阿部暁子のレビュー一覧

  • 金環日蝕

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    冒頭の感じだと単なる犯人探しの物語かと勘違いするが、第二章から突然に重く反転する。さらに後半になり大きく展開。こっちの陽の人と、向こうの陰の人との対比が最初はあるように感じるが、徐々にそれも溶け合って境目がなくなり、どっちもどっちになるところが印象的。
    犯罪が身近に迫っている生活感が描かれており、臨場感もありドキドキする。こういう犯罪に巻き込まれたとしたら、自分ならどうするだろうかと考えてしまう。

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    2026年01月25日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    人気作家さんたちの原点となった作品。どの短編も個性的で、とても楽しめた。
    短編を書くのってとても難しいのだろうなと、読んでいるだけの私も思う。限られたページの中で、物語を作る。この本の短編はそれぞれ、全く違う良さを持っている。書き方はそれぞれもちろん違うし、少し変わった設定があったり、どこか自分と似たような境遇が描かれていたりする。
    作家さんの数だけその色があって、短い物語に込められた熱意や感情がとても伝わってきた。
    今までよく読んでいた作家さんはもちろん、この本で初めて出会った作家さんがこの後、どのような本を書いているのだろうと気になり、読んでみたくなった。

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    2026年01月22日
  • カラフル

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    カフネがかなり刺さったので他の著も読んでみたくなり拝読。
    高校入学初日に出会った車椅子ユーザーの少女と、希望なし少年の出会いから始まる物語。
    こちらの作品も、とにかく色彩豊かな表現とスピード感が読んでいて心地が良かった。
    少し気になるのが漫画でも「ルリドラゴン」「正反対な君と僕」なんかを読んでいると、若干高校一年生がここまで聡いか?なんて鼻白らむ感じもあったり(自分の学生時代がアホすぎたのか)
    それでも感銘を受ける言葉もたくさん詰まった素敵な本、他の作品も読んでみます!

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    2026年01月21日
  • 金環日蝕

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    ネタバレ

    最後は答え合わせがすぎるけどおおむね楽しめた。とこどころ漫画チックな掛け合いがあってそれがちょっと苦手。

    特殊詐欺。親子・兄弟。

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    2026年01月19日
  • 金環日蝕

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    初めて阿部暁子さんの作品を読みました。
    偶然見かけたひったくり犯を追いかける高校生と大学生のストーリーです。
    これまではミステリーを書かれていない作家さんのようですが、とてもよかったです。スピード感があるのでどんどん読めました。ミステリーとヒューマンドラマがお好きな方に特におすすめです。

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    2026年01月18日
  • 金環日蝕

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    序盤かなりきつい場面があり、やめそうになったが最後まで読んでよかったです。
    それぞれの登場人物に背景があり、それぞれの行動にそれが影響しているのが徐々にわかってきて、途中からはどんどん引き込まれていきました。
    こちらも一緒に騙されているのも面白かったです。

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    2026年01月18日
  • 金環日蝕

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    同氏の作品『カフネ』が好きで手に取った一冊。
    バディもののミステリーとして読み始めたが、章が進むにつれて事件の全貌が徐々に明らかになっていく構成がとても巧みだった。

    輪郭は明るく、目に眩しい。
    しかし、その中心には恐ろしいほど暗い闇がある。
    タイトルの「金環日蝕」が、物語の構造そのものを表しているように感じられた。

    小気味良い掛け合いと魅力的な人物描写のおかげで、重さを感じすぎることなくテンポよく読める。
    読後、静かに余韻が残るミステリーだった。

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    2026年01月17日
  • カラフル

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    未来を楽しみにしてね。それがちゃんと素敵なものになるように、私たちががんばりるから。

    長谷川さんよい人。

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    2026年01月16日
  • 金環日蝕

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    風景描写はとても美しい札幌の街並みを映しているのに、物語は人間の奥底の暗闇を描いている。
    誰しも一歩間違えば、犯罪に巻き込まれる危険性を孕んでいる。
    どの登場人物も裏の顔を持っていて、人間は表面だけではわからない、いろんな顔を持っているもんなんだなぁと改めて思う。

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    2026年01月16日
  • 金環日蝕

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    序盤は子供の探偵ごっこみたいな流れにげんなりしたけど、読むのやめなくてよかった!
    驚きの展開で読み応えあったし、登場人物それぞれ抱えてるものがあって、どの子にも感情移入してしまう描きっぷり。
    理緒が、悪いことと覚悟してたつもりが、全然分かってなかったんだと自覚するシーンよかった。現実でも、組織犯罪は分業制で、各々の罪の意識は薄められてしまってるんだろうなと想像できた。

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    2026年01月14日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    秘密を抱えた少年・月ヶ瀬和希が、知り合いのいない離島の高校へ転校した夏、不思議な少女・七緒と出会う物語です。七緒は記憶を失い、倒れていた「神隠しの入り江」で「1974年」とつぶやき、時を超えてやってきた過去の少女であることが判明。和希自身の秘密と七緒の謎、そして「マレビト」の言い伝えが絡み合い、切なくも感動的なボーイ・ミーツ・ガールが展開されます

