阿部暁子のレビュー一覧
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ネタバレ最愛の弟を亡くした薫子が弟の元恋人(嘘)せつなと出会って、癒されて?生きる活力を得て行くストーリーは良かった!
人の顔色を伺いすぎてしまう弟の春彦は自分が味覚障害であったことも男性と付き合ってきたことも家族に言えなかった。人の顔色を伺いすぎてしまうっていうのもちょっと刺さった。
結局春彦は何で亡くなっちゃったのかは明かされなかった。
実はせつなも傷ついていて、その傷を抱えながら生きているせつなを支えたいから、パートナーにならないかって提案は結構突飛でびっくり
2025本屋大賞はカフネの圧勝だったけど、個人的にはアルプス席の母の方がだいぶ良かった -
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よかった。
こういう話は、やはりまず人物への感情移入が出来ないと入り込めないのだけど著者のワードセンスが感じられる。
昭和の時代は、「女らしさとはこういうもの」
「人の幸せとはこういうこと」と決められていて、
そこに自分を当てはめられない人は、辛かっただろうけれど
今ほど、個人の価値観を問うてくることもなかったから、ある意味「その他」という大枠に入ることで楽な面もあったのかもしれない。
改めて現代は情報が溢れすぎてるから、すぐにこの薬はどういうものかが素人でもわかってしまったり、
技術やお金でなんとかしろ的な努力義務を課されたり。それをいちいち他人が干渉しやすい環境がある。多様すぎる個人的な -
無料版購入済み
不思議な女の子が気になります
島外の留学生を多数、受け入れている高校が舞台で、離島ですが名門のようです。
級友の紹介などの他、冒頭に浜辺で倒れている制服姿の少女が気になります。
級友の女の子がまれびとの話をしていたのが示唆的でした。
主人公も何か過去があるようです。 -
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車いすユーザーの立花と、同じ電車で同じ高校に通う荒谷くんの青春小説。中学生を経て、高校1年生になった生徒たちだからこそできる、話し合いや考え合いが素晴らしかった。矢地先生が、素敵な先生だった。差別とは何か。考える事をやめること。世の中にはいろんな人がいること。全員とは分かち合えないという当たり前のこと。世界はカラフルであること。登場人物全員、考えていることが、15歳そのもので、恋の始まりのような、もどかしさもあって、読んでいて感動もするし、ほっこりもするし。立花や荒谷くんのような、ちゃんと自分の意見が言える、夢がある、若者が育てば、世界は平和なんだろうなあ、と思う。
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最高の青春小説。
登場人物同士の互いに思う心が素晴らしく本当に誠実…
綺麗ごとではないことも、この若さで体験して前向きに捉える心の清らかさ。
マイノリティの人たちの心の心情をテンプレ的な感情ではなく、本当に上手に表現できる素晴らしい著者。
きっとこの著者の方は根底にどんな人に対しても、尊敬する気持ちがベースにあるんだと思う。
日々人をジャッジしたり文句を言ったり小さなことに腹を立てたりお恥ずかしい限りに心が汚れてしまう事が多々ある。阿部暁子さんの本を読んでると、登場人物の懸命生きる素晴らしさ、人に対しての誠実さに背筋が伸びる気がする。
最後の告白シーンが今まで読んできた小説の中で、最高で -
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マナーはいらない を読んでいるうちに気になってしまったので購入。
今をときめくあの作家さんの投稿作が読めます。
多分デビュー前の作品だと思うけど、読んだことのある作家さんは「ぽいわー」と、感じる何かがあった。(阿部暁子さん、白川紺子さん)言語化できないけど。
また、読んだことは無いけれど、本屋大賞をとられてるし名前だけは知っていた宮島未奈さんの作品も、キャラクターがめっちゃ好き。河原泉さんの漫画に出てきそう。シュッとしてなくて気持ちポンコツ風味なところとか(褒めてます) 今度長編も読んでみたいと思った。
さすがにディープなSFや歴史小説はなかったけれど、色んな切り口があって面白かった。
「こ -
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ネタバレ集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」は、単なる新人作家の寄せ集めではなく、物語が生まれる瞬間の熱量そのものを封じ込めた一冊だと感じた。短編という制約の中で、それぞれの作品は無駄な装飾を削ぎ落とし、感情や主題の核へと一直線に踏み込んでくる。その潔さが、読み手の想像力を強く刺激する。
収録作には粗さも確かに残っている。しかしそれは欠点というより、書きたい衝動が理性より先に走った痕跡のように映る。登場人物の感情がときに不器用で、ときに過剰なほどまっすぐなのは、新人賞作品ならではの真剣さゆえだろう。その必死さが、むしろ物語に嘘のない重みを与えている。
また、短編という形式が際立たせるの -
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人気作家さんたちの原点となった作品。どの短編も個性的で、とても楽しめた。
短編を書くのってとても難しいのだろうなと、読んでいるだけの私も思う。限られたページの中で、物語を作る。この本の短編はそれぞれ、全く違う良さを持っている。書き方はそれぞれもちろん違うし、少し変わった設定があったり、どこか自分と似たような境遇が描かれていたりする。
作家さんの数だけその色があって、短い物語に込められた熱意や感情がとても伝わってきた。
今までよく読んでいた作家さんはもちろん、この本で初めて出会った作家さんがこの後、どのような本を書いているのだろうと気になり、読んでみたくなった。