松下隆一のレビュー一覧

  • 落としの左平次(三)忘れ去られた女

    Posted by ブクログ

    落としの左平次第3弾
    忘れ去られた女
    恨みの形
    怒りの左平次

    佐々木清四郎は 左平次の手から離れて1人で事件を解決したい!
    と思っています。
    だが なかなか難しい!
    け、思いつきで言うんじゃねえよ!
    これがどうゆうことかよく考えろ!
    と左平次は清四郎に言います。
    だけど まだ見習い同心の清四郎には なんのことやら さっぱりわからない
    これ 読んでる私も ここまでの話しでそう言われても さっぱりわからない

    この死んでる女は おふじ だと清四郎も読者の私も
    思い込んでいる。
    どこを見てるんだ!
    なんて言われても さっぱり!
    清四郎は 考えてみて努力はしている。

    最後に 生きたおふじが現れる

    0
    2025年11月16日
  • 落としの左平次(二) 消えた左平次

    Posted by ブクログ

    1巻目より面白い!
    清四郎は まだ19歳なんですね。
    嫁取りの話しが持ち上がる。
    八丁堀小町といわれる娘
    ところが 会う日には 拐かしがおきて お見合いどころではない。
    札差の息子 松太郎と新吉がふたりとも攫われる。
    このふたりの息子は しっかりもので
    自分の店が阿漕な金儲けをやってること
    こんな店は継ぎたくない
    と 思っていた。
    そこにつけこまれた事件
    左平次がいつもいくお店 みくら
    美味しい鰻や豆腐が出てくる。
    そこのお店のお花が 清四郎のことが大好きなのだが うとい 清四郎は気がつかない。

    この父親のような左平次の他にも
    清四郎が生まれる前からつかえてくれるお竹
    小者の仙太
    この仙太が

    0
    2025年05月17日
  • 侠

    Posted by ブクログ

     また素晴らしい一冊に出会えました。本書は単なる江戸の人情噺ではありません。訳あり蕎麦屋老店主の、孤独で不器用かつ執拗で頑なな生き方を通して、人間の業の深さを描ききっています。感情を排して客観視した筆致は、燻し銀のような味わいで長い余韻を残し、読後暫し呆然としてしまいました。

     江戸の片隅で寂れた蕎麦屋をし、欲もなく生きる齢六十の銀平。博奕の名人ながら蕎麦屋になるまでの波乱に富んだ前半生と、死期を悟り命の価値と向き合う銀平の日常と心情が、著者の冷徹な眼差しで綴られます。余命をどう生きるかではなく、どう死ぬかを問われているように感じました。

     命懸けの博奕の大勝負描写の緊迫感も素晴らしいので

    0
    2025年04月13日
  • 侠

    Posted by ブクログ

    松下隆一『侠』講談社文庫。

    第26回大藪春彦賞受賞作。

    『羅城門に啼く』が面白かったので、本作も読んでみることにした。

    読んでみれば、感動の人情博奕時代小説であった。後半に描かれる銀平が三十年ぶりかで博奕を打つシーンにはハラハラした。沢木耕太郎の小説に『波の音が消えるまで』という傑作があるが、あのバカラ賭博のシーンが蘇るかのようだった。

    人間というのは様々な過去を背負いながら、やっと生きるちっぽけな存在だ。そんなちっぽけな存在でも、何事にも素直に真っ直ぐに生きていれば、何かしら良いことが起きるのかも知れない。そんな前向きな気持ちにさせてくれる非常に良い作品だった。


    幼少期に苦難を味

    0
    2025年03月14日
  • 落としの左平次

    Posted by ブクログ

    いやいやいや ツボにはまる話しです。
    新米同心清四郎と 同心をやめた凄腕左平次
    左平次について事件を解決するたび
    清四郎は 捜査や関係者の人間性に気がつかされていきます。
    美味しい鰻丼やお稲荷さん あぷたま丼(油揚げとネギと卵)が お話しを身近なものにしていきます。
    左平次は 清四郎の父親と仕事をしていた。
    母親とも顔見知り
    過去に何があったかは 最後まであかされません。
    左平次の飼ってる白い犬は 昔 清四郎が拾ってきて飼っちゃいけないと言われていた犬
    左平次の清四郎に対する愛情が あちこちから伝わってきます。
    池波正太郎以来の王道のシリーズ という言葉にもひかれました。
    楽しみな話しです。

