【感想・ネタバレ】海辺のカフカ(下)(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

読んだ後の物思いにふける時間までが特別空間で最高の一時!っていう小説でした、、、。
村上春樹さんの本は毎回思うけど何が本当で何が嘘なのかわからない。
どこを読者に委ねたいのか、今私は村上春樹さんに感じ方は自由でいいですよと委ねられてるのか、、??と考えてしまうけど、それも含めて村上春樹さんの小説だなと思ってるしそれが面白いんです。
カフカは文庫のシンプルな表紙も最高だしタイトルからも勿論内容もどこか遠い別世界にワープして着の身着のままゆらゆらと旅行に行く、そんな気分になれます。これが読書で得られる最高のリラックスだなと。
猫惨殺のシーンだけは愛猫家としては目を瞑って2行程飛ばさせていただきました、、、(笑)

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2024年06月07日

Posted by ブクログ

後半少し難しかったです、、
でも、面白かった。新たに明かされることが多すぎで驚きの連続でした!
後半は鬱々とした雰囲気が続くことが多く、ちょっと苦しくなる部分もありました。相変わらず心情表現、情景描写が本当に素晴らしいです。自分もカフカくんと一緒にいる気がするし、共感できるところもあって良かったです
でも、後半戦難しい!カフカくんとナカタさん、どちらの話も抽象度があがって少し哲学的な部分も多かった印象です。詩を読み解いているような気分になるところもありました。
でも、最後まで読んで良かったと心から思える作品です。

登場人物の喋り方好きだなぁ、今回は特に個性豊かでした

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2024年06月04日

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各登場人物がそれぞれに何かを抱えながらパラレルに進んでいく物語に没頭できた。カフカ少年が何を考え何を求めていたのかや、ホシノさんのナカタさんに引き込まれていく様子を文章の向こう側まで想像を巡らせながら読み切れた。なんとなくむず痒くも爽快感もある不思議な読後感がある。

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2024年05月28日

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世界観に飲み込まれているうちにいつの間にか読み終えてしまった。理解できる部分とよくわからない部分と色々でしたが、何故か没頭してしまう。中毒性のある文章がさすがでした。

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2024年04月07日

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ネタバレ

 田村カフカという15歳の少年とナカタさんという老人のそれぞれ物語が交互に進んでいき、少しずつ交わっていく作品。
 あっと驚くどんでん返しや伏線があるわけでもなく、衝撃のラストを迎えるわけでもない作品だが、それでも心に残る作品でした。
 最終的に、佐伯さんとさくらがカフカ少年の本当の母と姉なのかや、ナカタさんが巻き込まれた事故についての詳しいことは明かされませんでした。でもこの作品の良さはそこにあるのではないかと感じました。近頃の小説や漫画は、全てをしっかり説明している作品ばかりですが、情報を小出しにし、あとは読者の想像に任せるという形の方が作品に深みが出るように思います。

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

下巻に突入してからは2日で読み終えた。
伏線が回収され、同じ場所に重要な人物が集まる展開はお見事。上巻よりもかなり面白かった。
気分が悪くなる章、良くなる章に加えて泣ける章もあり。
ナカタさんとホシノ青年の旅は、これから先も時々ふとした瞬間に、私は何度も思い出すことになると思う。本当に2人のやり取りと行動がいつ何時も素敵すぎた。
誰もが自分の影の半分をずっと探している。
どんなに善良な人でも過ちを犯すことがある。同時にどんな人でも誰かを助けることができて、誰かの心の支えになれる。
書きたいことがいっぱいあるのに言葉がうまく出てこないのがもどかしい。
良い読書をしました。また時を置いて読み返したい

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2024年01月02日

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読み心地も、読後感もはじめての感覚だった。
わたしは大好きだった、!!
それぞれが自身の考えや大切にしたいことが明確にあるからか、作中人物に愛着がわく
大切にしたいとおもう。

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2024年03月12日

購入済み

やっぱり

長編小説がいいですね?
村上春樹さんは。。。

何がって聞かれると
やっぱり雰囲気でしょうか?

丁度四国に縁があるので
高知は本当に遠い。

次は、世界の終わりとねじまき鳥に挑戦します
村上ラヂオがますます完読出来ない困


#笑える #エモい #シュール

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2023年03月30日

購入済み

漂う匂いや空腹

村上さんの作品は、本筋宇トーリーもそうだが、
日常を書いた部分でのコーヒーや料理など、読んでるときにないしは読み終わった後に、
無性に熱いコーヒーを飲みたくなる。ウイスキーやビールが欲しくなる。急に料理したりスパゲティが食べたくなるなど、別の意味でも罪作りな作品。本作も買って良かった

