阿部暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本をなぜ読むことにしていたのか理由を忘れていて、読み終わって「本屋大賞」受賞だったことが分かりました。
そう言えば、読んでるときも凪良ゆうの「流浪の月」 「汝、星のごとく」、町田そのこの「52ヘルツのクジラたち」を連想していましたから本屋大賞受けするタッチなんだと思います。
冷たい雨に打たれてるような震撼とする孤独や寂しさの中で、人との暖かい交流が救っていくという話です。本屋大賞受けというか、一番刺さる読書体験なんだと思います。
こうした等身大の生活の話が一番の好物で、この本もスラスラと入ってきました。
最愛の弟を亡くした野宮薫子と弟との恋人だった小野寺せつなの交流を描いている -
Posted by ブクログ
驚きと感動がありました。あらすじは普通なのに、読むとものすごく奥深い。
疲れ果てているのに誰にも頼れない。そんな人を優しく、美味しく癒やす家事の物語です。ミステリ要素も少しあり。
この物語で私が一番憤ったのは薫子の両親です。彼らはどこか子どもを所有物と思っていて薫子を差別し、弟を溺愛し、自分たちの思ったとおりの人生を送らせようとする。
昭和の親にありがちの価値観ですが、そのために薫子も春彦も苦しみます。でも言えない。育ててもらった恩があるから。愛されているから。
日本は血の繋がりを重要視するから、こうした抑圧がでてくるんですよね。
物語の最後に、薫子が選ぼうとした新しい家族のかたちは -
Posted by ブクログ
読みたい!と思ってやっと読みました!率直な感想としては、面白かった!食事といういつも何気なくしていることを通して、さまざまな人間模様が描かれていました。家族でも結局は赤の他人。全てを知っているわけではないんだと改めて思いましたし、人に言えない事も抱えて生きている人がいるってこともわかっているようで理解していなかった自分に気づきました。家事代行サービスを通しての恋愛小説だと思っていたのですが、全然違って多様性や不妊治療、家庭内の問題など様々な社会課題のようなものを考えさせられる本でした。話がそれますが、アメリカンビューティーという映画と同じようなテーマだと思います。久しぶりにアメリカンビューティ
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Posted by ブクログ
ネタバレ直近読んだ小説では、なんか俺には一番刺さった。生きる意味とかについて触れられてたからかな?逆に「食」の部分はほぼ刺さらず。飯にあまり興味ないので。
「「私はこれからもあなたといたい」
答えはそれだけだ。ただ、それだけだ。」P299
最終的価値(⇆道具的価値)だなあ、マジでこれは一つの人生の答えだよなー。
「〜のために」とかではなくて、「それそのもの」が目的になってるような価値観、愛が基本なんだろうけど、見つかるといいなあ。
「ずっと、努力を信条として生きてきた。〔…〕けれど、公隆と結婚して、命という神秘の領域に行く手を阻まれた時、少しずつ歯車が狂い始めた。努力が通用しないという初めて -
Posted by ブクログ
本屋大賞受賞作で話題になった小説が気になってページをめくると映像が浮かぶようにするすると物語に入り込めました。
急死した弟の元恋人とのラブストーリーかと思いきや(元恋人って表現の仕方だったので性別がどちらかわからず)そんな陳腐な想像をはるかに超えていました。
弟の急死、離婚、とボロボロになった薫子に食事を振る舞うせつな。
せつなと関わるうちに、ボランティアで訪問をしていくお宅の人々に触れることで何かを得たり、考えたり変わったりしていく。
薫子の気持ちや考えに感情移入していったからか、これからどうなるのか、早く続きが読みたい。気になる。そして、応援したい気持ちで読み進めていきました。
NHKの -
Posted by ブクログ
ネタバレなんで、こんなにリアルなの。
理緒が最初はムカつくやつなんだけど、次第に惹き込まれていきます。犯罪に巻き込まれていく様がリアルでした。
犯罪の一端に加担する感じ…紙一重のところにいるかもしれない自分。
『カフネ』に続いて泣かされました。
主人公はいい子ちゃんなので、私のイチオシは理緒ちゃん(と錬くん)。ドラマ化など、ぜひ!
以下はお気に入りの文の引用です。
「彼らは、励ますことはしても、実際に手をのばして何かしてくれることはないのだ。たぶん、世の中は、そういうものなのだ。」
「口を。閉じて。三分間。」
「事件とは無関係の可能性も同等にある。身近な人間の信頼を損なわせるようなことはできない。