近衛龍春のレビュー一覧

  • 伊達の企て【毎日文庫】

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    会話部分の描写より背景の解説文が多く、エンターテイメントと言うよりは、歴史上の出来事の初級入門書の様な趣きでした。 史実に基づいて詳しく解説されているので、そういった本が好きな方にはお薦めです。

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    2024年12月15日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉時代の鎌倉をテーマにして鶴岡八幡宮や銭洗弁天など場所に纏わる短編集。
    鎌倉はよく行っていたので全ての場所が分かって面白かった。しかし源頼朝は好きになれない。

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    2024年09月16日
  • 九十三歳の関ヶ原―弓大将大島光義―(新潮文庫)

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    大島光義のことはまったく知らず、名も無き1人の弓大将の関ヶ原を創作したのかと思って手に取った
    題名に反し、関ヶ原に至るまでのストーリーが大半で、光義の出世を追うことができる。とはいえ、登場時で40代なのだから凄い。
    様々な武将に仕え、最後は大名としてどうするかというところに至った大島の物語を、とても興味深く読んだ。

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    2024年04月29日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
    タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
    前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
    砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^)

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    2024年02月09日
  • 佐竹義重 伊達も北条も怖れた常陸の戦国大名

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    ■佐竹氏は清和天皇直系の源氏。河内源氏の新羅三郎義光を祖とする。甲斐源氏の武田氏も同じ新羅三郎義光を祖とするからなのか、武田氏滅亡の折、武田氏の金堀衆が大挙して常陸国に来たというのは興味深い。常陸国もまた、金山が多くあった。佐竹義重の軍資金は国内の金山がベースだったはずだ。
    ■北家、東家、南家の佐竹三家が佐竹宗家を補佐する体制。古い名家によくあることだが、同族家臣が多く結束が固いと感じる。
    ■佐竹義重は、わかっているだけでも生涯に400通近くの書状を書いており、この本はその書状をベースに著されていることがよくわかる。著者の方が佐竹義重だけでなく、北関東や越後の国主、土豪に至るまで書状を丹念に当

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    2024年01月02日
  • 御館(おたて)の幻影~北条孫九郎、いざ見参!~

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    上杉景虎の忘れ形見とされる北条氏義(形式的には北条氏光の子)と、乱破の弥次郎の名コンビのストーリー。氏義は実在かどうかは分からない。
    淀との関係性などはなかなか無理があるが、景虎の敵討ちのため、北条の滅亡から長谷堂、大阪の陣を駆け抜けていくストーリーは面白い。氏則(これは実在)とのやりとりもいい味を出している。それからのラストは、予想外ではあったが、いい余韻を残してくれた

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    2023年11月23日
  • 兵、北の関ヶ原に消ゆ 前田慶次郎と山上道牛

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    上州山上城の城主から北条氏康に城を奪われ、佐野泰綱に仕え上杉謙信の関東入りに何度も抵抗するが降伏。その後佐野家を出奔し流浪した後、滝川一益、次いで、羽柴秀吉に仕える。その後、関ヶ原の戦いの際に雇い入れた浪人衆の1人として上杉家に仕えるがこの戦い以後、記録がない。薙刀一本で鬼神の如き働きで戦国を渡り歩いた山上道牛の一代記。

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    2023年09月17日
  • 伊達成実 秀吉、家康、景勝が欲した奥羽の猛将

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    伊達政宗の従兄弟であり、重臣である伊達成実(しげざね)を主人公とした歴史小説。
    兜の毛虫は、「決して後ろに退かない、前に突き進む」というもので、伊達家で唯一人付けるのを許されたもの。成実の性格を表している。
    そんなダイナミックな性格が、歴史小説として面白い作品に仕上げている。
    基本的には大河ドラマはじめ伊達政宗のストーリーをなぞった話ではあるが、視点が家臣の成実であることで、また違った見方ができ面白い。
    後半の秀吉絡み~北の関ヶ原は、ちょっと駆け足な印象を抱いた。

    父の実元は、上杉謙信で有名な越後上杉家に養子に入る予定だった人物で、成実の「実」は上杉家から貰った文字。
    その際、上杉家から伊達

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    2023年09月04日
  • 毛利は残った

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    輝元の評価が一変

    関ヶ原合戦後改易を免れるまでの輝元しか知らなかった私には大変興味深く読めた。大幅減封で輝元が感情をたぎらせながらも成長していく様はまさに毛利家の存続を賭けた戦い。相手は一枚上手の家康と本多正信。手に汗を握る展開に目が離せない。

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    2023年08月26日
  • 慶長・元和大津波 奥州相馬戦記

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    東北武将達の複雑な婚姻関係。自分の何倍もの領土を誇る伊達家との争い。小大名ゆえの関ヶ原での日和見による改易危機。そして2度まで襲った大津波。相馬の野馬追を守り続け御家の再興に東奔西走する老将相馬義胤。

