阿部暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心に傷を抱えた人、今生活が苦しい人、生きづらさを感じている人の救いは、たった2時間の「他人がしてくれる家事」だった。
部屋が片付いて住みやすいこと、美味しいご飯が用意されていることが押しつぶされそうな人の心を優しく温めてくれる。
本作のテーマは「救い」だろう。
大切な人を失い、「救えなかった」と強く後悔している2人が、家事を通して出会う人々を救う。
絶望のどん底にいた薫子がせつなによって救われ、不安な心を隠してきたせつなが薫子によって救われる。
まったくの他人だとしても、なかなか理解し合えなくても、お節介に思われても、相手とつながることを諦めない薫子の姿勢には涙が出た。
いつかは映像化しそ -
Posted by ブクログ
生きづらさを抱えた人がいっぱい出てくる。生まれてくる子供は親も環境も自分で選べない。何のために生きるのか考えさせられる物語だった。
家事代行サービス会社の名前「カフネ」はポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」を表すらしい。そのそっと寄り添う優しさが悲しい物語の中で何度も描かれ、温かい料理と共にホッとする。
印象的な文章
⒈今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。
⒉でも、いつかちゃんと全部終わるから。裕福な人も、貧しい人も、うまくいっている人も、何もうまくいかない人も、死ぬことだけは全員同じだから。だから大丈夫だよ
⒊あなたの大切な思い出って何? -
Posted by ブクログ
読みやすいし、読む手が止まらないし、所々で衝撃の展開を挟んでくる、さすが本屋大賞といった本。
弟を亡くし、夫に離婚を突きつけられた40代の女性・薫子が主人公。突然死を迎えた弟は、遺言書を残しており、弟の恋人であったせつなに連絡をとり、会うことに。
犬猿の仲の薫子とせつなが、週末の家事代行のボランティアを通して友情を築き、病んで酒に溺れていた薫子がせつなに救われていくーそんな単純な物語かと思ったら、、、中盤から怒涛の展開。
不妊治療、同性愛、虐待、自死遺族、家族とは何か・・・等々、現代社会の気になる部分がうまく切り取られている。 子どもだからって幸せになれるとは限らない、死に方くらい選べると -
Posted by ブクログ
ネタバレどこよりも遠い場所にいる君への続編。
前作もそうでしたが、表紙がとても綺麗な本であると思いました。
今作では、前作に登場した和希に加え、支倉爽太の物語が繰り広げられてますが、前作よりもスケールが大きくなったと感じました。というのも、支倉がタイムスリップするからです。
2030年に、神鳴崎でタイムスリップした支倉は、9歳になってしまいますが、25歳の五鈴と出会い、色々なことを体験していきますが、過去に戻るための方法を探ります。支倉は、もう一度、大学生の時の自分に戻ります。
戻ってから、支倉はもう一度五鈴に出会いたいといたい気持ちが芽生えますが、なかなか出会うことに苦戦します。そして、現実の世 -
購入済み
感想
子供が産むことができない、夫に離婚を突きつけられ離婚してしまい、現実によくある事象プラス最愛の弟が急死してしまってからの最悪の展開から始まるストーリーの中で、出会いをきっかけで新たな生きがいを見つける、とても心に残る作品だと感じました。