阿部暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
話題になってたし、装丁も私好みだったので読んでみました。
あらすじは読む直前に知ったのですが、
最愛の弟をなくした主人公・野宮薫子は
弟の相続の整理をするのだが、
弟はなぜか元恋人の小野寺せつなへも遺産を残していた。
遺産のためにせつなと会うも、せつなの態度は不快極りないが、弟の死も納得できない薫子はせつなに誘われて一緒にボランティアをすることに...。
あらすじも何だかあまりないストーリーで
人間味あるヒューマンストーリーかと思ってたけど
なんか弟の死が不可解でそれが気になって一気に読み終わりました。
せつなの態度の理由もあるし、
薫子も神経質なところもあってぶつかり合いながらも
お互 -
Posted by ブクログ
ちょうど今、冬季パラリンピックが開催されていた。
画面越しに観る選手たちは、障害をものともせず、力強く、いきいきとして輝いている。しかし、その舞台に到達するまでには、どれほど想像を絶する努力と葛藤があったのか私達には計り知れない。
もし、ある日突然、事故や病気で歩けなくなったら?宝良やみちるが直面した「なぜ自分が?」という呪いたくなるような現実は想像するだけで胸が締め付けられる。
だけど支える側の家族や友人もつらい。支えたい、力になりたいと願うほど自分の無力さに絶望してしまう。
みちるの「車椅子なんかいらない、それより足がほしい。ちゃんと歩ける足」が心に残る。
この言葉は誰もが思う本音だよね -
無料版購入済み
不思議な女の子が気になります
島外の留学生を多数、受け入れている高校が舞台で、離島ですが名門のようです。
級友の紹介などの他、冒頭に浜辺で倒れている制服姿の少女が気になります。
級友の女の子がまれびとの話をしていたのが示唆的でした。
主人公も何か過去があるようです。 -
Posted by ブクログ
車いすユーザーの立花と、同じ電車で同じ高校に通う荒谷くんの青春小説。中学生を経て、高校1年生になった生徒たちだからこそできる、話し合いや考え合いが素晴らしかった。矢地先生が、素敵な先生だった。差別とは何か。考える事をやめること。世の中にはいろんな人がいること。全員とは分かち合えないという当たり前のこと。世界はカラフルであること。登場人物全員、考えていることが、15歳そのもので、恋の始まりのような、もどかしさもあって、読んでいて感動もするし、ほっこりもするし。立花や荒谷くんのような、ちゃんと自分の意見が言える、夢がある、若者が育てば、世界は平和なんだろうなあ、と思う。
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Posted by ブクログ
最高の青春小説。
登場人物同士の互いに思う心が素晴らしく本当に誠実…
綺麗ごとではないことも、この若さで体験して前向きに捉える心の清らかさ。
マイノリティの人たちの心の心情をテンプレ的な感情ではなく、本当に上手に表現できる素晴らしい著者。
きっとこの著者の方は根底にどんな人に対しても、尊敬する気持ちがベースにあるんだと思う。
日々人をジャッジしたり文句を言ったり小さなことに腹を立てたりお恥ずかしい限りに心が汚れてしまう事が多々ある。阿部暁子さんの本を読んでると、登場人物の懸命生きる素晴らしさ、人に対しての誠実さに背筋が伸びる気がする。
最後の告白シーンが今まで読んできた小説の中で、最高で -
Posted by ブクログ
マナーはいらない を読んでいるうちに気になってしまったので購入。
今をときめくあの作家さんの投稿作が読めます。
多分デビュー前の作品だと思うけど、読んだことのある作家さんは「ぽいわー」と、感じる何かがあった。(阿部暁子さん、白川紺子さん)言語化できないけど。
また、読んだことは無いけれど、本屋大賞をとられてるし名前だけは知っていた宮島未奈さんの作品も、キャラクターがめっちゃ好き。河原泉さんの漫画に出てきそう。シュッとしてなくて気持ちポンコツ風味なところとか(褒めてます) 今度長編も読んでみたいと思った。
さすがにディープなSFや歴史小説はなかったけれど、色んな切り口があって面白かった。
「こ -
Posted by ブクログ
ネタバレ集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」は、単なる新人作家の寄せ集めではなく、物語が生まれる瞬間の熱量そのものを封じ込めた一冊だと感じた。短編という制約の中で、それぞれの作品は無駄な装飾を削ぎ落とし、感情や主題の核へと一直線に踏み込んでくる。その潔さが、読み手の想像力を強く刺激する。
収録作には粗さも確かに残っている。しかしそれは欠点というより、書きたい衝動が理性より先に走った痕跡のように映る。登場人物の感情がときに不器用で、ときに過剰なほどまっすぐなのは、新人賞作品ならではの真剣さゆえだろう。その必死さが、むしろ物語に嘘のない重みを与えている。
また、短編という形式が際立たせるの