阿部暁子のレビュー一覧
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新人賞に通る作品って何だろうか。『はじめに』を書かれた三浦しをんさん(選考委員)の答えは「情熱の総量が決め手になることも多い」。「これが好きだ。これを書きたい」という気持ちが籠った作品のほうが、荒削りでちょっとわけがわからなくても、読むひとの胸を打つ。。。のだそう。個性的で「その人にしか書けない小説」。
コバルトという、少女小説というくくりのため、ほとんど読んだことのない、中華ファンタジーとか、王国とかが出てくる話もあった。が、どれも読みやすくて、感情の動きもよくわかり、この短さで、十分伝わるほどの世界観を作り上げていた。ライト文芸と呼ばれるもののほうが、凝った設定、凝った文体で、書くのがよ -
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今まで読んだ物語とは違う、新しいタイプ。ミステリー?推理?どっちもと言えるし、どっちでもないとも言える。
柔道経験者でやけに強気な女子大生と、いわく付きの親を持つ男子高校生が、老婦人を襲ったひったくりを捕まえようとするところから話は始まる。
誰が頑張って推理してる感じでもない。謎解きというより、ジグソーパズルに近い。元々完成していた素敵な物語を、時間軸やシーンをバラバラにすることで何が何だか分からないようにしておいて、全部読み終えるとパズルが組み上がり全体像がハッキリする。ついでにスッキリする。そんな感じ。
全編通してほんのりとした色恋感や青春色みたいなのが漂っていて、純粋なミステリー好きには -
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ネタバレ「カフネ」と「金環日蝕」が面白かったので読みました。
夏に公開されるアニメ映画化っぽい…と思いました(七緒のCVはきっと花澤香菜)。
七緒とたまきの対決シーンが印象的でした。
「そんなの、好きって言わない」はちょっと言葉が強いのでは、と思いましたが
「自分のしたことに好きって言葉をつけ足して、まるで仕方なかったことみたいに話すのはやめて」って台詞は正論すぎてぐうの音も出ない…。ハッとしました。
主義主張がはっきりしててカッコいいです。
良い教師になっただろうなあと思います。
序盤から登場していた十六代校長が七緒だったとは。ミステリ要素が入ってくるのが楽しい作家さんだなと思います。
最後は -
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「鎌倉香房メモリーズ」の3冊目。
高橋クンに届いた文香だけが入れられている封書の謎解きに始まって、学園祭でいたずらをするシーツお化けの正体を突き止めたり、いつもの通りの流れに、雪弥や香乃の家庭の事情が挟まる3つのお話。
いつも通りと言いながら、なんとなく雪弥だけがいつもとちょっと違っていて、だけども、高橋クンを慮っての徹夜の影響とか叔父に対する屈折した思いとか何より香乃に対する感情の変化だと、違和感を抱きながらもまあそんなもんかと読み進む。
第3話が終わる頃には、香乃と雪弥の距離がこれまでより縮まった感じで、お約束の面倒くささも次のステップかねと思っていたが……、残りも10頁くらいになって、 -
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ネタバレ阿部暁子さんの作品。
仙台の大学に通う支倉 爽太は、人には言えない過去を抱えていました。小学校三年生のとき、溺れたことがきっかけとなり、なんと遠い未来――2070年の世界へ時間を超えて迷い込んでしまったのです。現代に戻った後も、その「未来で助けてくれた女性」のことを忘れられず、大学とアルバイトに明け暮れていました。
あるとき、爽太はアルバイトを通じて知り合った青年の八宮 和希と親しくなります。和希はある日、爽太にこう言います――「おれは、過去から来た人に会ったことがある」。この言葉をきっかけに、爽太の“過去/未来”という時間を超えた記憶と、和希と結びつく“今”の出来事が交錯し始めます。 -
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ネタバレ離島・采岐島高校に進学した和希。彼は知り合いがいない環境を選んでやって来たのには、自分にしか言えない事情がありました。高校生活を寮で始め、クラスメイトとの交流や島ならではの雰囲気に少しずつ慣れていきます。
初夏、島の“神隠しの入り江”と呼ばれる入り江のほとりで、和希は倒れている少女・七緒を発見します。黒髪の少女が波打ち際に倒れ、意識を取り戻すと「1974年」とつぶやきます。七緒は身元も記憶もはっきりせず、自分がなぜそこにいたのか、どうして倒れていたのかを語ることができません。和希は彼女を気にかけることになります。島での生活や寮生活、クラスメイトとのやりとりを通じて、七緒との距離を縮めていきま -
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高校入学式の朝の駅で荒谷伊澄は車椅子ユーザーの六花と偶然出会う
そして偶然にも同じ高校、同じクラス
六花は低めのアルトの声ではっきりと自分の意見を伝える事のできる人
伊澄は高校生活を何も期待せず当たり障りなくやり過ごすつもりだった
そんな伊澄の高校生活が六花と関わる事で色を帯び始める
この本で起こる事は入学式からGW明けの5月初旬の間の事なのだが、実に濃い
六花が車椅子ユーザーとゆう事で、今まで自分たちの周りにはいなかった人、起こらなかった事、どう関わればいいのか、不安だなわからないな、これは差別なのか、差別とは?
クラスの皆んなが色んな方向からの意見を言う時間がとてもよかった
どう関われ -
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本屋大賞も獲られて、最近気になる作者さん。
フォローしている方のレビューに惹かれて、10年前に書かれたシリーズ物に行ってみる。
人の心の動きを香りとして感じとることができる香乃(高2)は、祖母が営む香り専門店「花月香房」で暮らしている。ゆるりと営業する日常の中、そこで起きる謎というかトラブルめいた出来事にアルバイトの雪弥(大学生)と一緒に対処していくといった設定。
店を訪れた老婦人の“消えた手紙”のゆくえ、訳あり家族の相続にまつわる過去の記憶、大学のゼミ室でなくなったメガネのありか…。
匂い袋、香木、練り香水など店で扱う香りに、香乃が感じる人の動きの香りを絡ませて進む話は、まずまずうまく出来 -
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悔しいので変化球を٩(๑`^´๑)۶
最近ハマっている阿部暁子さんのなんと時代小説です
舞台は室町時代、三代将軍義満のときでまだ南北朝に別れていたときですな
観阿弥、世阿弥の親子も登場
いやーこんなんも書いてたんですなーっていうね
中身は普通に少女漫画の世界でした
ただこのタイプ苦手なのよ
なんで読んだんだろ?w
いわゆる古い時代を舞台にした男の子と女の子のアッチッチの物語ね(アッチッチて!)
いやちゃんと極太のテーマもあんのよ?
正義とは?みたいなね
争乱を断ち切るためになすべきこととはみたいなふっといのが
でも苦手なものは苦手なのよ
しゃーない
面白いところもたくさんあったし、