【感想・ネタバレ】パラ・スター <Side 宝良>のレビュー

あらすじ

東京パラリンピックまで、あと数ヶ月。車いすテニス選手の宝良は女子の代表候補として注目を集めるが、昨年末から不調が続き苦しんでいた。勝利を掴むため、宝良は親友の百花が働くメーカーの競技用車いすを採用。夢に向かい努力する百花や小学生みちるとの交流を経て、競技への思いを強くする宝良。そして、世界の強豪選手が勢揃いするアジア最高峰の大会ジャパンオープンの幕が上がる! 感動の青春スポーツ小説!

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車いすテニスで世界を目指す「宝良」と、それに見合う最高の競技用車いすを製作したい「百花」の2人が中心となる物語。今回はside宝良。先にside百花も感動しいたが、こちらも勝るとも劣らない内容。

side百花では宝良の強さが印象に残ったが、こちらではその裏にある苦悩、弱さにもスポットがあたり、宝良をますます応援したくなる。

中盤からはパラオリンピックが舞台となるが、車いすテニスの激しさの描写がリアルで、本当に手に汗握る展開。対戦相手も人間らしさを然りと描いており、特に世界No.1の七條玲選手が非常に魅力的。彼女を通して車いすテニスの現状に切り込むことも忘れない。

個人的に百花と宝良のプロ意識が随所に描かれるところが好きで、物語がぐっと引き締まるようにも感じた。

side百花、side宝良、どちらも素晴らしい作品であった。大満足。

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2026年01月30日

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ネタバレ

side百花、side宝良両方読むと、ふたりは真逆のタイプなのにお互いが唯一無二で親友を超えた存在なのが伝わりました。
宝良は普段はそっけないのに、百花が呼ぶなら世界のどこでも助けに行く。と言い切る愛が重めなところがすきです。

準決勝の前夜に七條選手と宝良が話すシーンは、読みながらひとりの車いすテニス選手のことを思い出しました。
その方はパラリンピックの試合の前日SNSで、明日の試合はテレビ放送はないらしいです。何のためにメディアに出演してきたかわからなくなりそう。と投稿されていました。
確かに始まる前は特集が組まれ、注目選手がたくさん紹介されていたのに、実際始まるとやはりパラリンピックはオリンピックほど注目されていません。
それでも世界に挑戦し続ける人、パラスポーツを広めるために尽力する人達のおかげでやっとここまで認知されたのだと思います。
スポーツ選手として勝つことが大前提の世界で、その先にあるパラスポーツの未来を考えている人が実際にいるということ、そうせざるを得ない現状があることに考えさせられました。

七條選手も宝良も、志摩さんも小田切さんも百花も、みんなが自分の今やるべきことを全うして仕事に誇りを持っている姿がかっこよかったです。
登場人物みんな素敵でした!宝良の会社の失礼な部長以外は!笑

次のパラリンピックが待ち遠しいです。

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2025年12月30日

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〈Side 百花〉からの続編。
車椅子なんだけど、純粋にテニスプレーヤーとして苦悩しながら、戦い続ける宝良ちゃんがやっぱりカッコいいし、百花ちゃんの成長も微笑ましいし、二人の関係性も羨ましいぐらいに、しびれました。

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2025年12月17日

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Side百花の続編。そして車椅子テニスプレイヤーの宝良目線でのお話。

試合の臨場感が伝わる。テニスをやっていたからかな。実際に見てるくらい、応援しながら読んでいた。

女王との試合が終わった後の2人のやり取りに涙。お互いをヒーローとして尊敬できるなんて素晴らしい関係性だな。

新しいコーチもいいキャラしてる。

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2025年10月16日

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2冊セットの物語。主人公は車椅子テニスをつくる百花(ももか)と、車椅子テニスで活躍する宝良(たから)のそれぞれの視点から書かれたもの。

2人は中学高校の同級生。大人しく友達のいない百花と、テニス部でインターハイまで出場する宝良が何故か友達になる。2年の時、交通事故で脊髄損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた宝良を救ったのは、百花が勧めた車いすテニス。
宝良は日本代表チームに選出されパラリンピック出場を目指し、百花は競技用車椅子をつくる会社に入り、宝良のためにエンジニアとなる。

