松下隆一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
落としの左平次第3弾
忘れ去られた女
恨みの形
怒りの左平次
佐々木清四郎は 左平次の手から離れて1人で事件を解決したい!
と思っています。
だが なかなか難しい!
け、思いつきで言うんじゃねえよ!
これがどうゆうことかよく考えろ!
と左平次は清四郎に言います。
だけど まだ見習い同心の清四郎には なんのことやら さっぱりわからない
これ 読んでる私も ここまでの話しでそう言われても さっぱりわからない
この死んでる女は おふじ だと清四郎も読者の私も
思い込んでいる。
どこを見てるんだ!
なんて言われても さっぱり!
清四郎は 考えてみて努力はしている。
最後に 生きたおふじが現れる
-
Posted by ブクログ
1巻目より面白い!
清四郎は まだ19歳なんですね。
嫁取りの話しが持ち上がる。
八丁堀小町といわれる娘
ところが 会う日には 拐かしがおきて お見合いどころではない。
札差の息子 松太郎と新吉がふたりとも攫われる。
このふたりの息子は しっかりもので
自分の店が阿漕な金儲けをやってること
こんな店は継ぎたくない
と 思っていた。
そこにつけこまれた事件
左平次がいつもいくお店 みくら
美味しい鰻や豆腐が出てくる。
そこのお店のお花が 清四郎のことが大好きなのだが うとい 清四郎は気がつかない。
この父親のような左平次の他にも
清四郎が生まれる前からつかえてくれるお竹
小者の仙太
この仙太が -
Posted by ブクログ
また素晴らしい一冊に出会えました。本書は単なる江戸の人情噺ではありません。訳あり蕎麦屋老店主の、孤独で不器用かつ執拗で頑なな生き方を通して、人間の業の深さを描ききっています。感情を排して客観視した筆致は、燻し銀のような味わいで長い余韻を残し、読後暫し呆然としてしまいました。
江戸の片隅で寂れた蕎麦屋をし、欲もなく生きる齢六十の銀平。博奕の名人ながら蕎麦屋になるまでの波乱に富んだ前半生と、死期を悟り命の価値と向き合う銀平の日常と心情が、著者の冷徹な眼差しで綴られます。余命をどう生きるかではなく、どう死ぬかを問われているように感じました。
命懸けの博奕の大勝負描写の緊迫感も素晴らしいので -
Posted by ブクログ
松下隆一『侠』講談社文庫。
第26回大藪春彦賞受賞作。
『羅城門に啼く』が面白かったので、本作も読んでみることにした。
読んでみれば、感動の人情博奕時代小説であった。後半に描かれる銀平が三十年ぶりかで博奕を打つシーンにはハラハラした。沢木耕太郎の小説に『波の音が消えるまで』という傑作があるが、あのバカラ賭博のシーンが蘇るかのようだった。
人間というのは様々な過去を背負いながら、やっと生きるちっぽけな存在だ。そんなちっぽけな存在でも、何事にも素直に真っ直ぐに生きていれば、何かしら良いことが起きるのかも知れない。そんな前向きな気持ちにさせてくれる非常に良い作品だった。
幼少期に苦難を味 -
Posted by ブクログ
いやいやいや ツボにはまる話しです。
新米同心清四郎と 同心をやめた凄腕左平次
左平次について事件を解決するたび
清四郎は 捜査や関係者の人間性に気がつかされていきます。
美味しい鰻丼やお稲荷さん あぷたま丼(油揚げとネギと卵)が お話しを身近なものにしていきます。
左平次は 清四郎の父親と仕事をしていた。
母親とも顔見知り
過去に何があったかは 最後まであかされません。
左平次の飼ってる白い犬は 昔 清四郎が拾ってきて飼っちゃいけないと言われていた犬
左平次の清四郎に対する愛情が あちこちから伝わってきます。
池波正太郎以来の王道のシリーズ という言葉にもひかれました。
楽しみな話しです。 -
