松下隆一のレビュー一覧

  • 落としの左平次

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    著者初読み。捕物帖でお馴染みのバディもの。
    かつて優秀な廻り方であったが、ある理由により町人となっている左平次のもとへ預かりとなった佐々木清四郎。
    主人公は題名から言えば「落としの左平次」と呼ばれる左平次であるが、彼に鍛えられながら、定町廻り同心として一人前に成長してゆく清四郎の物語でもある。
    怒鳴られたり反発したりの二人の掛け合いが、魅力のシリーズ。
    2作目以降も読みたくさせる。

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    2026年08月03日
  • 落としの左平次(二) 消えた左平次

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    分かる

    分かるよ左平次、わいには分かる
    わいにもおるから
    どんなに手塩にかけても、ちーとも成長せん弟子どもがおるから

    そして清四郎が現れないかと料理屋みくらの戸口を気にする気持ちもね
    わいもついついコメント欄を気にしちゃうから

    そして歯がゆいのよな
    気概はある
    同心として最も大切な気概だけはある

    そしていついかなる時も食欲はある
    でもそれってとっても大切なことよな
    腹が減っては戦はできぬ

    やっぱりちょっと期待しちゃう

    遅々と進まぬ弟子の成長だけど、なんだか大きくなりそうな気もするんよな

    そうだ!塩の種類変えてみようかしら

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    2026年07月19日
  • 落としの左平次(二) 消えた左平次

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    清四郎はやっぱり清四郎。
    そんな簡単に成長しちゃったらつまんないよね。

    佐平次さんはやっぱりいいなぁ。
    端的な言葉で核心をつく。
    渋くてカッコいいわぁ。

    清四郎がどんな風に成長していくのか、この物語の中で清四郎を見守っている1人のつもりで密やかに応援しちょります。

    私ね、気付いちゃったんですよ。
    松下さんの作品にしてはこのシリーズ今まで漂っていた物悲しさがあまりないの。
    私の中では松下隆一=そことなく漂う物悲しくも優しく美しい物語り。って感じなんだけども。
    これも面白いのよ。間違いなく面白いのよ。
    でも松下隆一だと思って読んでいるからどうしても物足りなさを感じてしまって星がひとつ減ってしまう。

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    2026年07月18日
  • 源さんの味噌汁

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    松下隆一『源さんの味噌汁』ハルキ文庫。

    時代人情小説。

    松下隆一の小説は『羅生門に啼く』と『侠』の2作ほど読み、なかなか味のある小説の書き手だと思っていた。本作もまた行間からあふれる人情の温かみと世の中の不条理を感じさせる良い小説であった。

    人生は山もあれば谷もあり、なかなか報われないことも多い。人間は一時の欲望のために道を踏ま外すことが多いが、勤勉実直、真っ直ぐに生きていれば、必ず幸が訪れるのだ。


    生まれつき耳が聴こえず、口もきけない捨て子のゲンさんは生きる意味すら知らない物乞いとして何とか生きていた。かつては名家の御家人で、視力を失ったことから妻子と離別し、過去を捨てて按摩として生計を立てるソウさん。

    ひょんなことから溺れそうになったソウさんをゲンさんが助けたことを切っ掛けに2人は一緒に暮らし始めるが、生活の厳しさは増すばかりだった。

    ある日、女の赤ん坊を拾ったことで2人に生きる歓びが訪れる。赤ん坊を育てながら江戸両国で小さくも味が評判の味噌汁屋を営むこととなった2人だったが、その赤ん坊を是非養子にと金持ちの商人に連れ去られてしまう。

    本体価格860円
    ★★★★

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    2026年02月22日
  • 落としの左平次(三)忘れ去られた女

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    やり切れないと口にする人生をおくるのではないぞ。槍は切るものではない、通すものだ。やり通す人生を送れよ

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    2025年12月13日
  • 落としの左平次(三)忘れ去られた女

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    神さまの事件解決はもう神業すぎて清四郎ごときが解決できるわけがない笑
    読んでるこっちもそりゃわからんわ〜です♪
    だから清四郎落ち込むな!
    第三弾でやっとわかってきた…
    このシリーズは清四郎が成長し事件をバンバン解決する話じゃないってこと笑

    清四郎がどこまでも純粋であり続けるか
    その真っ直ぐな心で神さま佐平次の暗い復讐心に光を与えるかなんだ!

