あらすじ
朝露のおりた草むらに埋もれるように、女がひとり横たわっていた──見習い同心・佐々木清四郎が駆けつけ検めると、女は骨と化していた。女の着物を探ると袂の裏から、繊細で美しい装飾が施された蒔絵の櫛がでてきて……ひとりで探索することを決意した清四郎は、果たして左平次を頼らずに事件を解決できるのか?(「忘れ去られた女」より)表題作の他「恨みのかたち」「怒りの左平次」の全三編収録。軍鶏鍋、鰻めし、あぶ玉丼……美味しいご飯も沢山登場。時代小説の王道をゆく大人気捕物帖シリーズ、早くも第三弾。
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Posted by ブクログ
松下隆一『落としの左平次 三 忘れ去られた女』ハルキ文庫。
来月にはシリーズ第四弾が刊行されるようなので立て続けに第二弾、第三弾を読んでいる。
書下ろし時代小説シリーズの第三弾。表題作『忘れ去られた女』、『恨みのかたち』、『怒りの左平次』の三篇を収録。
左平次が清四郎に厳しく当たるのは清四郎に見所があるが故のことか。左平次が廻り方としての心構え、探索のやり方だけでなく、人としての道までも教えようとするのは、清四郎の父親との約束と左平次自身が辛い思いをしたからに違いない。
今も昔も組織というものは全てが正義とは限らない。どんなに立派な企業であっても密かに不正やコンプライアンス違反を行う輩が居るのだ。
清廉潔白、勤勉実直に生きようとすればするほど、そういう悪い輩が目に付いて嫌になる。それを糾弾すれば、ハラスメントと言われかねないから本当におかしな世の中である。
本郷左平次は大名の不正を暴こうとして、家に火を付けられ、妻子を失い、同心を辞めて町人になったと言う。
『第一話 忘れ去られた女』。表題作。左平次の父親の権十郎も登場する。権十郎もやはり切れ者の元同心で食にも造詣が深いというなかなかの人物のようだ。清四郎はまたも事の真相を読み違え、左平次の助けにより救われることになる。長老寺の裏の草むらで頸を締められた若い女性の遺体が見付かり、清四郎は左平次の力を借りず、独りで咎人を探し出そうとする。遺体となった女性の着物の裏には綺麗な蒔絵の施された高価な櫛が縫い付けてあり、それを手掛かりに咎人を探す清四郎だったが……
『第二話 恨みのかたち』。何という展開だろう。清四郎が左平次と共に何者かに襲われ、背中を斬られるのだ。次の『第三話 怒りの左平次』で事の真相が明らかになるに違いない。鼠取りの毒を飲み、自害を図った若者の遺体が見付かり、咎人と思われる仲間が大店の息子であることから左平次扱いとなる。清四郎は現場にあった鼠取りの毒と角樽を見て、大勢の命が狙われているのではないかと危惧する。
『第三話 怒りの左平次』。自分も若い頃は血気盛んで怒りに任せて動いていたが、還暦を過ぎると不条理なことが多く、正義ばかりがまかり通る世の中ではないのは解るようになった。それでも意趣返しをしたいと思い、策を練るようにもなった。清四郎が長い療養の末、快復する。清四郎と左平次を襲ったのは左平次との因縁浅からぬ丹波笹野藩の刺客と思われた。清四郎は左平次のために単身で丹波笹野藩の不正を明らかにしようとする。そんな清四郎の姿を目にした左平次は見たことがない鬼のような形相で清四郎を叱り付ける。それでも清四郎は恩人である左平次のために力になれないかと動くのだが……
本体価格740円
★★★★★
Posted by ブクログ
落としの左平次第3弾
忘れ去られた女
恨みの形
怒りの左平次
佐々木清四郎は 左平次の手から離れて1人で事件を解決したい!
と思っています。
だが なかなか難しい!
け、思いつきで言うんじゃねえよ!
これがどうゆうことかよく考えろ!
と左平次は清四郎に言います。
だけど まだ見習い同心の清四郎には なんのことやら さっぱりわからない
これ 読んでる私も ここまでの話しでそう言われても さっぱりわからない
この死んでる女は おふじ だと清四郎も読者の私も
思い込んでいる。
どこを見てるんだ!
なんて言われても さっぱり!
清四郎は 考えてみて努力はしている。
最後に 生きたおふじが現れる
えー!この死んだ人 おふじじゃなかったの?
恨みの形
犯人とされてる富太郎の身の上に 清四郎は深く同情する。鰻と卵の入った弁当を 牢の中の富太郎と一緒に食べたりする。
左平次と清四郎は 夜道 何人かの侍に斬りつけられる。背中を斬られた清四郎を左平次はおぶって医者^まで 連れて行ってくれる。
清四郎は 父親の代から繋がりのある いろんな人たちの愛情を受けて成長している。
なんか 育っていく子を見守るように 読んでいく。
奉行所の上役 先輩 みんな 死んだ清四郎の父親とも親交があった。
左平次の父親も愛情溢れた人だった。
あったかくて 食べ物が美味しそうな本です。
Posted by ブクログ
神さまの事件解決はもう神業すぎて清四郎ごときが解決できるわけがない笑
読んでるこっちもそりゃわからんわ〜です♪
だから清四郎落ち込むな!
第三弾でやっとわかってきた…
このシリーズは清四郎が成長し事件をバンバン解決する話じゃないってこと笑
清四郎がどこまでも純粋であり続けるか
その真っ直ぐな心で神さま佐平次の暗い復讐心に光を与えるかなんだ!
素直な清四郎は遠慮なく出されたメシを腹一杯食ってればよいε~( ̄、 ̄;)ゞ
とんでもないとこで終わった第三弾
ますます目が離せんじゃないの〜!!
清四郎の亡き父上の素敵な言葉です
「やり切れないと口にする人生を送るのではないぞ。槍は切るものではない、通すものだ。やり通す人生を送れよ」
素敵(●︎´艸`)