Posted by ブクログ
松下隆一『羅城門に啼く』新潮文庫。
京都文学賞受賞作。
何というストーリーと結末なのだろうか。世の諸行無常を見事に表現した佳作である。
舞台となった荒れ果てた平安の都は現代日本の大都会とも重なるところがある。私腹を肥やす政治家や一部の悪党たちが暗躍し、今の時代を謳歌する現代の日本。災害と感染症に苦しみ貧富の格差は広がり、賃金も上がらず、物価上昇は止まらず、いつの間にか世界経済にも大きく遅れを取ったことにやっと気付いた愚かな日本。松下隆一の描いた平安の都は、そんな現代の日本を嘲笑うかのようだ。
舞台は荒れ果てた平安の都。都大路には骸が転がり、雅な生活を楽しむ貴族たちと飢えと疫病に苦しむ -
-
-
Posted by ブクログ
時代小説を読むとき、この人は藤沢周平の後継者に相応しいか、という想いを勝手に抱きながらいつも読んでいる。藤沢周平亡き後30年、その想いに叶った作家は未だ1人も出ていない。
もはやそれは、この銀平のように、吐血して余命いくばくも無いと悟った心境に似ている。もうこのまま「屁」のようにつまんない願いを持ち続けるのは止めにしようとは思うのではあるが、銀平は調子が良くなると、もと女房とよりを戻したいとか、昔の自分に似ている清太と暮らしたいとか、何度も思うのだ。変な期待を抱いてまた新人の時代小説を読んで仕舞う。そしてその度に、読み終わってしまえば
⸺何か違う
と、諦めるのであった。
銀平も、そう思った途 -
Posted by ブクログ
主人公の清四郎
父親が亡くなって五年、齢十八、定廻り同心三年目
気短で短慮…良く言えば純粋…
ひよっ子というかまだ殻を尻につけてるくらい
ヤダ〜主人公が嫌い…って読めるかしら(꒪⌓︎꒪)
清四郎が上役に「左平次預かり」の命を受けて事件を解決する同心物
この左平次「落としの左平次」と呼ばれる今は町人となった元同心で、伝説の神さま
佐平次がとにかくカッコ良い‹‹\(´ω` )/››
左平次に文句を言いながら縋りついて行くひよっ子清四郎もなんだか可愛く思えて好きになる笑
まだまだ続くであろうラスト近くでは清四郎と共に涙を堪えて、あぶ玉丼をたべるわたし(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) -
Posted by ブクログ
博奕から足を洗って三十年…
江戸の片隅で粗末な蕎麦屋を営んでひっそりと生きてきた銀平。
病に侵され死を悟った銀平は犯してきた罪や人生を悔やみながらも腐った自分に相応しい死に様だと不味い蕎麦を作り続けている。
岡っ引き、夜鷹、乞食の親子…
毎夜決まって食べに来る常連達も訳ありで物哀しい
訳あって知り合った清太に昔の自分を重ね、再び生きる希望を持った銀平は清太の為に三十年振りに博奕の世界に戻るのだが……
いやぁ〜面白い!
七百五十両の大博奕、ラストはウルウルしちゃいました。゚(゚´Д`゚)゚。
松下隆一さんは「雲霧仁左衛門」の脚本家だって!
雲霧面白いよね〜♪
他の作品も読まないと!
こ -
Posted by ブクログ
定町廻り同心の佐々木清四郎、齢18歳…
同心となって三年が経ったが、まだまだ見習い扱い…
そんなある日、上役から左平次預かりの命を受ける
左平次は優秀な廻り方で“落としの左平次”と呼ばれていたが、今は引退し町民の身分だという
そしてどうやら左平次は、亡くなった清四郎の父親の元同僚でもあるらしい…
無愛想で口も悪がキレ者の左平次と、まだまだ未熟なくせに短気でプライドだけは人一倍な清四郎
二人は事件を解決していきながら、関係を深めていく
そして清四郎は左平次に厳しくも温かく鍛えられながら、一人前の同心を目指し、成長していく
居酒屋みくらの鰻丼、錦糸丼、あぶ玉丼などのおいしいご飯を頬張る描写に思わず -
-