阿部暁子のレビュー一覧
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ネタバレ想像以上に内容が重かった…
春彦が味覚障害も恋人の話も伏せて家族に笑顔で接したら、それは嘘になるのか。
両親が薫子に無愛想に接したり、老後のことを押し付けたら薄情な親になるのか。
人間関係ってその場の出来事や表面的な所では分からなくて、そこには温かい思い出や優しさも含まれている。
薫子が無愛想なせつなと今度こそ本音で話そうと、これまでの人生から距離感や関係に悩みながらも側にいようとする姿に、人との関わりって簡単に断ち切れなくて試行錯誤しながらもその人と関わろうと努めることの大切さに気づけた気がする。
傷つきながら、誤解してすれ違いながら、相手のことを知っていく。人との関わりって重くてめんどく -
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ネタバレ愛とはなんだろう。29年間、弟の味覚障害に気が付かず、亡くなった後に知るって凄く悲しいことだと思う。春彦…愛さずにはいられない、人をやさしい気持ちにさせる笑顔の春彦。周りの期待に応え、愛情に応え、やりたいことも分からず、空虚だった春彦。やっと、やりたいことをやろうと踏み出した春彦が、心半ばで亡くなったのはすごく悲しい。春彦のことを考えるとずっと心が苦しかった。
そして、パートナーシップ???!なんで??愛おしさってそういうこと??急になんでこんな感じに?!と、困惑した。
薫子は、子供を産めず行き場のない愛情をせつなに全振りしようとしているように見えて、それがなんだか狂気に思えた。
もはや -
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「どこよりも遠い場所にいる君へ」「また君と出会う未来のために」につながる物語。
その二冊、1年半前に読んでいるので、だいぶ話の内容を忘れていたが、読んでいる内に少しずつ思い出してきた。
表題作は、中学生の高津が入り江で2079年から来たと言う女性を助けたところから始まる2001年の話と、高津が入院した七緒から彫刻の制作を依頼された2015年前後の話、それらが交互に語られる。
「どこきみ」で語られなかった隙間を埋める、「どこきみ」を読んでいた人への特典みたいなお話。高岡という町、ちょっと気になる。
それ以外にも番外編4作。命が尽きる前の七緒、卒業前夜の和希、2030年にいた爽太、2069年の -
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ネタバレ病気で車いすユーザーになった少女と怪我でスプリンターを挫折した少年の爽やかボーイミーツガールな話
高校でのイベントを中心に、”障害”についての周囲の生々しい言葉や当人から発せられる言葉にハッとさせられる場面が多い
ある時から障碍者であることを受け入れるしかなかった少女と、娘の辛い思いを一身に受け止め続けて壊れてしまった母親との修復不可能に思われた関係も、物語終盤では少し改善に向けて前進してホッとした
障碍者に対応する際の”正解”があるわけではなく(健常者と同じように)、各個人に寄り添って接していく必要があるのだと、当たり前のことに気付かされた -
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「鎌倉香房メモリーズ」の5冊目、にして最終巻。
前巻でなんとか雪弥が工房に戻ってきたこともあってからまたゆるゆると日常の謎を絡めながら香乃の顔の困った機能が発動されるお約束の展開に。
第1話は贈り物の香木を題材に進むお話。
語られる茶事の段取りは面白く、香木に無傷で健康だった木はないというのも興味深い。
第2話は行方不明の仏像を発端に深められたチヨちゃんとその兄・理久、曽祖父・伊助さんのちょっといい関係。
2巻に“戦時中だけでなく戦争が終わった後も続く悲劇”の話があったが、今回も伊助さんがシベリアで抑留されていた際の辛い話が出てきて、この作者さんの反戦に対する強い思いを改めて知る。
第3 -
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「どこよりも遠い場所にいる君へ」の続編。続編というより2冊でひとつの作品といっても良いのでは?
今回は、9歳の時に震災に遭い両親を亡くし未来へ迷い込んだ経験を持つ支倉爽太を中心に物語が展開していく。
前作の和希や幹也も成長して登場し、爽太を支えていく姿が温かかった。
泣き虫爽太が五鈴に会うため情熱を注ぐシーンは少しハラハラもした。
ぶっきらぼうだけど頼りになる高津さんも前作に続き、いい存在感だった。
和希の「もう会うことはできないなら、おれたちができるのは、今ここで生きることだと思う。今ここに自分がいることで何ができるのかって、一生懸命考えることだと思うよ」の言葉が心に残った。