近衛龍春の作品一覧
「近衛龍春」の「九十三歳の関ヶ原―弓大将大島光義―(新潮文庫)」「赤備えの鬼武者 井伊直政」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「近衛龍春」の「九十三歳の関ヶ原―弓大将大島光義―(新潮文庫)」「赤備えの鬼武者 井伊直政」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
著者の丹念な調査をもとにした
本書の内容は謙信と信玄という英傑を克明に描き出していて、私も独自の想像をさらにかき立てることが出来る。これまで何度も著者の作品を参考にして私は城めぐりを重ねていて大変感謝している。
北条氏邦という北条家の脇役的存在の人生を通して北条家の終末を描く。作者の綿密な調査に基づいた天下人から地方の一家臣までを描きだした群像劇は不条理で切ない。そして、北条家滅亡の核心にせまる実に興味深く説得力のある物語だ。
なかなかの読み応え
今まで歴史の記述として断片的に理解していた伊達政宗。筆者の読みやすい語り口で彼の心のひだまで書き出してあり彼の生き様への理解がかなり深まった。豊臣秀吉とのかけ引きはいろいろなところで書かれているが、家康とのかけ引き、自然災害への取り組みなど私は初めて目にし、興味深く読んだ。また、やはり片倉景綱の存在は多大と改めて再認識。筆者の物語を基軸にさらに新たな事実、解釈にも触れてさらに政宗の人生に近づいてみたい。
ひたむきな生き様は感動
歴史の大きなうねりに翻弄されながらもひたむきに生き抜こうとする生き様。感動の一言では言い尽くせないほどだ。綿密な考証に基づき語られる物語は説得力があり学ぶことも多々ある。これからの城めぐりの合間に舞台となった場所へ足を運んでみるつもりだ。