Side百花では百花が車椅子エンジニアとして成長していく一方で、宝良が世界ランキングの選手に駆け上がっていくのが描かれ、Side宝良では世界大会で宝良が繰り広げる試合の様子、またそれを見守る百花やお世話になった人たち…この2人のピュアさに10回は泣かされました。

素晴らしい、素敵な小説です。

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2025年07月10日

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 パラ・スター百花と対になる作品。百花編ではわからなかった宝良の内面が描かれ、車いすテニスにかける思いが伝わってきました。後半の試合描写は、映像が現れ、リアルな試合を観戦しているような気持ちになりました。

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2025年01月05日

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パラスター、side宝良です
(まだside百花を読んでない方はそちらから読んでください!)

あぁ、、、胸熱!!!でした



2冊目ということですでに設定も登場人物も把握できてるし、すぐに物語に引きこまれました。(だからシリーズものとか続編って好き!!)


スランプに陥る宝良。
百花目線では、かっこよくて完璧な宝良の、見えなかった迷いや葛藤が明らかになります。



宝良の目線ということでテニスの試合の場面が多いです。
この試合の描写がすごい。
まるで試合を見ているかのようでした。
いや、たぶん実際にテニスの試合を見ても私はちんぷんかんぷんなので、それより試合を楽しめたと思います。


あんまりテニスって見たことないんです、、、いやあんまりっていうかほとんど見たことないんですけど、ものすごい試合長いんですね(そこからかい)

その長時間の試合の中、体力も精神力も保つのは並大抵のことじゃない、、、すごいです。


もうね、最後はめちゃくちゃ泣いてました。
すごく読みやすいし、物語の流れとか、展開とか、予想通りに進むけど、それでもただただ胸が熱くなりました。感動しました。

出てくるキャラクターもいいんです!
それぞれ熱い思いがあって、こっちまで胸が震えます。



いやーいい作品だった!!!
ひま師匠、まきさんありがとうございます♪


もう少し阿部暁子さん追いかけます!!!

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2024年11月03日

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手に汗握る!

いやぁ、ね?
すごいよね
文字だけで手に汗握るってすごいよね
臨場感がエグい

やっぱりね
スポーツものはね
結局なんだかんだ言って試合の描写が全てですよ
ここがショボいと感動も何もあったもんじゃないですから
ここでテンショングワーッと上げてくれないと
感動しませんから

試合に向かって行くところの盛り上げも含めて
めちゃくちゃ良かった
アスリート同士のこのガチコンな感じ

夢と夢がガチコンってぶつかるのよ

いいね〜
譲れない夢を持った同士のガチコンね

いやだからガチコンって何よ!

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2024年09月22日

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パラスターの宝良編。宝良中心に進展していく。東京パラリンピック出場を目指す宝良であるが、不調が続いており、ついに百花の働くメーカーで車椅子の改良を頼むことになる。
涙腺崩壊間違いないですね。

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2023年11月22日

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車椅子テニスだから、しょう害があるから「かわいそう」と決めつけたストーリーではなく、もがき苦しみながらも前を向く宝良の姿に胸が熱くなりました。

高校生のときに事故で突然車椅子の生活を余儀なくされた。

それでもすがるような「テニスを続けたい」という声に全力で応えるコーチ、一番の友人でありファンであり続けてくれる友人、そして元々のコーチが勇退し想いを引き継ぐ新たなコーチ。

主人公が心の強い人だということもあるけど、周りの素晴らしい人たちの力も感じました。

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2023年06月20日

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Side百花に続いて、興奮と感動の後編です。みんな心に弱さを抱えながら、そして支えあいながら、前を向いて頑張っています。障害の有無と関係なく、力と勇気をもらえる一冊でした。単なるスポーツ、単なる困難を乗り越える小説かと思いながら手に取りましたが、傑作でした。最後の大盛り上がりのゲームの前から、涙が止まらないシーン満載でした。

