阿部暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ先にSide宝咲を読み「なぜ百花はここまで宝咲を支えてくれるのだろう」と疑問に思っていました。長い友人とはいえ、宝咲の百花への態度はキツすぎないか、、、と。
Side 百花はそうした私のモヤモヤの答え合わせをしてくれるかのように、二人の出会いや宝咲が車椅子テニスを始めたきっかけが描かれていました。
「なんでだよ」と悔しさを感じる境遇がザクザク刺さりながらも、それでもともう一度命を吹き返す宝咲の姿とそれを見守る暖かい想いにもらい泣きしました。
私も入社してもうすぐ一年の新米ですが、「なぜここにいるのか」という初心と誰かを思いやりたい素直な心を大切にしようと思います。 -
Posted by ブクログ
室町時代、南北朝の争乱をテーマにドラマチックに
書いた時代小説。
時は、室町幕府、三代将軍、足利義満の時代。
南朝の皇女・透子は、ただ一人乳母、唐乃を連れ、密かに吉野の行宮を抜け出し、南朝を裏切り、北朝へ寝返った、楠木正儀に翻意を迫るため、京へ向かった。
京に着いた早々、人買いに拉致されてしまった二人。
その二人を救出したのは、仇敵、足利義満と、猿楽師の鬼夜叉(後の世阿弥を名乗る美少年)だった。
後醍醐帝の遺志。志半ばで死んでいった同士達の思い。それらを背負い、40年間募らせた憎悪を捨てられない宗良親王。
不毛な戦いであるからこそ一刻も早く終わらせて、これから先、100年を見据えた政を -
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Posted by ブクログ
ネタバレ例えば映画などでは、続編が面白くないことが多いのですが、この小説はどっちも本当に面白かった…! あんなにいっぱい涙腺を刺激されたのは初めてだし、やっぱり阿部暁子さんが書く文章も、キャラクターも大好きです。
登場人物たちは、みんな自分のことだけじゃなくて、ほかの人のことも想える素敵な子たちばっかりで、みんなのその後の物語をもっと見たいと思いました。
同じ言葉でも、その言葉を発した時の登場人物の心情を知ってから見ると、もっと違う深い意味がある言葉に感じられました。
登場人物それぞれが自分の想いを吐き出すところで、どれも理解できるからこそどれが正しいのかが私も分からなくて、ものすごく考えさせられま -
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