松下隆一の作品一覧
「松下隆一」の「読楽」「どうした、家康」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松下隆一」の「読楽」「どうした、家康」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1巻目より面白い!
清四郎は まだ19歳なんですね。
嫁取りの話しが持ち上がる。
八丁堀小町といわれる娘
ところが 会う日には 拐かしがおきて お見合いどころではない。
札差の息子 松太郎と新吉がふたりとも攫われる。
このふたりの息子は しっかりもので
自分の店が阿漕な金儲けをやってること
こんな店は継ぎたくない
と 思っていた。
そこにつけこまれた事件
左平次がいつもいくお店 みくら
美味しい鰻や豆腐が出てくる。
そこのお店のお花が 清四郎のことが大好きなのだが うとい 清四郎は気がつかない。
この父親のような左平次の他にも
清四郎が生まれる前からつかえてくれるお竹
小者の仙太
この仙太が
Posted by ブクログ
また素晴らしい一冊に出会えました。本書は単なる江戸の人情噺ではありません。訳あり蕎麦屋老店主の、孤独で不器用かつ執拗で頑なな生き方を通して、人間の業の深さを描ききっています。感情を排して客観視した筆致は、燻し銀のような味わいで長い余韻を残し、読後暫し呆然としてしまいました。
江戸の片隅で寂れた蕎麦屋をし、欲もなく生きる齢六十の銀平。博奕の名人ながら蕎麦屋になるまでの波乱に富んだ前半生と、死期を悟り命の価値と向き合う銀平の日常と心情が、著者の冷徹な眼差しで綴られます。余命をどう生きるかではなく、どう死ぬかを問われているように感じました。
命懸けの博奕の大勝負描写の緊迫感も素晴らしいので
Posted by ブクログ
松下隆一『侠』講談社文庫。
第26回大藪春彦賞受賞作。
『羅城門に啼く』が面白かったので、本作も読んでみることにした。
読んでみれば、感動の人情博奕時代小説であった。後半に描かれる銀平が三十年ぶりかで博奕を打つシーンにはハラハラした。沢木耕太郎の小説に『波の音が消えるまで』という傑作があるが、あのバカラ賭博のシーンが蘇るかのようだった。
人間というのは様々な過去を背負いながら、やっと生きるちっぽけな存在だ。そんなちっぽけな存在でも、何事にも素直に真っ直ぐに生きていれば、何かしら良いことが起きるのかも知れない。そんな前向きな気持ちにさせてくれる非常に良い作品だった。
幼少期に苦難を味
Posted by ブクログ
いやいやいや ツボにはまる話しです。
新米同心清四郎と 同心をやめた凄腕左平次
左平次について事件を解決するたび
清四郎は 捜査や関係者の人間性に気がつかされていきます。
美味しい鰻丼やお稲荷さん あぷたま丼(油揚げとネギと卵)が お話しを身近なものにしていきます。
左平次は 清四郎の父親と仕事をしていた。
母親とも顔見知り
過去に何があったかは 最後まであかされません。
左平次の飼ってる白い犬は 昔 清四郎が拾ってきて飼っちゃいけないと言われていた犬
左平次の清四郎に対する愛情が あちこちから伝わってきます。
池波正太郎以来の王道のシリーズ という言葉にもひかれました。
楽しみな話しです。