阿部暁子のレビュー一覧
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ネタバレ読み進めるにつれて、どんどん引き込まれていく内容だった。特に春風にはとても心惹かれる。人には色々な顔があるし、どれだけ近しい人間にも知らない一面はある。置かれた環境によって大きく変わることもある。心に闇や傷を抱えない人も、正義しか持っていない人もきっといないだろう。人が持つ信念なんて弱いもので、すぐ壊れてしまう。それでも、自分自身が胸を張って、前を向いて歩いていけるような生き方をしたい。大切な人に顔向けできないような生き方はしたくない。
綺麗事だけ並べて生きていくことはできないし、人のことを信じることが幸せに繋がるとは全く思わない。でも、どんな環境でも、誰と出会っても、自分で自分を律する。そし -
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2冊セットの物語。主人公は車椅子テニスをつくる百花(ももか)と、車椅子テニスで活躍する宝良(たから)のそれぞれの視点から書かれたもの。
2人は中学高校の同級生。大人しく友達のいない百花と、テニス部でインターハイまで出場する宝良が何故か友達になる。2年の時、交通事故で脊髄損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた宝良を救ったのは、百花が勧めた車いすテニス。
宝良は日本代表チームに選出されパラリンピック出場を目指し、百花は競技用車椅子をつくる会社に入り、宝良のためにエンジニアとなる。
Side百花では百花が車椅子エンジニアとして成長していく一方で、宝良が世界ランキングの選手に駆け上がっていくのが描 -
購入済み
カフネより
ディグりに読み始めました
そんなにグッと来てないのに
泣けてきた不思議な感覚
勿論続編も購入済み
楽しみでしかないですね
優しい作品でした。
感情タグにはない項目#
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カフネで本屋大賞をとられたからか、本屋にコーナーが作られていた。
鎌倉工房メモリーズの作者さんだったのか。
オレンジ文庫のかなり最初の方に出版されてた記憶が…それ以来なので随分久しぶりに読むなぁ。
ストーリー的には予想通りな展開なのだけど、テニスの試合の描写でどんどん引き込まれた。テニスのルールに詳しくないのに、頭の中に映像が浮かぶ感じがした。
嫌味になりすぎない天然のももちゃんが良い味。
所々にクスッと笑える箇所がより読みやすく感じた。こういう軽やかな感じが好き。
side 宝良 とどちらが先か確認せずに読み始めたが、百花が先であっていたらしい。
side宝良は本日購入してきたので -
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『カフネ』が面白かったので、さらに著者の本を読みたいとこちらを読んでみました。
結論から言うと、自分にとってはカフネよりさらに面白かったです。
車いすユーザーの女子高校生と、陸上記録を打ち立てるほどの実力を持っていたがケガをきっかけに走ることを辞めてしまった男子高校生。
始めはベタな恋愛・青春ものかな、と勝手な想像をしていましたが、そうではありませんでした。
差別、という簡単な枠組みだけではない、自分と違う考えやベースをもつ人との人間関係、成長過程でぶつかる事案の戸惑いや疑問、関係の修復など、いろいろな事柄が複雑に織り込まれていて、ぐいぐい引き込まれる感覚でした。
車いすユーザーに限らず、(も -
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期待以上でした。
『どこよりも遠い場所にいる君へ』
もうひとつのエピローグ『天国へ続く橋』
の続編。
前作読んだ余韻がまだ残っていたので感動も2倍
夢中になってしまい一気読み。
前作から4年後の設定で舞台は宮城県
前作の主人公の和希や幹也、高津さんにまた会えるのが嬉しいですね。
幹也の乳母っぷりも健在で和希とも相変わらず微妙な距離感が笑える。
プロローグの和希の言葉に一気に物語に引き込まれる。またあの感動が味わえる。
主人公の爽太は9才のときに行方不明に!
2070年へ?タイムトラベル。
そして時を超えて運命の出会い。
偶然か必然か?
2070年の世界はどんな世界だろうか?今より良い世の中 -
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胸アツ!!感動でボロボロ泣きながら読んだ。
『カフネ』よりもいい!
高校生の会話のやり取りがおもしろいし、過去に諦めた競技や仲間への思いに切なさが込み上げるし、困難に立ち向かうための名言もたくさん出てきて満足度が高い。
「神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくれる」
「幸せの意味は、毎日を思い出にしながら生きていく中にあること」
他は長すぎるから載せないけど、フレーズメモにたくさん登録できた。
また、それらの名言をちゃんと証明するように物語が仕上がっている。
また、この物語は「差別」がテーマにあって、差別とは、物事を問題なく進めるために、誰かが犠牲になっていることを「仕方ない」 -
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全然気付かなかったんだけど更新されてた❗
七緒のその後か描かれたスペシャル短編‼️
もうひとつのエピローグ『天国へ続く橋』
これで全ての伏線が回収されます。
七緒の想いに胸が熱くなります。
是非読んでいない方は読んで欲しい!
タイトルと表紙の絵から切ない感じの物語
かなというのは想像できたのですが
想像を越えてトリハダがたちました。
もし自分がタイムスリップしたら?
と想像すると、とても怖いと思いませんか?
周りには家族や知人もいない、下手すれば言葉も通じない、文化や価値観も違う、
想像しただけでもゾッとします。
本書は主人公和希が神隠しの入江で七緒という少女を助けたところから物語は始まり