阿部暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫創設の趣旨とは違うのかもしれませんが
この作品の装丁は、もう少し品格のあるもの
がよいと思います。
表紙の漫画のキャラクターチックな主人公
おふたりは、どう譲っても作品の中の実際には
似ても似つきません。
舞台設定も小道具も、そこに暮らす人たちも、
とても高い品性と知性を感じます。
人の心の機微を、抑制の効いた筆運びで
丁寧に解きほぐしてゆく作者の力量に
やはり心惹かれてしまいます。
主人公のおふたりは本当に人として魅力的で
このストーリーには軽薄な恋愛は似つかわしく
ないのです。
古風なふたりには、それにふさわしい装丁を。
そう願わずにはいられません。
同じ文庫の「下鴨アンティー -
Posted by ブクログ
カフネの阿部暁子さんの作品。
大学生の春風が、ご近所のおばあさんのひったくり現場を目撃して犯人を追いかけるも取り逃してしまう。
そこで知り合った高校生の錬とともに、にわか探偵コンビを組んで2日間だけ犯人を追う。
というストーリーのはずが…。
探偵コンビの話はほのぼのとしているのに、交互に出てくる理緒の話がまぁ重い。辛い…。
この話、どこで繋がるんだろう?
と気になって読み耽ってしまった。
面白いことは面白いんだけど、とにかく話が重くて、ままならない状況も含めて辛くなった。
カフネの温かさはないかな…。
春風がなぜそんなに無鉄砲なほどの行動力を発揮するのか。
色々なエピソードに『そういう -
Posted by ブクログ
「どこよりも遠い場所にいる君へ」「また君と出会う未来のために」につながる物語。
その二冊、1年半前に読んでいるので、だいぶ話の内容を忘れていたが、読んでいる内に少しずつ思い出してきた。
表題作は、中学生の高津が入り江で2079年から来たと言う女性を助けたところから始まる2001年の話と、高津が入院した七緒から彫刻の制作を依頼された2015年前後の話、それらが交互に語られる。
「どこきみ」で語られなかった隙間を埋める、「どこきみ」を読んでいた人への特典みたいなお話。高岡という町、ちょっと気になる。
それ以外にも番外編4作。命が尽きる前の七緒、卒業前夜の和希、2030年にいた爽太、2069年の