阿部暁子のレビュー一覧
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金環日食もそうだけど、独特のオタクっぽいノリツッコミのライトノベルの文体はそんなに好きではない。
でも、人間の深さ、複雑さをよく描いている。
親子関係の複雑さ、男女関係ではない、必要とされる薫子とせつなの関係。
不妊治療の感情の揺さぶられ具合がリアルだったけど、やはり、作者の体験談に基づくものらしい。
だんだん薫子に愛着が、湧いてしまう。元夫に気絶するほどかっこいいって言えるのいいなぁ。私と別れて正解だったと思える人生を送って、ってセリフ、作者も薫子にかっこいいこと言わせたかった感じがする。
人間の栄養はサプリでは取れない。一緒に食べる人、いろんな五感、経験と一緒だから。必要とされる -
Posted by ブクログ
愛の種類は無数にある。
序盤から節々に散りばめられた伏線が、なんとなく予測できても、読ませ方が秀逸だなあ。
『カフネ』
ポルトガル語
愛する人の髪に、そっと指を通す仕草
なんて素敵な響きと意味なのか。
優しさが詰まった言葉だな。
お守りにしたい言葉だな。
この本、感情が忙しない。
節々で涙腺がゆるむ。
ふつふつと怒りが湧く。
胃がモヤモヤする。
知らないことに好奇心が疼く。
薫子の、せつなの、春彦の、航一の、すべてに共鳴してしまう。
そして、愛おしい気持ちは常にある。
本当に感情が忙しない。でも、それすら心地よい。
家族も他人。
まわりに見せているのは一面だけ。
自分のことすらすべてを -
Posted by ブクログ
車いすテニスで世界を目指す「宝良」と、それに見合う最高の競技用車いすを製作したい「百花」の2人が中心となる物語。今回はside宝良。先にside百花も感動しいたが、こちらも勝るとも劣らない内容。
side百花では宝良の強さが印象に残ったが、こちらではその裏にある苦悩、弱さにもスポットがあたり、宝良をますます応援したくなる。
中盤からはパラオリンピックが舞台となるが、車いすテニスの激しさの描写がリアルで、本当に手に汗握る展開。対戦相手も人間らしさを然りと描いており、特に世界No.1の七條玲選手が非常に魅力的。彼女を通して車いすテニスの現状に切り込むことも忘れない。
個人的に百花と宝良のプロ -