阿部暁子のレビュー一覧

  • また君と出会う未来のために

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    『どこよりも遠い場所にいる君へ』に続いて、
    言葉選び、展開などやっぱり綺麗な内容だという印象。
    前作の登場人物たちもでてくるけど、
    必ずしも2冊を繋げる必要はない。
    それぞれ1冊の独立した物語として十分楽しめる。

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    2021年09月09日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    ネタバレ

    大好きな1冊になった。
    長い時を超えて届いた願い。


    やさしいということは、強いのです。それは敵を打ち負かす強さとは違う、どんなに傷を負っても人の心にかがやくものを見失わずに生きていける力のことです。
    人間は醜い。この世界は冷たい。あたりを見まわせば嘘と悪意ばかりが目について、敵だらけのような生きづらい場所で、ときどき無性に消えてしまいたくなる。
    でも同じ人間が肩を貸してくれることもかれば、世界がふいにほほえんでくれることだってある。

    それは百回苦しんでやっと一回報われるような、ささやかすぎるものではあるけれど、私たちが生きる場所はそこまで捨てたものじゃない。

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    2021年08月31日
  • パラ・スター <Side 宝良>

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    読み始め 2021.8.7
    読み終わり 2021.8.21

    パラ•スター(Side 百花)の続きで読んだ。宝良の視点メインで描かれている。高2の時に事故で下半身不随となった宝良が東京五輪に出場するまでの、軌跡を書いたスポーツ小説。テニスの試合の描写が事細かに書かれていて、リアルだったし、幼馴染2人の会話や宝良とコーチとのやり取りは感動する場面もあった。お気に入りのシーンは、雪代コーチと宝良がコンビを解消する場面。雪代コーチの病気をきっかけに雪代から志摩コーチに代わるところ。宝良は幼い頃から雪代の元で教わってきたから、すごく辛い別れだったのだと思う。しかし、雪代とは別の視点から教えてくれる志摩

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    2021年08月21日
  • パラ・スター <Side 百花>

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    読み始め 2021.7.21
    読み終わり 2021.8.5

    この本、めちゃ面白くてあっという間に読んでしまった。車椅子メーカーである藤沢製作所で働く百花と宝良(中学生の時に事故で脚が動かなくなった)の車椅子テニスを題材にした青春小説。百花は小学校の時から、スポーツ万能で強気な女の子宝良に憧れを抱いていた。テニスは先輩たちからも恨まれるくらいの実力者。ある日自動車事故に遭い、下半身不随となってしまったが、百花と観戦に出かけた国際大会をきっかけに車椅子テニスに打ち込むようになった。一方、百花はそんなに宝良を応援、サポートしようと専門学校卒業後、車椅子メーカーである藤沢製作所に入社。
    指導社員でも

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    2021年08月05日
  • パラ・スター <Side 百花>

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    まず、車いすのこと、競技用車いすのことをほとんど知らなくて全てが新鮮でした。

    エンジニアの百花が未熟な自分に焦って悩んで自己嫌悪に陥ったりしながらも、一生懸命夢に向かって突き進む姿が眩しい。
    ユーザーに真摯に向き合い、とことん寄り添って車いすを作りあげる先輩エンジニアの小田切さんも本当にすごい。
    小田切さんの言葉には何度も胸がいっぱいになり目頭が熱くなりました。

    全編を通してすごく気持ちを揺さぶられる作品。それに心に響く言葉もたくさん!
    温かくて清々しい読後感でした。


    『テニスをしても、しなくても、自分の足で走っても、車いすで走っても、宝良は宝良だ。宝良が宝良であってくれればそれでいい

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    2021年08月02日
  • パラ・スター <Side 宝良>

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    序盤の雪代コーチと車いす選手 宝良とのくだりで、早くも作品に引き込まれました。
    無愛想でクールと言われる宝良と表情豊かな親友の百花。エンジニアの小田切さん他、登場人物がみんなすごく魅力的。
    宝良と百花の関係も素敵♪

    面白くてページをめくる手が止まりませんでした。
    宝良の一途に夢を追う姿に圧倒される。
    感情移入するあまり何度も涙したし、読後は感動と爽快感でいっぱい!
    お薦めの作品です♪

    『強いって、悩まないことでも、傷つかないことでもないんだと思う。それは、何度でも自分の弱さから立ち上がるってことなんだと思う』

    『学校に行くことそのものが一番大事なわけじゃない。一番大事なのは、どうしたらあ

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    2021年08月02日
  • 鎌倉香房メモリーズ5

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    この表紙だけでもうなんかぐっとくるね。最後まで香乃ちゃんはかわいかった。辛い思いをしながらも人に優しさを向けられる人たちがたくさん出てくる、このシリーズに出会えてよかったです。

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    2021年05月28日
  • 鎌倉香房メモリーズ4

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    ネタバレ

    前巻をふまえ、今回はどんよりした内容を想像していたので、香乃ちゃんの強さに救われました。あー香乃ちゃん。香乃ちゃんにホレボレします。ゆっきーとは正反対の強さ。われなべにとじぶた、というやつでしょうか。