    素直な清四郎は遠慮なく出されたメシを腹一杯食ってればよいε~( ̄、 ̄;)ゞ

    とんでもないとこで終わった第三弾
    ますます目が離せんじゃないの〜!!


    清四郎の亡き父上の素敵な言葉です
    「やり切れないと口にする人生を送るのではないぞ。槍は切るものではない、通すものだ。やり通す人生を送れよ」

    素敵(●︎´艸`)




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    2025年12月07日
  • 落としの左平次

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    時間かかってしまったけど、楽しめた。
    佐平治の人柄がわかりやすく、シリーズ化するのか・・・しているのか。

    頼りない清四郎とのコンビも良かった。

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    2025年09月07日
  • 侠

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    時代小説を読むとき、この人は藤沢周平の後継者に相応しいか、という想いを勝手に抱きながらいつも読んでいる。藤沢周平亡き後30年、その想いに叶った作家は未だ1人も出ていない。

    もはやそれは、この銀平のように、吐血して余命いくばくも無いと悟った心境に似ている。もうこのまま「屁」のようにつまんない願いを持ち続けるのは止めにしようとは思うのではあるが、銀平は調子が良くなると、もと女房とよりを戻したいとか、昔の自分に似ている清太と暮らしたいとか、何度も思うのだ。変な期待を抱いてまた新人の時代小説を読んで仕舞う。そしてその度に、読み終わってしまえば
    ⸺何か違う
    と、諦めるのであった。
    銀平も、そう思った途端に、2人とも失って仕舞う。

    時代小説は、ファンタジー小説に少し似ている。描きたいのは「現代」なのである。その手段として、江戸時代を舞台にする。究極の貧困や生い立ち、人の生き死にをかけた究極の選択が描かれる。現代小説ならばウソ話に思える筋立てを、時代小説ならばリアルに描くことができる。

    大飢饉と流行病の末に負の連鎖に陥り、ヤクザな世界に入って、なんとかそれを抜け出して細々と人ひとり生き抜くだけの蕎麦屋をやっていたが、遂に不治の病にかかったと自覚している60歳の男など、こんな絵に描いたような不幸は現在ではわざとらしい。でも、似たような男はいるかもしれない。思えば、藤沢周平はそこまで「世の中全体が酷い」江戸時代は描かなかった。悪いのは大抵、身持ちを崩した男の小根だけだったのである。そういう意味では、「侠」は令和の小説なのだろう。

    本と珈琲さんのレビューで、もしかしたらこの人第二の藤沢周平になるかも‥‥と思い紐解いた。でもやはり違う。江戸の下町の景色が浮かんでこない。四季がわからない。台詞が多い。
    ⸺無いものねだりなのはわかっている。
    銀平の父親が言ったように「屁」のようなものだ。「音や匂いがしようが、瞬きする間に終わっちまう。人さまに嫌われても好かれることはねえ」くだらねえ願いよ。

    そんなこととはまるきり関係ないけど、何処にも書いてないし、違うかもしれないけど、私は銀平が罹っているのは不治の病などではなくて、単なる深刻な胃潰瘍だと思う。で無いと、吐血してから2年近く生きているのが説明つかない。だとしたら、希望はある。
    おハナちゃんは言う。
    「屁を放ると気持ちがいいんだよ」

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    2025年04月28日
  • 侠

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    良かった!一気に読む!銀平の心持ち、生き様が滲み出る。それにしても博打はその人の性格が出るんですね。

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    2025年04月24日
  • 落としの左平次

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    主人公の清四郎
    父親が亡くなって五年、齢十八、定廻り同心三年目
    気短で短慮…良く言えば純粋…
    ひよっ子というかまだ殻を尻につけてるくらい
    ヤダ〜主人公が嫌い…って読めるかしら(꒪⌓︎꒪)

    清四郎が上役に「左平次預かり」の命を受けて事件を解決する同心物
    この左平次「落としの左平次」と呼ばれる今は町人となった元同心で、伝説の神さま
    佐平次がとにかくカッコ良い‹‹\(´ω` )/››
    左平次に文句を言いながら縋りついて行くひよっ子清四郎もなんだか可愛く思えて好きになる笑

    まだまだ続くであろうラスト近くでは清四郎と共に涙を堪えて、あぶ玉丼をたべるわたし(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    頑張れ清四郎!!
    第二弾での成長楽しみに待ってるよ!!





