夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)
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夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)

880円 (税込)

4pt

4.0

新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。戸長を免職され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも溢れる情熱は報われない。木曽に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する。しかし、夢を失い、失望した彼はしだいに幻覚を見るようになり、遂には座敷牢に監禁されてしまうのだった。小説の完成に7年の歳月を要した藤村最後の長編である。「島崎藤村 人と文学」(平野謙)、「『夜明け前』について」(三好行雄)収録。

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夜明け前 のシリーズ作品

全4巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~4件目 / 4件
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)
    完結
    825円 (税込)
    山の中にありながら時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。その本陣・問屋・庄屋をかねる家に生れ国学に心を傾ける青山半蔵は偶然、江戸に旅し、念願の平田篤胤没後の門人となる。黒船来襲以来門人として政治運動への参加を願う心と旧家の仕事にはさまれ悩む半蔵の目前で歴史は移りかわっていく。著者が父をモデルに明治維新に生きた一典型を描くとともに自己を凝視した大作。
  • 夜明け前 第一部(下)(新潮文庫)
    完結
    781円 (税込)
    参勤交代制度の廃止以後木曽路の通行はあわただしくなり、半蔵の仕事も忙しさを増す。時代は激しく変化し、鎖国のとかれる日も近づく。一方、幕府の威信をかけた長州征伐は失敗し、徳川慶喜は、薩長芸三藩の同盟が成立していよいよ討幕という時に大政を奉還した。王政復古が成り立つことを聞いた半蔵は、遠い古代への復帰に向う建て直しの日がやって来たことを思い心が躍るのだった。
  • 夜明け前 第二部(上)(新潮文庫)
    完結
    781円 (税込)
    鳥羽伏見の戦いが行われ、遂に徳川慶喜征討令が出される。東征軍のうち東山道軍は木曽路を進み、半蔵は一庄屋としてできる限りの手助けをしようとするが、期待した村民の反応は冷やかなものだった。官軍と旧幕府派の激しい戦いの末、官軍方が勝利をおさめ、江戸は東京と改められて都が移された。あらゆる物が新しく造り替えられる中で、半蔵は新政府や村民の為に奔走するのだった。
  • 夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)
    完結
    880円 (税込)
    新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。戸長を免職され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも溢れる情熱は報われない。木曽に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する。しかし、夢を失い、失望した彼はしだいに幻覚を見るようになり、遂には座敷牢に監禁されてしまうのだった。小説の完成に7年の歳月を要した藤村最後の長編である。「島崎藤村 人と文学」(平野謙)、「『夜明け前』について」(三好行雄)収録。

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夜明け前 第二部(下)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    それまでの3冊は歴史記述もふんだんで、情景も事細やかに描けていたが、個人的には一人の人間を十分に描ききれていない気がしていたが、最終巻では主人公半蔵の葛藤が分かりやすいほど根深く描かれ、ドラマとして面白く感じることができた。
    本来ならばもっと奥ゆかしい表現や慎ましい心理描写に心を砕くことが大事なのだ

    0
    2022年09月09日

    Posted by ブクログ

    島崎藤村は文豪として知られるが、読書家の知人を見渡しても夏目漱石などと比べあまり読まれていないという印象を受ける。私自身島村には馴染みはなかったが、書店でふと目に止まりあらすじを見たところ引き込まれ、全4巻一気に読んでしまった。私が読んだ歴史小説の中で傑作中の傑作である。

    夜明け前の主人公のモデル

    0
    2017年12月17日

    Posted by ブクログ

    重厚で、漢字も多く、かなりの長編ということもあって、なかなか読む気が起こらなかったが、読み始めてみると、スラスラ読むことができた。

    題材の面白さや、落ち着いた文章――派手さを抑え、実質のある過不足ない文書で、長編にぴったり――のおかげもあるが、なによりも、文の中に込められたリズムが良いからだと思う

    0
    2017年09月19日

    Posted by ブクログ

    夢見た維新後の世界は、過酷であり半蔵はこれまでの地位、役職を剥がされ、家は零落していく。「夜明け前」の解題はいかにしたものか。日本国としては、討幕によりすでに夜が明けているといえるのではないか。政府の中枢はすでに明るい舞台で活躍しているが、農民や町民の生活や思想はまだこれからだということであろうか。

    0
    2020年09月08日

    Posted by ブクログ

    読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:7/19-9/24(68日くらい)

    解説(帯より):新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。戸長を免職され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも溢れる情熱は報われない。木曾に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する

    0
    2013年03月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    書き出しがあまりに有名な、幕末から明治にかけての馬籠宿を舞台にした島崎藤村の小説。なんとなく森鷗外「舞姫」のような文体を想像していたので、意外と読みやすくてビックリした。さて、本作の主人公・青山半蔵は、本陣の当主であり、参覲交代や長州征伐などさまざまなできごとを通して、激動の時代を描き出している。幕

    0
    2022年09月19日

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