阿部暁子のレビュー一覧
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ひったくり事件を追う大学生の 春風 と高校生の 錬、そしてもう一人の主人公ともいえる 理緒 の物語。最初は「ちょっと変わった探偵コンビものかな?」と思って読み始めましたが、進むほどに、犯罪が人の人生と家族をどう壊していくのかが見えてきて、どんどん重くなっていきます。
錬の父・加々谷潤 は、家族にとっては優しい父親でありながら、裏では詐欺に関わった人物です。世間から見れば「詐欺師」ですが、家族からすればただの“お父さん”でもある。そのギャップに、「親は選べない」「犯罪者の家族というだけで、世間から偏見の目で見られてしまう」という理不尽さを強く感じました。
一方、理緒 は、家族を支えるヤングケア -
Posted by ブクログ
札幌を舞台に描かれた、阿部暁子さんの作品ということで気になり購入しました。
1章、2章と異なる人物の話で、彼らがこれからどう交わっていくんだろうと思っていたら、3章に思わぬ展開が待っていて、そこからはスピード感を持って読み進めていきました。
読む前はもう少しライトな作品かと思いきや、登場人物達が過去に辛い経験をしていたり、詐欺だったり、次々と事実が明らかになる度に苦しくなったりしましたが、奈緒が最後私の予想を良い方に裏切ってくれたのが救いでした。
また阿部さんは岩手県在住なのに、札幌の景色、秋から冬にかけての空気感もすごくリアルに描かれていて、ちょうど小説内の時期と同時期に読めて良かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ女子大生と男子高校生がたまたま遭遇した引ったくり事件が予想もつかない一大詐欺事件へと変貌していく。正義感にまつわる探偵ごっこだったのが次第に手に負えない事件へと繋がっていく流れは見事でリーダビリティも高く、半分に差し掛かった時点で事件の概要や主人公との血縁関係もあらかた読めたと思いきや、主人公の隠してた嘘が明らかになるなどストーリーの方向性が急角度で変わったりと意外と読めない部分も多く、中弛みすることなく最後まで楽しく読み終えることができた。
途中に出てくるモブのキャラクターがややラノベチックではあるものの、キャラクターのバックボーンは犯罪加害者遺族に性犯罪被害者と青春ミステリにしては意外と -
購入済み
家事代行カフネをご利用ください
どうしようもなく疲れて食事や掃除、片付けが疎かになり、立ち上がれなくなることは誰にでもある。大切な人を失ったり、仕事や子育て、介護に追われて別人のように疲れ果ててしまう。誰にも助けを求められず、落ちていくしかないんだなと。頑張る人ほど助けを求めるのが下手クソで。でも知ってる?不器用だけど、助けてくれる人は、あなたの力になりたいと思っている人はこんなにもたくさんいるんですよ。そう教えてくれる、優しい物語。ペイフォワード。
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Posted by ブクログ
積ん読本。
Audibleで聴きながら散歩していたが、先が気になって。
積ん読から引きずり出す。
おかげで金曜日の午後休みが瞑れた(笑)
春風と練の話が続くのかと思いきゃ、思いっきり貧困、格差、
それに繋がる詐欺の話になり、闇深く。
とくに、理緒姉妹のお話は辛い。
でもまさか、練が。。
とか、春風の過去が。。
とか驚きの連続で。
練の母が「何があっても愛してる」と。最大の言葉をかける。
練とともに救われた
このお話に出てくるみんな、いろんな事あるけど希望は持って歩んで欲しい。
側に居てくれる人を大切にして。
後書きに阿部さんは安易な綺麗事は書かないが、読者に絶望はさせないと書いてありましたがま