【感想・ネタバレ】世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

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ネタバレ

『街とその不確かな壁』を読んだので、こちらも読みたくなり再読。
やっぱり私にとってはこの作品が村上春樹の最高傑作である(結構多くの人にとってそうだとも思いますが)。
以下、下巻の感想もまとめて書きます。

上巻の何かが起きるワクワク感は本当にたまらない。
設定も突飛ではあるし、かなり説明少なく読者の想像に任せる部分も多いのだが(やみくろとか)、そういうものとして淡々と進むから逆に違和感なく読めるのが不思議。主人公がいちいちびっくりしないのも受け入れやすさに影響してるのかもしれない。
とにかく話の展開と構成力、こちらの想像をかきたてる描写力にグッと引き込まれてしまう。

下巻はさらに物語に引き込まれ、少しは明らかになることもありながら、それ以上に主人公の心理描写が何より魅力的に感じる。こんな突飛な設定のなかで、こんな壮大な物語の中で、結局村上春樹が1番書きたいことはこのモノローグなんじゃないかと思うような、主人公の世界との向き合い方。全然自分とは違う世界なのに、なぜか共感して心が静かに揺さぶられて、切なくなる。

物語の解釈は色々できるし、それも語ってみたいけど(やみくろとは?とか、2つのパートの対応とか、ラストをどうとらえるかとか)、でもやっぱりこのモノローグを純粋に受け取るだけで十分な気もしてしまうのだ。

あとはピンクのスーツの女の子が好きすぎました。
チャーミングなキャラを作り出すものだなぁ。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。

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2025年11月16日

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村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!

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2025年11月04日

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村上春樹の作品の中でも最高傑作と名高いだけあって、現実世界のハードボイルドワンダーランドと深層世界である世界の終りというパラレルワールドで展開される世界観がとにかく秀逸でした。
現実世界では苦や悲しみもありながらも感情が伴う世界で、深層世界ではそういった苦しみや争いなどがなく平穏で安定している代わりに心が喪失している世界を表しています。
ラストシーンも含めて読み手に解釈の余地を与えているので、人によって感じ方は大きく変わりそうです。そういった点も本作の魅力の一つだと思います。
ストーリー自体は難解ではあるものの村上春樹の作品の中では比較的読みやすい部類に入ると思います。自分の人生哲学を踏まえて塾考しながら読んでみるのも、たまには良いのではないでしょうか?
読み返すたびに新たな発見がありそうです。村上春樹の作品で何を読もうか迷っている人にもぜひオススメしたい作品です。

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2025年07月16日

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冒頭から惹きつけられる。
ハードボイルドワンダーランドと世界の終りが交互に綴られていく展開にグイグイ引っ張られて。
おそらく現代(ハードボイルドワンダーランド)の硬く無機質な世界観と、世界の終りの牧歌的で美しい風景。
2つの世界の僕と私の2人にとても好感が持てる。
主人公以外の登場人物全て、わりと良い人。
下巻がとても楽しみになる。
村上春樹の最初の長編なんですね。やっぱりすごいな!

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2025年05月31日

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特有の理由のわからない世界観と妙な危機感も相まってしかも、章立てが「ハードボイルド」と「世界の終わり」とが交互に展開され思わずグイグイと読み進められる。
下巻へ〜

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

ねじまき鳥クロニクルより文章の響きを楽しむ時間とストーリーを追う時間のバランスが好き。
ハラハラする時間と間が抜けたようなズレがある時間との緩急が楽しい。
二つの全く違う道筋の話が一角獣の頭骨、古い夢、壁があること、世界の終わりなどのフレーズで繋がっていくことにハッとさせられる。
心地のいいフレーズや世界観に入り混み過ぎてしまって、二つの話がどうリンクしていくのかなんて忘れて読み続ける。

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2025年01月13日

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めちゃくちゃ面白かった 二軸で進んでいく物語の真実が、下巻で老博士によってか明かされていくのがめちゃくちゃ興奮したし鮮やかさに感動した!最高すぎた…

