【感想・ネタバレ】パラ・スター <Side 宝良>のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月22日

パラスターの宝良編。宝良中心に進展していく。東京パラリンピック出場を目指す宝良であるが、不調が続いており、ついに百花の働くメーカーで車椅子の改良を頼むことになる。
涙腺崩壊間違いないですね。

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Posted by ブクログ 2023年06月20日

車椅子テニスだから、しょう害があるから「かわいそう」と決めつけたストーリーではなく、もがき苦しみながらも前を向く宝良の姿に胸が熱くなりました。

高校生のときに事故で突然車椅子の生活を余儀なくされた。

それでもすがるような「テニスを続けたい」という声に全力で応えるコーチ、一番の友人でありファンであ...続きを読むり続けてくれる友人、そして元々のコーチが勇退し想いを引き継ぐ新たなコーチ。

主人公が心の強い人だということもあるけど、周りの素晴らしい人たちの力も感じました。

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Posted by ブクログ 2023年05月15日

Side百花に続いて、興奮と感動の後編です。みんな心に弱さを抱えながら、そして支えあいながら、前を向いて頑張っています。障害の有無と関係なく、力と勇気をもらえる一冊でした。単なるスポーツ、単なる困難を乗り越える小説かと思いながら手に取りましたが、傑作でした。最後の大盛り上がりのゲームの前から、涙が止...続きを読むまらないシーン満載でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月03日

文句なしで本当に面白かった!!!。
宝良の少し不器用で、でもテニスに対してはものすごいストイックなところがとても愛おしく感じた、そして前回の主人公である百花との友情がとても素晴らしかった。
2巻通して感じたこととしては、今回の登場人物の多くが根から悪い人間がいないというところだと感じた。人生を生きる...続きを読む上で、どうしても悪い人間に出くわしたりそれによって自分の気分が害されたりすることが多々ある。ましてや勝負の世界ともなればそのような事は日常茶飯事だろう。しかし、今回の登場人物は口こそ悪いものの自分の信念を全うし(不器用なところは多々あれど)、戦い抜いているというところがこの二つの小説のキャラクター達にはある。そんなところがこの小説をより面白くする仕掛けなのかもしれない。
最後にもし彼女たちの物語に続きがあるならば是非読んでみたいと感じた。

最後にこの小説をアニメ化したときの声優陣を自分なりにキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください。
山路百花:安野希世乃
君島宝良:小松未可子
小田切夏樹:細谷佳正
雪代和章:関俊彦
志摩:榎木淳弥
藤沢由利子:園崎未恵
君島紗栄子:椎名へきる
七條玲:上坂すみれ
ローラ・ギーベル:村川梨衣
最上涼子:遠藤綾
三國智司:杉田智和
佐山みちる:小原好美
佐山佳代子:平野文

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Posted by ブクログ 2021年10月06日

とっても良かったです
オリパラで盛り上がっている時に書店に並んでいるのが目に入って興味本位で買ってみたのですが、正直当たりだったなと思いました。
パラリンピックを観て、この2冊(side百香とside宝良)を読み終わって、見る世界がちょっとだけ広がったように感じます。
青春スポーツ小説(?)としても...続きを読む楽しめますが、パラ競技がどんなものか、環境、支える技術者を知るきっかけになりました。

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Posted by ブクログ 2021年10月02日

とても良かったです!車いすテニスの試合のシーンでは手に汗握ってしまい・・・物語終盤では目が潤みっぱなしでした。

〈Side百花〉では車いすを作る側から。(みちるのエピソードから、日常用の車いすがもっと自由に動きやすい仕様へと進化してほしいなと。それと同時に、私たちがそして街が意識せずに自然に車いす...続きを読むユーザーを受け入れられるように、もっともっと変わっていかなきゃダメなんだなと。パラリンピックを見た時以上に改めて実感)
〈Side宝良〉では車いすテニスプレーヤー側から。
それぞれ別の視点・別の作品として描くことで、物語に入り込みやすかったなと思います。


想像していた以上の車いすテニスの過酷さと宝良の心情に、胸を強く打たれました。「きっと主人公が勝つんだろう」・・・なんていう甘さや余裕を全く感じさせない展開と臨場感。
宝良と百花の関係性もとても素敵だったし、雪代&志摩コーチ・宝良の母・みちる・七條玲選手・・・それぞれの想いや抱えているものがすごく伝わってきて、感情が忙しい!と感じるくらいの読み心地。読後感もとても良かったです。

