近衛龍春のレビュー一覧

  • 川中島の敵を討て

    購入済み

    著者の丹念な調査をもとにした

    本書の内容は謙信と信玄という英傑を克明に描き出していて、私も独自の想像をさらにかき立てることが出来る。これまで何度も著者の作品を参考にして私は城めぐりを重ねていて大変感謝している。

    0
    2025年11月22日
  • 島津豊久 忠義の闘将

    Posted by ブクログ

    評価として、とても面白く読めた作品であった。島津の中でも傍流である豊久であるが、史実に沿って丹念に良く描いていると思う。他の作品にも数多くある関ヶ原は、他には無いタッチで主戦では無い島津家の動きを緻密に描いており、大変な調査に基づくものと思ったところ、文庫本の巻末にハンパ無い膨大な参考文献が記されており、なるほどと納得した。

    0
    2025年08月22日
  • 北条は退かず(下) 小田原合戦

    購入済み

    北条氏邦という北条家の脇役的存在の人生を通して北条家の終末を描く。作者の綿密な調査に基づいた天下人から地方の一家臣までを描きだした群像劇は不条理で切ない。そして、北条家滅亡の核心にせまる実に興味深く説得力のある物語だ。

    0
    2025年06月15日
  • 伊達の企て

    購入済み

    なかなかの読み応え

    今まで歴史の記述として断片的に理解していた伊達政宗。筆者の読みやすい語り口で彼の心のひだまで書き出してあり彼の生き様への理解がかなり深まった。豊臣秀吉とのかけ引きはいろいろなところで書かれているが、家康とのかけ引き、自然災害への取り組みなど私は初めて目にし、興味深く読んだ。また、やはり片倉景綱の存在は多大と改めて再認識。筆者の物語を基軸にさらに新たな事実、解釈にも触れてさらに政宗の人生に近づいてみたい。

    0
    2023年06月29日
  • 御家の大事

    購入済み

    ひたむきな生き様は感動

    歴史の大きなうねりに翻弄されながらもひたむきに生き抜こうとする生き様。感動の一言では言い尽くせないほどだ。綿密な考証に基づき語られる物語は説得力があり学ぶことも多々ある。これからの城めぐりの合間に舞台となった場所へ足を運んでみるつもりだ。

    0
    2023年02月28日
  • 大いなる謎 関ヶ原合戦 家康暗殺計画から小早川裏切りの真相まで

    購入済み

    体系的に理解できる効書

    書状など出典を明確にして意訳が書かれていて安心して読める。これまでいろいろなかたちで知り得た関ヶ原合戦の情報を整理出来たのが一番ありがたかった。また、戦後処理についても丁寧に書かれていて興味深い。

    0
    2023年01月04日
  • 毛利は残った

    Posted by ブクログ

    題名に酷く惹かれて、何となく手にして紐解き始め、少し夢中になった時代モノの小説である。
    かの関ヶ原合戦の頃から、江戸幕府の初期、「長州藩」として知られる江戸時代の体制の下での毛利家の基礎が築かれる時代の物語ということになる。
    毛利輝元は、毛利家を中国地方最大の大勢力ということに発展させた毛利元就の孫で、直接の後継者である。豊臣秀吉政権の末期に所謂“五大老”の1人になったが、かの関ヶ原の合戦では「反徳川家康」の陣営、所謂“西軍”の総大将に擁立された。そして関ヶ原合戦では敗軍の将となってしまい、その後は毛利家の生き残りに向けて奮闘し、江戸時代を通じて続く「長州の毛利家」の礎を築いて行くことになる。

    0
    2022年11月30日
  • 武士道 鍋島直茂

    Posted by ブクログ

    主に「戦国時代の九州」という時代と場所を背景としている物語だ。本当に「闘争の日々…」というような感の物語だ。
    「鍋島家」と言えば、現在の佐賀県と長崎県との殆どに相当する肥前国で、佐賀城を本拠地として、江戸時代を通じて大きな知行地を治めていた大名家として知られる。その「江戸時代の大きな大名家」である「佐賀の鍋島家」を興した形になるのが鍋島直茂である。本作はその鍋島直茂の「闘争の日々」というような物語である。
    戦国時代の九州では、様々な勢力による争いが展開していた。そこから、次第に古くからの大きな勢力である大友家、南側から北上を図った島津家、西側から東進や南下を図った龍造寺家と大きく3つの勢力に収

    0
    2022年09月17日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    「13人」の小説家が「鎌倉」時代について書いた作品集。どの作品も面白いし、最新研究や資料を読み込まれている感じがして、興味もそそられる。
    この本片手に鎌倉を歩きたい。

    0
    2022年04月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     歴史小説が苦手な人にも読みやすいと思います。
     
     様々な思惑がうごめく武家のはじまりの時代。その時代背景がよくわかりますし、素敵な話もたくさん。

     そして、何より出かけたくなる。あー、修善寺の温泉でゆったりしたい~。

    0
    2022年02月17日
  • 忍びたちの本能寺(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    時代モノであるのだが、何処となく現代の「事件の謎を追う…」という警察系、探偵系の内容の要素も在り、他方で忍者が闘うアクションという要素も在ると思う。
    <本能寺の変>という事件は、時代モノの作家の創造の翼を大いに羽ばたかせてくれるような、様々な要素や謎が多い事件であると思う。
    本作は、織田信長の遺児ということになる、羽柴秀吉によって後継者レースから弾き出されるような感になってしまった織田信孝に仕えている忍者達が主人公だ。
    織田信孝の配下で多羅尾伊兵衛という、甲賀者が率いる忍者達が活動していた。伊兵衛は多羅尾家の嫡流ではないのだが、方々の大名家で活動する忍者達を送り出す多羅尾家の者として組を率いて

