阿部暁子のレビュー一覧

  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    一人一人、たくさんの思いを抱えながら、教室という閉鎖空間で自分たちを築いていく様子に心をつかまれ、自分自身が少し前向きになった気がしています。

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    2026年06月23日
  • 鎌倉香房メモリーズ5

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    シリーズ第5弾、完結。終わってしまって寂しい気持ちがたくさんだけど、この本に出会えて読めて良かった。雪弥と付き合っているのか?の疑問を残したまま贈り物の香木、行方不明の仏像、送り主不明のひな人形、源氏香図で書かれた暗号(手紙)の謎と向き合う。今まで出てきた人たちが出てきて現状を知ることができてもう既に懐かしい。雪弥の父が過去のことをどう思っているのか知れただけでも救われた気がする。和馬の雪弥への愛が嬉しいくらいに重たくて笑ってしまい愛しい。何よりも香乃と雪弥がずっと手を繋いでいけることが本当に嬉しい。
    大好きな作品になった。

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    2026年06月16日
  • カラフル

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    自分が高校一年生のときのことを思い出すと、まったく何も考えていなかったし、将来なりたいもののカケラさえ見つかっていなかった。同級生の男子は、呆れるほどエロでアタマいっぱいみたいで、面白かったんだけど、すごく、子どもっぽかったしなぁ(笑)。
    阿部さんの本に出てくる高校生は、いつも、大人っぽいですね。

    でも、大学生でもない、中学生でもない、高校生という時期に、こんな風に真っ直ぐ、もがいて、人とぶつかって、お腹から出た言葉を交わせる人たちがいたら、すごくステキだと思う。本当に、目が醒めるようにカラフルで、感動しつつ読みました。
    そして、かなり後半、お母さんが出てくる辺りは涙なしには読めなかった。

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    2026年06月16日
  • 鎌倉香房メモリーズ4

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    シリーズ第4段。最初から雪弥の過去についてはずっと気になっていたけどやっとその真相に辿り着いたという感慨と重たく悲しい過去に切ない。香乃が雪弥にただひたすら想いを伝える拙い言葉やひたむきな思いが胸に迫る。雪弥香房のバイトを辞めてからもそれは変わらずで読んでるこちらも、香乃の優しさや思いやりにどれだけ救われただろう。今回のふみ先生と殿岡くんやサトシもみんなそう。正月に香乃の家族勢揃いしそこに雪弥がまざりいい雰囲気に心から良かったとあったかい気持ちになった。向き合うことはしんどいけど大切なことだと改めて思う。

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    2026年06月12日
  • パラ・スター <Side 宝良>

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    ネタバレ

    激アツな本だった。
    なんでそんなに世間で注目されないのか不思議なくらい。それぞれの人物の内面が丁寧に掘り下げられつつ、ともすると社会的に弱者と見られながらもそれでも私は私だと前を向こうと生きていく、証明していく姿が尊い。主人公の宝良がその最たる例で不器用さや弱さに打ちひしがれながらもそれでも周囲の人と影響しあいながら前を向く。そこに車椅子ユーザーも健常者の垣根も無く、全員魅力的に仕上がっている。
    特に終盤のテニス女王との戦いは圧巻の一言。
    良い本、作者に出会えたのは至上の喜びでした。

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    2026年06月10日
  • 鎌倉香房メモリーズ3

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    シリーズ第3弾。めちゃくちゃ先が気になる終わり方。こんなことって。1話はいつも明るく元気いっぱいの高橋くんの生まれや家庭事情の話で2話目は香乃の高校での文化祭の話、3話目は老舗旅館の若女将の話。どんな人でも何かしら抱えたものはある。いつも周りを優しく明るくしてくれてることに甘えてその人の本当を知らないことってたくさんあると思う。孤独を感じて誰もが羨ましくなり、自分には何もないと思ってしまうことだってある。たくさんの言葉で慰められて、だからこの作品が好きだって感じる。香乃が雪弥とずっといられるように願う。