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Posted by ブクログ 2021年08月21日

読み始め 2021.8.7
読み終わり 2021.8.21

パラ•スター(Side 百花)の続きで読んだ。宝良の視点メインで描かれている。高2の時に事故で下半身不随となった宝良が東京五輪に出場するまでの、軌跡を書いたスポーツ小説。テニスの試合の描写が事細かに書かれていて、リアルだったし、幼馴染2人...続きを読むの会話や宝良とコーチとのやり取りは感動する場面もあった。お気に入りのシーンは、雪代コーチと宝良がコンビを解消する場面。雪代コーチの病気をきっかけに雪代から志摩コーチに代わるところ。宝良は幼い頃から雪代の元で教わってきたから、すごく辛い別れだったのだと思う。しかし、雪代とは別の視点から教えてくれる志摩を信頼して、練習して、物語終盤のジャパンカップでは七條との熱戦を繰り広げており、すごかった。

とにかくたくさんの感動をもらった1冊だった。

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Posted by ブクログ 2021年08月02日

序盤の雪代コーチと車いす選手 宝良とのくだりで、早くも作品に引き込まれました。
無愛想でクールと言われる宝良と表情豊かな親友の百花。エンジニアの小田切さん他、登場人物がみんなすごく魅力的。
宝良と百花の関係も素敵♪

面白くてページをめくる手が止まりませんでした。
宝良の一途に夢を追う姿に圧倒される...続きを読む
感情移入するあまり何度も涙したし、読後は感動と爽快感でいっぱい!
お薦めの作品です♪

『強いって、悩まないことでも、傷つかないことでもないんだと思う。それは、何度でも自分の弱さから立ち上がるってことなんだと思う』

『学校に行くことそのものが一番大事なわけじゃない。一番大事なのは、どうしたらあなたが幸せに生きられるかってことで、学校はその手がかりを探しに行く場所だよ。』

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Posted by ブクログ 2021年04月24日

どこまでもクールビューティな宝良がカッコ良すぎる!
世界一の車いすテニスプレイヤー玲との死闘は圧巻!
百花と好対照。
百花と宝良の関係がほんと泣ける。

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Posted by ブクログ 2020年09月09日

車いすテニスを舞台にしたスポーツ小説です。
今までパラスポーツを題材にした小説って読んだことありませんでした。車いすでテニスってどういうものなのだろうかとyoutube見てみましたが、想像以上にスピーディーで驚きました。
テニスで上を目指していた少女宝良が事故によって車いす生活になり、絶望の中でやは...続きを読むりテニスに活路を見出し、がむしゃらに進んでいく姿と、彼女の親友であり一番のファンでもある車いす制作に燃える百花の真っすぐな友情にぐっと来ざるを得ない名作です。
感動させようと思って書いているわけではないシーンで、不意に胸が熱くなって間が霞んでしまいます。
この本は車いすプレイヤー「宝良」サイドの一冊で、もう一冊は車いす制作側の「百花」の物語のようです。そちらもめっちゃ楽しみです。
超攻撃的で勝気な宝良のキャラクターがお涙頂戴を拒否していて清々しい一冊です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月24日

東京パラリンピックまであと数ヶ月。期待の新人と話題になっている宝良。だが、ここ最近の試合は不調続き。おまけにコーチが病床に倒れ、急遽ウマが合わなかったコーチの教え子の志摩にコーチして貰う事になり…

 良い意味でも悪い意味でも頑な宝良。周りの助けを甘えとして突っぱねて来たけど、成績が落ちている事にそ...続きを読むんな事も言ってられず素直に手を伸ばせるのは強い証拠だと思います。負けてしまったけど、これからに期待です。

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Posted by ブクログ 2020年07月08日

「パラ・スター Side百花」は車いすを作る側から、こちらは車いすテニスプレーヤー側から描く。事故で下半身付随になっだがテニスに出会い、日本代表レベルにまで上達した宝良。しかし去年から負けが続いている。コーチが代わり、車いすも変えて、臨むはジャパン・オープン。不調を吹っ飛ばせるのか・・・

うーむ。...続きを読む百花の方も良かったが、こちらも負けず劣らずにいい。解説の北上次郎氏は泣きまくったそうだ。そこまで泣けたわけじゃないけれど、ラスト近辺では、湯船に浸かりながら読んだので、頬を伝わるのが汗なのか涙なのか分からなくてなってしまった。