    0
    2020年09月24日
  • 忍びたちの本能寺(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まさかまさかの展開で面白かった。まだまだ、謎の多い本能寺の変。歴史の真実が明らかになる時、私は、「あぁ、やっぱり」と思うのか、それともがっかりするのか、その時を楽しみに待ちたいと思う。

    0
    2020年08月15日
  • 剣鬼 疋田豊五郎(ひきたぶんごろう)

    Posted by ブクログ

    珍しい人物が主人公だなと遠方から取り寄せて読んでみました。色々批評はあるかと思いますが個人的には楽しく読みました。後半ここからという所で終わっているのが残念です。

    0
    2017年08月23日
  • 織田信忠 「本能寺の変」に散った信長の嫡男

    Posted by ブクログ

    織田信長の嫡男織田信忠。父の存在が余りにも大き過ぎることと、本人も本能寺の変で亡くなっているので余りメジャーではないけど、偉大な父の跡を継いだ徳川秀忠とあわせて興味があった。

    北条氏綱や北条氏政、武田勝頼なんかも同じような立場の人なので興味があるけど、信忠の知名度は一番低いのかなと勝手にランキング。

    父に認められるために、時には残虐な処置もしながらも許婚を思い続ける人柄という設定には好感が持てた。

    自分の中の織田信忠像はこれで決まり!

    0
    2012年07月07日
  • 大いなる謎 関ヶ原合戦 家康暗殺計画から小早川裏切りの真相まで

    Posted by ブクログ

    関ヶ原の合戦についてQ&A方式でかなり詳しく掘り下げられている本。関ヶ原の合戦について何か知りたいときは新人物往来社の『関ヶ原合戦のすべて』とこの本をまず開いています。関ヶ原の合戦を詳しく知りたい方にはすごい勢いでおススメします!

    0
    2010年08月09日
  • 直江兼続と妻お船

    Posted by ブクログ

    全編、お船殿の視点で描かれていますがやはり!
    この作者の近衛龍春さんの書かれた『上杉三郎景虎』に登場する直江兼続が私は大好きで、私の中の直江像の根幹にあるのです。で、今回はその直江兼続を書かれてらっしゃる!ということで早速2009年の元旦に買いました。
    多分、大河関連で執筆された小説なのは間違いないので、どんなものだか正直不安だったのですが、お船視点中心で史実的に云々というよりは小説として本当に楽しめました。もちろん直江兼続に関しても変に美化されることなく、あ、褒められてるのは事実ですけどそれでも現実から遊離せずに描かれていたので、なかなかどうして理想の直江でした(笑)
    『上杉三郎景虎』もそう

    0
    2009年10月04日
  • 織田信忠 「本能寺の変」に散った信長の嫡男

    Posted by ブクログ

    織田信長と共に本能寺の変に散った信長の嫡男。
    信忠を取り扱った小説自体あまりなく、とても貴重。
    個人的に興味のある武将なので、楽しんで読ませてもらいました。
    少しずつ成長していき、正式に織田家の後継者になっただけに、本能寺の変はとても残念です。
    もし、本能寺の変がなければどんな歴史になっていたのか…。
    後、信雄と信孝を誰か書いて欲しいな。

    0
    2009年10月15日
  • 織田信忠 「本能寺の変」に散った信長の嫡男

    Posted by ブクログ

    偉大な父・織田信長に怯え、時には冷めた目で見つめながらも、最期には父に殉じて本能寺の変で散った嫡男・信忠の生涯を描く。
    父に似ず、心優しく温和な信忠。父の偉業を継ぐ重荷。幼き日からの許婚・武田の松姫への純情な想い。父への畏怖の念と同時に起こる、その独断性へのやるせなさ・・・。
    様々な葛藤の中、武将として、男として、そして信長の息子としてたくましく成長した矢先、本能寺の変が起こり――・・・
    ラストには思わず涙する一作。

    0
    2009年10月04日
  • 上杉三郎景虎

    Posted by ブクログ

    北条氏康を実父とし、政略により上杉謙信の養子となるも、謙信死後の家督争いに敗れ若くして自刃した三郎景虎の儚く哀しい運命描いた物語。人物の描写が細かくなされており、景虎の辛い、悲しい心情がひしひしと伝わってきます‥。敗者として歴史の渦中に埋もれてしまった三郎景虎の実像に迫った一冊。分厚い文庫本ですよぉ‥。

    0
    2009年10月04日
  • 南部は沈まず(下)

    購入済み

    馴染みのなかった東北の歴史に興味深く触れることができた。作者の綿密で丁寧な調査に基づく物語は分かりやすい。物語でよく語られる伊達政宗もこの本で主役の南部氏がどう受け止めていたのか双方の立場を知ることで歴史の表裏も実に面白く感じた。

    0
    2025年09月07日