阿部暁子のレビュー一覧
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阿部暁子さん、最近面白い作品によくあたります!!
もっと他も読みたくて、ひま師匠やまきさんが読まれてるのを見て手に取りました♪
side百花、side宝良の2冊からなっていて、まずはside百花から
百花は車椅子の会社に勤める新米エンジニア、宝良は高2のとき事故で車椅子生活になった友人でテニスプレイヤーです
車椅子のかっこよさに魅了され、日々奮闘してる百花ですが、どんどん先をいく宝良に焦ったり、失敗して自己嫌悪したりそんな日々が綴られています。
ちょっと百花の前のめりな感じにあわあわしちゃうところもありましたが、情熱や素直さが読んでいて眩しかったです
とても読みやすく、読後感 -
Posted by ブクログ
集英社オレンジ文庫って、ライトノベルと呼ばれるものなのかしら?
ちょうどこの本を購入した時、ひま師匠が阿部暁子さんを読んでおられたので、3冊まとめて購入してみました。作家買いしても失敗なさそうだなと思いまして(^^)
阿部暁子さんはまだほんの少ししか読んでないですが、めっちゃ読ませますよね。
この本は中高生向けなのかなぁ?と思いましたが、私の幼い頭にはピッタリ、しっくりきました!
先ずは本当に文章がお上手で、情景がぶわっと頭の中に広がってくるのです。
タイムトラベルみたいな話なのに、全然古臭く無くて、面白かったです。
本書に出てくるキャラクターたちも、みんな素敵な人ばかり。
ラスト -
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Posted by ブクログ
前作『どこ君』(若いふりして略語?)の続編です。こういう系の表紙‥まだ恥ずかしいですが、少し慣れました。寧ろきれいかも? ただ、「TikTokで話題の〜」という帯のデカ文字には慣れません‥。
前作の4年後の設定です。主人公も変わり、本作単独でも楽しめそうですが、可能な限り前作と続けて読んだ方が、物語の深みが伝わる気がします。
タイムリープもの、ピュアな恋愛ものは共通項として、前作は神隠しに遭った少女を受け入れる側の物語でしたが、本作は過去に神隠しに遭った側が主人公という設定です。この逆パターンが新鮮で、前作の登場人物も大事な役割を果たしています。
おじさんでもいいなと思ったのは、恋 -
Posted by ブクログ
おじさんにはちょっと恥ずかしい表紙でした! いかにもYA系キラキラ胸キュンのライト文芸丸出し! でも、勇気を出して買いました。だって、阿部暁子さんですもん。110円だったんですもん。
阿部暁子さんと言えば、ここ数年の話題作はもちろんvery goodですが、目立たないけれど『パラ・スター』もよかったですよ。車椅子メカサイドと選手サイド(2人は親友女子)の物語。
ちょうど、パリパラで車椅子テニスシングルス男女アベック金メダル!小田凱人選手・上地結衣選手おめでとうございます! ということで、未読の方はいかがでしょう? ん、出版社の回し者?
さて、本作です。はい、青春でした。主人公は、事 -
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『パラ・スター』<Side宝良>編です。車いすテニスプレイヤー・宝良の視点で、<Side百花>編では無愛想な宝良の内面が、丁寧に描かれていきます。前編との視点の違いだけでなく、百花との置かれた立場・状況の対比が際立ち、興味深いです。
百花にとって宝良は憧れ・ヒーローでも、宝良にも百花と同じように焦る気持ちや壁があるのでした。見た目の印象は、当然ながら決して本質を突いてはいないのですね。
支える側の上に立って支えてもらうのが選手で、目立ち脚光を浴びるけれど、選手はいろんなことを背負って戦う訳で、やはり関係者を含めたチームだと思わされます。
支える側、応援してくれる人、自分‥。全ての想い -
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パリ2024が近づいてきました。オリンピック(7/26〜8/11)、パラリンピック(8/28〜9/8)ともに、日本選手団の活躍を期待したいですね。
さて本作、阿部暁子さんの文庫書き下ろし『パラ・スター』は、<Side百花><Side宝良>の2部構成(2020発刊)で、車いすメーカー新米の百花と、親友で車いすテニス選手の宝良の物語です。
<Side百花>の本作は、選手を支えるエンジニア視点で描かれます。メーカーの確固たる理念、技術者の情熱を中心に据え、競技用車いすの知識・理解が深まる内容でもあり、新鮮でした。
百花を魅了する、アスリートの願いとエンジニアの技術が結晶した強靭で美しい