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2023年05月15日

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ネタバレ

文句なしで本当に面白かった!!!。
宝良の少し不器用で、でもテニスに対してはものすごいストイックなところがとても愛おしく感じた、そして前回の主人公である百花との友情がとても素晴らしかった。
2巻通して感じたこととしては、今回の登場人物の多くが根から悪い人間がいないというところだと感じた。人生を生きる上で、どうしても悪い人間に出くわしたりそれによって自分の気分が害されたりすることが多々ある。ましてや勝負の世界ともなればそのような事は日常茶飯事だろう。しかし、今回の登場人物は口こそ悪いものの自分の信念を全うし(不器用なところは多々あれど)、戦い抜いているというところがこの二つの小説のキャラクター達にはある。そんなところがこの小説をより面白くする仕掛けなのかもしれない。
最後にもし彼女たちの物語に続きがあるならば是非読んでみたいと感じた。

最後にこの小説をアニメ化したときの声優陣を自分なりにキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください。
山路百花:安野希世乃
君島宝良:小松未可子
小田切夏樹:細谷佳正
雪代和章:関俊彦
志摩:榎木淳弥
藤沢由利子:園崎未恵
君島紗栄子:椎名へきる
七條玲:上坂すみれ
ローラ・ギーベル:村川梨衣
最上涼子:遠藤綾
三國智司:杉田智和
佐山みちる:小原好美
佐山佳代子:平野文

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2021年11月03日

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とっても良かったです
オリパラで盛り上がっている時に書店に並んでいるのが目に入って興味本位で買ってみたのですが、正直当たりだったなと思いました。
パラリンピックを観て、この2冊(side百香とside宝良)を読み終わって、見る世界がちょっとだけ広がったように感じます。
青春スポーツ小説(?)としても楽しめますが、パラ競技がどんなものか、環境、支える技術者を知るきっかけになりました。

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2021年10月06日

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読み始め 2021.8.7
読み終わり 2021.8.21

パラ•スター(Side 百花)の続きで読んだ。宝良の視点メインで描かれている。高2の時に事故で下半身不随となった宝良が東京五輪に出場するまでの、軌跡を書いたスポーツ小説。テニスの試合の描写が事細かに書かれていて、リアルだったし、幼馴染2人の会話や宝良とコーチとのやり取りは感動する場面もあった。お気に入りのシーンは、雪代コーチと宝良がコンビを解消する場面。雪代コーチの病気をきっかけに雪代から志摩コーチに代わるところ。宝良は幼い頃から雪代の元で教わってきたから、すごく辛い別れだったのだと思う。しかし、雪代とは別の視点から教えてくれる志摩を信頼して、練習して、物語終盤のジャパンカップでは七條との熱戦を繰り広げており、すごかった。

とにかくたくさんの感動をもらった1冊だった。

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2021年08月21日

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序盤の雪代コーチと車いす選手 宝良とのくだりで、早くも作品に引き込まれました。
無愛想でクールと言われる宝良と表情豊かな親友の百花。エンジニアの小田切さん他、登場人物がみんなすごく魅力的。
宝良と百花の関係も素敵♪

面白くてページをめくる手が止まりませんでした。
宝良の一途に夢を追う姿に圧倒される
感情移入するあまり何度も涙したし、読後は感動と爽快感でいっぱい!
お薦めの作品です♪

『強いって、悩まないことでも、傷つかないことでもないんだと思う。それは、何度でも自分の弱さから立ち上がるってことなんだと思う』

『学校に行くことそのものが一番大事なわけじゃない。一番大事なのは、どうしたらあなたが幸せに生きられるかってことで、学校はその手がかりを探しに行く場所だよ。』

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2021年08月02日

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どこまでもクールビューティな宝良がカッコ良すぎる!
世界一の車いすテニスプレイヤー玲との死闘は圧巻!
百花と好対照。
百花と宝良の関係がほんと泣ける。

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2021年04月24日

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胸が熱くなる物語だった、ジーンとくる。
自分の過去に向き合いながら、葛藤しながらも、意志を確かにプレーする選手があまりにかっこいい。それをサポートする車椅子メーカーの面々もかっこいい。

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2025年11月15日

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不調に苦しんでいる君島宝良が復調し、東京パラリンピックの代表選考に重要な意味を持つジャパンオープンに挑む姿を描く。
車椅子での生活の大変さや、車椅子スポーツの現状など感じられ、ストーリーも良かったが、文字だけでスポーツの試合を表現することの難しいんだなと改めて感じた。漫画の方が熱さとか伝わるなと。

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2025年08月09日

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後編はより車イステニスの試合をリアルに感じられました。スポーツって素晴らしいですね。また、それに携わる裏方の人たちの支えがあって、素敵な大会になるのだと思いました。とても爽やかな物語でした!

