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「退け! 逃げよ。彼奴は人でなし。鬼じゃ!」――大将自ら、真っ先に敵陣の中へと踊り込み、瞬時に7人を斬り捨てる。漆黒の甲冑が一転して朱に染まるが、それにも飽き足らず、太刀が届く相手を次々と血祭りに上げていく。「鬼佐竹」「坂東太郎」と諸国から怖れられ、伊達・北条と互角に渡り合った常陸の戦国大名、佐竹義重。その鬼神のような戦場での働きは、下妻の追撃戦で北条軍2万を潰走させ、人取橋の戦いでは奥州の伊達政宗さえも討ち取る寸前にまで追い込んだ。最盛期には義重が戦場に姿を現すだけで、敵軍は戦わずして退いていくこともしばしばであったという。清和源氏の流れを組む関東屈指の名家でありながら、常陸の半分にしか勢力が及ばない「半国守護」として、長年屈辱を味わってきた佐竹氏。だが、義重の登場によって悲願の常陸統一を果たし、絶頂期を迎える! 守護職の誇りをかけて、乱世を戦い抜いた男の生涯を描く。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年01月02日
■佐竹氏は清和天皇直系の源氏。河内源氏の新羅三郎義光を祖とする。甲斐源氏の武田氏も同じ新羅三郎義光を祖とするからなのか、武田氏滅亡の折、武田氏の金堀衆が大挙して常陸国に来たというのは興味深い。常陸国もまた、金山が多くあった。佐竹義重の軍資金は国内の金山がベースだったはずだ。
■北家、東家、南家の佐竹...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月10日
学者さん向けは知らないけれど、佐竹氏を追いかけている一般人には良い書籍。
全体として淡々としているので、熱い歴史ドラマが希望の方には合わないでしょう。
佐竹氏にとっては北条氏に大勝利と言える戦いがこの小説には紹介されているが、別の著者の北条氏系書籍には全く記載がなかったりするので、そういう比較の楽し...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月25日
佐竹義重、新羅三郎の流れで足利尊氏に常陸国守護を
任された家系(武田信玄も新羅三郎系)
若くして家督を継いだ義重は、一族や国衆の合意の元
で佐竹家を率いるが、多くの裏切りや行き違いで機能
低下して最初の頃はバランスボールの上に居るようで
不安定に見えたが、戦を重ねる事に体力・気力からく
る辛抱強さで...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月07日
「退け!逃げよ。彼奴は人でなし。鬼じゃ!」―瞬く間に7人を斬り捨て、北条軍2万を潰走せしめた常陸の戦国大名、佐竹義重。「鬼佐竹」「板東太郎」と諸国に怖れられ、伊達政宗さえも討ち取る寸前にまで追い込んだ。長年「半国守護」の屈辱を味わってきた佐竹氏だが、義重の登場で常陸統一を果たし絶頂期を迎える。守護職...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
初代久保田藩(秋田藩)主、佐竹義宣(よしのぶ)の父、鬼佐竹と謳われた戦国武将の伝記。
出版社側の都合で、記述が要約的になっている感もあるが、織田信長や豊臣秀吉などを主人公にした小説には無い新鮮さもありました。
特に武勇を誇りながらも敗戦も多く、常陸一国を領有するまでにも、また後北条家および伊達...続きを読む
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