    0
    2025年02月06日
  • 羅城門に啼く(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夜勤明けにいっきに読みました。
    歴史の教科書に、サラッと書いてある悲田院。
    ほかにも、山椒大夫でだまされ、さらわれた親子を思い出すマムシ屋敷。
    などの脇役も十分に濃い。

    0
    2024年04月08日
  • 羅城門に啼く(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    松下隆一『羅城門に啼く』新潮文庫。

    京都文学賞受賞作。

    何というストーリーと結末なのだろうか。世の諸行無常を見事に表現した佳作である。

    舞台となった荒れ果てた平安の都は現代日本の大都会とも重なるところがある。私腹を肥やす政治家や一部の悪党たちが暗躍し、今の時代を謳歌する現代の日本。災害と感染症に苦しみ貧富の格差は広がり、賃金も上がらず、物価上昇は止まらず、いつの間にか世界経済にも大きく遅れを取ったことにやっと気付いた愚かな日本。松下隆一の描いた平安の都は、そんな現代の日本を嘲笑うかのようだ。


    舞台は荒れ果てた平安の都。都大路には骸が転がり、雅な生活を楽しむ貴族たちと飢えと疫病に苦しむ

    0
    2024年04月06日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    「13人」の小説家が「鎌倉」時代について書いた作品集。どの作品も面白いし、最新研究や資料を読み込まれている感じがして、興味もそそられる。
    この本片手に鎌倉を歩きたい。

    0
    2022年04月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     歴史小説が苦手な人にも読みやすいと思います。
     
     様々な思惑がうごめく武家のはじまりの時代。その時代背景がよくわかりますし、素敵な話もたくさん。

     そして、何より出かけたくなる。あー、修善寺の温泉でゆったりしたい~。

    0
    2022年02月17日
  • 落としの左平次

    Posted by ブクログ

    時間かかってしまったけど、楽しめた。
    佐平治の人柄がわかりやすく、シリーズ化するのか・・・しているのか。

    頼りない清四郎とのコンビも良かった。

    0
    2025年09月07日
  • 侠

    Posted by ブクログ

    時代小説を読むとき、この人は藤沢周平の後継者に相応しいか、という想いを勝手に抱きながらいつも読んでいる。藤沢周平亡き後30年、その想いに叶った作家は未だ1人も出ていない。

    もはやそれは、この銀平のように、吐血して余命いくばくも無いと悟った心境に似ている。もうこのまま「屁」のようにつまんない願いを持ち続けるのは止めにしようとは思うのではあるが、銀平は調子が良くなると、もと女房とよりを戻したいとか、昔の自分に似ている清太と暮らしたいとか、何度も思うのだ。変な期待を抱いてまた新人の時代小説を読んで仕舞う。そしてその度に、読み終わってしまえば
    ⸺何か違う
    と、諦めるのであった。
    銀平も、そう思った途

    0
    2025年04月28日
  • 侠

    Posted by ブクログ

    良かった!一気に読む!銀平の心持ち、生き様が滲み出る。それにしても博打はその人の性格が出るんですね。

    0
    2025年04月24日
  • 落としの左平次

    Posted by ブクログ

    主人公の清四郎
    父親が亡くなって五年、齢十八、定廻り同心三年目
    気短で短慮…良く言えば純粋…
    ひよっ子というかまだ殻を尻につけてるくらい
    ヤダ〜主人公が嫌い…って読めるかしら(꒪⌓︎꒪)

    清四郎が上役に「左平次預かり」の命を受けて事件を解決する同心物
    この左平次「落としの左平次」と呼ばれる今は町人となった元同心で、伝説の神さま
    佐平次がとにかくカッコ良い‹‹\(´ω` )/››
    左平次に文句を言いながら縋りついて行くひよっ子清四郎もなんだか可愛く思えて好きになる笑

