【感想・ネタバレ】パラ・スター <Side 百花>のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月29日

先にSide宝咲を読み「なぜ百花はここまで宝咲を支えてくれるのだろう」と疑問に思っていました。長い友人とはいえ、宝咲の百花への態度はキツすぎないか、、、と。

Side 百花はそうした私のモヤモヤの答え合わせをしてくれるかのように、二人の出会いや宝咲が車椅子テニスを始めたきっかけが描かれていました。...続きを読む

「なんでだよ」と悔しさを感じる境遇がザクザク刺さりながらも、それでもともう一度命を吹き返す宝咲の姿とそれを見守る暖かい想いにもらい泣きしました。

私も入社してもうすぐ一年の新米ですが、「なぜここにいるのか」という初心と誰かを思いやりたい素直な心を大切にしようと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月03日

とても面白かった。
スポーツを題材にした作品という事もあってか、試合の描写やその時の動きなどの場面がとても躍動感があってとても楽しめた。
また、会社に勤める百花の視点というところからもお仕事エンタメという部分としてとても楽しめて面白かった。
この後の、宝良sideも読んでいきたい。

最後にこの小説...続きを読むをアニメ化したときの声優陣を自分なりにキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください。
山路百花:安野希世乃
君島宝良:小松未可子
小田切夏樹:細谷佳正
藤沢由利子:園崎未恵
君島紗栄子:椎名へきる
雪代和章:関俊彦
志摩:榎木淳弥
七條玲:上坂すみれ
三國智司:杉田智和
佐山みちる:小原好美
佐山佳代子:平野文

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Posted by ブクログ 2021年10月02日

東京2020パラリンピック開催中に、阿部暁子先生と大谷桃子選手の対談記事を読んだことがきっかけで本書を手に取りました。

まずは一言。「読んで良かった!」

親友の宝良が車いすユーザーとなったことをきっかけに、競技用車いすを作ることを夢見る百花。
「たーちゃんのために最高の車いすを作りたい」その大き...続きを読む過ぎる想いに空回りしてしまう百花だけれど、それだけではなく百花自身の体験により車いすそのものに心惹かれる過程が描かれていたのがとても良かったと思います。

百花を通して見る宝良はまるでヒーローのようで、もうパラリンピック出場の夢を叶えようとしている。。。でもきっと実際にはそんな簡単なはずはなくて・・・〈Side宝良〉がとても楽しみです。

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Posted by ブクログ 2021年08月05日

読み始め 2021.7.21
読み終わり 2021.8.5

この本、めちゃ面白くてあっという間に読んでしまった。車椅子メーカーである藤沢製作所で働く百花と宝良(中学生の時に事故で脚が動かなくなった)の車椅子テニスを題材にした青春小説。百花は小学校の時から、スポーツ万能で強気な女の子宝良に憧れを抱い...続きを読むていた。テニスは先輩たちからも恨まれるくらいの実力者。ある日自動車事故に遭い、下半身不随となってしまったが、百花と観戦に出かけた国際大会をきっかけに車椅子テニスに打ち込むようになった。一方、百花はそんなに宝良を応援、サポートしようと専門学校卒業後、車椅子メーカーである藤沢製作所に入社。
指導社員でもある営業設計の小田切との会話も熱い。今の時期はオリンピックで盛り上がってる時期だし、タイミング的にはぴったりの1冊。

心に残った言葉
藤沢製作所社長の藤沢由利子が仕事で落ち込む百花にかけた言葉。
「持ち前の容量の良さで得たものより、もがいて手に入れた物の方が強いと私は思ってます。」
努力して、手に入れたものはその過程も自信にもなると思った。

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Posted by ブクログ 2021年08月02日

まず、車いすのこと、競技用車いすのことをほとんど知らなくて全てが新鮮でした。

エンジニアの百花が未熟な自分に焦って悩んで自己嫌悪に陥ったりしながらも、一生懸命夢に向かって突き進む姿が眩しい。
ユーザーに真摯に向き合い、とことん寄り添って車いすを作りあげる先輩エンジニアの小田切さんも本当にすごい。
...続きを読む小田切さんの言葉には何度も胸がいっぱいになり目頭が熱くなりました。

全編を通してすごく気持ちを揺さぶられる作品。それに心に響く言葉もたくさん!
温かくて清々しい読後感でした。


『テニスをしても、しなくても、自分の足で走っても、車いすで走っても、宝良は宝良だ。宝良が宝良であってくれればそれでいい。それだけでいい。けれど、願わくば、見つけてほしい。これからの人生を照らす、光を』

『めざす背中は遠く、歩もうとする道はどこまでも果てしない。けれど胸の中に小さくかがやく道しるべを頼りに、ただ懸命に進もう。わたしだからこそ見えるものも、わたしだからこそできることも、きっとある』