これ大好き

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2025年01月02日

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2作品目の村上春樹。今回も前回の「海辺のカフカ」と同様2つの話がどんどん近づいていく感じが面白い。これからどうなってくのかが楽しみです

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2024年11月22日

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村上春樹氏の作品は初めて読んだのだが、淡々としていつつもどこかリズミカルで、独特な比喩に酔いしれることができた。
ファンが多いことにも納得。読んでいてクセになってくる文体だ。本の内容もさることながら、読んでいるだけで心地よい。
上下巻構成のため、上巻のレビューにはあらすじや設定などを、下巻のレビューには全編通しての感想を書こうと思う。

本作は二つの物語によって構成される小説だ。
『世界の終り』はファンタジー作品、『ハードボイルド・ワンダーランド』はSF作品を彷彿とさせる世界観。この物語たちが章を跨ぐたび交互に展開されていく、一風変わった小説となっている。

『世界の終り』は壁に囲まれた小さな街に移住してきた男性・「僕」の物語。
黄金の一角獣が街中を闊歩し、自身の影が切り離されるといった摩訶不思議な体験をしながらも、「僕」は徐々に街の生活に馴染んでいく。やがて彼に与えられた役割は「夢読み」と呼ばれる、獣の頭蓋から記憶を読み取る仕事だった。
「僕」は一体誰なのか。この街は一体なんなのか。読者も彼の視点で謎を追っていくことになる。
どうだろう。いかにも胸躍る設定ではないだろうか。
ファンタジー風の世界観ながらも派手さはなく、文章に漂う雰囲気はどこか静謐で神秘的。終盤に差し掛かる辺りで街には冬が訪れるのだが、美しくも残酷な季節の描写には感嘆のため息が出てしまう。

一方、『ハードボイルド・ワンダーランド』では計算士という職業に就く男性・「私」の目線で進む。こちらは『世界の終り』とは打って変わって、現代人としての営みや組織間の抗争などが描かれる。
特殊な訓練を積んだ人間である計算士は、脳内で数値を別の数値に変換することが可能で、研究データなどを秘匿するのに重宝される存在だ。現代で言うところの「暗号化」を行う仕事といって差し支えないだろう。
「私」は計算士を派遣する組織に所属している壮年の男性。達観しておりドライな性格なのだが、掴めないユーモアさやどことなく天然気質な部分がとても魅力的。彼がピンチになるたびにクスッと笑ってしまったのは私だけではないだろう。

二つの世界は一見交わることがないように思えるのだが、中盤に差し掛かる辺りでとある共通点が見え始め、上巻終盤では物語は思わぬ方向へ。下巻へ続くラストでは、ここで終わるの!? と思わず声を上げてしまった。時間を置かずに下巻も読み始めたい。

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2024年12月23日

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ファンタジーだけれど静寂感が漂っている不思議な物語。比較的現代に近いと思われる世界“ハードボイルドワンダーランド”と、空想なのか現実なのか見分けがつかないもう一つの世界“世界の終り”の間を行き来する形で展開される。予想できないストーリーの中で徐々に交わる二つの世界の行方がとても気になる。

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2024年10月13日

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「街とその~」を読み終えてからのこちら。世界観はそのままですが、壁も街も全く同じではないのかもしれない。地下や暗闇はこちらも不安になる程の描写でした。

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2024年06月23日

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ネタバレ

12年?13年?くらい前に友達から勧められて買った文庫をようやく上巻読み切った。その間に何回か引越ししたりしたから、本を無くしたと思ってもう1冊買っている。でも、ずっとエレベーターのくだりから読み進められず、何回もエレベーターのページを読んだ。
世界の終りパートまで行き着いても、2つの話が何の関係があるかわからずにいて、今回ようやく200ページ以上読んで繋がりがあることがわかった。推察しながら読み進めたいけど、そこまで深く考えられないのでとりあえず読むしかない。
世界の終りの僕の夢読みのように、文字を追っているけど内容が全然頭に入ってこないところが多くて、文字を目で追ってる内に寝ることがしばしば。最後の方は音読しながら無理やり読み切ったんだけど、私に村上春樹は向いていないのでは?っていう気持ちが出てきている…
それでも下巻は買ったのでこれから頑張って挫けずに読み切りたい。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『俺たちはこれまで二人一緒に結構うまくやってきたじゃないか?どうして俺を捨てたりしたんだい?』

