あらすじ
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃。ある晩、祖母の笑顔と張り詰めた香りとが、ばらばらなことに気づいたけれど……!? 夏の夜をたゆたうのは、甘い香りか、あの日への想いか……。今は亡き祖父から、祖母の三春へ贈られた世界でたった一つの香りとは!? あの日の恋を蘇らせる。ほっこり、あったか香りミステリー。大好評シリーズに、待望の続編が登場!!
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Posted by ブクログ
ほわわ〜ん
え?本の感想ですが間違ってます?
いや、間違ってないな
むしろこれしかないまであるな
まずな!阿部暁子さんの文章が「ほわわ〜ん」なのよ
これはいいね
これはもう細かいところまで説明しなくても納得感しかないわな
そして主人公の二人と周りの人たちとの関係性な
これももう「ほわわ〜ん」なのよ
こうなんて言うかもうそうなのよ
そして物語の重要なポイントである香りな
主人公香乃が感じる香りな
「ほわわ〜ん」しかないでしょうよ!
正解しか書いてないレビューだな
Posted by ブクログ
第1話 裏表のない愛情深い香り。柔らかく澄んだ香り。七夕の織姫さんと彦星さん、いつか必ず逢えるタマ子さんの旦那さんとのエピソードの裏にある真実が切なかった。
P75 七夕に降る雨「催涙雨」雨が降ると天の川の水が増えて川を渡れない織姫と彦星が流す涙。カササギという鳥が翼を連ねて橋を作り、二人を合わせてくれる。
第2話 こちらはロミオとジュリエットのようなお話。香道家の跡取りとして結婚相手を親が決めようとしているイツキさん。監視され自由な行動ができない状況のイツキ。そんなイツキが後々後悔しないよう配慮した三春。銀二さんと三春さんの馴れ初めを知ることもできる。
第3話 謎の多い雪弥さんの叔父さん登場 岸田和馬!雪弥さんかなり影響受けてます(笑)
色々あり^ ^お店に戻ると小4の戸叶めぐみちゃんという女の子が来店お母さんが持たせたという手紙と5千円。「必ず迎えに行きます!」カボチャケーキの香りに母親の愛情を感じる香乃。
第4話 花月香房の近所に住んでいる宮大工 貞臣さんのお話が主。後半は涙が...素直じゃない愛情表現わかる気がします。生きる気力を失くしかけた貞臣さん。香乃達の気持ちが伝わり検査を受けに病院へ「当分死ぬ心配はねえみたいだ」三春さんに散々怒られた様子ですね^ ^。
次作も楽しみです!
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雪ですね〜( ´∀`)
みなさんのお住まいのあたりはどんな感じでしょうか?
私が住むあたりは去年からチラホラ降っておりましたが、ここ2.3日はニュースの天気予報に脅されドキドキしてました。
でも想像よりは積もらず、よかったですε-(´∀`; )
子どもたちは雪が降るといつも嬉しそうに駆け回ってますが、わたしは家から出たくなくなります、、、。笑
そんな中での2巻です( ´ ▽ ` )
もうすっかり定着した香乃と雪哉のやりとり。
三春の痛快さ、香りの奥深さ
また楽しませていただきました♪
◯星の川を渡って
小学校の先生だったタマ子さん
◯あなたとずっと
再従姉のイツキと三春の過去
◯祈りのケーキ
店先に現れためぐみちゃんと、雪哉の家族
◯亡き人に捧げる香り
貞臣と娘茅子
新しいひとをどんどん登場させるわけじゃなく、適度に登場人物を増やしつつ、今の人についても描かれているところがいいです
馴染みのメンバーに奥行きが出て、より好きになります(*´-`)
なにより雪哉をちょっと深掘りしてくれたのが嬉しいなー
なかなか多くを語らない雪哉なので、少し知れるとグッときますね
前回と比べると謎解きよりも、人間模様に重点を置いた印象でした。
こちらの方が好みであります(*´꒳`*)
どの話も短編だけど深みがあって面白かったです
貞臣の話は泣けてしまいました、、、
タマ子さんの話もよかったしな、、、
4編ともいいんよな、、、
さっ次作も楽しみ〜♪
Posted by ブクログ
登場人物全員が好きで
流れる時間、空気、匂いを鮮明に感じられて
心から穏やかになれるそんな作品
1よりも更にこの作品への愛が強くなり
3を読むのが楽しみ
Posted by ブクログ
■夏の鎌倉。思い出癒す、「香り」ミステリー。
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃。ある晩、祖母の笑顔と張り詰めた香りとが、ばらばらなことに気づいたけれど……!? 夏の夜をたゆたうのは、甘い香りか、あの日への想いか……。今は亡き祖父から、祖母の三春へ贈られた世界でたったひとつの香り。あの日の恋を蘇らせる。ほっこり、あったか香りミステリー。大好評シリーズに、待望の続編が登場!!