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    2026年06月10日
  • 鎌倉香房メモリーズ2

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    シリーズ第2弾。1話目の香乃と雪弥が小学生の頃にお世話になっていたタマ子さんと夫の話と4話目の宮大工の貞臣の娘との話が何とも切ない。妻にも友にも娘にも先立たれ自身も病ときたら生きる希望を失ってしまうのは確か。香乃が貞臣に対して思い悩んだように、もういいやと生きることを諦めたり望んだりする人になんて言えるだろう。祖母三春と銀ニの結婚のきっかけや雪弥の家の事情なども少し明らかになってますます面白みが増した。どの話も切ないけどあったかくて悲しいだけで終わらないのでほっとする。雪弥の叔父の和馬がいいキャラすぎる。

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    2026年06月07日
  • カラフル

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    「わたしは車イスではなく、霊長類ヒト科ホモサピエンス、人間です。」

    まだ序盤の手探りな状態から、読み手も驚くような六花の強烈なワードに目が覚めた。車イスユーザーの六花と、ちょっと不器用な少年、伊澄。高校に入学した2人を中心に物語は進む。

    車イスユーザーと、周囲がどう関わっていくのか。答えのない問いに対し、差別とは何かをクラスで話し合う場面は、こちらも多いに考えさせられ、その真剣さに胸が熱くなった。知らない、怖いから遠ざけるのではなく、理解するために向き合い話し合う。頭では理解できるけど、とても勇気がいることだ。

    真面目な話しだけでなく、高校生にしか味わえない苦悩と喜びも詰まっていた。登場

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    2026年06月05日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    物語として綺麗な終わり方だったという印象。
    読み終わってとても満足した。
    主人公はつらい過去を抱えているが、今後は前向きに生きていくんだろうなということを予感させる締めくくりになっていた。
    また時間をおいて読み返したい。

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    2026年05月27日
  • また君と出会う未来のために

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    姉妹編の「どこよりも遠い場所にいる君へ」は和希と七緒の結末が完全なハッピーエンとは言えなく切なくてとても泣いたけど、こちらは未来へと続く希望が見えるような終わり方でほっとして読み終えた。爽太の、家族を喪うあまりに残酷な現実と2070年?へと迷い込んで出会った五鈴との明るく優しい生活と先がわかるだけにとても悲しくて読んでて胸が痛くて少ししんどかった。でも、和希や幹也など姉妹作の2人にまた会えて嬉しかったし、みんなとの音楽を通したやり取りがとても好きで読んで良かった。とても心に残る作品だし高津の作品も楽しみ。

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    2026年05月18日
  • 鎌倉香房メモリーズ

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    おばあちゃん世代だけど、楽しく読みました。笑
    『エースをねらえ!』に夢中になっていた若かりし頃、藤堂先輩、尾崎さん、お蝶夫人みたいな、あんな人格者、高校生にいるわけがなーい!と知っていても、憧れ、浸ったあの感じ。
    読みやすいし、引き込まれるしで、久しぶりにライトノベル、楽しんでます。

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    2026年05月15日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    本当に感動しました。
    最後の怒涛の伏線が凄かったです。
    終始儚く綺麗な物語でした。
    大好きな本のひとつになりました。

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    2026年05月09日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    あるあるなタイムスリップな話かと思いきやの、そこで繋がるのかと。煮え切らない別れ方と再会はできずのモヤモヤが残ります。青春を感じさせる。

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    2026年05月06日
  • 金環日蝕

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    一瞬たりとも目が離せない展開。
    全てに意味のある流れに、ずっと緊張感を持って読めた。目を離すことすら惜しいような、そんな読み心地になれる本はそうそう出会えない。(お昼になったのに気が付かなかった。良い意味で食欲も削がれてしまった)
    犯罪は犯罪。そこに落ちる人の闇は確かにあるけど、だから誰かを傷つけていいのか、と。どうかその闇を照らすのは犯罪ではない救いの光であってほしい。
    もっともっと読まれてほしい名作。すごいの一言。