好きなところ。
自分から切り離された影と相対して、影から非難されるシーン。
村上春樹の小説は、非現実的な要素が、シームレスに克つ不自然な点を感じさせず、ありふれた日常の一つのようにそっと手渡してくる。

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2025年10月11日

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とても難しかったけど、2つの世界をそれぞれ読み進めていくにつれて、「あれ、繋がってる?」と感じるようになっていくのが面白かったです。下巻を読むのが楽しみです。

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2025年11月24日

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イシグロオサムのような未来世紀ブラジルのような。未来的でディストピア的なSFの世界と、内省的な意識の世界が独特の世界観をつくりだしている。これはこれまでの三部作とは全く異なる小説である。それでもやっぱり一人の男が何かを探しながら、自分の価値観を確認しつつ、トラブルに巻き込まれながら前にすすむという意味ではハードボイルドである。

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2025年10月10日

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『要するに彼女と寝ることになるかもしれないということだ。(p25)』
唐突すぎて、なるかーいと突っ込みかけたけど、村上春樹ワールドか…と納得

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

2つのパラレルな話の同時並行が面白い。所々交わりを感じさせる描写があり、その度に反応してしまう。下巻も買って、物語の行く末を見たいと思う。

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2025年08月14日

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よく意味はわからないんだけど、それでも面白くて心地よくて読み進むてしまう。この作家さんの作品はそんなんばっかで、嫌いじゃないのです。

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2025年07月25日

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1Q84を読んだ後にこの作品を読み始めている。
1Q84の世界観になんとなく似ている部分や、1Q84に出てきたモチーフがこちらでも出てきて嬉しい。

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2024年11月15日

Posted by ブクログ

ザ村上春樹ワールド。
今まで村上春樹さんの作品は何作か読んできたけれど、"?"と思うものもあって、この作品はどうかなーと思って読み進めたら、予想以上に面白かったです。
いいところで終わって、これは下巻を読むしかない!と思わせてくれます。
「ハードボイルド」と「世界の終わり」が繋がっているのか、いないのか、繋がっているならどう繋がっているのか、続きがとても気になります。

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2024年09月30日

Posted by ブクログ

著者の新作を読むにあたって、本書との関連があるとのことだったので読み返してみる。
昔その独特の言葉遣いが苦手だった作者の作品だけに、全く記憶に残っていないから新鮮。ファンタジー世界っぽい現実の世界と完全な虚構世界が交互に描かれてバラード+ディック的な印象。認識から意識、心の関係を題材にした作品で全身ピンクの太った美人など何かを象徴しているようないないような印象的な素材が緻密に書き込まれていてシュール・リアリズムの絵画のよう。こういうの好き(いまさら?!)

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

読んでみるとあっという間だった。今回の話は話の構造はうまく理解しながら追っていけたと思う。登場人物の関係図や二つの世界がどう関係しているのかなどを考えながら読み進めるのは面白かった。相変わらずクスッと笑える比喩表現は良い
ラストは意外ではあったが、後々思い返してみるとなるべくしてなった結果だと思う

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2024年09月07日

購入済み

大好きな本

紙の書籍をずっと大切に読んでいた。
電子書籍化され、いつでもどこでも好きなタイミングで持ち運べることに深く感謝

#感動する #深い

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

【2025年147冊目】
「計算士」の僕は音について研究する博士からの依頼を受ける。のんびりとした老後を送るため、給料の悪くない「計算士」の仕事を気に入ってた僕だが、博士の依頼を受けてから、大きく人生が変わり始めていく。一方、もう一つの世界では影と分かれた僕が古い夢を読み取る夢読みとしての暮らしを始めていて――二つの世界で繰り広げられる村上春樹ワールド。