    まだまだ続くであろうラスト近くでは清四郎と共に涙を堪えて、あぶ玉丼をたべるわたし(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    0
    2025年04月14日
  • 侠

    Posted by ブクログ

    また、凄い小説家に出会ってしまった。元々、映画作りに携わっていて、「雲霧仁左衛門」の脚本を書いた人、とのことだから、全くの門外漢ではないにしろ、緊張感のあるストーリーで、最後まで一気に読み進めてしまった。最後のハナちゃんとのやり取りの場面では、泣きそうになった。解説にもあったけど、他の作品も読んでみたい作家である。

    0
    2025年03月22日
  • 侠

    Posted by ブクログ

    博奕から足を洗って三十年…
    江戸の片隅で粗末な蕎麦屋を営んでひっそりと生きてきた銀平。
    病に侵され死を悟った銀平は犯してきた罪や人生を悔やみながらも腐った自分に相応しい死に様だと不味い蕎麦を作り続けている。

    岡っ引き、夜鷹、乞食の親子…
    毎夜決まって食べに来る常連達も訳ありで物哀しい

    訳あって知り合った清太に昔の自分を重ね、再び生きる希望を持った銀平は清太の為に三十年振りに博奕の世界に戻るのだが……

    いやぁ〜面白い!
    七百五十両の大博奕、ラストはウルウルしちゃいました。゚(゚´Д`゚)゚。

    松下隆一さんは「雲霧仁左衛門」の脚本家だって!
    雲霧面白いよね〜♪
    他の作品も読まないと!

    0
    2025年03月19日
  • 侠

    Posted by ブクログ

    蕎麦屋を営む、元博徒である老人のお話。
    死期が近いことを意識する中、過去の精算をするかのような、因果応報とも言うような出来事が降りかかってくる。
    結末は堅気としての彼を表すようで泣けた。

    0
    2025年03月05日
  • 落としの左平次

    Posted by ブクログ

    定町廻り同心見習いの清四郎は
    神様と言われる左平次に付くことになった。
    “落としの左平次”
    拷問はせず、罪を白状させる凄腕で
    今は訳あって町人となっている。

    左平次が事件を解決していく過程に引き込まれる。
    多くは語らず、清四郎には「てめえの頭で考えろ」というばかり。

    左平次の謎が徐々に明らかとなり
    清四郎との関係にも進展が見られ...。
    と思っていたところで終わり。
    あー、続きが早く読みたい。

    0
    2025年01月16日
  • 落としの左平次

    Posted by ブクログ

    定町廻り同心の佐々木清四郎、齢18歳…
    同心となって三年が経ったが、まだまだ見習い扱い…
    そんなある日、上役から左平次預かりの命を受ける
    左平次は優秀な廻り方で“落としの左平次”と呼ばれていたが、今は引退し町民の身分だという
    そしてどうやら左平次は、亡くなった清四郎の父親の元同僚でもあるらしい…
    無愛想で口も悪がキレ者の左平次と、まだまだ未熟なくせに短気でプライドだけは人一倍な清四郎
    二人は事件を解決していきながら、関係を深めていく
    そして清四郎は左平次に厳しくも温かく鍛えられながら、一人前の同心を目指し、成長していく
    居酒屋みくらの鰻丼、錦糸丼、あぶ玉丼などのおいしいご飯を頬張る描写に思わず

    0
    2024年11月29日
  • どうした、家康

    Posted by ブクログ

    家康というただ一人の物語でも、こんなにいっぱいあるもんなんだなあ、って思った。王道系も、恋愛系も、色々あって、「家康」を楽しめる。

    0
    2024年11月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

    Posted by ブクログ

    鎌倉時代の鎌倉をテーマにして鶴岡八幡宮や銭洗弁天など場所に纏わる短編集。
    鎌倉はよく行っていたので全ての場所が分かって面白かった。しかし源頼朝は好きになれない。

    0
    2024年09月16日