阿部暁子のレビュー一覧
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ネタバレ今回は、消えた雪弥がメインで、お香の話はほとんど出てきませんでした。感情の香りを聞くことのできる香乃の能力が話を進めている感じで、最初の頃とはかなり感じが変わったなーと。強気大王のはずの和馬の凹み方とみずきさんの相変わらずな調子も楽しかったですが、香乃が一方的に強くて、相変わらず救援を頼まれると神がかった洞察を見せて助けるくせに逃げる雪弥の気持ちがなんとなくかみあっていないように感じたので☆マイナス1です。大事な女の子を守りたくて身を引いちゃうあたりが、だいぶ様相は違うけど下鴨アンティークに似てるなあと途中から思いながら読んでました(笑)
香乃も家族の中の居場所を見つけ(いつの間にか蟠りがなく -
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文庫創設の趣旨とは違うのかもしれませんが
この作品の装丁は、もう少し品格のあるもの
がよいと思います。
表紙の漫画のキャラクターチックな主人公
おふたりは、どう譲っても作品の中の実際には
似ても似つきません。
舞台設定も小道具も、そこに暮らす人たちも、
とても高い品性と知性を感じます。
人の心の機微を、抑制の効いた筆運びで
丁寧に解きほぐしてゆく作者の力量に
やはり心惹かれてしまいます。
主人公のおふたりは本当に人として魅力的で
このストーリーには軽薄な恋愛は似つかわしく
ないのです。
古風なふたりには、それにふさわしい装丁を。
そう願わずにはいられません。
同じ文庫の「下鴨アンティー -
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Posted by ブクログ
ネタバレなんとなくもやる本。
前半のテーマは良い。「生きることは食べること」、「ひとを助けることで、自分が救われる」
夫と離婚し、同時期に、仲の良かった弟と死別。
「これからはひとりで生きていく。それは、少しずつだが受け入れられている。ありがたいことに安定した職もあり、希望する限りは住む続けられる家もあり、きっと、何とか生きていけると思う。
でも、どうしようもなく、さびしいのだ。」
なんで離婚、なんで29歳の弟が突然死、その弟が別れた恋人に(両親よりも多額の)大金の遺産贈与?不自然に過ぎる。
ひとは、他人に言えない秘密を抱えているものだけど、近しい人に、ここまで大事なことを黙っているケースの羅 -
Posted by ブクログ
「鎌倉香房メモリーズ」の5冊目、にして最終巻。
前巻でなんとか雪弥が工房に戻ってきたこともあってからまたゆるゆると日常の謎を絡めながら香乃の顔の困った機能が発動されるお約束の展開に。
第1話は贈り物の香木を題材に進むお話。
語られる茶事の段取りは面白く、香木に無傷で健康だった木はないというのも興味深い。
第2話は行方不明の仏像を発端に深められたチヨちゃんとその兄・理久、曽祖父・伊助さんのちょっといい関係。
2巻に“戦時中だけでなく戦争が終わった後も続く悲劇”の話があったが、今回も伊助さんがシベリアで抑留されていた際の辛い話が出てきて、この作者さんの反戦に対する強い思いを改めて知る。
第3