阿部暁子のレビュー一覧

  • また君と出会う未来のために

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    前作読んでから間空けずに読みました。和希、幹也、高津の個性、相変わらず素敵です。七緒の事変わらず大切な思い出にしてる和希。颯太は勇気あるし一本気、若さって良いわ。少し間置いて再読したい。

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    2026年09月20日
  • 短編小説新人賞アンソロジー

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    作家12人のデビュー作アンソロジー。書評付きなのが面白かった。
    阿部暁子「陸の魚」、泉サリ「林ちゃん」、後白河安寿「傾城の美女呂姫」が良かったです。

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    2026年09月09日
  • 金環日蝕

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    カフネの阿部暁子さんの作品。

    大学生の春風が、ご近所のおばあさんのひったくり現場を目撃して犯人を追いかけるも取り逃してしまう。
    そこで知り合った高校生の錬とともに、にわか探偵コンビを組んで2日間だけ犯人を追う。
    というストーリーのはずが…。

    探偵コンビの話はほのぼのとしているのに、交互に出てくる理緒の話がまぁ重い。辛い…。

    この話、どこで繋がるんだろう?
    と気になって読み耽ってしまった。
    面白いことは面白いんだけど、とにかく話が重くて、ままならない状況も含めて辛くなった。

    カフネの温かさはないかな…。
    春風がなぜそんなに無鉄砲なほどの行動力を発揮するのか。
    色々なエピソードに『そういうことだったのか』という驚きがあり、でももう少し何か欲しかったような気もする、そんな作品だった。

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    2026年08月26日
  • カラフル

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    よかったな~!!
    登場人物が魅力的で、爽やかな読み心地だった。
    重苦しく書こうと思えばいくらでも重苦しくなる題材だと思うけど、軽やかだった。そこが良かった。

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    2026年08月16日
  • 金環日蝕

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    札幌が物語の舞台なので、情景を浮かべながら読み進めることができた。最初は学生探偵ものかとおもったが、そこから闇が深い話に変わった。

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    2026年08月15日
  • カラフル

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    高校1年生の話だから、ちょっと幼いかな、と思ったけど。楽しく読めた。恋愛も爽やか。青春をつめこんだ話。

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    2026年08月11日
  • まだいない君に星の舟を

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    「どこよりも遠い場所にいる君へ」「また君と出会う未来のために」につながる物語。
    その二冊、1年半前に読んでいるので、だいぶ話の内容を忘れていたが、読んでいる内に少しずつ思い出してきた。

    表題作は、中学生の高津が入り江で2079年から来たと言う女性を助けたところから始まる2001年の話と、高津が入院した七緒から彫刻の制作を依頼された2015年前後の話、それらが交互に語られる。
    「どこきみ」で語られなかった隙間を埋める、「どこきみ」を読んでいた人への特典みたいなお話。高岡という町、ちょっと気になる。

    それ以外にも番外編4作。命が尽きる前の七緒、卒業前夜の和希、2030年にいた爽太、2069年のみずき、それぞれのエピソード。
    「どこきみ」では七緒が1974年から2017年に来た話、「またきみ」は爽太が2011年から2070年に行って帰ってきた後の2021年の話で、「まだきみ」はみずきが2079年から2001年に来た話なのだが、そこで語られなかった番外編のお話に、私の頭の中は登場人物と時系列がごっちゃごちゃ。
    まあ、細かいことは気にせずに、登場人物との再会を楽しんだら良いのだろうけどね。
    館長の八宮って誰だと思ったが、和希だったな。この本では「月ヶ瀬」だったので、すぐに思い出せなかったわ。

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    2026年07月29日
  • 金環日蝕

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    「カフネ」がとてもよかったので、阿部暁子さんの他の作品も読んでみたいなと思い、こちらを手に取りました。
    犯罪が絡む物語で、序盤はなかなか読み進めづらい部分もありましたが、少しずつ事実が明らかになっていく構成は面白く、どのように収束していくのか最後まで想像がつきませんでした。
    そして、ラストはどう考えても怪しい人に顔を知られたままの状態で不安が残り、その終わり方でいいの…?と感じてしまいました。物語としての余韻を大切にしているのだと思う一方で、個人的にはもう少し現実味のある着地を見届けたかったです。

