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「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。
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Posted by ブクログ
真顔でジョークを挟み込むユーモアに、何かを(それが何かは読者によって少しずつ変化する。)伝えようと真剣に訴えかけてくるような、きちんとした姿勢みたいなものを感じる。そしてなによりエンターテイメントとしても優れていて、田村カフカ少年とナカタさんという大きく分けて二つの視点を交互に進めていく形式ぇ、焦っ...続きを読むたくも丹念に読み込んでしまう。再読。
前情報なしに、有名な作品だからどんなものかと思い手に取った本。村上春樹の本はほとんど読んだことがない。この一冊で村上ワールドのテイストを判断するわけにはいかないけれど、これは哲学や超常現象が入り混じっていて、少し頭が追いついていかない。家出少年田村カフカと不思議な事件をきっかけにそれまでの記憶を一切...続きを読む失くし読み書きができなくなった老人男性ナカタさんがどこでどう交わるのか、事件の真相は何なのか。 結果的にこの小説はリアルなのかリアルじゃないのか早く結論が知りたい!
好きな作品
よくぞ、ずっと長い年月、素晴らしいクオリティで小説を書き続けることができる物だと思う。 毎新作、高いハードルを超えて、出し続けることができると思う。 本作も、とても面白い。
村上春樹さんの小説を初めて読んだ。 でも読み進めていくうちに初めてではない事に気づいた。青年期に読んでいるはずだ。 刺し殺すシーンと魚が降ってくるシーン、幽霊に会うシーンが子供時代の心響き、そのシーンを読んだ瞬間に読んだ記憶が呼び戻された。 最後になってすっと一つ一つがリンクしていく。 それにしても...続きを読むカタカナが多い どこかの会社の会議のようだ
名前からは想像が付かないほど突拍子もない展開で面白い。家出する少年の話と、猫と喋る老人の話が、一体どうやって交錯していくのか気になって仕方がない。とにかくナカタさんの章が面白い。後編でどのように終息していくか必見である。
不思議な話なのに引き込まれてしまうのは何故だろう 田村カフカとナカタサトル、重なることが一切見えなかった2人のストーリーが少しずつ繋がり始めて、最終的にどうなっていくのか下巻が楽しみ
◎記録 20代の時に一度読んだが、記憶が薄れたので再読。 30代になった今、20代に読んだ時とどう変わったのか比較しながら記録。 村上春樹さんの作品は数作しか読んだことないが、この作品は「メタファー」が多く登場する。 上では、15歳の少年:カフカと60代の老人:ナカタさん目線の話が交互に展開...続きを読むし、この2つの物語の関係は何か分からないまま進んでいく。 ✔️「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」 これは本作では何度も登場する言葉だ。20代の頃は、15歳という若さで家出をするためには何事にもタフでいないとやっていけないよな、くらいに感じていたが、再読するとそれだけではないことに気づく。下の感想で述べる。 ✔️「すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。イェーツが書いているIn dreams begin the responsibilities ーーまさにそのとおり。逆に言えば、想像力ないところに責任は生じないのかもしれない。このアイヒマンの例に見られるように。」p277-278 この言葉は20代の私にすごく響いた。これまで特に何も考えず、自分の考えを言葉や行動にしてきたが、その後に起こる出来事を想像したことはなかった。結果、後々思い出して不安になることも多々あった。何事も想像力がないと、上手くかないことも多い。自分の発言や行動に責任を持たなければならない。 ✔️「差別されるのがどういうことなのか、それがどれくらい深く人を傷つけるのか、それは差別された人間にしかわからない。」p383-384 ✔️「ただね、僕がそれよりもうんざりさせられるのは、想像力を欠いた人々だ。T•S•エリオットの言う〈うつろな人間たち〉」だ。その想像力に欠如した部分を、うつろな部分を、無感覚な藁くずで埋めて塞いでるくせに、自分ではそのことに気づかないで表を歩き回っている人間だ。そしてその無感覚さ、空疎な言葉を並べて、他人に無理に押しつけようとする人間だ。」p384 これは再読して心に残った文章である。 昨今、アンコンシャスバイアスや差別・偏見に厳しい時代になったため、この言葉の意味が理解できるようになったと思う。それまではどこか偏見強く持ったり物事を主観的にしか考えられない、つまり想像力は足りない人間だったと思う。自分が思う“当たり前”は、他人とって当たり前ではないということに気付けていなかったのだ。様々な人が存在し、その分だけ生活や考え・個性があることや、その人を受け入れることの大切さを考えさせられる。 人は経験しないとその痛み完全に理解することはできない。理解したくてもできない。かといって経験したいかと言われると困ることもある。誰かに寄り添うことや共感することは容易ではない。口先だけの言葉や慰めは通用しない。他人を理解するとは、本当に難しいことである。 ✔️「目を閉じちゃういけない。目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。目を閉じて何かが消えるわけじゃないんだ。それどころか、次に目を開けたときにはものごとはもっと悪くなっている。私たちはそういう世界に生きているんだよ、ナカタさん。しっかりと目を開けるんだ。目を閉じるのは弱虫のやることだ。現実から目をそらすのは卑怯もののやることだ。君が目を閉じ、耳をふさいでいるあいだにも時は刻まれているんだ。コツコツコツと。」p310 人は見たくないものや嫌な出来事から目を背けてしまうことがある。責任を負いたくない、自分は関係ないと示したいがために。でもそんなことをしても現実から逃れるわけにはいかない。逃れられない。人の弱い部分を炙り出した言葉だと思う。
ナカタさん最高! 猫たちの個性的なキャラも素敵。 村上春樹の世界は、全てのことが繋がっていて、人生に起こる全てのこと、会う全ての人が意味を持っている、と思わせてくれる。 とにかく流れに任せて進んでいくしかなくて、毎日ご飯を食べて、寝て、性欲に身を任せたりして過ごしていく中で、多くのものが通り過ぎてい...続きを読むってその一つ一つが自分を形成していく大切なものであって。
村上春樹の長編。 村上作品の中で、一番心に残りそうな予感がある。 面白いかと言われると少し違う気もするんだけど、なぜか強く残りそう。 下巻に進もう。
ナカタさんパートが旅って感じがして好きだ、最低限の暮らしをして人と出逢い生きていく、成長とかなんてのは関係ない 関係性があることで自然と意味が生まれる 巨大なる偏見を持って人を殺す。アイヒマン。 責任は想像力からくる、想像力の狭量さ
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海辺のカフカ(新潮文庫)
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