「入院してるおまえの様子を見て、俺は正直、おまえとはもうこれきりになるだろうと思った。テニスに命がけで打ちこんできた分だけ、きっと走るどころか歩くこともできなくなったおまえは、つらすぎてもうテニスには一生近づかないだろうと。だけど、おまえはまたコートに来た。ジャージに着がえて、ラケットを膝にのせて、車いすテニスがしたいと俺に言った。あの時、心底俺は思ったよ。人間て何なのか。ここまで打ちのめされてまた立ち上がる強さは、生きようとするひたむきさはどこから来るのか」

もし自分が車いすに乗る生活になったらテニスをやってみたいと思わせる、そういう力のある小説だった。順序としては百花を先に読んだ方が時間的に順序よく読める。

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Posted by ブクログ 2020年05月08日

車椅子プレイヤー目線からの後半。クールビューティーなだけに、前半よりは硬めの物語展開。それはマイナスにならず、試合場面も多いだけに、緊張感を高めるのにむしろ有効となっている。パラリンピックの前までで本編は終わったけど、その後の展開を考えてみるのも楽しい。良い作品でした。

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Posted by ブクログ 2020年05月03日

車いすを作る百花と車いすテニスでパラリンピックを目指す宝良。二人の友人としての関係性や車いすや車いすテニスを通して感じるそれぞれのこと。人に寄り添うことや、その人の気持ちを想像すること。一歩踏み出して欲しいという願いと、わかってても踏み出せない一歩。その時間の二人のやりとりがとてもいいしそれを乗り越...続きを読むえた後の展開やラストの50ページほどの試合のシーンは圧倒されてしまう。〈Side百花〉〈Side宝良〉どちらも本当にいい小説。

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Posted by ブクログ 2024年01月13日

Side百花が面白かったからすぐ読もうと思っていたのに時間が経ってしまい若干うろ覚えだが、百花編より少し後の時間軸だと思う。そもそもの出会いが描かれるのも百花編なので、読む順番としてはこれで正解かと。百花編が車椅子業界やユーザー中心でこちらはテニスプレーヤーとして。どちらも素晴らしい良作

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Posted by ブクログ 2023年12月06日

競技用車椅子を製作する側と、車椅子テニスする側それぞれ視点の話でした。スポーツの熱さ、友情、仕事や夢への情熱、そして事故からの立ちなおる葛藤。たくさん盛り込まれた良い話でした

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Posted by ブクログ 2023年05月16日

「Side百花」に続き。どちらも良かった。テニスも知らないし興味もなかったが、文章だけで試合の緊迫感や興奮が伝わってきた。何度か泣けた。2人とも弱さも抱えつつ、ひたすらな姿勢が綺麗だったし、性格の違う2人の友情も良かった。競技用車椅子にも興味がわいた。ぜひ中高生に勧めたい。

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Posted by ブクログ 2021年07月11日

誰しもが何か一つのことを必死に追い続けている。登場人物はみんな何かに夢中だ。テニスの頂点を目指したり、最高の車イスを作ることを目指したり。性格は全く違うのに。

主人公の宝良は、とてもクール。試合前日に親友から応援メールが届いても「早く寝ろ」と返すくらいだ。でも、勝利に対する貪欲さは誰にも負けない。...続きを読む大切な人の笑顔を見たいがために、血の滲むような努力をする。誰よりも冷たいのに、誰よりも熱い。そんな人間らしい「温度差」が心を震わせる。

そんな「夢への貪欲さ」と「望みを叶えたい人の欲求」を存分に味わうことができる一冊。

誰しもが夢を追いかける世界で、自分が勇気を与え、与えられながら走り続ける人生を送りたい。そう思いながら、本書を閉じることができた。好き。

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Posted by ブクログ 2021年05月17日

百花編も良かったが、こちらもいい。

もがいて苦しんで、それでも前へ進もうとしている登場人物たちがとても愛おしい。
頑張れ、よく頑張ったね、と思わず声をかけたくなる。

解説にも書いたあったが、泣ける箇所が何個かあるわけではなく、
何かもう常に涙がじんわりとしているのだ。

とてもいい本だった。

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Posted by ブクログ 2021年02月26日

宝良の様々な葛藤や母との関係などが宝良らしく描かれ読み応えあり!車椅子の方の日常のケアなどにも触れていて考えさせられた。小学生みちるにへの接し方が生ぬるくなく、さすが宝良!と心地よかった。臨場感あふれる試合の描写は迫力満点! 