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    2026年01月14日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    切ない〜!!けど出会えたことはとても幸運、奇跡なことだからその気持ちを大切に和希くんには生きていってほしいな。

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    2026年01月10日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    過去と現在と未来
    自分には遠い過去や未来に思えるものが実は自分を中心に繋がっているとしたら…

    辛い経験をしたらいつ立ち直れるのだろう
    犯罪を犯した家族はその罪を背負う責任が本当にあるのだろうか
    自分の行動が周りにいる大切な人たちの人生を変えてしまったとしたらどのくらい辛いだろう

    主人公の周りは優しさに溢れていたと思う
    たくさんの優しさが彼を強くしたのだと感じた

    ありえないような物語だったが、
    苦しい話もあるなかで、たくさんの優しさに触れられ、読んだあとは何だか心が温かかった

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    2026年01月10日
  • カラフル

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    スラスラと読める文章で、結末がある程度予想できたが、面白かった。
    後半の展開で主人公が不安になるなか、天使が伝えた、所詮ホームステイだ。というフレーズがおしゃれでいいなと思った。

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    2026年01月03日
  • カラフル

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    健常者や車椅子ユーザーの溝を良い意味でカラフルという。青春の一ページに色を添えるのは情熱と恋愛だ。ふとした時にこういう視点もあるのかもと想像力を膨らませて生活することが大事だと思いました。
    良いお話でした。

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    2025年12月27日
  • パラ・スター <Side 百花>

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    ネタバレ

    車いすエンジニアをフォーカスしたお話は珍しいと思い手に取りました。
    百花サイドのお話は、車いすを利用する人とその家族、エンジニアとしての百花の葛藤や成長が中心です。

    中途障がい者の方は特に車いすユーザーになることで当たり前の人生が変わってしまい、障がいを受け入れたいと思っても絶望と受容が繰り返し、本当に障害受容することは難しいと聞いたことがあります。
    それでも競技用車いすを、ユーザーがさらに自由に自分らしく生きるため、スポーツで世界を目指せるようにという想いで開発した藤沢社長は作中ずっとかっこいいです。

    「車いすなんかいらないから、歩ける自分の足がほしい」と吐露するみちるちゃんと、テニスで

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    2025年12月27日
  • 金環日蝕

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    audibleで。世の中の明暗をあやふやにするような小説に思えた。ストーリー自体は面白くて、次々に露わになる事実関係に引き込まれる。単純に元気な大学生と思われた春風の過去の事件や、高校生の錬の秘めた思いが、このひったくり犯探しのストーリーに緊迫感を添えていく。
    読み終えて思ったのは、子どもが家族を守ろうと、身を削って必死になるようなことはあってはならないなと。そして、あちら側とこちら側の境目は、実はそんなに高い塀で区切られているわけではないのだなと。お金は必要だが、毒でもある。お金がないと辛いな。
    ストーリーに引き込まれる朗読だったが、本で読んだら、自分の春風のイメージは少し違ったかもしれない

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    2025年12月25日
  • 金環日蝕

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    阿部暁子さん著「金環日食」
    著者の作品は2025年本屋大賞「カフネ」以来2作品目。文庫化されていたので購読。

    物語は振り込み詐欺絡みの人情物語。
    設定はベタでよくある設定ではあるものの面白さは最後まで途切れなかった。

    引っ掛かったのが高校生設定の錬、これは流石にないだろう…ちょっと無理があるかな?という設定でどうも馴染めない。
    主人公が高校生や舞台が学園ベースの物語が好みではないため途中から詐欺事件絡みの進行はよかったのだが、彼の行動力がどうしても高校生の範疇を越えた立ち振舞いに思えてしまう。こんな高校生いないだろう?とどうしてもリアルさが自分には感じられず引っ掛かってばかりだった。

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    2025年12月17日
  • 金環日蝕

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    ひったくり事件を追う大学生の 春風 と高校生の 錬、そしてもう一人の主人公ともいえる 理緒 の物語。最初は「ちょっと変わった探偵コンビものかな?」と思って読み始めましたが、進むほどに、犯罪が人の人生と家族をどう壊していくのかが見えてきて、どんどん重くなっていきます。

    錬の父・加々谷潤 は、家族にとっては優しい父親でありながら、裏では詐欺に関わった人物です。世間から見れば「詐欺師」ですが、家族からすればただの“お父さん”でもある。そのギャップに、「親は選べない」「犯罪者の家族というだけで、世間から偏見の目で見られてしまう」という理不尽さを強く感じました。
    一方、理緒 は、家族を支えるヤングケア

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    2025年12月10日
  • 金環日蝕

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    中盤頃から展開が気になり、ページを捲る手が止まりませんでした。
    金環日蝕の意味や、登場人物の心情がとてもよく描かれていたと思いました。
    カフネ同様、素晴らしい作品です。

    誰もが裏の顔を持っていて、嘘をついている。
    この世の中、詐欺はなくならないね、とほんとそう思いました。

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    2025年12月03日