっぽかったしなぁ(笑)。
阿部さんの本に出てくる高校生は、いつも、大人っぽいですね。
でも、大学生でもない、中学生でもない、高校生という時期に、こんな風に真っ直ぐ、もがいて、人とぶつかって、お腹から出た言葉を交わせる人たちがいたら、すごくステキだと思う。本当に、目が醒めるようにカラフルで、感動しつつ読みました。
そして、かなり後半、お母さんが出てくる辺りは涙なしには読めなかった。
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Posted by ブクログ
夫と離婚し年の離れた弟を亡くしどん底にいる薫子が、弟の元恋人であるせつなと関わっていく中で強く再生していく物語。
強くてぶっきらぼうなせつなが働く家事代行サービスのカフネを手伝うことになった薫子はせつなとペアになって働くうちにせつなに助けられ元気付けられ強くなっていく。
関わっていかなければ知ることができなかったであろうせつなの本当の姿や過去。夫の離婚理由。強くて冷たく感じてた2人も優しさで溢れた人だった。
突然死した弟が遺した遺言書、薫子の誕生日に届いたプレゼントの謎。
伏線回収が見事だった。
弟と同僚との関係を知り、そこが結末なんだと初めは思ってしまい、「何この結末……」なんて感想 -
Posted by ブクログ
面白い小説は頭の中で映像も声も自然に付いてきて、「読む」というよりも「流れていく」感覚になるのだけれど、カフネはまさにそれだった。
本屋大賞ねフーンと山積みされたのを何となしに手に取り冒頭をパラパラ捲って、「食がテーマだし流行りものもたまにはいいか~」なんて軽い気持ちで買ったら、今、目パンパン。
あらゆる登場人物の心情が刺さりすぎて、良い意味で(?)物凄くしんどい作品。ボロボロ泣いて、思わず笑っちゃうところもあって、でもやっぱりどうしようもなく切なく愛おしい気持ちにさせられる。
挙げたらキリがないけれど、特に薫子がおにぎりとプリン持って行って食べるくだりと、最後に公隆が語った春彦の一面でもう胸 -
Posted by ブクログ
「わたしは車イスではなく、霊長類ヒト科ホモサピエンス、人間です。」
まだ序盤の手探りな状態から、読み手も驚くような六花の強烈なワードに目が覚めた。車イスユーザーの六花と、ちょっと不器用な少年、伊澄。高校に入学した2人を中心に物語は進む。
車イスユーザーと、周囲がどう関わっていくのか。答えのない問いに対し、差別とは何かをクラスで話し合う場面は、こちらも多いに考えさせられ、その真剣さに胸が熱くなった。知らない、怖いから遠ざけるのではなく、理解するために向き合い話し合う。頭では理解できるけど、とても勇気がいることだ。
真面目な話しだけでなく、高校生にしか味わえない苦悩と喜びも詰まっていた。登場