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    2026年07月27日
  • カラフル

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    阿部暁子さんの『カラフル』を読んだ。差別とは何かとか大切な問いも織り込みつつストレートに届くのは鮮やかに輝く若さのきらめき。そしてメチャクチャ刺さった一節があった。「大人というのは…」。いつか娘に呆れられた時に言おう。「いいかい、どこかの小説で読んだのだけれど、大人というのは…」

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    2026年07月12日
  • カラフル

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    ネタバレ

    病気で車いすユーザーになった少女と怪我でスプリンターを挫折した少年の爽やかボーイミーツガールな話
    高校でのイベントを中心に、”障害”についての周囲の生々しい言葉や当人から発せられる言葉にハッとさせられる場面が多い
    ある時から障碍者であることを受け入れるしかなかった少女と、娘の辛い思いを一身に受け止め続けて壊れてしまった母親との修復不可能に思われた関係も、物語終盤では少し改善に向けて前進してホッとした
    障碍者に対応する際の”正解”があるわけではなく(健常者と同じように)、各個人に寄り添って接していく必要があるのだと、当たり前のことに気付かされた

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    2026年07月10日
  • 金環日蝕

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    カフネを描いた阿部暁子さんによる小説.ひょんなことから,青年と知り合った春香が謎を追っていくたびにだんだんと全貌が明らかになっていくミステリー小説.カフネと同様に,少しずつ謎が解明されていく感じはサクサクと次が気になる構造になっており,最後まで飽きなく楽しむことができる.人が死なないミステリーであり,人とのつながりを大事にしようと思える形式は阿部さんの得意ジャンルなのかもしれない.ほのぼのとしたミステリーを読みたい人にとっておすすめです.

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    2026年06月01日
  • 鎌倉香房メモリーズ5

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    「鎌倉香房メモリーズ」の5冊目、にして最終巻。
    前巻でなんとか雪弥が工房に戻ってきたこともあってからまたゆるゆると日常の謎を絡めながら香乃の顔の困った機能が発動されるお約束の展開に。

    第1話は贈り物の香木を題材に進むお話。
    語られる茶事の段取りは面白く、香木に無傷で健康だった木はないというのも興味深い。

    第2話は行方不明の仏像を発端に深められたチヨちゃんとその兄・理久、曽祖父・伊助さんのちょっといい関係。
    2巻に“戦時中だけでなく戦争が終わった後も続く悲劇”の話があったが、今回も伊助さんがシベリアで抑留されていた際の辛い話が出てきて、この作者さんの反戦に対する強い思いを改めて知る。

    第3話は送り主不明のひな人形を巡って明らかになる響己さん兄弟の仲。
    赤ん坊が苦手に見える雪弥に対してナナさんが語る言葉に、「子どもはいつでも守られるべき存在だ」という、これまでも色んな本で読んできたことを思い出す。

    最期は高橋くんやらみずきさんやら和馬やら最終話らしく賑々しく登場。初顔のシノヤくんが持ち込んだ「源氏香図」を巡る謎解きに雪弥の父が絡む。
    決着がついたのかつかなかったのかいささか分かり難い終わり方だったが、終わってみればこのお話、香乃と手をつなげるようになり、生んでくれてありがとうと言えるようになった、雪弥の成長の物語だったように思えた。

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    2026年05月15日
  • 金環日蝕

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    ネタバレ

    どんな事情があれ、犯罪は犯罪だと思う。
    たしかに、自分自身が同じ境遇にあれば、同様の行動をしてしまうかもしれない。他人の幸不幸を考えられず、生きるために、家族を救うために行動してしまうと思う。ただ、理緒は認められたいために犯罪に加担していた。これはいかがなものかと思う。最後までお咎めなしで終わった。確実に被害にあった人はいたはず。なんか、モヤモヤは溜まった。

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    2026年05月04日
  • また君と出会う未来のために

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     「どこよりも遠い場所にいる君へ」の続編。続編というより2冊でひとつの作品といっても良いのでは?