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2025年07月05日

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かっこいいなぁたーちゃん!サイドももかの前編とは対照的で、でも彼女の方もやはりももかを意識して彼女のベストを尽くしてる、その2人の関係がとても素敵だと思った。テニスルールよくわかってない自分でも七条選手とも、その前のギーベル選手とも、手に汗握ってページを巡るのが止まらない圧巻のシーソー小説でした。

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2025年06月18日

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 『パラ・スター』<Side宝良>編です。車いすテニスプレイヤー・宝良の視点で、<Side百花>編では無愛想な宝良の内面が、丁寧に描かれていきます。前編との視点の違いだけでなく、百花との置かれた立場・状況の対比が際立ち、興味深いです。

 百花にとって宝良は憧れ・ヒーローでも、宝良にも百花と同じように焦る気持ちや壁があるのでした。見た目の印象は、当然ながら決して本質を突いてはいないのですね。
 支える側の上に立って支えてもらうのが選手で、目立ち脚光を浴びるけれど、選手はいろんなことを背負って戦う訳で、やはり関係者を含めたチームだと思わされます。
 支える側、応援してくれる人、自分‥。全ての想いが重なり、大きなうねりになって高まっていく展開に引き込まれました。

 課題改善の練習方法、相手の試合運びの分析、対応・戦術の練り上げ、さらにクライマックスの試合は臨場感あふれ、手に汗握る読み応えでした。
 競技用車いすのメカニックへ興味が湧き、パリ・パラを別の側面から観る楽しみが増えたような気がします。何よりも、障がい者スポーツの理解・普及という点でも、本作の価値は高いと感じました。

 少女向けとかライトノベルなどと侮ること勿れ! どうしてどうして、深みのある秀作でした。百花編→宝良編の順に、2冊とも読むべし! オリだけでなく、パラも応援し楽しむべし!

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2024年07月07日

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Side百花が面白かったからすぐ読もうと思っていたのに時間が経ってしまい若干うろ覚えだが、百花編より少し後の時間軸だと思う。そもそもの出会いが描かれるのも百花編なので、読む順番としてはこれで正解かと。百花編が車椅子業界やユーザー中心でこちらはテニスプレーヤーとして。どちらも素晴らしい良作

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2024年01月13日

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競技用車椅子を製作する側と、車椅子テニスする側それぞれ視点の話でした。スポーツの熱さ、友情、仕事や夢への情熱、そして事故からの立ちなおる葛藤。たくさん盛り込まれた良い話でした

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2023年12月06日

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「Side百花」に続き。どちらも良かった。テニスも知らないし興味もなかったが、文章だけで試合の緊迫感や興奮が伝わってきた。何度か泣けた。2人とも弱さも抱えつつ、ひたすらな姿勢が綺麗だったし、性格の違う2人の友情も良かった。競技用車椅子にも興味がわいた。ぜひ中高生に勧めたい。

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2023年05月16日

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誰しもが何か一つのことを必死に追い続けている。登場人物はみんな何かに夢中だ。テニスの頂点を目指したり、最高の車イスを作ることを目指したり。性格は全く違うのに。

主人公の宝良は、とてもクール。試合前日に親友から応援メールが届いても「早く寝ろ」と返すくらいだ。でも、勝利に対する貪欲さは誰にも負けない。大切な人の笑顔を見たいがために、血の滲むような努力をする。誰よりも冷たいのに、誰よりも熱い。そんな人間らしい「温度差」が心を震わせる。

