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私立探偵のフィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には悲しくも奥深い真相が隠されていた……村上春樹の新訳で話題を呼んだ新時代の『長いお別れ』が文庫版で登場
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Posted by ブクログ
令和におけるチャンドラーを読める幸せ。生きていてよかったと思える1冊である。清水訳も読んでいるが、それでも読む意義については、長ったらしい春樹解説を見てほしい。
本読みならば一度は読んでおかなくてはいけないと思った中の1冊。 翻訳小説を読むのは何十年ぶりだし、翻訳を担当した村上さんの作品はエッセイしか読んだことがないし、なんと言っても分厚いし・・・という不安要素はあったのだが、フタを開けてみれば、元は外国語で書かれていたという不自然さがどこにもない。 村上氏...続きを読むがアメリカに滞在している時のことを書いたエッセイを読んでいたせいだろうか。氏の描くアメリカの風景に馴染みがあるような気がして読みやすかった。分厚いけど。 マーロウは、パンドラの箱を開けたばかりか、最後に残っていた「希望」まで引きずり出して吊し上げてしまうような、依頼された仕事はやらずに、余計なことばかりする男。そして口が減らない。他のキャラクターも皆、ああ言えばこう言うの応酬が半端ない。この辺が日本人との国民性の違いか。本が分厚くなるはずである。 そして、女を見るとすぐにロマンスしたがる。これも国民性か、ハードボイルドというジャンル性か。 マーロウは、警察的、あるいは法的な形での事件の決着には興味がない。 彼は、個人的な「?」を徹底的につぶさないと気が済まないようだ。そして、最後までそうした。 出会った時のテリーには、マーロウの心の琴線に触れる「何か」があったと書かれている。 テリーは今でもマーロウとギムレットを飲みたがっていたようなのに、何が気に入らないんだろう。 ああ、つれないなあ・・・つれない。 「ロング・グッドバイ」は、永遠にさよならという事でいいのか、またどこかで会うかもしれないけれど、期限の決まっていない長さのさよーならまたいつか、なのか。 後者であってほしい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 翻訳者による解説の、「チャンドラー論」のようなものが難しかった。
文章に酔える。 原作の世界観を残したまま村上春樹の文体/世界観も感じることができて最高の一冊。登場人物の多い海外文学への抵抗感もこの人なら消え去ってしまう。 自分に大きな影響を与えた作品を翻訳するって本当に凄い。
私立探偵、フィリップ・マーロウのどこまでも冷静で、どんな事態におちいっても、ユーモアを忘れない、いわば超人的なナイス・ガイさにやられた。 事件も、網をくぐって、くぐったすえに、複雑な様相を呈している全体像に驚き、終わりも予想外だった。 会話も面白く、人物、一人一人に魅力があるので、読む者を飽きさ...続きを読むせない。 傑作。
村上春樹版の『長いお別れ』 こちらも大好きな本です。 とりあえず解説を堪能して、清水俊二訳と比較するといった楽しみもありますよね。 装丁のデザインは、なぜこんなにも簡素なのでしょう。
古典的な名作を読んでみた。 まず当時の1ドルは現在のどれくらいになるのかと下世話な疑問から入ってしまった。村上春樹さんとしてはどうでも良いのかもしれないが。 翻訳を直すならもう少し分かりやすくして欲しかった。 こんな時代から道徳心のない女性、金持ちが描かれていたとは知らなかった。 事件の解決方法は今...続きを読む時ではないけど、キャラクターは楽しめたので、やっぱりいい作品なんだと思う。
チャンドラーの準古典的名作。何処となく『グレートギャツビー』に雰囲気と感じていたら、村上春樹氏も同じことを述べていて嬉しい。ジャンルとしてはハードボイルド・ミステリではあるが、マーロウの視線を実相として重ねて外形的に心情を描く硬質なのに軽快な文体はページが進む。アメリカ文学の名作としても楽しめるし、...続きを読む村上春樹氏訳ということで彼の亜流作品的な雰囲気でも楽しめる。
フィリップ・マーロウは、酔っぱっていたテリー・レノックスと仲良くなる。彼の妻は億万長者の娘。ある日、その彼の妻が殺され、容疑がテリーにかかる。テリーは罪を自白した遺書を遺して逃亡先のメキシコで自殺するが、テリーが犯人とは思えないマーロウは真相をつきとめようとする…。 誰が良い人で誰が悪い人なのか見...続きを読む極めながら読んでいくドキドキ感が続きました。怪しい登場人物が多く、気が抜けません。 お酒と中年男、美しくミステリアスな女…ハードボイルドです。 主人公マーロウの人の依頼を断れない優しいところがありつつも冷静なところや、お金には断固クリーンなところに好感が持てました。 登場人物が多く、594ページもあるけれど、キザ過ぎないカッコいいセリフで飽きることはありませんでした。最後の章は特にカッコよくて繰り返して読みました。真実にたどり着くまで長かったからこそ楽しめたんだと思います。
チャンドラーの本は集中力が続かないことが多くて、最後まで読めないのが普通なのだが、このストーリーは気になって読破した。推理小説としてはとても上出来だと思う。
初のチャンドラー。良かった。なかなかのボリュームだけど村上春樹訳というのもあって、思いの外スラスラ読めた。元々ハードボイルドとか古典的なミステリーに惹かれるところがあり、私的には非常に満足度が高かったけど、好みは分かれるだろうなぁ。小洒落た言い回し、キザな台詞、無駄に細かい描写そのものを愉しめない...続きを読むと苦行かと思う。謎解きを求める方もハマらないに違いない。場面場面を愉しむ、夜中にJAZZの名盤を聴きながら、酒と煙草をお供に読みたい1冊でした。巻末の村上春樹氏の気合の入ったあとがきも読み応えあり。
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