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高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
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Posted by ブクログ
村上さんの長々とした例示とか長々としたこうだったら良いのにという話が好きすぎる! 高校生の時、順番とか関係なく気になるタイトルから読んでた村上春樹さんの本。あの頃感じていたことが今もなんとなく思い出せるような、そんな力を持つ村上さんの本が大好き
久しぶりの再読。 強いものと、弱いもの。村上春樹の命題の一つとも言えるそれが、明確に、アプローチしてくるのが、本作が心に響く理由だと思う。そして、何より冒険を感じる。
このタイトルを見たときに、一体なんだろうこの話は?だった。村上春樹という、大好きな作家の長編、ゆっくり読んでいったのを覚えている。久しぶりに手にとったのは、舞台、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドがシンガポールで公演されるからで、藤原竜也が「私」を演じる。僕と私、2人の主人公が、どのように結...続きを読むびつくのか、この世界をつなぐブリッジがなんなのか、そして私とは一体だれで、僕は何者なのか。 夢を読む僕は、影を失い、葛藤する。影を捨て、過去の記憶を外して仕舞えば、完璧な世界に住める。この壁に囲まれた世界では、すべてが完璧だった。 一方で、計算司として、シャッフリングという技術をもつ、暗号化やコード化を得意とする私は、完璧な世界に接続する事で、2つの世界が繋がってしまう。 世界の終わり、ハードボイルドワンダーランドが交互に章立てされていて、私と僕、という2つの登場人物を少しずつ理解しながら進んでいく構成。最近の作品まで読んでいるため、パラレルワールドの結節点を探しながら読み進める事になったが、微妙に変化している心境、それはそれでいいじゃないかという満足度もそれなりにあるいま、そこに疑問を持っていいのだろうか。
ウィスキーというのは最初はじっと眺めるべきものなのだ。そして眺めるのに飽きたら飲むのだ。綺麗な女の子と同じだ。 いい木こりと言うのは体にひとつだけ傷を持っているもんさ。それ以上でもそれ以下でもないひとつだけさ。
80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校...続きを読む」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。
村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!
題名の通り、「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」のふたつの物語が交互に進んでいく。世界観の全く違う物語に、少しずつ関係性が浮かび始め、読む手が止まらなくなった。下巻が楽しみすぎる。 「ハードボイルドワンダーランド」の副題は3つの何の関係性も見えない単語なのだが、これがまたしっかり物語に...続きを読む組み込まれる。章を読む前は意味不明だが、読み終わった後はこの章を表すのはその3単語だと納得してしまう。この小さな仕掛けもお気に入り。
「世界の終り」編と「ハードボイルド・ワンダーランド」編の世界線が交互に展開されている形式となっている。「世界の終り」は幻想世界を、「ハードボイルド・ワンダーランド」はハードボイルドの世界が描かれている。「壁」や「世界の終り」と共通するキーワードが出てきて、果たして二つの世界の主人公は同一なのか、そう...続きを読むでないのか、やがて二つの世界は交わるのか。続きが気になるところ。 「世界の終り」編は別著「街とその不確かな壁」と舞台は同じである。同一の人物なのかパラレルなのか、そちらも含めて展開が気になる。
◯「街とその不確かな壁」読み返したくなった。 ◯計算士のほうの話は面白いんだけど、夢読みの話はよくわからないし退屈で寝そうになる。
昔の村上春樹の小説は、最近の作品と比べると、比喩表現が少ないなと思った。 しかし、いつものように、自分の中の何か深いところが少しだけ、心地よく刺激されているような感覚があって、やはり良い読書体験だった。
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