侠

770円 (税込)

3pt

4.1

かつては名うての博徒、今や寂れた蕎麦屋の銀平。最期に挑むは自らの生を賭した大博奕。人生の黄昏に涙する、時代小説の新たな傑作!

文庫シリーズ『落としの左平次』も大好評の著者、第26回大藪春彦賞受賞作!

たとえ落ちぶれようと、塵芥のように死んだとしても、一生懸命に生きたという事実は変わらない。ちっぽけな存在でも、誰かのために命を燃やすことができる。ひとりの男の生涯を通じて、作者は人間の生きる意味を謳い上げているのである。
細谷正充(書評家)――本書解説より

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     また素晴らしい一冊に出会えました。本書は単なる江戸の人情噺ではありません。訳あり蕎麦屋老店主の、孤独で不器用かつ執拗で頑なな生き方を通して、人間の業の深さを描ききっています。感情を排して客観視した筆致は、燻し銀のような味わいで長い余韻を残し、読後暫し呆然としてしまいました。

     江戸の片隅で寂れた

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    松下隆一『侠』講談社文庫。

    第26回大藪春彦賞受賞作。

    『羅城門に啼く』が面白かったので、本作も読んでみることにした。

    読んでみれば、感動の人情博奕時代小説であった。後半に描かれる銀平が三十年ぶりかで博奕を打つシーンにはハラハラした。沢木耕太郎の小説に『波の音が消えるまで』という傑作があるが、

    0
    2025年03月14日

    Posted by ブクログ

    時代小説を読むとき、この人は藤沢周平の後継者に相応しいか、という想いを勝手に抱きながらいつも読んでいる。藤沢周平亡き後30年、その想いに叶った作家は未だ1人も出ていない。

    もはやそれは、この銀平のように、吐血して余命いくばくも無いと悟った心境に似ている。もうこのまま「屁」のようにつまんない願いを持

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    良かった!一気に読む!銀平の心持ち、生き様が滲み出る。それにしても博打はその人の性格が出るんですね。

    0
    2025年04月24日

    Posted by ブクログ

    また、凄い小説家に出会ってしまった。元々、映画作りに携わっていて、「雲霧仁左衛門」の脚本を書いた人、とのことだから、全くの門外漢ではないにしろ、緊張感のあるストーリーで、最後まで一気に読み進めてしまった。最後のハナちゃんとのやり取りの場面では、泣きそうになった。解説にもあったけど、他の作品も読んでみ

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    博奕から足を洗って三十年…
    江戸の片隅で粗末な蕎麦屋を営んでひっそりと生きてきた銀平。
    病に侵され死を悟った銀平は犯してきた罪や人生を悔やみながらも腐った自分に相応しい死に様だと不味い蕎麦を作り続けている。

    岡っ引き、夜鷹、乞食の親子…
    毎夜決まって食べに来る常連達も訳ありで物哀しい

    訳あって知

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    蕎麦屋を営む、元博徒である老人のお話。
    死期が近いことを意識する中、過去の精算をするかのような、因果応報とも言うような出来事が降りかかってくる。
    結末は堅気としての彼を表すようで泣けた。

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    普段あまり時代小説は読まないのだが、フォローしている方々のレビューを読み、『最期に挑むは自らの生を賭した大博奕』てな惹句にも惹かれて買って来た。

    かつては凄腕の博奕打ちで、今は足を洗って蕎麦屋を営む銀平。60歳になり、腹の病気に残る寿命が長くないことを自覚しながら送る日々。
    前半、寂れた蕎麦屋の様

    0
    2025年07月26日

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