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    2021年05月28日
  • パラ・スター <Side 宝良>

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    どこまでもクールビューティな宝良がカッコ良すぎる!
    世界一の車いすテニスプレイヤー玲との死闘は圧巻!
    百花と好対照。
    百花と宝良の関係がほんと泣ける。

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    2021年04月24日
  • パラ・スター <Side 百花>

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    若いうちから、やりたいこと、夢を見つけることができた百花が羨ましく思った。
    最高の競技用車椅子を作るという目標に向かって一心に突き進む百花に胸が熱くなった。
    いじめられっ子だった百花が宝良との出会いにより、自分を変えようと頑張ってる姿、夢を見つけた途端に強くなり邁進する姿が眩しい。
    これから百花がどう成長していくのか楽しみなので、続きが読みたい。

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    2021年04月07日
  • パラ・スター <Side 百花>

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    ・読み終わって感じたこと
    仕事への取り組みの原点を再確認できた。
    全力を尽くすことの大切さ。
    常に相手の気持ちを知ろうと努力をし、相手にとっての最善策を考え、提案、実行していく。それらは、一朝一夕では実現しない。長い時間相手に伴走しながら、ケアを続けながら、進化させていく。

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    2021年02月21日
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君

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    中学生の娘のためにジャケ買いしたのに、本人よりも私がハマり、後半は泣きながら一気読みしてしまいました。
    自分の受験生の頃の微かな記憶をたどりながら、南北朝時代がこんなに面白いとは…。また主人公をはじめ、吉満、鬼夜叉、正儀などキャラ立てが秀逸。

    どなたかが書いていましたが、コバルト文庫、氷室冴子の名作を思い出させる文章で、非常に読みやすいです。そして泣ける(笑)

    続編があるなら読みたい、室町時代をもう少し深掘りして学び直したい、久々にそう思えました。この作者の他の本も読んでみよう…!




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    2021年01月30日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    離島にある有名校に通う少年が、『神隠しの入り江』と呼ばれる場所で海に浮かぶ少女を助ける所から始まる物語。入り江は『マレビト』と呼ばれる違う時代からの客人が訪れたり、神隠しにあい後に戻ってきた人・戻ってこない人が居ると言う…要はタイムスリップしてしまう場所。主人公が抱える事情は重た過ぎて胸が痛くなりましたが、それだけに最後の手紙が心に沁みました。そう、あの状況で他者を思い遣れる彼は本当に素敵な人です。姉妹作【また君と出会う未来のために】と合わせて、大好きな作品です^^❤

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    2020年12月14日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

    購入済み

    どこよりも遠い場所にいる君へ

    とても儚く、でも暖かい物語でした。

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    2020年12月08日
  • 鎌倉香房メモリーズ3

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    いろいろな人のそれぞれの想いが温かいお話しです。シリーズ3冊目も良かったです。次が早く読みたいです。

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    2020年09月27日
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー

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    「おじさんと俺」

    一番好きなお話です。
    おじさんが始終軽快でお茶目で可愛くて、それでいて押し付けがましくないポジティブさに主人公同様に救われたような気分になりました。
    あんみつの描写もとても美味しそうでよかったです。黒蜜は視覚的にも美味しい、になるほど!と思いました。私もレトロな甘味処に行ってぼってりとした湯呑みで緑茶を飲みたいなぁ…。

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    2020年07月24日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    大切なモノ

    沢山の出来事がある思春期のなかで、一人一人の事情や背景が物語を興味深くしていき時間さえあれば一気に読んでしまいたい作品でした!
    大人になってしまった人達に読んでなりました。

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    2020年04月18日
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君

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    自他ともに認める歴史好きだが、今まで室町時代にはほとんど興味がなかった。
    が!それもこれも、室町時代というのは、ほかの時代に比べて特に「女子」の存在が希薄だからではないか?ということに、この本を読んで気付いた次第。(教科書に出てくる唯一の女性は、日野富子・笑)
    姫さま一人の登場で、むさくるしい(?)男たちのイメージだった室町時代が、一気に華やぐ。
    まっすぐな姫さまに、イケメンぞろいの武士たち。
    ストーリーはラノベの王道。文章もスピード感があって上手い。
    久々に、面白い歴史ものを読んだ!

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    2020年02月12日
  • 鎌倉香房メモリーズ

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    ・香りについてとからんでくる様々ななぞをたくさんの人に助けられたりしながら少しづつ解決していくのがとても面白く、解決した時には読んでいる人もとてもうれしくなる一冊です。

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    2019年01月12日
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君

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    日本史の中で室町時代ほどつまらない時代は無いとおもっていたが(失礼)、読み始めたらぐいぐいと引き込まれる。
    鬼夜叉も透子も一生懸命で本当に可愛らしく、二人の先はとても簡単ではないけれども応援せずにはいられない、そんな素敵な小説でした。

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    2018年09月06日