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    2026年05月06日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    内容自体が強いわけではないが、どの作品にも文章に力があって読むのが楽しかった!
    数年後、目次を眺めるだけで自然と内容が浮かんでくるのではないかと思うほど、どの作品も印象に残っている。
    初めて出会った作家さんも多く、これから本屋に行く楽しみが増えてありがたい。

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    2026年05月05日
  • 金環日蝕

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    ネタバレ

    第1章では、偶然居合わせた強盗現場をきっかけに二人がバディを組み、事件解決へと乗り出す――一見オーソドックスな探偵ものかと思いきや、第2章では一転、少女が犯罪に加担する場面が差し込まれ、物語は不穏な混沌へと踏み込んでいく。
    現代社会で横行する詐欺犯罪がリアルに描かれ、人々の生活苦と絡み合うことで、物語に確かな深みと切実な共感が生まれている。
    次々と謎が解き明かされていく目まぐるしいテンポの中に、ミステリならではの醍醐味があった。

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    2026年05月05日
  • パラ・スター <Side 百花>

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    感無量…なぜ、もっと読まれないのか…いやすでに読まれているのだろうけど、もっと読まれてもいいはずでしょ…
    読後の感想は、まさにそれだった。

    高校生時代にトッププレイヤーとして活躍してきた君島宝良は、突然の事故に見舞われ、車椅子生活を余儀なくされる。車椅子生活はテニス人生の終了。テニス人生の終了は、自分の人生の終了だと絶望する宝良。その最中、そんな絶望と共に立ち向かった人がいた。山路百花だ。性格が真反対な2人は、互いに衝突し、立ち直り、強固となる絆を手にする。そんな2人が各々の目指すべき道を進む物語。

    今回は、百花編。宝良編を読む前に読むのを推奨する。宝良の淡々とした性格の描写が、百花の天然

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    2026年04月30日
  • パラ・スター <Side 宝良>

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    感無量…なぜ、もっと読まれないのか…いやすでに読まれているのだろうけど、もっと読まれてもいいはずでしょ…
    読後の感想は、まさにそれだった。

    高校生時代にトッププレイヤーとして活躍してきた君島宝良は、突然の事故に見舞われ、車椅子生活を余儀なくされる。車椅子生活はテニス人生の終了。テニス人生の終了は、自分の人生の終了だと絶望する宝良。その最中、そんな絶望と共に立ち向かった人がいた。山路百花だ。性格が真反対な2人は、互いに衝突し、立ち直り、強固となる絆を手にする。そんな2人が各々の目指すべき道を進む物語。

    今回は、宝良編。百花編を読んだ後に読むのを推奨する。宝良の淡々とした性格の描写が、百花の天

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    2026年04月30日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    過去に読んだ際、凄く面白いと感じた記憶があり、久しぶりにもう一度読んだ。今ある日常が、今どのように物事を感じられるのかのかが、人によってあまりにも差があり、事実は変えられなくとも向き合い方は一つじゃないー。あまりにも切なく涙が出てしまう事もあったが、読み応えは抜群でした。本当に大好きな作品です。

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    2026年04月29日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    アニメ映画化されるだけあってとてもいい作品だった。ボーイ・ミーツ・ガールとあるけどそれだけにとどまらなく、色んな要素が含まれていて面白かった!爽やかな青春ものかと思えば重い秘密や人の黒い部分もたくさん描かれ読み応えがあって、青春ものは苦手なのにいつの間にか夢中になって読んでいた。七緒とはこれっきりなのか…と悲しくなったところに意外な贈り物があってこれには泣けた。切ないけど優しい思い。和希のために奔走した七緒が格好いいしガラが悪くても何だかんだいい人な高津が魅力的だった。わたしなら、方舟に誰を乗せるだろう。

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    2026年04月22日