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    2023年05月16日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

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    2022年07月16日
  • 家康の女軍師(新潮文庫)

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    伊勢武家の血筋を持つ卯乃は伊勢の武家(進藤家、北畠氏滅亡後織田信雄に仕えるが反りが合わず出奔。長谷川と名字を変え農家となり、その後商人となる)津の駅路問屋で奉公し女番頭と呼ばれていたが、その機転を買われ茶屋四郎次郎の推挙で武家奉公として家康に仕えることとなる。
    その才覚で家康の窮地を救ったことをきっかけに側室として側に仕え於奈津の方と呼ばれる。その後も家康の知恵袋として戦場にまで立ち、家康の死後は徳川4代に仕え、江戸幕府の創世記を見守る存在となる。
    家康による女性の登用は現代においても前衛的で素晴らしいなと感じた。

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    2022年05月24日
  • 島津豊久 忠義の闘将

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    ネタバレ

    登場人物の台詞が薩摩言葉で書かれているところがあり、読み進めにくい面もあったが、合戦の描写はかなり緻密に描かれており、登場人物の内面もうまく描かれていて、どんどん引き込まれる作品だった。

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    2022年01月29日
  • 九十三歳の関ヶ原―弓大将大島光義―(新潮文庫)

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    弓大将 大島光義。正直これを読むまでこの老将の人生など知る由もなかった。歴史を紐解くとかなりきわどい人生ともいえるが、途中を省いても信長、秀吉、家康と天下の三英傑に仕えながら鉄砲の時代でもかたくなに弓を引き搾り洗浄に立った男の物語である

    「九十三歳の関ヶ原」

    それにしても道三の没落の戦から始まり、九十三歳で迎える関ヶ原。衰え知らずの弓の腕はその弓の軌道でさえもまげて次々と兵を倒していく。最近では大物武将ではなくこういった目立つ小規模の武将にスポットを当てた作品が多くなっている。

    物語りを作り上げることができるのかと思いきや、この大島光義に関していえば前出の三英傑の人生ともかかわっているの

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    2020年12月30日
  • 佐竹義重 伊達も北条も怖れた常陸の戦国大名

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    学者さん向けは知らないけれど、佐竹氏を追いかけている一般人には良い書籍。
    全体として淡々としているので、熱い歴史ドラマが希望の方には合わないでしょう。
    佐竹氏にとっては北条氏に大勝利と言える戦いがこの小説には紹介されているが、別の著者の北条氏系書籍には全く記載がなかったりするので、そういう比較の楽しみもあります。

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    2019年06月10日
  • 九十三歳の関ヶ原―弓大将大島光義―(新潮文庫)

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    とても面白かった。初めて読む作者だったが、しっかりした戦国話で、安心して読めた。とても夢がある清々しい話だった。おススメ。

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    2019年05月20日
  • 上杉三郎景虎

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    実父に北条氏康を養父に上杉謙信をもった上杉景虎を題材にした小説。側室の子で政争の具として利用され己を主張することさえ許されず武田、上杉へと人質生活を余儀無くされる。一見同情してしまうが景勝、政繁、勝頼と少し状況は違うが似た様な境遇の3人が景虎の対比で登場するのが面白い。それぞれ忍耐強くしたたかに力強く生きて行くがそれらに比べると景虎は戦国を生きるには少し認識が甘い気がした。特に後半の御館の乱で勝頼が景虎の能力、心構えを推し量る場面は国主として流石だと感じた。資料の少ない主人公だとは思いますが最後まで飽きずに読むことが出来る作品でした。

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    2018年07月22日
  • 伊達の企て

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    2018.4.28完了
    この人の本は読みやすい。武田の作品で読んだことがあったので手に取ったが、期待を裏切らなかった。
    テンポがよく、スラスラ読めるといった感じ。
    最後の舎弟の話はなくても良かったかな。

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    2018年04月28日
  • 織田信忠 「本能寺の変」に散った信長の嫡男

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    信長など個性のある人物が登場するとどうしても主役の座を奪われがちになるがしっかり信忠の目線から見た信長で描かれている。特に本能寺の変での最後は臨場感があり読み応え充分だった。私の中では珍しく傅役の川尻秀隆が良く描かれた作品なので満足な一冊です。

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    2017年06月26日
  • 黒田長政 関ヶ原で家康に勝利をもたらした勇将

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    言わずと知れた官兵衛の子。
    天才軍師の長男としての生きざまが描かれています。
    戦国末期の将としては稀な謀将ではないかと思います。
    そして、官兵衛にはない戦闘意欲。
    ですが、ゲーム信長の野望での能力値は「統76、武70、知80、政79」と微妙な感じ。もう少し武勇と知略があっても良いような…。
    と、ゲームの話はともかく。
    本編でもう少し又兵衛との話も読みたかったなぁ~。

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    2017年02月07日