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Posted by ブクログ
面白かった!!!
上下巻ある作品のなかでは一番好きかも。
カフカの冒険、佐伯さん、さくら、謎の老人ナカタさん、星野さん等どの登場人物も良いキャラだった。
死と儚さ、若い頃の葛藤等がバランス良く配分されており、カーネル・サンダースや星野さん、ナカタさんのギャグのような言葉の掛け合いも滅茶苦茶良かった。
ねじまき鳥「井戸」のように、今回は森の中の倉庫が出てきて、孤独との向き合い方を描写していて良かった
読んで自分にも思い当たるところがあって…と共感するような作品が村上作品には多いのかなと思っていたが、カフカはもちろんそのように感じるところもあったが、奇妙な石、謎の老人ナカタやカーネル・サンダース、猫の喋り方、カフカの初々しさや心情の変化や、15歳から見たサクラの色っぽさなど、テーマや物語として面白い点がいっぱいあった。
Posted by ブクログ
すごく良かった。
田村カフカくんは自分の過去と向き合うため、森深く入っていく。
ナカタさんとホシノさんは入り口の石を求める。
予習としてオイディプス王を読んでいてよかった。読んでなくても全く問題ないけど、近親相姦という展開の意味合いを受け止めやすい。
カフカくんの章は現在形(言う。見る。)、ナカタさんの章は過去形(言った。見た。)で展開していることに気づいた。
カフカくんの場所は、不確かな壁の世界に似たものがあり、惹きつけられた。大島さんとの会話も。
ナカタさんとホシノさんのかけ合いが好き。終盤は想像してなかった展開だったけど、空気さなぎ感があった。
村上春樹はやはり影が好きですね。
Posted by ブクログ
人によっては、この作品が村上春樹の最高傑作と評している。私は同意しないわけではないが、前回に読んだねじまき鳥クロニクルの方が猛烈に記憶に残ったのは何故だろうか。どちらも村上春樹らしい、現実世界と別世界の境界が薄くなる描写、複数の主人公が徐々に巡り合うに至るまでのエピソード展開はとても見事で心地よい。その中でもねじまき鳥の良さは、井戸の中での精神対話と、笠原メイという魅惑的な存在が大きかったのかもしれない。海辺のカフカではギリシャ神話のエディプスを想起させる、父を殺し、母と交わるという明確なテーマが設定され、主人公の心理描写も惹きつけられるものがあった。だがもしかすると、カフカは15歳にしてはしっかりしすぎていたのかもしれない。内気とはかかれながらも、淡々と現実を処理していくカフカの存在がどこか自分から遠くなっていったのかもしれない。
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