多分読むのは3回目です。強烈なキャラは覚えてるものですね、ピンク色の太った女の子とか、大と小の二人組とか。そして3回目なのに、話の結末を覚えていないので、新鮮な気持ちで読んでしまいます笑

村上春樹さんの理屈っぽさといいますか、いい意味で村上春樹さんだ〜という感じの言い回しが多数出てきます。普通の小説家なら、この一文で終わるだろうなというところを繰り返していく感じですね、他の小説家さんの本を読んでから戻ってくると殊更感じます。嫌いではないです。

しんしんと静かに降る雪のような、音の立たない雨降りのような空気感がやはり好きですね。ちょっと冒険感もあって、下巻も楽しみです。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

 今のところ何ひとつ理解できていないけれど、それでもページを捲る手が止められない理不尽さが新鮮だった。
 下巻を読んだら私は何を知ることになるのか。楽しみ。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

読み終わるのにすっごく時間かかった、二か月くらい。一気に読めるほどスピード感もないし、先が気になる展開もないから他の本に手出しながらちまちま読んでたけど、序盤は現実離れしすぎた設定について行くのが結構しんどかった。けど視点を変えると今までにない世界観で凄く面白い、登場する人物も個性的すぎて、童話に出てくる心踊るファンタジーではなく、何処か闇のある白黒のファンタジーのようで洒落ている。中盤から後半にかけて段々面白く、興味深くなっていったから下巻も読む。

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

村上春樹は、すごくおもしろい展開が控えている感を出すのが上手いなと思った
現実世界とファンタジー世界での2つの話が別々で進んでいって、最終的にどう繋がるんだろう?というワクワクはあるのに全体的に盛り上がりに欠けている印象。
考察しながら読むのは楽しいけれど、ぼやっと終わる感じ。それが村上春樹なのかな
街とその不確かな壁と関連してるみたいなのでそっちも読みたい

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 僕がいる「世界の終わり」と私がいる「ハードボイルド・ワンダーランド」。この2人の主人公を軸に物語は進んでいく。世界の終わりとは、街が壁で囲まれて、壁の外に出ることができない閉鎖的な場所で、ファンタジーな世界観である。一方でハードボイルド・ワンダーランドとは、現実の世界であるが、ある人物との出会いによって、主人公である私の運命どころかこの世界の命運を左右してしまうほどの、重大な事件に巻き込まれてしまう。

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2024年10月05日

Posted by ブクログ

ファンタジックな世界観になかなか入り込めなくて前半は四苦八苦したけれど、世界観に慣れると面白い作品でした。
二つの世界の話が交互に語られていて、後半はテンポよくストーリーが進むので、曖昧で分かりづらい設定のわりに引き込まれた感じはあった。
下巻の展開に期待。

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2024年08月31日

Posted by ブクログ

久々に読み返した。
私が村上ワールドの沼に足を踏み入れる
きっかけとなった本。
高校生の頃読んだ「色彩を持たない〜」が
私にとっての初村上春樹作品だったのですが、
当時は刺さらずというか内容が大人すぎて
ハマらなかったので苦手意識を持っていました。
引っ越しする前に先輩から
「現実逃避したくなったら読んで」
と上下巻を頂いて読んだのが2年前。
社会人になり数年経ってあの頃よりは
人生経験を積んだからなのか、
ハマった。すごく面白い。
なんていうか、
村上ワールドは現実世界と異世界の境界線
みたいなところに位置していると思っていて、
先輩の言う通り現実逃避にちょうど良い。
部屋がめちゃくちゃに荒らされた上に
身に危険が迫っていても、
ウィスキー片手に本が読めるくらい
冷静に物事を判断する主人公が好きです。笑
今回は部屋を荒らしに来たちびに対しての
いじりに笑ってしまった。

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2024年08月11日

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