阿部暁子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は、消えた雪弥がメインで、お香の話はほとんど出てきませんでした。感情の香りを聞くことのできる香乃の能力が話を進めている感じで、最初の頃とはかなり感じが変わったなーと。強気大王のはずの和馬の凹み方とみずきさんの相変わらずな調子も楽しかったですが、香乃が一方的に強くて、相変わらず救援を頼まれると神がかった洞察を見せて助けるくせに逃げる雪弥の気持ちがなんとなくかみあっていないように感じたので☆マイナス1です。大事な女の子を守りたくて身を引いちゃうあたりが、だいぶ様相は違うけど下鴨アンティークに似てるなあと途中から思いながら読んでました(笑)
香乃も家族の中の居場所を見つけ(いつの間にか蟠りがなく -
Posted by ブクログ
文庫創設の趣旨とは違うのかもしれませんが
この作品の装丁は、もう少し品格のあるもの
がよいと思います。
表紙の漫画のキャラクターチックな主人公
おふたりは、どう譲っても作品の中の実際には
似ても似つきません。
舞台設定も小道具も、そこに暮らす人たちも、
とても高い品性と知性を感じます。
人の心の機微を、抑制の効いた筆運びで
丁寧に解きほぐしてゆく作者の力量に
やはり心惹かれてしまいます。
主人公のおふたりは本当に人として魅力的で
このストーリーには軽薄な恋愛は似つかわしく
ないのです。
古風なふたりには、それにふさわしい装丁を。
そう願わずにはいられません。
同じ文庫の「下鴨アンティー -
-
-
Posted by ブクログ
「カフネ」(阿部暁子)
カフネは主人公のひとり小野寺せつなが勤務する家事代行サービスの会社の名前です。せつなの作る料理が全て美味しそうで、読み進めてしまった。世の中には、色んな事情で全く疲れてしまって家事など出来なくなった人がいる。「家事は、まったなしです。いくら掃除機をかけてもまた床に埃が溜まるように、決して終わりはない、生きている限りつきまとうものです。」そんな人達の為にカフネはある。情を与えるのではなく、上から目線ではなく、せつなは、静かに張りつめて料理をする。彼女の神がかった手際の良さでの料理の様子も読んでいて楽しくなった。物語は、別れたくないのに、別れてしまった人の話しが最後にどのよ