阿部暁子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
車いすテニスで世界を目指す「宝良」と、それに見合う最高の競技用車いすを製作したい「百花」の2人が中心となる物語。side百花ということで、百花視点から語られる本作。登場人物も分かりやすく、テンポも良くとても読みやすい。
車いすテニスはTVで少し見たことある程度だったので、表面上だけでは分からない両者の心情等、かなり詳細まで記されており、障がいがあろうが、なかろうが、一つのことを追い求める姿というのは、こんなにも素晴らしいのかと思った。
事故により車いす生活を余儀なくされ、絶望していた女の子への、百花の向き合い方は彼女らしさが出ていたと思う。先輩の小田切の存在も欠かせない。
宝良とのテニス -
Posted by ブクログ
12/30に読み始め、結構ページ数もあったので、年跨ぎになると思っていたが、あまりの面白さに大晦日の内に読み終えてしまった。
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風が、その場にいた高校生の錬とともに犯人を追いかけるも、もう少しというところで取り逃がす。しかし、犯人が落としたストラップに見憶えがあって…という出だし。
二日間だけの探偵コンビを組むことになった春風と錬の距離感も好ましい、爽やかな学園ミステリーと見えたお話だったが、もう一人の主要人物・理緒が登場する段になっていきなり緊迫感を増した。
そこから二つの話が結びつくまで、いや結びついてからも、思いもかけない展開が続き、ま -
Posted by ブクログ
ネタバレside百花、side宝良両方読むと、ふたりは真逆のタイプなのにお互いが唯一無二で親友を超えた存在なのが伝わりました。
宝良は普段はそっけないのに、百花が呼ぶなら世界のどこでも助けに行く。と言い切る愛が重めなところがすきです。
準決勝の前夜に七條選手と宝良が話すシーンは、読みながらひとりの車いすテニス選手のことを思い出しました。
その方はパラリンピックの試合の前日SNSで、明日の試合はテレビ放送はないらしいです。何のためにメディアに出演してきたかわからなくなりそう。と投稿されていました。
確かに始まる前は特集が組まれ、注目選手がたくさん紹介されていたのに、実際始まるとやはりパラリンピックはオ -
購入済み
カフネから
入ってきました
本屋さん大賞はホントにいい企画だと思います。
登場人物はダークなのに全員にそう思わせない
フォローの文面が入り著者さんの優しさが
溢れています
巻末の解説の方も書かれている様に
決して読者を裏切らない安心して読める作品
なのでは? -
Posted by ブクログ
何の前情報もなく読んだ本でした。読みはじめて、おっと…高校生の学園物だったか…っとちょっと残念に思いました。でも、読み進めていくうちにあれよあれよと一気に読み終えました。
小説って、当たり前ですが、今という時代がきちんと反映された描写がなされ(私の時代にはワイヤレスイヤホン等はありませんでしたし…www)
地方の高校生ってこんな感じなのかぁ~っと思ったり。
自分も通ってきたはずなのに、全く違った日常生活のようなとても新鮮な気持で読むことができました。
駅員の長谷川さんの立花への言葉、矢地先生の生徒への世の中というもののありようについての話。
とても深く胸を打ちました。
先入観を捨て、新しい世 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わった後、思わず、はあ〜と感嘆してしまった。とても切ないけれど、感動的なラストでした。七緒の正体が、まさか16代校長先生だったなんて全く予想もできなかった。(勝手に男性だと思い込んでいた笑)
七緒が生涯をかけて、自分の人生を犠牲にしてまてシマ高の再建に取り組み、未来に来たことで、七緒が夢見た活気あるシマ高を目の当たりにすることが出来て、本当に良かった。読み終わってからは、文化祭を和希と過ごしてほしかった思えてならなかった。
タイトルのどこよりも遠い場所というのは過去だということ、だけど七緒が残してくれた同じ場所で生きていく和希、確かに過去から未来へと繋がっていたんだなあと感動しました。