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高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
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Posted by ブクログ
80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校...続きを読む」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。
村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!
村上春樹の作品の中でも最高傑作と名高いだけあって、現実世界のハードボイルドワンダーランドと深層世界である世界の終りというパラレルワールドで展開される世界観がとにかく秀逸でした。 現実世界では苦や悲しみもありながらも感情が伴う世界で、深層世界ではそういった苦しみや争いなどがなく平穏で安定している代わり...続きを読むに心が喪失している世界を表しています。 ラストシーンも含めて読み手に解釈の余地を与えているので、人によって感じ方は大きく変わりそうです。そういった点も本作の魅力の一つだと思います。 ストーリー自体は難解ではあるものの村上春樹の作品の中では比較的読みやすい部類に入ると思います。自分の人生哲学を踏まえて塾考しながら読んでみるのも、たまには良いのではないでしょうか? 読み返すたびに新たな発見がありそうです。村上春樹の作品で何を読もうか迷っている人にもぜひオススメしたい作品です。
冒頭から惹きつけられる。 ハードボイルドワンダーランドと世界の終りが交互に綴られていく展開にグイグイ引っ張られて。 おそらく現代(ハードボイルドワンダーランド)の硬く無機質な世界観と、世界の終りの牧歌的で美しい風景。 2つの世界の僕と私の2人にとても好感が持てる。 主人公以外の登場人物全て、わりと良...続きを読むい人。 下巻がとても楽しみになる。 村上春樹の最初の長編なんですね。やっぱりすごいな!
特有の理由のわからない世界観と妙な危機感も相まってしかも、章立てが「ハードボイルド」と「世界の終わり」とが交互に展開され思わずグイグイと読み進められる。 下巻へ〜
ねじまき鳥クロニクルより文章の響きを楽しむ時間とストーリーを追う時間のバランスが好き。 ハラハラする時間と間が抜けたようなズレがある時間との緩急が楽しい。 二つの全く違う道筋の話が一角獣の頭骨、古い夢、壁があること、世界の終わりなどのフレーズで繋がっていくことにハッとさせられる。 心地のいいフレーズ...続きを読むや世界観に入り混み過ぎてしまって、二つの話がどうリンクしていくのかなんて忘れて読み続ける。
めちゃくちゃ面白かった 二軸で進んでいく物語の真実が、下巻で老博士によってか明かされていくのがめちゃくちゃ興奮したし鮮やかさに感動した!最高すぎた… これ大好き
2作品目の村上春樹。今回も前回の「海辺のカフカ」と同様2つの話がどんどん近づいていく感じが面白い。これからどうなってくのかが楽しみです
村上春樹氏の作品は初めて読んだのだが、淡々としていつつもどこかリズミカルで、独特な比喩に酔いしれることができた。 ファンが多いことにも納得。読んでいてクセになってくる文体だ。本の内容もさることながら、読んでいるだけで心地よい。 上下巻構成のため、上巻のレビューにはあらすじや設定などを、下巻のレビュー...続きを読むには全編通しての感想を書こうと思う。 本作は二つの物語によって構成される小説だ。 『世界の終り』はファンタジー作品、『ハードボイルド・ワンダーランド』はSF作品を彷彿とさせる世界観。この物語たちが章を跨ぐたび交互に展開されていく、一風変わった小説となっている。 『世界の終り』は壁に囲まれた小さな街に移住してきた男性・「僕」の物語。 黄金の一角獣が街中を闊歩し、自身の影が切り離されるといった摩訶不思議な体験をしながらも、「僕」は徐々に街の生活に馴染んでいく。やがて彼に与えられた役割は「夢読み」と呼ばれる、獣の頭蓋から記憶を読み取る仕事だった。 「僕」は一体誰なのか。この街は一体なんなのか。読者も彼の視点で謎を追っていくことになる。 どうだろう。いかにも胸躍る設定ではないだろうか。 ファンタジー風の世界観ながらも派手さはなく、文章に漂う雰囲気はどこか静謐で神秘的。終盤に差し掛かる辺りで街には冬が訪れるのだが、美しくも残酷な季節の描写には感嘆のため息が出てしまう。 一方、『ハードボイルド・ワンダーランド』では計算士という職業に就く男性・「私」の目線で進む。こちらは『世界の終り』とは打って変わって、現代人としての営みや組織間の抗争などが描かれる。 特殊な訓練を積んだ人間である計算士は、脳内で数値を別の数値に変換することが可能で、研究データなどを秘匿するのに重宝される存在だ。現代で言うところの「暗号化」を行う仕事といって差し支えないだろう。 「私」は計算士を派遣する組織に所属している壮年の男性。達観しておりドライな性格なのだが、掴めないユーモアさやどことなく天然気質な部分がとても魅力的。彼がピンチになるたびにクスッと笑ってしまったのは私だけではないだろう。 二つの世界は一見交わることがないように思えるのだが、中盤に差し掛かる辺りでとある共通点が見え始め、上巻終盤では物語は思わぬ方向へ。下巻へ続くラストでは、ここで終わるの!? と思わず声を上げてしまった。時間を置かずに下巻も読み始めたい。
ファンタジーだけれど静寂感が漂っている不思議な物語。比較的現代に近いと思われる世界“ハードボイルドワンダーランド”と、空想なのか現実なのか見分けがつかないもう一つの世界“世界の終り”の間を行き来する形で展開される。予想できないストーリーの中で徐々に交わる二つの世界の行方がとても気になる。
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