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Posted by ブクログ 2021年02月09日

続いて宝良の話に入る。

宝良はSCCトレーディングという企業に所属するプロのテニスプレーヤーとなっているが、障がい者雇用率が来る3月に2.3%に上がる中、世の中の障がい者雇用の状況はまだまだ雇わなければならないから雇うという側面が多い現状。
ここに書かれている宝良の環境はかなり特殊な部類に入るが、...続きを読むとは言え、こういうところにもきちんと言及されているところは良いと思う。
みちるの話を通じて、障がい者もまた障がいがあるだけで同じ人間だということが分かる仕掛けだが、それぞれの人がそれぞれの特性に応じて活躍できる社会にしていこうという、この本のスタンスも好ましい。

物語は、スランプに陥った宝良が不調のどん底から這い上がりジャパンオープンに挑む姿を描く。
相変わらずウルウルする場面も多いが、それなりに人物やエピソードはしっかり描かれている。
何より『勝つことよりも、自分に恥じない自分を育てていくことが大事』という雪代の言葉が重い。
ラストの七條玲との戦いの描写には結構ドキドキ。
何より戦う相手が、玲にせよギーベルにせよ、宝良のことを認めて互いに高みを目指そうとしている人だと分からせてくれる件りがあるのが良い。

また、宝良とみちる、それぞれの母娘の関係を見れば、前巻にもあったように大変なのは本人だけでなく周りも含めてそうなのだと思わされる。
二人とも家の中にエレベーターをつけたり自分用に車いすをカスタマイズ出来たりする家庭の子だったが、そうでない場合はどうなるのだろうと考えさせられた。
作中『歯を食いしばりながら散らばった破片を拾い集め、つなぎ直し、長い時間をかけてやっと平穏をとり戻す。それでもまた隕石は降ってくるのだ、必ず』とあるが、人生の試練は、健常者にも障がい者にも、金持ちにも貧乏人にも、等しく降りかかってくるからな。

宝良が車いすを変える経過や試合会場でのリペアの仕事振りを通じて、今回もまた競技用車いすのことについて更に良く分かった。
どの競技にせよ道具の大事さというのはあると思うが、それにしても数ミリの違いが戦いに影響を与えるというのは想像を超える。メーカーやリペアの人も一緒に戦っているという感じだろうか。
また、車いすテニスができる環境は全国どこにでもあるわけではないということも良く知れた。
私が見たネット記事では『車椅子テニスの日本での競技人口は1,000人位で、その中で大会に出場するのは100人前後と言われている』とあったが、その中で国枝選手とか上地選手のような、私でも名前を知っている人が出て来るのは凄いな。

本の中では開催された2020年のジャパンオープンは、実際にはコロナ禍により中止され、今年の大会も既に中止が決まっている。
延期された五輪の行方も不透明なままだが、多くの人にとって良い形で開催を迎えられる日が来るれば良いと思う。そして、その時には車いすテニスも是非中継して欲しい。

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Posted by ブクログ 2021年01月22日

車いすテニスに関わる人間物語、車いすテニスプレーヤー側からのお話。
生きるって大変だな。色々と考えさせられました。
素敵なお話でした。

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Posted by ブクログ 2020年12月26日

 車いすでテニスをプレイする宝良の視点からの続編。
 パラスポーツというより、ただの勝ち負けを競う一人のアスリートの物語だった。出てくる選手がみんな素敵すぎる。
 これを読むと、東京パラリンピックを見たかったと思う。

