阿部暁子のレビュー一覧
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購入済み
春
設定の割には重くないのほほんとした雰囲気の前半から、さて、本題というところでしょうか。
思ったよりも、ほほぉ!とガツンとくる巻でしたが、良かったです。
あの暖かな雰囲気からのこの展開は、違和感が出そうな気もするのですが、お話の持って行き方というより、空気の持って生き方がお上手だなと思いました。グラデーションのようにすんなり雪弥の話に入ることができました。
いま、ちょうど季節も被っていますのでよりそう思うのかもしれませんが、、、読み終わった後は少し暖かい、春の風が吹いたような、そんな気持ちになりました。
次巻も、楽しみにしています。 -
購入済み
良きかな
この本の前に読んでいた作品があまりに面白くなかったのも相まって、すごく良かった(笑)
たまに入る、小芝居がかった独特な言い回しがツボです。
何気なく選んだ一冊にしてはかなり当たりを引いたなと思いました。
雪弥さんのキャラ設定が、もう何もかも大好きです、香乃ちゃんもかわいい。
あっとゆー間に読んでしまいました。
オススメです。 -
Posted by ブクログ
漫画チックな表紙とは裏腹に
この物語の登場人物はみんな
その生きてきた軌跡に
見合わないほどの
重く苦しいものを抱えている。
それぞれの重みに耐えかねて
いつしかほかの誰かに つい
その重みを垣間見せてしまう。
互いの重みを支え合い
ひとりで背負う必要など
なかったのだと知った時。
自分はひとりではなく
愛してくれるひと
大切に思ってくれるひとが
こんなにもいるのだと知った時。
古都鎌倉の
由緒正しい香房にゆかりある
心根の優しい人々は
風に舞う
たくさんの桜の
花びらのような笑みを取り戻す。
時に読むのが辛くなる物語でしたが
読んでよかったと心から思います。
このまま 鎌倉の春が穏やかに
人々の心を包み込んでくれますように…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃。ある晩、祖母の笑顔と張り詰めた香りとが、ばらばらなことに気づいたけれど……!? 夏の夜をたゆたうのは、甘い香りか、あの日への想いか……。今は亡き祖父から、祖母の三春へ贈られた世界でたった一つの香りとは!? あの日の恋を蘇らせる。ほっこり、あったか香りミステリー。大好評シリーズに、待望の続編が登場!!
【感想】
いろんなひとが抱えている、いろんな思いが伝わってきた。この物語に出てくるひとたちだけでなく、現実の世界にも、もちろん様々な思いを胸に抱いてひとは生きている。それをいかに感じ取り、どう接していくかというのは、すごく難しいことだ。でも自分を信じて、言葉をかけることは、言わないで後悔するよりも良いような気がする。これを言ったら、このひとは傷つくかもしれない。これを言ったら、このひととはもう前みたいに笑い合えないかもしれない。そんな怖さは絶対にあると思う。それでも勇気を出したいと思うくらい、大切な思いがあるのなら、わたしは伝えるべきだと思った。 -
小説版 アオハライド5
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
たまにある「何も予定の無い休日」は、庭作業と家事に、あえて時間をかけている。太陽の光を浴びながら草むしりをして、洗濯物を干して、いつもより念入りに掃除をして、夕方におつまみを作って晩酌するのだが、達成感がある。普段ロクに家事をしていないサラリーマンの気分転換にすぎないが、いつもと違う脳&体の使い方であり、ストレス解消になる。
ところが、私のようにお気楽な状況ではなく、仕事と育児or介護と家事で心身ともに追い詰められている人は沢山いる。先日読んだ『DIE WITH ZERO』でも、自分を労わる時間を作るために家事代行の紹介があった。たった2時間でも、家の中が見違えるように綺麗になり、素晴らしい料理が揃う一流パフォーマンスが紹介されており、脱帽する。また、この料理1つ1つが、依頼人の状況を考慮した献立になっていて、初対面のスタッフとはいえ、相手に寄り添う気持ち(料理の基本だろうか・・・)が反映されている。
たった2時間をきっかけに、依頼者(だいたいは疲れ切っている人)の心に変化の兆しが生まれて、少しずつ家事をまわしていくサイクルが復活するような展開も感動的である。
そして、「カフネ」で働く登場人物達だが、人生経験が積まれているのか芯が強く、カッコ良い。(若干癖も強めだが)
誰かのために料理を作ることは、外の飲食店でご馳走するよりもはるかにレベルの高いおもてなしである。定期的に友人を家に招いてパーティーを開くような家庭を持ちたいが、まずは自分と家族のために、小さくスタートして継続するところから始める。