阿部暁子のレビュー一覧
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試し読み
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Posted by ブクログ
娘が買って読み終わってくれた、読むか迷ったが2025本屋大賞なので読んだ。
序盤、この作者の描き方が読みにくかった、感覚的なものだが。
自分はこんなに苦しんでるのに、っていう思考の最中は人に優しくできないもの、だけどその状況が昇華すると変わってくる。言われないと気づけないはそうだが。
人はみな、自分の2割しか出してこないはほんとそう思う、知ってると思っている、この人はこんな人と判断してるのはその人の2割の情報だったり。
春彦は優しいけどそうゆう人って人の辛いことをすべて引き取ってるから苦しむ、そしてこの両親は毒親すぎる。人は人に寄りかかってはいけない、親であっても。親だからこそ。自分の人生は自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」は、単なる新人作家の寄せ集めではなく、物語が生まれる瞬間の熱量そのものを封じ込めた一冊だと感じた。短編という制約の中で、それぞれの作品は無駄な装飾を削ぎ落とし、感情や主題の核へと一直線に踏み込んでくる。その潔さが、読み手の想像力を強く刺激する。
収録作には粗さも確かに残っている。しかしそれは欠点というより、書きたい衝動が理性より先に走った痕跡のように映る。登場人物の感情がときに不器用で、ときに過剰なほどまっすぐなのは、新人賞作品ならではの真剣さゆえだろう。その必死さが、むしろ物語に嘘のない重みを与えている。
また、短編という形式が際立たせるの -
Posted by ブクログ
失ってから気づく
大切な人は、そばにいる間は静かで、当たり前で、見落としやすい。
けれど失ったあと、その存在は痛みとして輪郭を持つ。
誰かの生きづらさは、本人が声に出さなければ気づけない。
締め付けられるような環境の中で生きる苦しさも、
近くにいるほど、かえって見えなくなることがある。
人は、すべてを失ったあとでも立ち直れる。
劇的ではない。少しずつ、ほんのわずかずつ。
『かふね』は、再生を希望として描かず、現実として静かに置いてくる。
読み終えたあと、自分の「大切な人」の顔が浮かぶ一冊だった。
読み終えて最初に思ったのは、
自分の大切な人を、もっと大切にしなければいけないということだっ