 いつかどこかでパラリンピックを見よう。

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Posted by ブクログ 2020年11月23日

脊髄損傷で車イス生活となり、車イステニスでパラリンピックを目指す宝良と、彼女の親友で競技用車イスのエンジニアを目指す百花の物語。

「泣ける」と聞いたが泣けはしなかった。物語の展開は、予想を全く裏切らない。そう来るだろうな、という話。そう来るとなれば、こう書くだろうというところが、まさに、なんという...続きを読むか、ドンピシャでくるところが、きっと涙腺のゆるい人にはぐっとくるのだとは思う。
しかし、泣きまくったという解説の北上次郎(この人の話は半分にして聞くことにしている。私は。)の言う通り、泣けることといい小説かどうかは関係ない。
泣けはしなかったが、上手い作家だと思った。
特に感心したのは、ジャパンオープンの試合のシーン。全部を描写するのではなく、ハイライトシーンをパッパッと見せ、観客席や修理スタッフに切り替えるところ。映像的な描き方だと感じた。
ダラダラ試合の描写をしないので、テニスがよく分からない私のようなスポーツオンチでも読むことができる。飽きさせない。
パラリンピックだし、スポーツだし、熱い友情だし、挫折と絶望からの光だし、成長物語だし、悪いところはどこも無い。むしろいいところばっかりだ。
日頃本を読まない人、テレビドラマやマンガが好きな人にもおすすめできる。読めるなら小学校から大人まで。
が、個人的には、こういう小説は好きじゃない。これなら漫画やアニメで良いと思う。(実写は、出来なくはないが、車イステニスプレーヤー役が難しい)主要登場人物は美男美女だし。

この物語で宝良が出場する2020年東京パラリンピックは延期となった。オリンピックは、無くても有名な国際大会は報道されるが、パラリンピックがなければ、パラスポーツの試合はほとんど報道されないだろう。それを考えると、やった方がいいのではないかと思い直したし、そもそも日頃のスポーツニュースにパラアスリートの話題が少なすぎるのは、大きな問題だと改めて感じた。
また、障害を持った人たちが気軽にスポーツを楽しんだり、子どもたちがアスリートを目指す(小学生がサッカー選手やプロ野球選手になりたい!と思うように)ことができる環境にはまだまだであることもよくわかった。競技用車イスは高価だし、競技できる場所もとても少ない。まずそこを変えていかなければ。そういうところに税金を使ってほしいと、この小説を読んで初めて思ったので、読んで良かった。
(障害のあるなしに関わらず、あらゆる人が自分の好きなことを楽しめる世の中であってほしいと思う。)

好きな小説かと言われればNOだけど、多くの人が夢中で読めて、障害者スポーツについてこれだけのことを気づかせてくれるこの作品の素晴らしさを認めないわけにはいかない。

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Posted by ブクログ 2020年05月23日

「たーちゃんはパラリンピックに出るくらいの、最強の車いすテニス選手になって。わたしは、たーちゃんのために最高の車いすを作るから」

車いすメーカーに勤務する山路百花が主人公の「パラ・スター Side 百花」と車いすテニスプレーヤー 君島宝良が主人公の「パラ・スター Side 宝良」の2部構成の車いす...続きを読むテニスを主題としたスポーツ小説です。
百花は中学で同級生の女子たちにいじめられているところをテニス少女の宝良に助けられたことから友人となる。
しかし、高校生の時、宝良は交通事故で脊髄を損傷し、車いす生活となった。
百花はすべてを閉ざしてしまった宝良を立ち直らせるため、福岡で開催される車いすテニス大会ジャパンオープンに誘う。これが新たな運命の始まりになった。

親友のために最高の車いすを作りたいと車いすメーカーに就職した百花だが、様々な経験を経て、自分がなすべき仕事の意義を見出していく。
一方、宝良は東京パラリンピックを目指して車いすテニスプレーヤーとして活躍するが、ある時期からの不調にもがき苦しむ中で新たな自分を見出していく。

ふたりは、いつかお互いの目標が交わる日を夢見て、仕事にテニスに情熱を注いでいく。

この物語を通じて、障がいを背負い、車いすユーザーとなった人たちの心情や苦悩なども描かれていますが、それ以上にひとりの人間としてどう生きていくかを考えさせられるとても素敵な小説です。

ぜひ、中学生や高校生に読んでもらいたい2冊です。

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Posted by ブクログ 2022年01月20日

病気とか入れてくる泣きの展開には正直引くが、単身で海外遠征とかどうするんだ、一人で車椅子2台プラス荷物等、そういった苦労の細かい描写を足してくれればと。

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Posted by ブクログ 2020年10月05日

side百香、side宝良
両方読んだ方が良い。

両方読んだうえで、side百香が好みだった。

この2冊をきっかけに車椅子テニスへ興味を持つことができた!

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Posted by ブクログ 2020年06月20日

テニスの基本的なルールや車椅子テニスならではの体の使い方などを、作中で細かく説明しているので、テニスを全く知らない人でも、試合の白熱した様子が想像しやすく、また実際の試合への興味もわきました。

大人でも楽しく読めますが、登場人物がいかにも「キャラクター」という印象ですので、小学校高学年〜中学生くら...続きを読むいの方のほうが、より身近に楽しめるのではないかと思います。

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