     今回は、9歳の時に震災に遭い両親を亡くし未来へ迷い込んだ経験を持つ支倉爽太を中心に物語が展開していく。
     前作の和希や幹也も成長して登場し、爽太を支えていく姿が温かかった。
     泣き虫爽太が五鈴に会うため情熱を注ぐシーンは少しハラハラもした。
     ぶっきらぼうだけど頼りになる高津さんも前作に続き、いい存在感だった。

     和希の「もう会うことはできないなら、おれたちができるのは、今ここで生きることだと思う。今ここに自分がいることで何ができるのかって、一生懸命考えることだと思うよ」の言葉が心に残った。

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    2026年04月29日
  • カラフル

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    ネタバレ

    出だしから、この二人は恋仲になるんだろうな、と思わせてそのままでした。10代とかには面白い話なのかもしれない。

    おまえ車だから酒のむなよ、と言われて、自分は人間で車ではありません、とか答えたら、ちょっと頭がずれている人と一般的な日本人は思うのだけど…

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    2026年04月25日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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     過疎化に悩む島の高校に入学した和哉が出会った、過去からきたという七緒。
     時空を超えた恋物語かと思っていたら、もっと深くて熱い話だった。
     
    島に昔から言い伝えられてきた「神隠し」「マレビト」。
     辛い過去を背負った和哉と幹也の心情に胸が苦しくなったが、
    クラスメイトたち、高津や仁科先生の温かさが良かった。
     ラストの華やかな文化祭の光景はとても眩しく、タイムカプセルの手紙でじ〜んとしてしまった。

     ファンタジー系ではあるものの、人と人との繋がりを大切に思える作品だった。

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    2026年04月17日
  • 金環日蝕

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    大学での人探し編、レンの家にお邪魔編では記号的なキャラクターが賑々しく、おまけにレンが品行方正でイケメンで人望い人格者と持ち上げられ過ぎており、作者の偏愛と寵愛を感じるようで、更にオーディブルの効果も相まって、キャラクター小説が読みたかったわけじゃないんだけどな、正直失敗したかなと思った。リオ編との温度差にも風邪引くわとも思った。
    たが目的が変わってからレンへの印象が変わった。捻くれた生意気さも年相応の危うさもちゃんと持ち合わせていた。しっかり手綱を握ってくれたハルカが頼もしくて好感が持てた。
    ストーリーはトクリュウを思わせる電話詐欺を軸に指令役に迫る運びになっており、この指令役の冷徹になりきれない人間らしさが味になっている。それが生来のものか過去か憧れの影響かは知れない。善とも悪とも断じることが出来ずリオには苦しいだろうが乗り越えて欲しいなと思った。そしてリオもレンもうまく人を騙せること、それに喜びを感じることは必ずしも悪行に結びつくわけではないことにいつか気付いてくれたら良いと思う。奇術や創作、あるいは日常の小さなことにだって悪行にならない嘘はたくさんあるから。

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    2026年04月08日
  • 鎌倉香房メモリーズ

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    「内気で思うことを伝えられない女の子」の少々オタク気味なモノローグと友達とのトークにちょっと抵抗感があったけれども、まあまあ面白かった。
    「カフネ」がすごく良かったので期待値も高かったかな。
    まだシリーズ一作目なので、次の作品も読んでみたい。

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    2026年04月05日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    いわゆるジャケ買い。作品の舞台や雰囲気感は好みだけど、内容は瑞々しい中学生や高校生向けという感じで自分にはちょっと合わなかったかな…。
    読者を裏切るための「まさか…!?」を狙った展開が後半にあるんですが、そんな素振りをおくびにも出していなかったので驚きというより困惑が勝ってしまったのと、ネタバレを避けつつも感想として吐き出しておきたいのは最後に出てくる小道具。この手の展開は自分も大好きなんですが、伝えたい想いがたくさんあるからこそ、大事な言葉は短ければ短いほどグッとくるシーンになると思ってます。募る想いをある程度文字にして伝えようとすること自体はいいとしても、後半の大事なところ、作品を通じて届けたいテーマのところこそ、文字でざーっと羅列するんじゃなく、この作品全体を通して読み手に響かせてこそ、じゃないすか…!不安にならないでくれよ作者さん…!頼むぜ…!と思ってしまった。
    セットでオススメされていた「また君と出会う未来のために」も買ってあるので、そっちも読みます。

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    2026年04月04日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    登場人物の会話がアニメっぽいというか、現実世界ではこんな会話しないし、不自然で自分には合わなかったなぁ。
    小説を読んでるのにアニメを見させられてる気分だった。

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    2026年03月25日