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2023年01月01日

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面白い、けど謎が謎のまま終わってしまって、「ん??」となる。10年以上前に読んだ時は「なぜこの本が名作なんだ?!」と腹立たしくなったけど、今回は「解釈は自由、色んな考察がある」と知って納得できた。フランツ・カフカやギリシャ悲劇、日本の古典文学をベースにしてるので(沢山引用出てくる)、本気の文学好きな人達から高く評価されてるんだろうな。

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2024年05月04日

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それぞれの登場人物の生きる意味を探す物語。
記憶の一部となることを意味としたり、ほんものの自分を見つけることを意味としたり。
いまの自分には多少難し過ぎる内容も含まれていた。
年を重ねてもう一度読みたい。

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2024年05月03日

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キーワードはメタファー?
時空を行き来し、現実と夢が交差する。
難解だったけれど、カフカが最後に笑えるようになったのだから良いのではないか。
それぞれが抱えているものは余りにもダークだけれども、残された家族に幸がありますように。

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2024年02月21日

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トラックドライバーがナカタさんから影響を受けて空っぽだった中身を充足させていく様子はとても面白かった。

カフカの「自分を損なわれたくない」という強い思いに基づく家出の旅も読後感がいい。彼も絵を見ながら生きていくのだろうか。

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2024年02月12日

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(上)よりスピード感がある。たぶん。こっちの本はくだびれてないから。どうしてか、あのタフな15歳に会いたくなってまた読んでしまう。

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2024年02月08日

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上手く感想を表現できないが、好きな本だと思った。ナカタさんと星野さんの関係性が好き。星野さんがナカタさんに惹きつけられる理由もわかる気がした。

現実では起こり得ないことだか、実は世界のどこかでこんなことが起こっているんじゃないかと思わせてくれる本だった

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2024年02月03日

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ネタバレ

眠るように死んでいった二人の失ったもの、カフカ少年を捨てた家族、祖父にしか頼れなかった星野青年。この物語は過去に思いを馳せる場面が特に印象的だった。
大島さんを除いてほぼ全ての人物が過去に突き動かされて行動している。
人間を成長させるものとは、なるだけ沢山の他人の経験と支持なのかもしれない。勿論、カフカ少年のようにこれからもっと「たくましく」なろうとする意志も必須だろう。

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2024年02月01日

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最高に面白い!
結末がどうなるのか最後の最後まで全く予想が出来ず、どうなるんだろう!?とあっという間に読み終わってしまった。

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2024年01月29日

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時は読めなくても周りの人がナカタさんに自然と協力してしまうのは、ナカタさんがじっと根気よく相手の声を聞くことができる良いところを持ってるからなんだな~そんな人になりたい。

そして佐伯さんは母なの、さくらは姉なのという事が全く明かされずに終了。色々考察はできるけども。ねじまき鳥クロニクルでも思ったけど、村上春樹は最後に誰と誰が繋がるのかという物語の収束やどんでん返しは期待しちゃだめなんですね。

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2024年01月19日

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ネタバレ

不思議な夢から覚めたような読後感。
夢の中では色々な場所に行ってたくさんの人に出会って、大きな事件もあって。
色々なことが起きて解らないこともたくさんある中で、ぽんっと目覚めちゃったような。
あれは何だったんだ?
って思うところもあるけれど、全部を理解できなくても良いと思っているし本でも音楽でも、その時の環境や心境で受け取り方が変わることもあるから何度も読み返そうと思う。
好きな登場人物や素敵な台詞に出会えたり、物語の世界観が好みならそれで良いと思っています。
上下巻通してナカタさんとホシノさんの掛け合いが好きだったなぁ。
下巻では突然のカーネルサンダースに笑った。
P.467
「あなたさえ私のことを覚えていてくれれば、ほかのすべての人に忘れられたってかまわない。」
好きな台詞は他にもあるはずだけど、付箋貼らないタイプなので探せない。。

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2024年01月15日

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後半は、作品の伏線回収の中で、主人公が自分探しを閉じていきます。重いテーマの物語ながら、エディプスコンプレックスをを乗り越えて、次の世界に旅立つカフカくんの姿が、悲劇で終わらず、読後の充実感に繋がります。

カフカくんの重いテーマとは対照的に、ナカタさんとトラックドライバーの冒険がコミカルで面白いですね。最後は、重さが逆転し、思わず「ナカタさ〜ん」と叫びたくなってしまいました。

あっちの世界の真骨頂が現れ、入り口が閉じられるとともに、物語世界も静かに閉じていきます。長編ながら、一気に読んでしまう作品でした。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

下と合わせてレビュー。

やはりストーリーは何が起こっているのか判然としないが、1ページ1ページが面白くどんどん読み進められる。

やっぱりキャラクターが魅力的。さくらさん、大島さん、ナカタさん、星野さんが好き。
途中から話がすごく観念的になってよくわからなくなった。

決められた世界の仕組みや流れがあって、その一部として動く人間たちの話だった気がする。違う気もする。

読み返す時はナカタさんにまた会いたい時だと思う。

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2024年01月12日

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伏線を回収、というか2つの物語が交錯する。
どんどん近づく、物理的場所と時間の交錯。