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【あらすじ】
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃。ある晩、祖母の笑顔と張り詰めた香りとが、ばらばらなことに気づいたけれど……!? 夏の夜をたゆたうのは、甘い香りか、あの日への想いか……。今は亡き祖父から、祖母の三春へ贈られた世界でたった一つの香りとは!? あの日の恋を蘇らせる。ほっこり、あったか香りミステリー。大好評シリーズに、待望の続編が登場!!
【感想】
いろんなひとが抱えている、いろんな思いが伝わってきた。この物語に出てくるひとたちだけでなく、現実の世界にも、もちろん様々な思いを胸に抱いてひとは生きている。それをいかに感じ取り、どう接していくかというのは、すごく難しいことだ。でも自分を信じて、言葉をかけることは、言わないで後悔するよりも良いような気がする。これを言ったら、このひとは傷つくかもしれない。これを言ったら、このひととはもう前みたいに笑い合えないかもしれない。そんな怖さは絶対にあると思う。それでも勇気を出したいと思うくらい、大切な思いがあるのなら、わたしは伝えるべきだと思った。
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ふうわりと香るような文章が心地よい。
お香のことは全くわからないけど、読んでいて薫りが漂ってくるような気がする。今回は登場人物の歩んできた人生の重さを感じる良いお話だった。
尊いことだなーと実感。
Posted by ブクログ
今回は結構「人の生きざま」が際だっていたなあ、と思いました。三春おばあちゃんにあんな過去があるとは思ってなかったなあ。そして三春おばあちゃんの弟も、雪弥さんの叔父さんも個性的な人でしたwww ラストの章は自分自身のことも重なってしまい、泣いてしまいました……口にはしないけれど、それを言ってしまったら私は「生まれてこなければよかった」ってなってしまうからね。
Posted by ブクログ
ほんのり香るようなふわりとした優しい文章。
1巻で当たりだ!と感じたので二巻も購入。
今回は人の死や雪弥の過去など人の後暗いところがテーマになっているのか切ない。
でもそんなに抉くない、すっと読める。
香乃は綺麗事ばかり言わない、自分の主張を押し付けない。
本当にこの子は色んなことを乗り越えてこんないい子に育ったんだな。
最後の章は泣いてしまった。
Posted by ブクログ
「鎌倉香房メモリーズ」の2冊目。
■第1話 星の川を渡って
ちょうどこの季節にふさわしい旧暦の七夕にまつわる、かつて短冊の飾りの作り方を教えてくれた老婦人の記憶。
彼女の身辺を心配するうちに、そこに秘められた過去が明かされていくが、そこに描かれた、戦時中だけでなく戦争が終わった後も続く悲劇に胸が締めつけられる思いがした。
図らずも先の戦争を描いた話を続けて読むことになったが、終戦を知らずに潜伏を続けた旧日本兵の姿や映画「ひまわり」を思い出させる戦争に引き裂かれた夫婦の話は、これもまたこの夏に出会った話として改めて覚えておくべき話だと思った。
■第2話 あなたとずっと
「香会」の様子がつぶさに描かれ興味を惹く。香りの違いを楽しむというなかなか乙な席であるが、それが台無しになる中で、明らかにされる香乃の祖母・三春さんの過去。
『あの頃自分の行為がどれほど人を傷つけるか想像できなかった』とは時を経てこそ言える言葉ではあるが、その若気の至りを救ってくれた祖父・銀二さんの振る舞いが男前。
それにしても、家元の家に生まれ育つというのは結構面倒くさいのね。
■第3話 祈りのケーキ
いきなり雪弥の叔父という人物が登場。登場の仕方や見かけほど悪い人間ではなさそうだけど、一時はどうなることかと…。
ひと段落した後、話は変わって休みの日の店に母から言いつかって買い物に来た小学生の話になったが、展開としてはやや違和感。(読み終わってみれば、四話とも色んな形の家族の話だったわけで、ここでもそういう話が必要だったわけかね)
■第4話 亡き人に捧げる香り
香乃の祖父と親しかった、そして今でも香房を気にかけてくれている宮大工の貞臣さんのお話。
妻や娘を先に亡くしてしまい、自らも色々と病に冒されていくとしたら、何を生きがいに人生を送っていくだろうかね。
本の中では死ぬ間際までに秘かに父のことを見守っていた娘さんや今でも彼のことを気にかけているご近所さんの存在が救いになったが、現実では一筋縄ではいきそうもない重たい話。
私からすると相変わらず香乃と雪弥の関係は面倒くさいが、これはお約束みたいなもので、まあいいか。その内、次の巻へもいきます。
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
夏の鎌倉。花月香房は本日休業中--。チヨちゃんと香乃で留守番をする、のんびりとした昼下がり……突然の来客が。
しかもその男性客の澱みない弁舌は、どこか雪弥さんに似ていて……!?