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    2025年04月14日
  • 侠

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    また、凄い小説家に出会ってしまった。元々、映画作りに携わっていて、「雲霧仁左衛門」の脚本を書いた人、とのことだから、全くの門外漢ではないにしろ、緊張感のあるストーリーで、最後まで一気に読み進めてしまった。最後のハナちゃんとのやり取りの場面では、泣きそうになった。解説にもあったけど、他の作品も読んでみたい作家である。

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    2025年03月22日
  • 侠

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    博奕から足を洗って三十年…
    江戸の片隅で粗末な蕎麦屋を営んでひっそりと生きてきた銀平。
    病に侵され死を悟った銀平は犯してきた罪や人生を悔やみながらも腐った自分に相応しい死に様だと不味い蕎麦を作り続けている。

    岡っ引き、夜鷹、乞食の親子…
    毎夜決まって食べに来る常連達も訳ありで物哀しい

    訳あって知り合った清太に昔の自分を重ね、再び生きる希望を持った銀平は清太の為に三十年振りに博奕の世界に戻るのだが……

    いやぁ〜面白い!
    七百五十両の大博奕、ラストはウルウルしちゃいました。゚(゚´Д`゚)゚。

    松下隆一さんは「雲霧仁左衛門」の脚本家だって!
    雲霧面白いよね〜♪
    他の作品も読まないと!

    こうやって新しい作家さんと出会うと楽しいがすぎるわ〜ブグログありがと:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎






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    2025年03月19日
  • 侠

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    蕎麦屋を営む、元博徒である老人のお話。
    死期が近いことを意識する中、過去の精算をするかのような、因果応報とも言うような出来事が降りかかってくる。
    結末は堅気としての彼を表すようで泣けた。

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    2025年03月05日
  • 落としの左平次

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    定町廻り同心見習いの清四郎は
    神様と言われる左平次に付くことになった。
    “落としの左平次”
    拷問はせず、罪を白状させる凄腕で
    今は訳あって町人となっている。

    左平次が事件を解決していく過程に引き込まれる。
    多くは語らず、清四郎には「てめえの頭で考えろ」というばかり。

    左平次の謎が徐々に明らかとなり
    清四郎との関係にも進展が見られ...。
    と思っていたところで終わり。
    あー、続きが早く読みたい。

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    2025年01月16日
  • 落としの左平次

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    定町廻り同心の佐々木清四郎、齢18歳…
    同心となって三年が経ったが、まだまだ見習い扱い…
    そんなある日、上役から左平次預かりの命を受ける
    左平次は優秀な廻り方で“落としの左平次”と呼ばれていたが、今は引退し町民の身分だという
    そしてどうやら左平次は、亡くなった清四郎の父親の元同僚でもあるらしい…
    無愛想で口も悪がキレ者の左平次と、まだまだ未熟なくせに短気でプライドだけは人一倍な清四郎
    二人は事件を解決していきながら、関係を深めていく
    そして清四郎は左平次に厳しくも温かく鍛えられながら、一人前の同心を目指し、成長していく
    居酒屋みくらの鰻丼、錦糸丼、あぶ玉丼などのおいしいご飯を頬張る描写に思わずお腹がなる…(笑)

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    2024年11月29日
  • どうした、家康

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    家康というただ一人の物語でも、こんなにいっぱいあるもんなんだなあ、って思った。王道系も、恋愛系も、色々あって、「家康」を楽しめる。

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    2024年11月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉時代の鎌倉をテーマにして鶴岡八幡宮や銭洗弁天など場所に纏わる短編集。
    鎌倉はよく行っていたので全ての場所が分かって面白かった。しかし源頼朝は好きになれない。

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    2024年09月16日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
    タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
    前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
    砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^)

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    2024年02月09日
  • どうした、家康

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    バラエティー豊かて楽しい一冊。
    新しい視点が良いと思うのは、「長久手の瓢」山本巧次である。
    上田秀人の「親なりし」はさすがの安定感。

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    2023年02月19日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

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    2022年07月16日