【感想・ネタバレ】直江兼続と妻お船のレビュー

あらすじ

戦国の上杉家を支える二大巨頭の重臣のひとつ、直江家には一粒種の娘“お船”がいた。後継者となる嫡子のいなかった直江家では、男子の様に活発な少女として育てられ、のちに鎌倉時代の女傑・北条政子にも比肩される器量をもった、聡明な女性となる――。謙信が死去すると、その養子同士の景勝と景虎の間で、越後を二分する熾烈な跡目争い「御館の乱」が勃発する。直江家は景勝を支えて勝利するも、お船は愛する夫を暗殺されてしまう。悲嘆にくれるお船の再婚相手として、三歳年下の幼馴染みである“兼続”が婿に選ばれたことから、戦国を代表する名軍師・直江兼続が生まれ、二人の運命は大きく動き始める。幾多の困難を乗り越えて結ばれたお船と兼続の戦国夫婦ぶりは、「前田利家と松」「山内一豊と千代」に勝るとも劣らない。秀吉・家康の天下人を相手に、内紛で弱体化した上杉家の危機を救った男と女の物語を鮮やかに描いた力作小説!

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Posted by ブクログ

全編、お船殿の視点で描かれていますがやはり!
この作者の近衛龍春さんの書かれた『上杉三郎景虎』に登場する直江兼続が私は大好きで、私の中の直江像の根幹にあるのです。で、今回はその直江兼続を書かれてらっしゃる!ということで早速2009年の元旦に買いました。
多分、大河関連で執筆された小説なのは間違いないので、どんなものだか正直不安だったのですが、お船視点中心で史実的に云々というよりは小説として本当に楽しめました。もちろん直江兼続に関しても変に美化されることなく、あ、褒められてるのは事実ですけどそれでも現実から遊離せずに描かれていたので、なかなかどうして理想の直江でした(笑)
『上杉三郎景虎』もそうですが、この作者さんはお館の乱について本当に詳しくて、この本でも半分以上までお館の乱でした。この一冊の分量ではもったいないので、ぜひ直江中心の作品を長編で書いて欲しいと思っています。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

謙信の死後は全然知らなかったので女性目線なので分かりやすく、しかもフリガナ、そしてどこに城があるのかも丁寧に書かれてあるので初心者には有り難い一冊。
お船の苦悩や嫉妬もブレる事ないのは生きていた人だからなのかな?

時代小説は簡単で分かりやすい本から読み始めると次の時代小説を読むとき想像しやすいのだなぁとこの本を読んで感じた。

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2021年02月20日

Posted by ブクログ

2009年大河ドラマ・天地人の主人公直江兼続についてその妻・お船の立場から書いた本
…というと語弊がある。
それはほぼ完全にお船の立場でしか書かれていない点にある。
また、歴史好き以外にとっては少し読みにくいのではないかと思う。
まるで歴史書を読んでるかのような感覚に陥ることがたまにある。
ただ、妻に主眼を置いて書こうとした点で直江兼続ブームにとって斬新であったと思う。

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2009年10月04日

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