香りで謎解き、思い出癒やす「香り」ミステリー。待望の続編登場!
令和6年8月17日~19日
Posted by ブクログ
人の心の動きを香りとして感じる力を持っ香乃、今回は香乃の周りの祖母や亡き祖父、近所の人たちの過去も含めた話でした。今回も幼馴染の雪弥の推理力が冴えわたりますが、人と人との繋がりも感じられるほっこりあったかミステリーです。
Posted by ブクログ
香乃の、実際にだけでなく自然と涙が溢れるような瑞々しい感性がとても良い。雪弥との可愛いやり取りにも、微かな切なさを含んだ、でもとても幸せな気持ちになる。安定した素敵さに徐々に飲み込まれて、最後の「亡き人に捧げる香り」は特に良かった。死にたいと思っている人に何が正しいのかと迷ってしまう香乃が胸に迫る。前の章の自分がそもそも醜くて汚いと言い切る、だから人のそれを香りで知っても嫌だとは思わないというのも後からじわじわ効いて来た。雪弥氏とか言い出すあたふたした独白も可愛くてすき。切なさと和みで満たされた。
Posted by ブクログ
1タマ子さんのようなことは戦後たくさんあったのだろう。平和の有難さ。2三春さんの実家、美春さんの過去の話。子供が壊しても大人が壊しても元に戻らないのは一緒、おっしゃる通り。イツキさんはどうなったのかな。3雪弥の叔父が登場。雪弥は彼の影響を多分に受けているなぁ。なんだかんだ言って数馬は雪弥の味方。4宮大工貞臣さんと娘茅子さんの切ない話。似た者同士の親子。
Posted by ブクログ
前回より少し落ち着いた、じんとする話が多かったかな。雪弥の叔父さんが出てきた辺りはなんだか、騒がしかったけど…
ますます香りに興味が湧いてきた。印香とか買ってみようかなぁ。
11
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雪弥さん兄がすごくインパクト強かった…!完璧でクールに見える雪弥さんだけど、いろいろな事情があったり弱い部分もあるんだなあとちょっとせつなくなりました。そんな部分を香乃ちゃんが無意識に救ってあげてるんだろうなあと思います。それと同時に高橋くんが雪弥さんの友達で良かったなあと!高橋くんの人懐っこさと明るさがすきです。
Posted by ブクログ
いい子だなぁ。感情の香りの受け止め方がしっかりしてる。祖父母が素敵だからかな。面白いキャラも登場。ラストのあれは進展ありってこと?続きが気になる!
Posted by ブクログ
今回は4話とも切なく胸が痛む話だった(--、)しかし、どの話も最後には心暖まる良い方向へ(*´-`)そして香乃と雪弥の幼い頃の話、三春と銀二の馴れ初め、更に雪弥の家庭事情が明らかに( ̄□ ̄;)!!
Posted by ブクログ
2作目になるとだんだんそれぞれの過去などが出てきて、それもまた良し。お香をやってみたくなる話ですね。ただ、香乃ちゃん、ちょっとぐじゃぐじゃしたところあって、少し鬱陶しいと感じるところはある。付き合うと疲れそう~
Posted by ブクログ
文庫創設の趣旨とは違うのかもしれませんが
この作品の装丁は、もう少し品格のあるもの
がよいと思います。
表紙の漫画のキャラクターチックな主人公
おふたりは、どう譲っても作品の中の実際には
似ても似つきません。
舞台設定も小道具も、そこに暮らす人たちも、
とても高い品性と知性を感じます。
人の心の機微を、抑制の効いた筆運びで
丁寧に解きほぐしてゆく作者の力量に
やはり心惹かれてしまいます。
主人公のおふたりは本当に人として魅力的で
このストーリーには軽薄な恋愛は似つかわしく
ないのです。
古風なふたりには、それにふさわしい装丁を。
そう願わずにはいられません。
同じ文庫の「下鴨アンティーク」のように。
Posted by ブクログ
読んでいると泣けるけど少し足踏みしている気が。。もう少し二人の仲が発展しても良くないですか?香乃の能力って誰かと似ているなと思っていたら、今野敏さんのSTシリーズの黒崎さんでした。彼も嗅覚がすごくて、人間ガスクロ、人間嘘発見器とも呼ばれていて。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
夫婦、親子、家族、恋人、
それぞれに切ない話が多かったですが
レギュラーメンバーのキャラに救われます。
どんな一面を持っていても、
受け入れ大切に思っているという
香乃ちゃんの気持ちはなかなかの男前です。
Posted by ブクログ
ちょっとうるっと来ました。
物語に登場してくる人々の
家族の話でしたね
なぜ、仏壇にお線香をあげるのだろう
とふと思っていたことが
この本を読んでわかりました。
せめて香だけでも
届いて欲しいですね