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Posted by ブクログ 2021年04月07日

若いうちから、やりたいこと、夢を見つけることができた百花が羨ましく思った。
最高の競技用車椅子を作るという目標に向かって一心に突き進む百花に胸が熱くなった。
いじめられっ子だった百花が宝良との出会いにより、自分を変えようと頑張ってる姿、夢を見つけた途端に強くなり邁進する姿が眩しい。
これから百花がど...続きを読むう成長していくのか楽しみなので、続きが読みたい。

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Posted by ブクログ 2021年02月21日

・読み終わって感じたこと
仕事への取り組みの原点を再確認できた。
全力を尽くすことの大切さ。
常に相手の気持ちを知ろうと努力をし、相手にとっての最善策を考え、提案、実行していく。それらは、一朝一夕では実現しない。長い時間相手に伴走しながら、ケアを続けながら、進化させていく。

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Posted by ブクログ 2020年09月29日

どちらを先に読むのが正しかったのか分からないのですが、パラテニスプレイヤーの宝良の側から読みました。非常に感動的でティーン用の読み物にしておくのはとてももったいない傑作だと思いmした。
そして今回、宝良の親友百花の側から見た物語を読みました。こちらもまたプレイヤーを支える車椅子メーカー、そして親友を...続きを読む支えたいと思いながら、技術が追い付かず懊悩する百花の姿に胸の熱くなる名作と言って差し支えありません。
百花焦り過ぎだろうという声も聞かれそうなくらい、宝良の成長に追いつきたいという思いが空回りしています。それを受け止める先輩もいい存在感を出しています。

順番的には百花side⇒宝良sideかなという気がしましたが、どちらから読んでもばっちり感動出来る事間違いないです。

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Posted by ブクログ 2020年09月22日

 車椅子メーカーの新人、百花。百花には車椅子にこだわる理由があって…

 いじめられていた過去を持つ百花が、絶対の信頼を持つ親友宝良が事故に合い、車椅子生活を余儀なくされた。宝良の存在を救いたくて車椅子メーカーに就職した百花。真っ直ぐで努力家な様子に好感が持てました。先輩の小田切の存在も百花にとって...続きを読むは大きいと思いますが、きっと良いエンジニアになれそうな気がしました。

 続編を先に読んだので、百花の存在も又宝良にとっても大きな物だって言う事が改めて実感できました。

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Posted by ブクログ 2020年06月09日

山路百花は親友君島宝良が車いす生活になったことをきっかけにして、車いすを製作する会社の社員になった。宝良は若くして東京パラリンピックの車いすテニスの代表になれるかも知れないほど上達した。自分の作った車いすを宝良に乗ってもらうと約束したのに、百花は自分の技術がなかなか向上しないことに落胆している・・・...続きを読む

書評家北上次郎氏が激奨していたので読んだら、本当に素晴らしい小説だった。表紙は女子中学生が手に取りそうなものなので北上氏が推薦してなければ読まないだろう。

スポーツ小説は割と好きなのだけれど、本作は必要なもの全てが搭載されてる。スポーツそのものの説明がうまい、登場人物が魅力的、成長物語がある、ピンチがある、そのスポーツを観てみたくなる(やりたくなる)

続くSIDE宝良は、プレーヤーから描いているらしく、こちらも激しく楽しみ。また、ドラマにすごく向いていると思うので映像化希望。百花は黒島結菜、宝良は、飯豊まりえでどうでしょう?

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Posted by ブクログ 2020年04月21日

北上次郎が各所で絶賛しているのを見て。そして”いきなり文庫”だからハードルが低かったのもあって入手。
少なくとも、社会人になって奮闘中の現在パートは秀逸。あえて難点を挙げるなら、主人公の高校生時代を描くパートがやや中だるみ。あと細かいことだけど、さほど重要とも思えないセンテンスが、数ページのうちに繰...続きを読むり返し使われるのは、どういう意図を狙ってのもの?確かに、そこで少し引っ掛かりはするんだけど、それはネガティブな引っ掛かり。
些末なことはさておき、基本的には読ませられる内容。件の書評では、後半にこそ涙腺刺激点満載ってことだったので、大いに期待。

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Posted by ブクログ 2023年11月21日

親友であり、車いすテニスプレーヤーの宝良のため、最高の車いすを作ろうと決意して、百花は車椅子メーカーに就職した。
いじめられていた自分を助けてくれた宝良は、百花にとり、目標であり憧れであった。
交通事故で車椅子となった宝良が、車椅子テニスで生きる希望を見出したとき、百花は迷わず、最高の車椅子を作ると...続きを読む決めたのだ。
事故で障害が生じて、生きる希望を失った人が再生していくというのは、読んでいるこちらが、勇気をもらいますね。

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Posted by ブクログ 2023年04月25日

全力で頑張ってる感じ、とてもイイ!泣き虫でぐずな主人公が全力体当たりでチャレンジしている姿が、とてもいいです。スポーツが得意なのに、いろんな理由で身体の自由を奪われて、それでも顔を上げようとする登場人物たちの姿、そしてその周りで戸惑いながらも応援する人たちの姿、こちらもまたとてもイイ。