ワクワクすると同時にやっぱり何が何だかわからない話だ。
この作品の中では最も人間らしいと感じる星野くん。彼の気づきが1番感想に近いかもしれない。

人間の空っぽな部分と、死に方を描いた作品と解釈したい。

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

再読。テーマは読み取りにくいが話の筋自体は分かりやすいので面白く読める。喪失と再生が垣間見える自分的には好きな展開。

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

うーん、、、正直下巻は更に難しかった。
沢山の疑問がはっきり答えが分からないまま終わってしまった感じ。
何回も読めばもう少し理解出来るのかもしれない。
でもこれだけはいえる。
彼は一番タフな15歳の少年だと。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

久方ぶりに読み返してみた。
思春期の少年の成長譚、今の私にはぴんとこなかったけど、きっとこれは春樹くんなりの『キャッチャーインザライ』であり『ティファニーで朝食を』なのだろうなと思った。
ただ、例えばキャッチャーインザライは10代の頃特有のちぐはぐさみたいなのが克明に描かれてて、大人になってから読んでもすごく心がギュッと締め付けられて本当にすごかったけど、この小説を読んでいてもそんな気持ちにはならなかった。
それは私が田村カフカ君のような寡黙で静かな子供ではなかったという表層的な理由によるものか、それとももっと違う理由があるのか、それは今のところよくわからない。

ひとまず、わたしの第三次村上春樹ブームはこれにてひと段落かな。

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2024年04月06日

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2024.3.30
カラスの少年、なんで森の中で気を失ったのか、カーネルサンダースは誰だったのか、私の読解力無かったからかはっきりわかんなかった
上巻が良かっただけにちょっとモヤモヤ

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

なにも明かされぬまま、終わった。
現実と同じ。
誰の気持ちも読みとれない。
でもこれが現実。

カフカくんは東京に戻ることを決めたのだから、
きっと自身の変化があったんだろう。

本を閉じた今でも足首あたりがこの世界観の中に埋まっている。しばらく抜けなさそう。

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2024年03月15日

Posted by ブクログ

謎多き作品でした。
 田村家の呪縛、ナカタさんの能力、佐伯さんは実母なのか否か、さくらさんは実姉なのか否か、二人の兵隊、入口の石など…。散りばめられた点と点が中々結び付かずに、歯痒さを感じる。多くの謎は恐らく、何かを意味したメタファーとしてあるのだけど、それがあまり理解できなかった。著者自身も答えを明言、明示しておらず、読者自身の解釈を重要視している。
 沈思黙考して結論を出せというメッセージなんだろうか、不思議な作品だ。

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

上巻は読み終えるまで割と時間がかかったけど、下巻はスルスルと読めたかな。
ナカタさんのパートが読みやすかった。
途中から旅に加わったホシノ青年との掛け合いがとても好き。
ホシノ青年がナカタさんと出会ったことで変容していき、喫茶店である曲にはまり、クラシックに目覚めていく感じも良かったな。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノルウェイの森に続いて、読んでみた長編小説。

2つのストーリーが順番に進んでいって、繋がっていく構成が面白かった。
田村家族の呪いとか、佐伯さんの恋人とか、ナカタさんとか、諸々の謎は謎のままで物語は終わってしまう。
考察の余地があるのはいいけど、残った謎が多すぎてモヤモヤする。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

再読。読んだのは7年前だが、その時のイメージよりも読みやすく思う。ただその場の現実を受け入れていくナカタ&ホシノコンビがよい。カフカのパートとかわるがわる出てくる。結局どうだったん?という謎も残しつつ、まとまって終わる。これからどう生きていくのかなぁ。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

読み終わって、現代じゃなくファンタジーカテゴリにしてみた。幻とか別世界とか、森を抜けて、何かに導かれて、身近な人の急死とか。

結局石をひっくり返すとか、入り口がなんだったのかよくわからなかったけど。メタファー。

この人の書く音楽の描写は好きだ。音って文章で表現できるんだ!登場人物の雰囲気もよい。芯はあるのにふわっとしていて、ちょうどいい具合に踏み込んでおいて、あとは近くても呼ばれるまで背中を向けている感じ。
こんな友達、いたような気もする。なぜか懐かしい。

・なんか好きになった大島さんの台詞
「誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる。ずっと昔に失われてしまった懐かしい部屋に足を踏み入れたような気持ちになる」
とくに月が蒼く見える季節には。
とくに鳥たちが南に渡っていく季節には。

わかったこれ…!!!!
自分の友達じゃなくて、小さいときに出会ったスナフキンだ!

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2024年01月13日

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