そんな「夢への貪欲さ」と「望みを叶えたい人の欲求」を存分に味わうことができる一冊。

誰しもが夢を追いかける世界で、自分が勇気を与え、与えられながら走り続ける人生を送りたい。そう思いながら、本書を閉じることができた。好き。

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2021年07月11日

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百花編も良かったが、こちらもいい。

もがいて苦しんで、それでも前へ進もうとしている登場人物たちがとても愛おしい。
頑張れ、よく頑張ったね、と思わず声をかけたくなる。

解説にも書いたあったが、泣ける箇所が何個かあるわけではなく、
何かもう常に涙がじんわりとしているのだ。

とてもいい本だった。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

宝良の様々な葛藤や母との関係などが宝良らしく描かれ読み応えあり!車椅子の方の日常のケアなどにも触れていて考えさせられた。小学生みちるにへの接し方が生ぬるくなく、さすが宝良!と心地よかった。臨場感あふれる試合の描写は迫力満点! 

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2021年02月26日

Posted by ブクログ

続いて宝良の話に入る。

宝良はSCCトレーディングという企業に所属するプロのテニスプレーヤーとなっているが、障がい者雇用率が来る3月に2.3%に上がる中、世の中の障がい者雇用の状況はまだまだ雇わなければならないから雇うという側面が多い現状。
ここに書かれている宝良の環境はかなり特殊な部類に入るが、とは言え、こういうところにもきちんと言及されているところは良いと思う。
みちるの話を通じて、障がい者もまた障がいがあるだけで同じ人間だということが分かる仕掛けだが、それぞれの人がそれぞれの特性に応じて活躍できる社会にしていこうという、この本のスタンスも好ましい。

物語は、スランプに陥った宝良が不調のどん底から這い上がりジャパンオープンに挑む姿を描く。
相変わらずウルウルする場面も多いが、それなりに人物やエピソードはしっかり描かれている。
何より『勝つことよりも、自分に恥じない自分を育てていくことが大事』という雪代の言葉が重い。
ラストの七條玲との戦いの描写には結構ドキドキ。
何より戦う相手が、玲にせよギーベルにせよ、宝良のことを認めて互いに高みを目指そうとしている人だと分からせてくれる件りがあるのが良い。

また、宝良とみちる、それぞれの母娘の関係を見れば、前巻にもあったように大変なのは本人だけでなく周りも含めてそうなのだと思わされる。
二人とも家の中にエレベーターをつけたり自分用に車いすをカスタマイズ出来たりする家庭の子だったが、そうでない場合はどうなるのだろうと考えさせられた。
作中『歯を食いしばりながら散らばった破片を拾い集め、つなぎ直し、長い時間をかけてやっと平穏をとり戻す。それでもまた隕石は降ってくるのだ、必ず』とあるが、人生の試練は、健常者にも障がい者にも、金持ちにも貧乏人にも、等しく降りかかってくるからな。

宝良が車いすを変える経過や試合会場でのリペアの仕事振りを通じて、今回もまた競技用車いすのことについて更に良く分かった。
どの競技にせよ道具の大事さというのはあると思うが、それにしても数ミリの違いが戦いに影響を与えるというのは想像を超える。メーカーやリペアの人も一緒に戦っているという感じだろうか。
また、車いすテニスができる環境は全国どこにでもあるわけではないということも良く知れた。
私が見たネット記事では『車椅子テニスの日本での競技人口は1,000人位で、その中で大会に出場するのは100人前後と言われている』とあったが、その中で国枝選手とか上地選手のような、私でも名前を知っている人が出て来るのは凄いな。

本の中では開催された2020年のジャパンオープンは、実際にはコロナ禍により中止され、今年の大会も既に中止が決まっている。
延期された五輪の行方も不透明なままだが、多くの人にとって良い形で開催を迎えられる日が来るれば良いと思う。そして、その時には車いすテニスも是非中継して欲しい。

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2021年02月09日

Posted by ブクログ

百花を読み終え、百花と同様、宝良の強さをに期待した。気持ちが入り過ぎて、お願い勝って、立ち上がってって期待しまくった。
涙も。湧き出て来た。
テニス、車椅子でのテニスに釘付けになりました。街で見る車椅子もジロジロ見てしまいます。
優しい気持ちで早く読み終えました。

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

病気とか入れてくる泣きの展開には正直引くが、単身で海外遠征とかどうするんだ、一人で車椅子2台プラス荷物等、そういった苦労の細かい描写を足してくれればと。

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2022年01月20日

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