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Posted by ブクログ 2021年05月17日

競技用車椅子を製造したいと言う夢を持つ主人公。
無事に憧れの車椅子製造会社に就職する。

中学からの親友がパラテニス選手として活躍しており、
刺激しあい成長していく2人。

とにかく真っ直ぐで素直に応援したくなる百花と宝良。
序盤から涙、涙。

電車内で読んでいたのだけれど、これは危険だと判断し
...続きを読む宅で一気読み。
下巻を読んでしまうのが勿体ないような、すぐにでも読んでしまいたいような。

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Posted by ブクログ 2021年01月15日

車いすテニスに関わる人間物語、まずは車いすコンストラクター側からのお話。
今回パラスポーツの意味(para-sports、もう一つのスポーツ)を知って、もう一つってなんじゃい、と思いましたが、この小説にはとても感動しました。
って言っても〈Side 百花〉を読んだだけなので…
続けて〈Side 宝良...続きを読む〉を読みます。
ではでは。

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Posted by ブクログ 2020年04月08日

車椅子メーカーで働く百花と、車椅子テニスプレーヤーの宝良の話で、こちらは百花サイド。

20歳前後の女性主人公のストーリーにここまで心揺さぶられるとは思ってもいなかった。友達を想う気持ちや、自分が叶えたいと思っていることが本当なのか疑う気持ち、仕事に向き合うとはどういうことなのか、そもそも人と向き合...続きを読むうこととは?自分にできることとは?...というような、車椅子を通じながら普遍性をもった感情が迫ってくる。車椅子をどうやって作るのか、車椅子の生活がどういったものなのか、そういった自分が知らなかった世界についても新たに知ることができた。

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Posted by ブクログ 2023年03月11日

先日読んだ「金環日食」が素晴らしかったので。手にとった3年前の作品。
車椅子メーカーに勤める百花と言う女性の、友情と仕事に向き合う成長の物語。設定や百花の描き方はありふれた感がある。真面目一直線でもドジで泣き虫で、と言う設定。がスポーツ車椅子と言う未知の分野を垣間見せてくださったのは有難い。折しも国...続きを読む枝氏が車椅子テニスで感動を下さったばかり。読んで良かったと思えた。

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Posted by ブクログ 2022年01月19日

これで泣ける?

病院で初対面の母親、なのに、その後家に行ってリフォームに気づくところに違和感。働いているから家で会ってないかもではあるが。

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Posted by ブクログ 2021年02月26日

宝良と出会い車椅子制作を仕事に選んだ百花。自分の目指す理想とのギャップに悩む姿が描かれる。製造技術面についてもう少し触れていたらリアリティあったかな、なんて思った。

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Posted by ブクログ 2021年02月05日

この本、北上次郎氏が推しているのを見て、新刊で出た少し後に中古本屋で見かけた時に買おうと思ったのだが、表紙を見て手を出すのをちょっと躊躇った。
「おすすめ文庫王国2021」の第1位だったので、改めて探し直して、今度は購入。普通なら絶対買わないな。

第1位の推しコメントの中に『途中から涙が止まらない...続きを読む』とあったが、まあ確かにウルウルするところは多かった。
歳を取って涙腺が弱くなるのは如何ともしがたいが、そういうところを刺激する場面が次々と配された、ツボを押さえた作りではある。
生きている間ずっと付き合い続けなければならない身体のハンデを負いながら、それを受け止めて生きる決意をした人々、本人だけでなく家族や友人や近しい人たち、に対する描き方も良い。

テニスに限らず車いすで競技する人って確かに凄いなと思う。車いすを動かすだけでも大変だろうに、それをしながら球を打ったり走ったりぶつかり合ったり。
そういう車いすスポーツの世界と、それを支える競技用車いすの製作の現場についても勉強になった。

親友の宝良と約束し最高の車いすを作ることを目指して老舗の車イスメーカー・藤沢製作所に入社した百花、のストーリーはまあそれなり。
社長や上司や先輩が全て良い人で良かったけれど、実社会ではなかなかそうはいかないぞ。
小田切が何度もくり返す『その人の本当の気持ちに向き合う』『その人のために何が最善かを考える』というのは、仕事をする上ではとても大事なことだな。
一度大きな失敗をしながらそれを糧にして変化成長し、そして今、後輩を指導する小田切の姿は、お仕事小説として良いところあり。

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Posted by ブクログ 2020年12月26日

 そうか。東京オリンピック2020(パラリンピック)に向けた本ってたくさんあるんだよね。今の状況だと、オリンピック事態は反対なんだけれど、それに向けて頑張っているアスリートもいるんだよなぁと物語とは関係のない軸で思いをはせてしまう。
 しかしそんな思いは物語の勢いに押し流される。
 ひたむきな百花が...続きを読むまぶしい。

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