阿部暁子のレビュー一覧
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ネタバレ『カフネ』というタイトルのやわらかさとは裏腹に、喪失や孤独、人との距離感が丁寧に描かれた作品だった。第8回未来屋小説大賞受賞作ということで手に取ったが、「食べることは生きること」というテーマが強く心に残った。
主人公の野宮薫子は、急死した弟の遺言によって、弟の元恋人・小野寺せつなと出会う。遺産の受け取りをせつなはあっさり断り、最初はどこか他人を寄せつけない雰囲気を感じさせる。しかし、家事代行の仕事を共にする中で、薫子は少しずつせつなの優しさや不器用さに触れ、二人の距離もゆっくりと変化していく。特に、食事を通して相手を支える場面が印象的で、温かな料理が人の心を回復させていく様子が丁寧に描かれて -
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持ち運ぶのが不便、という理由で自分は昔からハードカバーというものが苦手で。去年の末頃に買ったけど読んでは寝かせ、読んでは寝かせを繰り返している間に外出先でも読める文庫本を3冊ほど読み終えてしまったんですが、その内の2冊である「どこよりも遠い場所にいる君へ」と「また君と出会う未来のために」と同じ作者さんだったことに遅れながら気付きました。買った時は全く意識してなかったので、妙な偶然もあるもんだ…と一人で驚いてましたという前置き。
「どこよりも遠い場所にいる君へ」を読んで偉そうに上から目線のレビューを書いた自分が恥ずかしい。文章に込められた優しさや、物語を通じて生きることに苦しさを感じている人たち -
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本屋大賞作品で阿部暁子さんの作品を初めて読んだが、さらさらと読みやすくテンポも良いので一気読みした。
仕事や生活をシャキシャキとこなしていた主人公薫子が、不妊治療や離婚そして弟の突然死によって生活も心も崩れ始めていたところに、家事代行サービスを仕事にしている弟の元カノのせつなと出会う。
弟の死について、そして家事代行サービスで出会う様々な問題を抱えた家族など、重めのテーマになりそうなところを、美味しそうな料理がたくさん出てくるからか著者の言葉選びなのか、繊細でいて軽やかに話は進む。
現代社会にもきっとこの物語に出てくるような生活がいっぱいいっぱいな人たちってきっと少なくない。ボランティア「 -
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物語を通して料理が出てくるので最初は美味しい料理で人を前向きにしてくれる話かなと思ったけど、料理はあくまでも脇役で、人と人との繋がりや絆を深く描いた作品だった。読んでいて自分の過去とリンクして何度も胸が苦しくなった。
人との関わりは煩わしいことも多々あるけど、そこでしか得られない安心感や、温かみがある。最後の薫子の提案はまだ知り合って短いせつなにとって受け入れられるものかどうかはわからないけど、彼女もまた薫子に助けを求めていたのは事実だし、今後時間をかけて答えを出していくのかなと思う。亡くなった春彦が2人を引き合わせたのかな。
自分が打ちのめされている時に友人が美味しい料理を食べに連れて行っ -
Posted by ブクログ
話題になっていて購入しました。
心温まる一方で読んでいて辛い部分もありましたが、人っていいなと私は感じました。
もちろん人は外見だけでは分かりませんし、その人の内面を知っているつもりでも本当にどこまで知っているかなんてわからないのだと改めて感じました。そしてその人のことはその人にしかわからない。自分のことも自分にしかわからない。それでも周りの人の温かさに触れて、前に進んでいったり色々なことを経験していったりすることの素晴らしさ、自分以外の人に出会って自分の考え方が変わったりしていくのではないかと思いました。(うまくまとめられませんでした)人は最終死ぬのだと。そうではありますが死ぬまでに自分 -